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*ポケットモンスター 金・銀 【ぽけっともんすたー きん・ぎん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00002T0D6)|&amazon(B00002T11B)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~|~| |発売元|任天堂|~|~| |開発元|ゲームフリーク|~|~| |発売日|1999年11月21日|~|~| |定価|3,990円(税込)|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/417.html]]''| ---- **概要 大人気シリーズの2作目であり、前作から3年後の物語。新ポケモンが100匹追加され、全251種類になった。~ 舞台は和情緒あふれるジョウト地方。またポケモンシリーズで唯一、クリア後に他の地方に行くことのできる作品。~ 全体的な作りとして、前作に新要素を加え、戦闘バランスを調整した形となっている。~ ゲームのROMとしては珍しく、時計機能が内蔵されている。 ---- **特徴 -戦闘面、システム面双方で前作から大量に追加された新要素と前作で批判されていた部分の調整。 --新タイプ『はがね』、『あく』の追加。本作以降相性の見直しはされておらず、タイプ間での駆け引きの骨子は本作で完成した。 ---『あく』は前作で一強と呼ばれた『エスパー』に対して非常に強く、『エスパー』は相対的に弱体化。この『あく』に対して強いのが前作で弱かった『むし』と『かくとう』。 ---『はがね』は多くのタイプの攻撃を半減にする強力な耐性を持つ。逆に攻撃面は半減されるタイプ相性が多い上、抜群をとれる相手は元から不遇なタイプのみである。耐性が優秀なタイプと言える。一方、前作で不遇と言われていた『ほのお』と『かくとう』は、この『はがね』に非常に有利に戦えるため、価値が上がっている。 --前作の「とくしゅ」が「とくこう」と「とくぼう」に分割され、「すばやさ」は急所率及び一撃必殺技の命中率に関わらなくなった(一撃必殺技はレベル依存になった)。 --技の種類も前作から大幅に増え、前作ではまともな攻撃技がなかったタイプにも新技(ゴーストタイプのシャドーボール、格闘タイプのクロスチョップ、ドラゴンタイプのりゅうのいぶき等)が追加され、ここにきてようやく本来のタイプごとの得意不得意が特徴付けられた。 //ドラゴンタイプの場合は"げきりん"がいいのでは? //↑この頃のげきりんは特殊(当然カイリューは使いこなせない)なうえ威力もあばれると同じだからどっちでもいいんじゃないか?一応言っておくとりゅうのいぶきはジムリーダーがくれるわざマシンだから存在感がある。ちなみにこの時期はげきりんの威力も90しかなかった。 --前作で凶悪仕様だったねむり・こおりの状態異常に調整が入り、状態異常のバランスが大幅に改善された。同様にはかいこうせん、ふぶきといった前作で凶悪性能だった技や、ほえる等の前作で意味をなさない既存の技に一部調整が入った。さらに天候変化系の技やおいうち・ねごとなどのトリッキーな技が追加され、対戦を盛り上げた。 --ポケモンにどうぐを持たせることができるようになり、戦略の幅が広がった。状態異常やHPを自動回復してくれたり、持たせているとわざの威力をあげてくれたりと様々な効果を得られる。持たせられるどうぐは1つだけだが効果は大きく、何を持たせるかも重要であった。~ また、ポケモンにどうぐを持たせたまま交換をすることで、擬似的に道具を交換できるようになった。 ---これにより前作では配分効率が悪かった「がくしゅうそうち」の使い勝手も向上。本作から持たせたポケモンにのみ経験値が入る仕様になったので弱いポケモンの育成が快適になった。また貰える賞金が2倍になる「おまもりこばん」が登場したことで資金稼ぎの効率も向上した。 --ゲームソフト本体に時計機能を取り入れることで、現実の時間の流れに沿ってゲーム内でも変化してゆくシステムが搭載された。これにより時間帯によって出現するポケモンが違ったり、特定の時間のみ進化するポケモンがいたり、曜日によって発生するイベントが違ったりした。 --前作のニドラン以外のポケモンにも性別が導入された。性別によっては一部の技の効果が変化したりする。中には性別不明のポケモンや性別が♂か♀に固定されているポケモンもいる。 ---この影響を最も受けているのは育て屋であり、本作からポケモンを二匹同時に預けることができるようになり、タマゴグループが同じで異なる性別のポケモン同士を預けると、タマゴが発見されるようになった。個体値・技の遺伝などは既にこの作品からあり、今で言うところの孵化厳選の礎はここで築かれた。 -アイテムの数が大きく増えた。