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スーパーロボット大戦W - (2011/10/13 (木) 08:25:15) の1つ前との変更点
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*スーパーロボット大戦W
【すーぱーろぼっとたいせんだぶりゅー】
|ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B000NRPJ2E)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|エーアイ|~|
|発売日|2007年3月1日|~|
|定価|6,090円|~|
|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/287.html]]''|
//アニメ化されていないスパロボ未参戦(フルメタ原作)の話題は控えてください
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#contents(fromhere)
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**概要
DS初のスパロボ。発売当時は、[[OGs>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/976.html]]が原因不明の無期延期状態が続いている最中であったため、ファンにとっては久々のスパロボという事で期待がかなり高まっていた。&br()本作の大きな特徴としてシナリオが2部構成になっており、参戦作品も続編が存在するものが多い。~
一方で、前作『J』からの使い回しの多さを不安視する声もあったのだが…。
//シナリオ面の解説がくどすぎるとの意見から、少し削りました。
**評価点
-シナリオ完成度
--シナリオの完成度はシリーズ一二を争う高さであり、多くのファンの心をとらえた。家族愛、思い出の大切さ、スペースマンシップというテーマが一貫して描かれている。伏線も絶妙に配置されており2周目以降も新たな発見があるほど。
--全般的に大胆なクロスオーバーが多く、直接的な関わりのなかった二作品を結びつけたクロスオーバーはプレイヤーを大いに驚かせた。
---中でも『宇宙の騎士 テッカマンブレード』は「シナリオの時系列をブレードI前半→ブレードII→ブレードI後半の順にあえて変更」「テッカマンのオマージュとして製作された『デトネイター・オーガン』とブレードI&IIをクロスオ-バーさせる」「原作での救われなかったキャラをスパロボオリジナル展開で救済」などの大胆な変更及びクロスオーバーがなされている。
---ちなみに、原作ブレードIIのシナリオは主人公ユミの言動などやや賛否両論であった。例えば、原作でのユミのセリフ「DさんのDって、ドリームって意味だったんですね!」は当時「KY」「迷言」と叩かれていたのだが、スパロボWではシナリオの大幅改変のおかげで涙腺崩壊必至の名言に化けた。
---それらの変更はともすれば「原作破壊」ともとれるレベルなのだが、原作を活かした良展開であったため絶賛され、非難する人はほとんどいない。原作ファンは扱いや再現度がやや不評であった前作『スーパーロボット大戦J』で貯まった鬱憤を見事に晴らすことができた。
--同じく扱いの悪かったフルメタル・パニック!シリーズの扱いもよく、Jでは何故か登場しなかったキャラが多数登場する。
--やる気が感じられないとまで言われた戦闘アニメーションも一新され、TSR終盤で魅せたアーバレストの戦闘シーンも再現されておりファンを喜ばせた。
--ガンダムWとフルメタル・パニック!のキャラが双方のファンの期待通りの競演を見せてくれる。
--相良宗介に某有名栄養食を分けてもらうヒイロ・ユイ、張五飛に大きな影響を与えるセイナの生き様など。
--アマルガムの面々もパワーアップしており、「綺麗」とまで評されるほどのプラス補正が行われたガウルンの散り際は評価が高い。ゲイツもゲイツで外道度は原作と比べると大分ダウンしたが、その代わり明るくコミカルな面がより強く出た。
-また、『ナデシコ』のTV・劇場版双方のシナリオが初めてまともに両方同時に再現される事になった((一応、Rで既に両方同時に参戦しているが、はっきり言って劇場版はオマケ程度で全然目立っていなかった))。
--特に、毎回スパロボでは異常なほどに優遇されているキャラ「ダイゴウジ・ガイ」が''劇場版を模した新規の顔グラフィックで登場する''という破格の扱いに驚いた人は多い。更には劇場版仕様で黒衣の復讐鬼となった主人公のアキトと完全新規の(ファン待望、夢の)合体攻撃を放つようになったりといい意味でやりたい放題である。補足しておくと、ガイは原作では大きな活躍をする事もなく、3話目であっさりと殺されるというキャラなのだが、スパロボでは毎回(AとJでは条件で)のように生き残ってアキトの相棒ポジションとして活躍する。
--ちなみに原作劇場版はTV版最終話から3年後が舞台であり、各キャラはTV版第一話時点から5歳年をとっている。本ゲーム中では1部と2部で半年しか時間が経っていない為どうやって辻褄を合わせるかが発売前から話題になっていた。
---結局ホシノ・ルリが発した「成長期ですから」と他の元ナデシコクルーの「艦長を心配し過ぎて老けた」ということで済ませた。