特に特殊条件をもつ捕獲用ボールの追加は好評だったのか、のちの作品のスタンダードとなる。また特定の持ち物を持っていることを進化の条件とするポケモンもいる。 --これに伴い、アイテム欄の仕様も変更。今作から導入された「リュック」により、道具がボール・技マシンなど分類されるようになり利便性が大幅に増した。 --またセレクトを1度押すことで「たいせつなもの」を即使用できる、便利ボタン機能が追加された。これにより自転車での移動などが快適になった。 -新機能としてポケモンギアが加わった。 --ポケギアは物語が進むにつれ機能が増えていき、時間の確認・特定の人物やトレーナーと電話登録・ラジオ機能などが追加されていく。 -主人公の母がお金を貯金してくれるようになった。貯金したお金は全滅しても減ることはない。また獲得賞金の一部を母に送ることも可能。 --ただし母が勝手に貯金を使って道具を買ってしまう場合がある。もっとも道具は当然自分のものになるし、定価より安い値段で買ってきてくれるのであまり問題はない。 -グラフィックも改善された。特に主人公や使用ポケモンの後ろ姿は前作とは比べものにならないほど綺麗になった。 -ポケモンのステータス表示に次のLvUPまでに必要な経験地がバーで表示されるようになった。 -色違いのポケモンが今作で初搭載された。発売前から特徴の一つとして華々しく取り上げられていた要素。 --単に同じポケモンでも配色が違うというだけのシステムではあるが、色違いのポケモンは出現率が約1/8192と珍しく、伝説とは別に珍しいポケモンを捕まられるというアクセントが付いた。 --余談だが、この時期のポケモンの色違いは個体値の数字により色違いかどうかが決定される。なので、条件をそろえれば孵化による個体値遺伝によって色違いの発生確率を高めることができる。なお色違いポケモンの個体値はあまり高くないので、能力的には中途半端((弱いわけでもないのだが、孵化厳選の手間までかけて手に入れる個体としては微妙。))。~ ルビー・サファイア以降は性格値によって色違いかどうかが決定されるので、色違いでも個体値は可変となった。また、GB colorでは一画面に付き4色までしか表示できないので、第二世代の色違いとそれ以降の色違いとでは色が違う。 //色違いについてはちょっと危ういので、追加点や間違った点などがあれば修正お願いします。 -前作のサファリパークに代わって、「虫取り大会」というイベントがある。 --虫取り大会では、いかに高Lvでレア度の高い虫ポケモンを制限時間内に捕まえられるかを競う。上位に入れば貴重な賞品が貰える。 -クリア後要素が多い。 --前作の舞台・カントー地方が、新たな冒険の舞台として丸々追加される。前作の数年後という設定であり、用意されているイベントも豊富。 --追加ダンジョンが一つあったきりの前作とは比較にもならず、メモリ数の増えた後継作品と比べてすらなんら遜色のないボリューム。 -なつき度の追加。 --ポケモンがどれだけトレーナーになついているかを示す指標であり、これが高い程ポケモンがなついていることとなる。なつき度により技の威力が変動したり、なつき度が高いことを進化の条件とするポケモンも追加された。 -通常の伝説のポケモンと違い、各地を飛び回る伝説のポケモン「スイクン」「エンティ」「ライコウ」が新たに加わった。 --このポケモンはすぐ逃げる上、技にほえるがあるので捕獲が大変難しく、捕まえるのに労力を必要とする。 --三匹の中でも「スイクン」は飛び抜けた人気を誇ったことで後述のクリスタルバージョンが発売されることになり、準伝説のポケモンの中で唯一ゲームパッケージを飾ったポケモンとなった。 -ポケルスの追加。謎の微生物としてポケモンにくっつく存在として当時の子どもの間で話題になった。 --今ではその効用は知れ渡り、ポケモン育成に欠かせない要素として認識されている。 -ゲームボーイカラーの赤外線ポートを利用した手軽な通信「ふしぎなおくりもの」ができるようになった。 --ふしぎなおくりものをすると双方に何らかのアイテムが一つ貰える。なかにはポイントアップなどのレアアイテムが貰える事も。 --なお最後にふしぎなおくりものをした相手はある施設で対戦相手として登場する。これにより擬似的な対戦ができるようになった。 -裏ラスボスの存在。正体は前作に登場した意外な人物で、シリーズファンにとって衝撃的な内容として人気を博した。 &bold(){以上の追加要素はどれも形を変えて後作に搭載されている。} ---- **問題点 -前作より「たきのぼり」「うずしお」などの攻略に必要なひでんわざが増えた。 --そのため、タダでさえ少ない技枠をさらに潰すことになった。これら追加ひでん技の性能は、お世辞にも有用とは言い難いのも問題。 --後作でこの問題はさらに拡大していく。 -前述にもある通り100種類のポケモンが新登場したが、ドラゴンタイプは「キングドラ」、ゴーストタイプは「ムウマ」の1種類が追加されただけ。~ また虫タイプの追加攻撃技が使い勝手の悪い「れんぞくぎり」と、「ヘラクロス」の専用技「メガホーン」だけ等、おざなりな調整部分もある。 //-本作で追加されたあくタイプだが、あくタイプは「こうげき」のステータスに優れたポケモンが多いにも関わらず、あくタイプのわざでダメージ計算に使うのは「こうげき」ではなく「とくこう」というちぐはぐな設定。この設定は第三世代まで続いている。 //--理由としては、タイプが14種類あり「こうげき」と「とくしゅ」に均等に分けた際にこうなったものと考えられる。ちなみに、あくタイプの技は「かみつく」など明らかに「こうげき」という感じの物理系の技が多い。 //これを問題とするなら、初代のドラゴン(こうげきが高いポケモンしかいないのにとくしゅ依存)やゴースト(とくしゅが高いポケモンしかいないのにこうげき依存)という同様の問題点をもつ初代にのみ特記するほうが妥当。そもそもあくで使いやすいヘルガー、バンギラスともに特殊も高いので問題とまでするべきとは考えにくい。 -難易度曲線は他のシリーズに比べて比較的緩やかだが、ジムリーダー「アカネ」が使うポケモン「ミルタンク」が強すぎると言われている。「ころがる」、「メロメロ」、「ミルクのみ」に泣かされた人も多いだろう(リメイク版ではやや調整されている)。 --対処法は色々あるが、有名なのは同町のデパートにいる少年にワンリキーを交換してもらい、育てること。ノーマルタイプのミルタンクに有利なかくとうタイプであり、なおかつ♀であるため、メロメロも効かない。だが、「♀のワンリキー」ということで使いたくないプレイヤーも多い。 -GBソフトはセーブデータ保持用の電池を内蔵しているが、本作は時計機能の電源もこれに頼っているため消耗が早い(『クリスタルバージョン』では約3年で電池が切れるため、注意書きの紙が入っている)。 --電池が切れるとレポートが書けなくなる(正しくは「レポートを書いてもセーブされなくなる」)。発売から10年以上経っている現在ではレポートが書けるカートリッジはないと思われるが、既にリメイク作である『ハートゴールド・ソウルシルバー』が存在しているため、わざわざ金・銀をプレイしようというプレイヤーは少ないだろう。 ---2012年現在、『金・銀』に対する任天堂公式の電池交換サービスは終了している。後述の『クリスタルバージョン』等、ゲームボーイカラー専用ソフトは電池交換の依頼が可能。 --使用されている電池はCR2025。100円ショップでも売っている電池なので、基本的なハンダの技術や専用ドライバーを要するが(うまくいけばドライバー以外の物でも可)、どうしてもこちらを遊んでみたいと思うのなら、自分で電池を交換してみるのも手だろう。ただし電池には直接ハンダせず、接点をテープ等で止める程度にしておいたほうが無難。 -クリア後に行けるカントー地方には、前作より簡易化されていたり未完成だったりする部分も多い。 --例としてNPC数が激減、グレンタウンが火山の噴火で壊滅している、サファリゾーンが休業中、トキワの森がダンジョンではなくなっているなど。容量の都合で、さすがに完全再現は無理だった模様。 --リメイク版ではトキワの森がダンジョンに戻り、サファリゾーンはジョウト西端の追加マップに移転した。サファリゾーンが元あった場所では、パルパーク(GBAからの転送施設)が営業している。 -特殊条件をもつ捕獲用ボールの追加は好評ではあったのだが、基本的な入手方法はガンテツに「ぼんぐり」を渡して1日待たなければならないという仕様なため大量入手が困難。 --その上プログラムミスで正常に機能していなかったり、調整不足としか思えない設定により、一部の特殊ボールはとても使い勝手が悪い。 ---「つきのいし」で進化するポケモンが捕まえやすい筈の「ムーンボール」は、効果が機能しておらずモンスターボールと全く同じ性能。また仮に機能していたとしても、対象となるポケモンは4種しかいない。 ---''異性の''ポケモンが捕まえやすいはずの「ラブラブボール」は、自分のポケモンと同種''同性''のポケモンが捕まえやすいという効果になってしまっている。同種に限られるのは隠し仕様かもしれないが、同性に有効では''説明と完全に逆''。ちなみにリメイクでは、同種異性に有効となっている。 ---よく逃げるポケモンが捕まえやすくなる「スピードボール」は、コイル・ベトベター・モンジャラのたった三匹だけしか適正な対象でない。 ---逆に「レベルボール」は捕獲するポケモンのレベルが自分のポケモンよりも低いほど捕まえやすいため、レベル100のポケモンさえ自分の手持ちにあれば、常にハイパーボール以上の高い捕獲性能を持つことができる。最終的に作成するのはこれだけになりがち。 ---なお効果の薄いボールでも最低限、普通のモンスターボールと同等の働きはする。無料で手に入るバリエーションと割り切れば、まったく奴に立たないわけではない。 --次作からは特殊ボールがショップで買えるようになるなど改善された。