---まあ見た目に問題があるのはルリとユキナぐらいなのでそういう事でいいのだろう。
--白鳥九十九は原作やそれまでのスパロボとは違って無事にミナトとゴールインしたのだが…諸事情により第2部では熱くカッコいい所も見せるものの大爆笑物のギャグエピソードの主役になっていた。
-ガンダム系では通常のSEEDと一緒に外伝の漫画作品のSEED ASTRAYとX ASTRAYが同時参戦し、ファンを沸かせた。
--そのため、原作ではあり得なかった((外伝に本編のキャラが出ることはあった。))本編キャラとアストレイキャラが絡んだりとファンにはたまらない展開が為された。
--前作Jでは死亡した本編での死亡キャラ(ムウ、ナタル、トール、ニコル等)が、今作ではフラグを満たすことで生存させることが出来るのも大きな魅力。ニコルを生存させた場合、同時にトールも生存しており、二人が仲良くなるという展開もある。
//---ただ、『SEED』髄一の問題児であるフレイまで生き残ってしまうのは賛否両論((婚約者がいるのにキラを色香で誘惑する・コーディネイターに対しての差別意識が異常に強い・思い通りにいかないとすぐキレる、など、人として問題点がかなり多く、国内・海外を問わず嫌われている))。その一方で、原作を投げ捨てたかのような潔さからネット上では&bold(){「キレイなフレイ様」}と呼ばれている。
//ここは特定のキャラ叩きをするための場じゃない
---ただし、本作のシナリオ上はASTRAYがメインとなっているため、本編はダイジェスト扱いである。ただ本編は第3次α、Jと続けて参戦したため大きな不満は挙がっていない。
--本来の主人公であるキラは本作で唯一と言っていいほど改悪されており、最後まで優柔不断で口下手でキメゼリフすらまともに言えない。各ボスキャラとの戦闘前会話では毎回のように言い負けている(原作や続編での行動が賛否両論だったために改変されたと思われる)。しかし他作品のキャラがしっかりと指導してくれるので人間関係的には原作より救われていると言える。
--また、TV本編とASTRAYのサブキャラだけを操作するステージがある。ファンサービスとも取れるが、正式に仲間にならないのが残念なところ。一部の機体は周回プレイで利用できるショップで購入できる。
-オリジナルキャラクターの良さ。
--今作のオリジナルキャラは、スパロボでは珍しい『一つの家族』として行動するというもの。主人公のカズマ・アーディガンは父や二人の姉、妹と共にトレイラーという「何でも屋」として生活しているという設定。
--特に、カズマのキャラクターはスパロボオリキャラの中でも後にも先にもないようなタイプであった。例を挙げると…
---近年では珍しいほどの異様な熱血キャラだが、精神的にも未熟という設定で、やたらと突っ走ってはミスをして、家族や周囲のキャラに笑われるのは日常茶飯事。
---中盤ではある事をきっかけに「''厨二病''」にかかり変に気取った口調になる。単に大仰なだけで中身がないという厨二病的なキャラなら昨今では珍しくないが、カズマの場合''その言動が作中の他の人物からもイタい振舞いとして見られている''という点で決定的に異なる。案の定、周囲から生温い目で見られていたことが発覚し、悶絶する羽目になる。そして厨二から復帰した後も、家族から散々弄られる。
---戦闘セリフのパターンが多く、特に厨二病状態のセリフは爆笑物。妹からのするどいツッコミは最早漫才である。
---驚いたことに、この「厨二病」自体も&bold(){ストーリー上の重要な伏線}だったりする。
---彼女を欲しがっているという設定なのだが、カップル成立が多いスパロボキャラにあって最後まで彼女が出来る事はなかったという稀なキャラである(一応フラグが立ったキャラもいたが、見事に折られている)。前作Jの男主人公が嫁候補3人&幼馴染1人というモテっぷりだったのと比べると非常に哀れ。しかし身内にはモテモテであり、未だに2ちゃんねるでもかなりネタにされているあたり、ファンからは愛されている主人公であろう。
---何かと1人だけ損な目に遭うことが多く、前述のことを含めるといやに三枚目的なエピソードが目白押し。序盤から版権・オリジナル問わず徹底的にいじられ、最終話でも版権キャラに古傷をえぐられるというネタキャラっぷりである。ちなみに版権キャラの中では序盤から行動を共にするデュオ、性格的に似た者同士である甲児とは特に仲が良い。ある場面ではデュオのことを「昔(といっても半年前だが)のダチ」とまで言う。
---だが、「''偉大な父を越える''」というカズマの成長を描いたシナリオの流れは非常に評価が高い。
---前述のように版権キャラとの絡みが多々あり、かといって変に出しゃばったりもしない。カズマの行動に親近感を感じたプレイヤーも多く、現在でも非常に人気の高いキャラとなっている。
--また、シナリオの合間にカズマが日誌を書くシーンが入るため、ストーリーがわかりやすくなっている。
--主人公の妹であるミヒロは年齢10歳でお兄ちゃん大好きなしっかり者、時々黒いセリフを吐く等大きいお兄さんを狙いすました設定であり、(一部で)人気が高い。
---特に2部序盤で言い放ったセリフは人気が高く、本作を代表する迷セリフとして知られる。
--同じくオリキャラのホリスは一人だけ血縁関係がなく、発売前は一人だけ全身像のイラストがなかったり、「コイツ絶対裏切るだろ」などとネタにされた。
---しかしシナリオ上では裏切るどころか要所要所で大活躍。本作になくてはならない存在となった。詳しくは[[ココ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9B%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3]]。
---だが、一人だけカットインがない、自分の影が薄いことを嘆く、エンディングでちゃっかり嫁ゲットなど、やっぱりネタキャラである。
---設定上の理由でガンダムW勢と絵柄が似ており、さまざまなコラ画像が作られている。そして大抵五飛がハブられる。ごひ…。
-ラスボス戦がいつもの雰囲気と違って独特。喧嘩っ早いキャラ代表格の兜甲児をして「お前みたいな奴は嫌いじゃない」と言わしめたラスボスは前代未聞であり、その後の話についても異彩を放つ。
***その他評価点
-非常に完成度の高い戦闘アニメ。
--戦闘アニメはJからの流用も多いものの、それでも十分すぎる出来。
---そのJから流用したアニメにも、アニメーションやトドメ専用のグラフィックなどが数多く追加されているため見応えがある。
--ハードがDSに変わったため、BGMや効果音の音質・種類が劇的に向上した。これにより流用のアニメでも以前より迫力がある。さらにメモリの性能が上がったおかげで戦闘アニメのテンポが改善されているものもある(分かりやすいのはカイザーとグレートの合体攻撃・ダブルロケットパンチや、Jで処理落ちしていたミサイル系)。
---特にガオガイガーのゴルディオンクラッシャーなどの演出は、PS2の第3次αでの演出以上だと主張する人もいる。ただし「くど過ぎる」という意見もある。
--Jでは極少数しかなかった専用止め演出が大幅に増加。オーガンの原作完全再現レベルのグランドクロスアタックや、ファンの間で語り草となったブレードとアキの「ラブラブランサー」((止め演出時にイチャイチャしているためこのような通称がついた。正式名称は「ダブル・ランサーコンビネーション」です。念のため))は必見。
--主人公の最終機体「ヴァルザカード」の最強技の演出などは現在でも最高峰とされており、トドメ演出はBGMがきっちり一周するようになっている。…「家族」がテーマだから仕方ないが、この技で主人公一家(この時点で死亡しているブレスまで)全員がカットインで出てくるのだが、やはりホリスはいない。
---なおこのヴァルザカード、その登場方法と見た目から非常に人気の高いオリジナルロボットとなった。特に登場方法はスパロボとしては珍しい展開になっている。
-また、DSの特徴を活かしたWスロットシステム(過去のGBAスパロボをDSに挿入する事で、レアパーツ等を得られる)など、意欲的な試みもある。なお対応作品には懸賞でしか手に入らないファミコンミニ版『第2次スーパーロボット大戦』(総数2000本しかない)にまで対応している。このシステムは後続のDS作品にも採用されている。
-声優ネタ、パロディネタ等が非常に多い。「中の人などいない!」「まさに外道!」などネット上で話題になったネタもある。中でも最終決戦地は発売当時の時事ネタであり、多くのプレイヤーを驚かせた。(しかもストーリー上、重要なレベルで絡む)
--過去のスパロボをよっぽどやり込んでいない限りわからないようなネタや、よっぽど声優に詳しくないとわからないようなマニアックなネタまで存在する。逆に言えば、それだけライターの知識量と非凡さがうかがえる出来である。
---かと言って、元ネタを知らなければ違和感を感じたり、キャラに無理やり言わせているようなセリフ回しはほとんど無い。ライターの本当の技量の高さはここにある。
-2周目以降でシナリオが若干変化し(3周目以降では選択可能になる)、パーツと、フルメタ及びSEED関連の機体の購入が可能になる。
-シナリオは邦仲人、神奈柴太、千住京太郎の3名がクレジットされている。千住なる人物は「複数のライターによる共同ペンネームではないか?」と以前より噂されているため割愛する。前者2名だが、好評を博しながらも以降のスパロボに携わっている様子は見られない。突如現れ、いい仕事をして去っていく…まるでロム・ストールである。
-基本システムはこれまでのスパロボを踏襲している。
--DSならではの二画面を活かし、サブの画面に全体マップやカーソル上のユニットの簡易能力が表示されるのが地味ながら便利。
**問題点
-''あまりに低い難易度''。
--それなりに強い敵(後述)もいるのだが、それ以上に味方の火力がインフレを起こし気味。前作のJでも言われていたが、更に悪化していると言ってもいい。
---さらに、攻撃力低下などの状態異常付加の武器を持つユニットも多くなったため、それを活用すれば強い敵も楽に倒せる。
--初心者には丁度いいレベルなのかもしれないが、熟練者にとってはクリア後の難易度調整を最大難易度にしてもヌルいとの事。無改造かつ精神未使用でもなんとかクリア出来たとの報告もある。
---一部のボスは撃破しても条件を満たさない限り無限に復活するため、資金稼ぎが容易に出来ることも批判の一つ。
--一部の機体があまりに強すぎる。
---強力な特殊能力を持っていたり、ローコストの合体攻撃を所持している機体が味方にゴロゴロいるため。精神コマンドとの兼ね合い次第打破では無双も容易となる。
//-カズマは2部で味方になるあるキャラに対してのみ異様なまでに敵対的な態度で接する。それこそ「仮想敵」どころか、「本物の敵」扱いのレベル。もちろん原因はそのキャラの方にあるし、そもそも1部で数回にわたって敵対していたのも大きい。が、それを差し引いてもカズマらしからぬ尖った言動と、延々と根に持つ態度が目立ってしまった。
//そこまで酷かったっけ?