もちろんバグもなくなった。 -対戦において、全体的に火力が低く耐久力が高めな調整がされている。 --その結果、相手の攻めに対応する型の「役割理論」という戦術が主流となり、普通に対戦すると決着に数時間かかってしまうということも珍しくなくなってしまった。 ---ただし、後に「役割理論」を潰す戦術もいくつか生み出されてはいる。 --あるテレビ番組の大会で膠着状態になってしまい、痺れを切らした司会の芸能人が怒って帰ってしまったという逸話も残っている。 --後継作品ではこの反省を踏まえてか、攻撃有利の育成システムに仕様が変更されている。 //-かなり改善はされたものの、通信対戦のバランスはまだまだ微妙。 //--前作で猛威を振るった攻撃技は調整されたが、今度は耐久ポケモンが有利になってしまった。結果大会では積み技と回復技とを組み合わせたポケモンどうしが延々と急所待ち、という泥展開が散見された。 //---このため全ポケモン中トップクラスの特殊耐久に加えて、当時は猛威を振るった「ねごと」で「ねむる」を発動させる通称・ねむねご戦法が可能な上に、「はらだいこ」「じばく」といった強力な技を習得できる「カビゴン」が本作最強ポケモンとされた。 //---ちなみに前作で最強ポケモンとされた「ケンタロス」は攻撃技の調整で相対的に弱体化したが、ねむねご戦法で「角ドリル」「地割れ」を連発する超運ゲー型が現れ本作でも凶悪な強さを発揮した。場所によってはこの型を禁止にした程である。 //---他に専用アイテムのお陰で爆発的な火力が得られた「ガラガラ」や高い耐性力で積み技戦法と相性の良い「ハッサム」や「キングドラ」なども強ポケモンとして挙げられている。 //--テレビ番組の大会で膠着状態になってしまい、痺れを切らした司会の芸能人が怒って帰ってしまったという話も残っている。 //--後継作品ではこの反省を踏まえ、「全てのパラメータが万遍なく高い」ポケモンは作れないようにするなど育成システムが変更される //大幅に編集したので何かあれば意見箱に。 -前作程ではないが今作にもバグがいくつか存在する。 --有名なのがボックス内のポケモンを移動する際、セーブが発生するが「でんげんを きら……」辺りで電源を切ると移動前と移動先両方に同じポケモンが存在してしまい、無限にポケモンやアイテムを増殖できてしまう。 --虫取り大会である手順を踏むと預けたポケモンを増殖させたり、通常では覚えられないわざを覚えたポケモンがゲットできるバグが存在する。これを応用した色違いのポケモンやなみのりを覚えたピカチュウといったものを手軽に入手する方法も存在する。 ---- **余談 -「赤・緑」の頃から製作は始められており、アニメ1話にも伏線が張られていたが開発が難航し、延期が続いていた(中継ぎの為に発売されたのがピカチュウバージョン)。 -アニメ映画で新ポケモンを発表するという手法が初めてとられた作品でもある。 -1年後に、本作のマイナーチェンジ版『クリスタル』が発売された。これについては後述する。 -前作の『ミュウ』同様に、本作にも『セレビィ』という幻のポケモンがいるのだが、セレビィを出現させる噂は、ネットも殆ど普及してない時代でありながら、様々な形で全国に伝わっていった。特に有名なのは「ホウオウに金の葉っぱ、ルギアに銀の葉っぱを持たせて育て屋に預けると、ある場所でセレビィがでてくる」という噂か。 -本作の四天王の一人であるカリンの「''つよい ポケモン よわい ポケモン そんなの ひとの かって ほんとうに つよい トレーナーなら すきな ポケモンで かてるように がんばるべき''」は有名でしばしば名台詞として取り上げられる。 ---- **総評 1作目での問題点を上手く調整し、さらに様々な追加要素を加えた本作。それらのほとんどは後作でも引き継がれ、改良されており、シリーズのシステムを大きく進歩させた作品。~ またポケモンの世代刷新の際はこの作品に倣い、骨子となるシナリオ展開、対戦システムはそのままに、新ポケモンの追加、バランスの調整をメインに行っており、シリーズの方向性を決定づけたといってもよい。~ さらに前作との互換性もあって、プレイヤーには制作側の意気込みが強く感じられる。長らく発売延期をした作品だが、それに見合った内容といえる。~ 本作はシリーズものの続編として、一つのお手本といっても過言ではない。 ---- *ポケットモンスター クリスタルバージョン 【ぽけっともんすたー くりすたるばーじょん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00005OVBL)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|2000年12月14日|~| |定価|3,990円(税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **主な変更点 -シリーズで初めて、女の子の主人公を選択可能になった。選んだ主人公によってストーリーは変化しない。 -モバイルアダプタGBを使用したネットによる通信対戦・ポケモン交換が可能。 --その他にも様々なサービスが利用できたが、現在は終了している。仲間同士での対戦・交換はサーバーを介さないため現在でも可能だが、古い型式の携帯電話を用意しなくてはならない。 -パッケージを飾る、ジョウト地方の伝説のポケモンの1体「スイクン」にまつわるサブイベントの追加。「アンノーン」に関するイベントもある。 -スイクンを追っている青年「ミナキ」と、「かえんほうしゃ」・「れいとうビーム」・「10まんボルト」を教えてくれるおじさんが追加されている。 --以降はシリーズ恒例になる「技教え」が、ここで事実上の初登場となった。 -フスベシティのとある場所で正しく答えれば、本来は覚えることができない「しんそく」を覚えたミニリュウを貰える。 -アルフの遺跡のパズルの小部屋の奥にアンノーンで文字が書かれており、隠し部屋が追加されている。 -ガンテツのボール作成が改善。本作ではぼんぐりを用意した数だけ、その種類のボールを作ってもらえるようになった。また -ステータス画面などでポケモンが動く、レベルアップで覚える技が違う、などといった細かい追加点も多数ある。 --そして、これらの要素も全て『[[ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]』に引き継がれている。 **備考 -努力値(ゲーム中で基礎ポイントと説明されているもの)制限のない最後の作品で、これ以降の作品はいくら育てても、初代や本作で育てたポケモンよりパラメーターは劣る。 **その後の展開 -大画面でプレイできる対戦ツールとして『[[ポケモンスタジアム金銀]]』が発売された。 --こちらもただの対戦ツールの枠では収まりきらないハイクオリティな作品として有名である。また、今作のゲームバランスやシステムの改善(上記の急所待ち状態の緩和)も若干行われている。 -第三世代ではGBA、第四、第五世代ではニンテンドーDSへと展開していく。 -『[[ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]』としてニンテンドーDSでリメイクされた。
*ポケットモンスター 金・銀 【ぽけっともんすたー きん・ぎん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00002T0D6)|&amazon(B00002T11B)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~|~| |発売元|任天堂|~|~| |開発元|ゲームフリーク|~|~| |発売日|1999年11月21日|~|~| |定価|3,990円(税込)|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/417.html]]''| ---- **概要 大人気シリーズの2作目であり、前作から3年後の物語。新ポケモンが100匹追加され、全251種類になった。~ 舞台は和情緒あふれるジョウト地方。またポケモンシリーズで唯一、クリア後に他の地方に行くことのできる作品。~ 全体的な作りとして、前作に新要素を加え、戦闘バランスを調整した形となっている。~ ゲームのROMとしては珍しく、時計機能が内蔵されている。 ---- **特徴 -戦闘面、システム面双方で前作から大量に追加された新要素と前作で批判されていた部分の調整。 --新タイプ『はがね』、『あく』の追加。タイプ間での駆け引きの骨子は本作でほぼ完成したと言え、「X・Y」で新タイプ「フェアリー」が追加されるまで長らくこのタイプ相性でバランスが図られた。 ---『あく』は前作で一強と呼ばれた『エスパー』に対して非常に強く、『エスパー』は相対的に弱体化。この『あく』に対して強いのが前作で弱かった『むし』と『かくとう』。 ---『はがね』は多くのタイプの攻撃を半減にする強力な耐性を持つ。逆に攻撃面は半減されるタイプ相性が多い上、抜群をとれる相手は元から不遇なタイプのみである。耐性が優秀なタイプと言える。一方、前作で不遇と言われていた『ほのお』と『かくとう』は、この『はがね』に非常に有利に戦えるため、価値が上がっている。 --前作の「とくしゅ」が「とくこう」と「とくぼう」に分割され、「すばやさ」は急所率及び一撃必殺技の命中率に関わらなくなった(一撃必殺技はレベル依存になった)。 --技の種類も前作から大幅に増え、前作ではまともな攻撃技がなかったタイプにも新技(ゴーストタイプのシャドーボール、格闘タイプのクロスチョップ、ドラゴンタイプのりゅうのいぶき等)が追加され、ここにきてようやく本来のタイプごとの得意不得意が特徴付けられた。 //ドラゴンタイプの場合は"げきりん"がいいのでは? //↑この頃のげきりんは特殊(当然カイリューは使いこなせない)なうえ威力もあばれると同じだからどっちでもいいんじゃないか?一応言っておくとりゅうのいぶきはジムリーダーがくれるわざマシンだから存在感がある。ちなみにこの時期はげきりんの威力も90しかなかった。 --前作で凶悪仕様だったねむり・こおりの状態異常に調整が入り、状態異常のバランスが大幅に改善された。同様にはかいこうせん、ふぶきといった前作で凶悪性能だった技や、ほえる等の前作で意味をなさない既存の技に一部調整が入った。さらに天候変化系の技やおいうち・ねごとなどのトリッキーな技が追加され、対戦を盛り上げた。 --ポケモンにどうぐを持たせることができるようになり、戦略の幅が広がった。状態異常やHPを自動回復してくれたり、持たせているとわざの威力をあげてくれたりと様々な効果を得られる。持たせられるどうぐは1つだけだが効果は大きく、何を持たせるかも重要であった。~ また、ポケモンにどうぐを持たせたまま交換をすることで、擬似的に道具を交換できるようになった。 ---これにより前作では配分効率が悪かった「がくしゅうそうち」の使い勝手も向上。本作から持たせたポケモンにのみ経験値が入る仕様になったので弱いポケモンの育成が快適になった。また貰える賞金が2倍になる「おまもりこばん」が登場したことで資金稼ぎの効率も向上した。 --ゲームソフト本体に時計機能を取り入れることで、現実の時間の流れに沿ってゲーム内でも変化してゆくシステムが搭載された。これにより時間帯によって出現するポケモンが違ったり、特定の時間のみ進化するポケモンがいたり、曜日によって発生するイベントが違ったりした。 --前作のニドラン以外のポケモンにも性別が導入された。性別によっては一部の技の効果が変化したりする。中には性別不明のポケモンや性別が♂か♀に固定されているポケモンもいる。 ---この影響を最も受けているのは育て屋であり、本作からポケモンを二匹同時に預けることができるようになり、タマゴグループが同じで異なる性別のポケモン同士を預けると、タマゴが発見されるようになった。個体値・技の遺伝などは既にこの作品からあり、今で言うところの孵化厳選の礎はここで築かれた。 -アイテムの数が大きく増えた。特に特殊条件をもつ捕獲用ボールの追加は好評だったのか、のちの作品のスタンダードとなる。また特定の持ち物を持っていることを進化の条件とするポケモンもいる。 --これに伴い、アイテム欄の仕様も変更。今作から導入された「リュック」により、道具がボール・技マシンなど分類されるようになり利便性が大幅に増した。 --またセレクトを1度押すことで「たいせつなもの」を即使用できる、便利ボタン機能が追加された。これにより自転車での移動などが快適になった。 -新機能としてポケモンギアが加わった。 --ポケギアは物語が進むにつれ機能が増えていき、時間の確認・特定の人物やトレーナーと電話登録・ラジオ機能などが追加されていく。 -主人公の母がお金を貯金してくれるようになった。貯金したお金は全滅しても減ることはない。また獲得賞金の一部を母に送ることも可能。 --ただし母が勝手に貯金を使って道具を買ってしまう場合がある。もっとも道具は当然自分のものになるし、定価より安い値段で買ってきてくれるのであまり問題はない。 -グラフィックも改善された。特に主人公や使用ポケモンの後ろ姿は前作とは比べものにならないほど綺麗になった。 -ポケモンのステータス表示に次のLvUPまでに必要な経験地がバーで表示されるようになった。 -色違いのポケモンが今作で初搭載された。発売前から特徴の一つとして華々しく取り上げられていた要素。 --単に同じポケモンでも配色が違うというだけのシステムではあるが、色違いのポケモンは出現率が約1/8192と珍しく、伝説とは別に珍しいポケモンを捕まられるというアクセントが付いた。 --余談だが、この時期のポケモンの色違いは個体値の数字により色違いかどうかが決定される。なので、条件をそろえれば孵化による個体値遺伝によって色違いの発生確率を高めることができる。なお色違いポケモンの個体値はあまり高くないので、能力的には中途半端((弱いわけでもないのだが、孵化厳選の手間までかけて手に入れる個体としては微妙。))。~ ルビー・サファイア以降は性格値によって色違いかどうかが決定されるので、色違いでも個体値は可変となった。また、GB colorでは一画面に付き4色までしか表示できないので、第二世代の色違いとそれ以降の色違いとでは色が違う。 //色違いについてはちょっと危ういので、追加点や間違った点などがあれば修正お願いします。 -前作のサファリパークに代わって、「虫取り大会」というイベントがある。 --虫取り大会では、いかに高Lvでレア度の高い虫ポケモンを制限時間内に捕まえられるかを競う。上位に入れば貴重な賞品が貰える。 -クリア後要素が多い。 --前作の舞台・カントー地方が、新たな冒険の舞台として丸々追加される。