-「サイズ差補正無視」というスキルパーツを使っても効果が無いというプログラムミス。
--このため、デフォルトでサイズ補正無視を持っていないサイズS以下の機体は火力に難があるようになってしまっている。
-クロスオーバー及びシナリオが褒められているが、一方で純粋な新規参戦作品がそのわりを食っていたり、扱いのあまり良くない作品も当然ながらある。
--壮大なクロスオーバーが売りということは、裏を返せば原作設定や展開はあまり再現されていないということでもある。この辺は一長一短でもあると言えるが。
-機体やパイロットの使用可能時期の格差が激しい。
--二部構成であるため、第二部後半に初登場する機体はほとんど使えないと言っても良い。また1部で加入したが再加入の遅いユニットもいる。好きなユニットが満足に使えない点は不満。
---それ自体はスパロボでは珍しくないが、Wではその中に本来なら序盤に出そろうであろう主役級の機体が含まれている事が問題で、その特定作品のファンはかなり待たされる。
-戦闘BGMのチョイス及びアレンジが微妙。単体で聞けば良曲なのだが、スパロボで且つ戦闘に使用するBGMとしては疑問符が付くものもある(特にSEEDとナデシコ)。どちらも主題歌が収録されていない上、過去に参戦した際に使われていた曲はガンダムSEEDのGUNDAM出撃!のみである。
--本作に初参戦したゴライオンはネタにされる?OP以外に本編の合体や戦闘時に使用された、挿入歌ゴライオン賛歌、フォーメーションを入れて欲しかったと言う声も有った。この二つの曲は、ある意味ではOP以上にゴライオンを象徴する歌でもある。
--一応、ナデシコの劇中劇及び派生OVA『ゲキ・ガンガー3』主題歌の採用など評価されている選曲もある。
---この点だけは後の問題作スパロボKに劣っているとよく言われる。
-2周以降でフルメタとSEED関連の機体購入が可能になるが、一部のSEEDの機体しか役に立たない。
--お遊び要素&観賞用と割り切るのが正しいのだが、もっと使える機体を増やして欲しいという意見は多い。もちろん量産機が主体のラインナップなので主役より強くてはまずいのだが。
--さらに問題なのはSEED系が本格参戦するのが2部からなので、購入した機体を使えるようになるのが一周半ぐらいしてからという事。好きなユニットを思う存分に使えないのはやはり痛い。
---しかも、特定ルートではSEEDメンバーとSEED ASTRYメンバーが別行動するのだが機体も作品別で扱われるのでその間特定人物が不遇になる。
-2周目以降のお気に入りシステム引き継ぎの改悪。以前の作品では、一度お気に入りに選んだ作品は2周目以降も自動的にお気に入り指定されている(つまり、1周ごとにお気に入りに出来る作品数が追加される)。しかし今作では、毎周新しく選び直し、お気に入りを増やす事が出来ない。4周目になって初めて、全作品が自動的にお気に入りになり、さらに20段階改造と資金・経験値倍率の最大化のボーナスを得られる。
--お気に入りシステムを使用している作品でこのような仕様になっているのはWだけであるため、仕様の改悪と言うよりバグである可能性もある。本作は2部構成になっており、2部に突入するときにお気に入りを選び直す為、その過程でミスが発生したとも考えられる。
**まとめ
-あまりに低い難易度を除けば、ゲーム性、シナリオ、演出ともに十分完成度の高い「見本的なスパロボ」と言える。
--低い難易度も裏を返せば初心者でもサクサク出来るということであるし、好きなユニットを思う存分活躍させることができるということでもある。
-また、今作で出た「''厨二病主人公''」「''ビッグボルフォッグだー!''」「''アリアハード''」「''ギブアップせい!''」等のネタが未だにネタスレなどでも扱われている辺り、何やかんやで愛されている作品であろう。((「ギブアップせい!」はゴライオンのOPである『斗え!ゴライオン』の歌詞の一節なのだが、あまりにも唐突で前後とも繋がらないため、謎の歌詞として昔から一部では有名だった。ただ、あくまでOPだけのネタであって本編とは一切関係が無かったのだが、今作で敵の総大将であるダイ・バザール大帝王が突然この台詞を言い放ったため、ネタ度が一気に加速することとなった。なお、『斗え!ゴライオン』は件の「ギブアップせい!」を除けば普通にかっこいい名曲である。))
-前作Jで不評だった命中率0%の味方をスルーしてくる敵AIは廃止。次回作以降で採用された連続ターゲット補正はない。従来の回避系無双を堪能できる最後の作品でもある。
-元から評価が高かったにも関わらず、携帯機スパロボの純粋な次回作となる『[[スーパーロボット大戦K>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/218.html]]』では史上最低と言われるほどの残念なシナリオになってしまい、よく比較対象にされ、更に評価が高くなっている感が強い。
--良好なクロスオーバー、魅力あるオリジナルキャラ、ファンが喜ぶIF展開という本作で高評価な点が''正反対''となっているのが原因である。
*スーパーロボット大戦W
【すーぱーろぼっとたいせんだぶりゅー】
|ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B000NRPJ2E)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|エーアイ|~|
|発売日|2007年3月1日|~|
|定価|6,090円|~|
|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/287.html]]''|
//アニメ化されていないスパロボ未参戦(フルメタ原作)の話題は控えてください
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#contents(fromhere)
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**概要
DS初のスパロボ。発売当時は、[[OGs>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/976.html]]が原因不明の無期延期状態が続いている最中であったため、ファンにとっては久々のスパロボという事で期待がかなり高まっていた。&br()本作の大きな特徴としてシナリオが2部構成になっており、参戦作品も続編が存在するものが多い。~
一方で、前作『J』からの使い回しの多さを不安視する声もあったのだが…。
//シナリオ面の解説がくどすぎるとの意見から、少し削りました。
**評価点
-シナリオ完成度
--シナリオの完成度はシリーズ一二を争う高さであり、多くのファンの心をとらえた。家族愛、思い出の大切さ、スペースマンシップというテーマが一貫して描かれている。伏線も絶妙に配置されており2周目以降も新たな発見があるほど。
--全般的に大胆なクロスオーバーが多く、直接的な関わりのなかった二作品を結びつけたクロスオーバーはプレイヤーを大いに驚かせた。
---中でも『宇宙の騎士 テッカマンブレード』は「シナリオの時系列をブレードI前半→ブレードII→ブレードI後半の順にあえて変更」「テッカマンのオマージュとして製作された『デトネイター・オーガン』とブレードI&IIをクロスオ-バーさせる」「原作での救われなかったキャラをスパロボオリジナル展開で救済」などの大胆な変更及びクロスオーバーがなされている。
---ちなみに、原作ブレードIIのシナリオは主人公ユミの言動などやや賛否両論であった。例えば、原作でのユミのセリフ「DさんのDって、ドリームって意味だったんですね!」は当時「KY」「迷言」と叩かれていたのだが、スパロボWではシナリオの大幅改変のおかげで涙腺崩壊必至の名言に化けた。
---それらの変更はともすれば「原作破壊」ともとれるレベルなのだが、原作を活かした良展開であったため絶賛され、非難する人はほとんどいない。原作ファンは扱いや再現度がやや不評であった前作『スーパーロボット大戦J』で貯まった鬱憤を見事に晴らすことができた。
--同じく扱いの悪かったフルメタル・パニック!シリーズの扱いもよく、Jでは何故か登場しなかったキャラが多数登場する。
--やる気が感じられないとまで言われた戦闘アニメーションも一新され、TSR終盤で魅せたアーバレストの戦闘シーンも再現されておりファンを喜ばせた。
--ガンダムWとフルメタル・パニック!のキャラが双方のファンの期待通りの競演を見せてくれる。
--相良宗介に某有名栄養食を分けてもらうヒイロ・ユイ、張五飛に大きな影響を与えるセイナの生き様など。
--アマルガムの面々もパワーアップしており、「綺麗」とまで評されるほどのプラス補正が行われたガウルンの散り際は評価が高い。ゲイツもゲイツで外道度は原作と比べると大分ダウンしたが、その代わり明るくコミカルな面がより強く出た。
-また、『ナデシコ』のTV・劇場版双方のシナリオが初めてまともに両方同時に再現される事になった((一応、Rで既に両方同時に参戦しているが、はっきり言って劇場版はオマケ程度で全然目立っていなかった))。
--特に、毎回スパロボでは異常なほどに優遇されているキャラ「ダイゴウジ・ガイ」が''劇場版を模した新規の顔グラフィックで登場する''という破格の扱いに驚いた人は多い。更には劇場版仕様で黒衣の復讐鬼となった主人公のアキトと完全新規の(ファン待望、夢の)合体攻撃を放つようになったりといい意味でやりたい放題である。補足しておくと、ガイは原作では大きな活躍をする事もなく、3話目であっさりと殺されるというキャラなのだが、スパロボでは毎回(AとJでは条件で)のように生き残ってアキトの相棒ポジションとして活躍する。
--ちなみに原作劇場版はTV版最終話から3年後が舞台であり、各キャラはTV版第一話時点から5歳年をとっている。本ゲーム中では1部と2部で半年しか時間が経っていない為どうやって辻褄を合わせるかが発売前から話題になっていた。
---結局ホシノ・ルリが発した「成長期ですから」と他の元ナデシコクルーの「艦長を心配し過ぎて老けた」ということで済ませた。
---まあ見た目に問題があるのはルリとユキナぐらいなのでそういう事でいいのだろう。
--白鳥九十九は原作やそれまでのスパロボとは違って無事にミナトとゴールインしたのだが…諸事情により第2部では熱くカッコいい所も見せるものの大爆笑物のギャグエピソードの主役になっていた。
-ガンダム系では通常のSEEDと一緒に外伝の漫画作品のSEED ASTRAYとX ASTRAYが同時参戦し、ファンを沸かせた。