前作の数年後という設定であり、用意されているイベントも豊富。 --追加ダンジョンが一つあったきりの前作とは比較にもならず、メモリ数の増えた後継作品と比べてすらなんら遜色のないボリューム。 -なつき度の追加。 --ポケモンがどれだけトレーナーになついているかを示す指標であり、これが高い程ポケモンがなついていることとなる。なつき度により技の威力が変動したり、なつき度が高いことを進化の条件とするポケモンも追加された。 -通常の伝説のポケモンと違い、各地を飛び回る伝説のポケモン「スイクン」「エンティ」「ライコウ」が新たに加わった。 --このポケモンはすぐ逃げる上、技にほえるがあるので捕獲が大変難しく、捕まえるのに労力を必要とする。 --三匹の中でも「スイクン」は飛び抜けた人気を誇ったことで後述のクリスタルバージョンが発売されることになり、準伝説のポケモンの中で唯一ゲームパッケージを飾ったポケモンとなった。 -ポケルスの追加。謎の微生物としてポケモンにくっつく存在として当時の子どもの間で話題になった。 --今ではその効用は知れ渡り、ポケモン育成に欠かせない要素として認識されている。 -ゲームボーイカラーの赤外線ポートを利用した手軽な通信「ふしぎなおくりもの」ができるようになった。 --ふしぎなおくりものをすると双方に何らかのアイテムが一つ貰える。なかにはポイントアップなどのレアアイテムが貰える事も。 --なお最後にふしぎなおくりものをした相手はある施設で対戦相手として登場する。これにより擬似的な対戦ができるようになった。 -裏ラスボスの存在。正体は前作に登場した意外な人物で、シリーズファンにとって衝撃的な内容として人気を博した。 &bold(){以上の追加要素はどれも形を変えて後作に搭載されている。} ---- **問題点 -前作より「たきのぼり」「うずしお」などの攻略に必要なひでんわざが増えた。 --そのため、タダでさえ少ない技枠をさらに潰すことになった。これら追加ひでん技の性能は、お世辞にも有用とは言い難いのも問題。 --後作でこの問題はさらに拡大していく。 -前述にもある通り100種類のポケモンが新登場したが、ドラゴンタイプは「キングドラ」、ゴーストタイプは「ムウマ」の1種類が追加されただけ。~ また虫タイプの追加攻撃技が使い勝手の悪い「れんぞくぎり」と、「ヘラクロス」の専用技「メガホーン」だけ等、おざなりな調整部分もある。 //-本作で追加されたあくタイプだが、あくタイプは「こうげき」のステータスに優れたポケモンが多いにも関わらず、あくタイプのわざでダメージ計算に使うのは「こうげき」ではなく「とくこう」というちぐはぐな設定。この設定は第三世代まで続いている。 //--理由としては、タイプが14種類あり「こうげき」と「とくしゅ」に均等に分けた際にこうなったものと考えられる。ちなみに、あくタイプの技は「かみつく」など明らかに「こうげき」という感じの物理系の技が多い。 //これを問題とするなら、初代のドラゴン(こうげきが高いポケモンしかいないのにとくしゅ依存)やゴースト(とくしゅが高いポケモンしかいないのにこうげき依存)という同様の問題点をもつ初代にのみ特記するほうが妥当。そもそもあくで使いやすいヘルガー、バンギラスともに特殊も高いので問題とまでするべきとは考えにくい。 -難易度曲線は他のシリーズに比べて比較的緩やかだが、ジムリーダー「アカネ」が使うポケモン「ミルタンク」が強すぎると言われている。「ころがる」、「メロメロ」、「ミルクのみ」に泣かされた人も多いだろう(リメイク版ではやや調整されている)。 --対処法は色々あるが、有名なのは同町のデパートにいる少年にワンリキーを交換してもらい、育てること。ノーマルタイプのミルタンクに有利なかくとうタイプであり、なおかつ♀であるため、メロメロも効かない。だが、「♀のワンリキー」ということで使いたくないプレイヤーも多い。 -GBソフトはセーブデータ保持用の電池を内蔵しているが、本作は時計機能の電源もこれに頼っているため消耗が早い(『クリスタルバージョン』では約3年で電池が切れるため、注意書きの紙が入っている)。 --電池が切れるとレポートが書けなくなる(正しくは「レポートを書いてもセーブされなくなる」)。発売から10年以上経っている現在ではレポートが書けるカートリッジはないと思われるが、既にリメイク作である『ハートゴールド・ソウルシルバー』が存在しているため、わざわざ金・銀をプレイしようというプレイヤーは少ないだろう。 ---2012年現在、『金・銀』に対する任天堂公式の電池交換サービスは終了している。後述の『クリスタルバージョン』等、ゲームボーイカラー専用ソフトは電池交換の依頼が可能。 --使用されている電池はCR2025。100円ショップでも売っている電池なので、基本的なハンダの技術や専用ドライバーを要するが(うまくいけばドライバー以外の物でも可)、どうしてもこちらを遊んでみたいと思うのなら、自分で電池を交換してみるのも手だろう。