--そのため、原作ではあり得なかった((外伝に本編のキャラが出ることはあった。))本編キャラとアストレイキャラが絡んだりとファンにはたまらない展開が為された。
--前作Jでは死亡した本編での死亡キャラ(ムウ、ナタル、トール、ニコル等)が、今作ではフラグを満たすことで生存させることが出来るのも大きな魅力。ニコルを生存させた場合、同時にトールも生存しており、二人が仲良くなるという展開もある。
//---ただ、『SEED』髄一の問題児であるフレイまで生き残ってしまうのは賛否両論((婚約者がいるのにキラを色香で誘惑する・コーディネイターに対しての差別意識が異常に強い・思い通りにいかないとすぐキレる、など、人として問題点がかなり多く、国内・海外を問わず嫌われている))。その一方で、原作を投げ捨てたかのような潔さからネット上では&bold(){「キレイなフレイ様」}と呼ばれている。
//ここは特定のキャラ叩きをするための場じゃない
---ただし、本作のシナリオ上はASTRAYがメインとなっているため、本編はダイジェスト扱いである。ただ本編は第3次α、Jと続けて参戦したため大きな不満は挙がっていない。
--本来の主人公であるキラは本作で唯一と言っていいほど改悪されており、最後まで優柔不断で口下手でキメゼリフすらまともに言えない。各ボスキャラとの戦闘前会話では毎回のように言い負けている(原作や続編での行動が賛否両論だったために改変されたと思われる)。しかし他作品のキャラがしっかりと指導してくれるので人間関係的には原作より救われていると言える。
--また、TV本編とASTRAYのサブキャラだけを操作するステージがある。ファンサービスとも取れるが、正式に仲間にならないのが残念なところ。一部の機体は周回プレイで利用できるショップで購入できる。
-オリジナルキャラクターの良さ。
--今作のオリジナルキャラは、スパロボでは珍しい『一つの家族』として行動するというもの。主人公のカズマ・アーディガンは父や二人の姉、妹と共にトレイラーという「何でも屋」として生活しているという設定。
--特に、カズマのキャラクターはスパロボオリキャラの中でも後にも先にもないようなタイプであった。例を挙げると…
---近年では珍しいほどの異様な熱血キャラだが、精神的にも未熟という設定で、やたらと突っ走ってはミスをして、家族や周囲のキャラに笑われるのは日常茶飯事。
---中盤ではある事をきっかけに「''厨二病''」にかかり変に気取った口調になる。単に大仰なだけで中身がないという厨二病的なキャラなら昨今では珍しくないが、カズマの場合''その言動が作中の他の人物からもイタい振舞いとして見られている''という点で決定的に異なる。案の定、周囲から生温い目で見られていたことが発覚し、悶絶する羽目になる。そして厨二から復帰した後も、家族から散々弄られる。
---戦闘セリフのパターンが多く、特に厨二病状態のセリフは爆笑物。妹からのするどいツッコミは最早漫才である。
---驚いたことに、この「厨二病」自体も&bold(){ストーリー上の重要な伏線}だったりする。
---彼女を欲しがっているという設定なのだが、カップル成立が多いスパロボキャラにあって最後まで彼女が出来る事はなかったという稀なキャラである(一応フラグが立ったキャラもいたが、見事に折られている)。前作Jの男主人公が嫁候補3人&幼馴染1人というモテっぷりだったのと比べると非常に哀れ。しかし身内にはモテモテであり、未だに2ちゃんねるでもかなりネタにされているあたり、ファンからは愛されている主人公であろう。
---何かと1人だけ損な目に遭うことが多く、前述のことを含めるといやに三枚目的なエピソードが目白押し。序盤から版権・オリジナル問わず徹底的にいじられ、最終話でも版権キャラに古傷をえぐられるというネタキャラっぷりである。ちなみに版権キャラの中では序盤から行動を共にするデュオ、性格的に似た者同士である甲児とは特に仲が良い。ある場面ではデュオのことを「昔(といっても半年前だが)のダチ」とまで言う。
---だが、「''偉大な父を越える''」というカズマの成長を描いたシナリオの流れは非常に評価が高い。
---前述のように版権キャラとの絡みが多々あり、かといって変に出しゃばったりもしない。カズマの行動に親近感を感じたプレイヤーも多く、現在でも非常に人気の高いキャラとなっている。
--また、シナリオの合間にカズマが日誌を書くシーンが入るため、ストーリーがわかりやすくなっている。
--主人公の妹であるミヒロは年齢10歳でお兄ちゃん大好きなしっかり者、時々黒いセリフを吐く等大きいお兄さんを狙いすました設定であり、(一部で)人気が高い。
---特に2部序盤で言い放ったセリフは人気が高く、本作を代表する迷セリフとして知られる。
--同じくオリキャラのホリスは一人だけ血縁関係がなく、発売前は一人だけ全身像のイラストがなかったり、「コイツ絶対裏切るだろ」などとネタにされた。
---しかしシナリオ上では裏切るどころか要所要所で大活躍。本作になくてはならない存在となった。詳しくは[[ココ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9B%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3]]。
---だが、一人だけカットインがない、自分の影が薄いことを嘆く、エンディングでちゃっかり嫁ゲットなど、やっぱりネタキャラである。
---設定上の理由でガンダムW勢と絵柄が似ており、さまざまなコラ画像が作られている。そして大抵五飛がハブられる。ごひ…。
-ラスボス戦がいつもの雰囲気と違って独特。喧嘩っ早いキャラ代表格の兜甲児をして「お前みたいな奴は嫌いじゃない」と言わしめたラスボスは前代未聞であり、その後の話についても異彩を放つ。
***その他評価点
-非常に完成度の高い戦闘アニメ。
--戦闘アニメはJからの流用も多いものの、それでも十分すぎる出来。
---そのJから流用したアニメにも、アニメーションやトドメ専用のグラフィックなどが数多く追加されているため見応えがある。
--ハードがDSに変わったため、BGMや効果音の音質・種類が劇的に向上した。これにより流用のアニメでも以前より迫力がある。さらにメモリの性能が上がったおかげで戦闘アニメのテンポが改善されているものもある(分かりやすいのはカイザーとグレートの合体攻撃・ダブルロケットパンチや、Jで処理落ちしていたミサイル系)。
---特にガオガイガーのゴルディオンクラッシャーなどの演出は、PS2の第3次αでの演出以上だと主張する人もいる。ただし「くど過ぎる」という意見もある。
--Jでは極少数しかなかった専用止め演出が大幅に増加。オーガンの原作完全再現レベルのグランドクロスアタックや、ファンの間で語り草となったブレードとアキの「ラブラブランサー」((止め演出時にイチャイチャしているためこのような通称がついた。正式名称は「ダブル・ランサーコンビネーション」です。念のため))は必見。
--主人公の最終機体「ヴァルザカード」の最強技の演出などは現在でも最高峰とされており、トドメ演出はBGMがきっちり一周するようになっている。…「家族」がテーマだから仕方ないが、この技で主人公一家(この時点で死亡しているブレスまで)全員がカットインで出てくるのだが、やはりホリスはいない。
---なおこのヴァルザカード、その登場方法と見た目から非常に人気の高いオリジナルロボットとなった。特に登場方法はスパロボとしては珍しい展開になっている。
-また、DSの特徴を活かしたWスロットシステム(過去のGBAスパロボをDSに挿入する事で、レアパーツ等を得られる)など、意欲的な試みもある。なお対応作品には懸賞でしか手に入らないファミコンミニ版『第2次スーパーロボット大戦』(総数2000本しかない)にまで対応している。このシステムは後続のDS作品にも採用されている。
-声優ネタ、パロディネタ等が非常に多い。「中の人などいない!」「まさに外道!」などネット上で話題になったネタもある。中でも最終決戦地は発売当時の時事ネタであり、多くのプレイヤーを驚かせた。(しかもストーリー上、重要なレベルで絡む)
--過去のスパロボをよっぽどやり込んでいない限りわからないようなネタや、よっぽど声優に詳しくないとわからないようなマニアックなネタまで存在する。逆に言えば、それだけライターの知識量と非凡さがうかがえる出来である。
---かと言って、元ネタを知らなければ違和感を感じたり、キャラに無理やり言わせているようなセリフ回しはほとんど無い。ライターの本当の技量の高さはここにある。
-2周目以降でシナリオが若干変化し(3周目以降では選択可能になる)、パーツと、フルメタ及びSEED関連の機体の購入が可能になる。
-シナリオは邦仲人、神奈柴太、千住京太郎の3名がクレジットされている。千住なる人物は「複数のライターによる共同ペンネームではないか?」と以前より噂されているため割愛する。前者2名だが、好評を博しながらも以降のスパロボに携わっている様子は見られない。突如現れ、いい仕事をして去っていく…まるでロム・ストールである。
-基本システムはこれまでのスパロボを踏襲している。
--DSならではの二画面を活かし、サブの画面に全体マップやカーソル上のユニットの簡易能力が表示されるのが地味ながら便利。
**問題点
-''あまりに低い難易度''。
--それなりに強い敵(後述)もいるのだが、それ以上に味方の火力がインフレを起こし気味。前作のJでも言われていたが、更に悪化していると言ってもいい。
---さらに、攻撃力低下などの状態異常付加の武器を持つユニットも多くなったため、それを活用すれば強い敵も楽に倒せる。
--初心者には丁度いいレベルなのかもしれないが、熟練者にとってはクリア後の難易度調整を最大難易度にしてもヌルいとの事。無改造かつ精神未使用でもなんとかクリア出来たとの報告もある。
---一部のボスは撃破しても条件を満たさない限り無限に復活するため、資金稼ぎが容易に出来ることも批判の一つ。
--一部の機体があまりに強すぎる。
---強力な特殊能力を持っていたり、ローコストの合体攻撃を所持している機体が味方にゴロゴロいるため。精神コマンドとの兼ね合い次第打破では無双も容易となる。
//-カズマは2部で味方になるあるキャラに対してのみ異様なまでに敵対的な態度で接する。それこそ「仮想敵」どころか、「本物の敵」扱いのレベル。もちろん原因はそのキャラの方にあるし、そもそも1部で数回にわたって敵対していたのも大きい。が、それを差し引いてもカズマらしからぬ尖った言動と、延々と根に持つ態度が目立ってしまった。
//そこまで酷かったっけ?
//個人的にはネット関連で言われまくって言われてみればって感じだから、気にならない人には気にならないと思う。本物の敵って書き方されているけど、絡み自体がそんなに無いし
-「サイズ差補正無視」というスキルパーツを使っても効果が無いというプログラムミス。
--このため、デフォルトでサイズ補正無視を持っていないサイズS以下の機体は火力に難があるようになってしまっている。
-クロスオーバー及びシナリオが褒められているが、一方で純粋な新規参戦作品がそのわりを食っていたり、扱いのあまり良くない作品も当然ながらある。
--壮大なクロスオーバーが売りということは、裏を返せば原作設定や展開はあまり再現されていないということでもある。この辺は一長一短でもあると言えるが。
-機体やパイロットの使用可能時期の格差が激しい。
--二部構成であるため、第二部後半に初登場する機体はほとんど使えないと言っても良い。また1部で加入したが再加入の遅いユニットもいる。好きなユニットが満足に使えない点は不満。
---それ自体はスパロボでは珍しくないが、Wではその中に本来なら序盤に出そろうであろう主役級の機体が含まれている事が問題で、その特定作品のファンはかなり待たされる。
-戦闘BGMのチョイス及びそのアレンジが微妙。単体で聞けば良曲なのだが、スパロボで且つ戦闘に使用するBGMとしては疑問符が付くものもある(特にSEEDとナデシコ)。どちらも主題歌が収録されていない上、過去に参戦した際に使われていた曲はガンダムSEEDのGUNDAM出撃!のみである。
--本作に初参戦したゴライオンはネタにされる?OP以外に本編の合体や戦闘時に使用された、挿入歌ゴライオン賛歌、フォーメーションを入れて欲しかったと言う声も有った。この二つの曲は、ある意味ではOP以上にゴライオンを象徴する歌でもある。
--一応、ナデシコの劇中劇及び派生OVA『ゲキ・ガンガー3』主題歌の採用など評価されている選曲もある。
---この点だけは後の問題作スパロボKに劣っているとよく言われる。
-2周以降でフルメタとSEED関連の機体購入が可能になるが、SEEDの一部の機体しか役に立たない。
--お遊び要素&観賞用と割り切るのが正しいのだが、もっと使える機体を増やして欲しいという意見は多い。もちろん量産機が主体のラインナップなので主役より強くてはまずいのだが。
--さらに問題なのはSEED系が本格参戦するのが2部からなので、購入した機体を使えるようになるのが一周半ぐらいしてからという事。好きなユニットを思う存分に使えないのはやはり痛い。
---しかも、特定ルートではSEEDメンバーとSEED ASTRYメンバーが別行動するのだが機体も作品別で扱われるのでその間特定人物が不遇になる。
-2周目以降のお気に入りシステム引き継ぎの改悪。Jでは一度お気に入りに選んだ作品は2周目以降も自動的にお気に入り指定されている(つまり、1周ごとにお気に入りに出来る作品数が追加される)。しかし今作では、毎周新しく選び直し、お気に入りを増やす事が出来ない。4周目になって初めて、全作品が自動的にお気に入りになり、さらに20段階改造と資金・経験値倍率の最大化のボーナスを得られる。
//お気に入りシステムがシリーズ伝統みたいなこと書いてたけど本作以前にあるのは3作だけで、本作以前にお気に入り周回継続できたのJだけ。ちなみにリメイクのMXpでもお気に入り継続はできない。そのためバグではなく意図的な可能性もある。
**まとめ
-あまりに低い難易度を除けば、ゲーム性、シナリオ、演出ともに十分完成度の高い「見本的なスパロボ」と言える。
--低い難易度も裏を返せば初心者でもサクサク出来るということであるし、好きなユニットを思う存分活躍させることができるということでもある。
-また、今作で出た「''厨二病主人公''」「''ビッグボルフォッグだー!''」「''アリアハード''」「''ギブアップせい!''」等のネタが未だにネタスレなどでも扱われている辺り、何やかんやで愛されている作品であろう。((「ギブアップせい!」はゴライオンのOPである『斗え!ゴライオン』の歌詞の一節なのだが、あまりにも唐突で前後とも繋がらないため、謎の歌詞として昔から一部では有名だった。ただ、あくまでOPだけのネタであって本編とは一切関係が無かったのだが、今作で敵の総大将であるダイ・バザール大帝王が突然この台詞を言い放ったため、ネタ度が一気に加速することとなった。なお、『斗え!ゴライオン』は件の「ギブアップせい!」を除けば普通にかっこいい名曲である。))
-前作Jで不評だった命中率0%の味方をスルーしてくる敵AIは廃止。次回作以降で採用された連続ターゲット補正はない。従来の回避系無双を堪能できる最後の作品でもある。
-元から評価が高かったにも関わらず、携帯機スパロボの純粋な次回作となる『[[スーパーロボット大戦K>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/218.html]]』では史上最低と言われるほどの残念なシナリオになってしまい、よく比較対象にされ、更に評価が高くなっている感が強い。
--良好なクロスオーバー、魅力あるオリジナルキャラ、ファンが喜ぶIF展開という本作で高評価な点が''正反対''となっているのが原因である。