ただし電池には直接ハンダせず、接点をテープ等で止める程度にしておいたほうが無難。 -クリア後に行けるカントー地方には、前作より簡易化されていたり未完成だったりする部分も多い。 --例としてNPC数が激減、グレンタウンが火山の噴火で壊滅している、サファリゾーンが休業中、トキワの森がダンジョンではなくなっているなど。容量の都合で、さすがに完全再現は無理だった模様。 --リメイク版ではトキワの森がダンジョンに戻り、サファリゾーンはジョウト西端の追加マップに移転した。サファリゾーンが元あった場所では、パルパーク(GBAからの転送施設)が営業している。 -特殊条件をもつ捕獲用ボールの追加は好評ではあったのだが、基本的な入手方法はガンテツに「ぼんぐり」を渡して1日待たなければならないという仕様なため大量入手が困難。 --その上プログラムミスで正常に機能していなかったり、調整不足としか思えない設定により、一部の特殊ボールはとても使い勝手が悪い。 ---「つきのいし」で進化するポケモンが捕まえやすい筈の「ムーンボール」は、効果が機能しておらずモンスターボールと全く同じ性能。また仮に機能していたとしても、対象となるポケモンは4種しかいない。 ---''異性の''ポケモンが捕まえやすいはずの「ラブラブボール」は、自分のポケモンと同種''同性''のポケモンが捕まえやすいという効果になってしまっている。同種に限られるのは隠し仕様かもしれないが、同性に有効では''説明と完全に逆''。ちなみにリメイクでは、同種異性に有効となっている。 ---よく逃げるポケモンが捕まえやすくなる「スピードボール」は、コイル・ベトベター・モンジャラのたった三匹だけしか適正な対象でない。 ---逆に「レベルボール」は捕獲するポケモンのレベルが自分のポケモンよりも低いほど捕まえやすいため、レベル100のポケモンさえ自分の手持ちにあれば、常にハイパーボール以上の高い捕獲性能を持つことができる。最終的に作成するのはこれだけになりがち。 ---なお効果の薄いボールでも最低限、普通のモンスターボールと同等の働きはする。無料で手に入るバリエーションと割り切れば、まったく奴に立たないわけではない。 --次作からは特殊ボールがショップで買えるようになるなど改善された。もちろんバグもなくなった。 -対戦において、全体的に火力が低く耐久力が高めな調整がされている。 --その結果、相手の攻めに対応する型の「役割理論」という戦術が主流となり、普通に対戦すると決着に数時間かかってしまうということも珍しくなくなってしまった。 ---ただし、後に「役割理論」を潰す戦術もいくつか生み出されてはいる。 --あるテレビ番組の大会で膠着状態になってしまい、痺れを切らした司会の芸能人が怒って帰ってしまったという逸話も残っている。 --後継作品ではこの反省を踏まえてか、攻撃有利の育成システムに仕様が変更されている。 //-かなり改善はされたものの、通信対戦のバランスはまだまだ微妙。 //--前作で猛威を振るった攻撃技は調整されたが、今度は耐久ポケモンが有利になってしまった。結果大会では積み技と回復技とを組み合わせたポケモンどうしが延々と急所待ち、という泥展開が散見された。 //---このため全ポケモン中トップクラスの特殊耐久に加えて、当時は猛威を振るった「ねごと」で「ねむる」を発動させる通称・ねむねご戦法が可能な上に、「はらだいこ」「じばく」といった強力な技を習得できる「カビゴン」が本作最強ポケモンとされた。 //---ちなみに前作で最強ポケモンとされた「ケンタロス」は攻撃技の調整で相対的に弱体化したが、ねむねご戦法で「角ドリル」「地割れ」を連発する超運ゲー型が現れ本作でも凶悪な強さを発揮した。場所によってはこの型を禁止にした程である。 //---他に専用アイテムのお陰で爆発的な火力が得られた「ガラガラ」や高い耐性力で積み技戦法と相性の良い「ハッサム」や「キングドラ」なども強ポケモンとして挙げられている。 //--テレビ番組の大会で膠着状態になってしまい、痺れを切らした司会の芸能人が怒って帰ってしまったという話も残っている。 //--後継作品ではこの反省を踏まえ、「全てのパラメータが万遍なく高い」ポケモンは作れないようにするなど育成システムが変更される //大幅に編集したので何かあれば意見箱に。 -前作程ではないが今作にもバグがいくつか存在する。 --有名なのがボックス内のポケモンを移動する際、セーブが発生するが「でんげんを きら……」辺りで電源を切ると移動前と移動先両方に同じポケモンが存在してしまい、無限にポケモンやアイテムを増殖できてしまう。 --虫取り大会である手順を踏むと預けたポケモンを増殖させたり、通常では覚えられないわざを覚えたポケモンがゲットできるバグが存在する。これを応用した色違いのポケモンやなみのりを覚えたピカチュウといったものを手軽に入手する方法も存在する。 ---- **余談 -「赤・緑」の頃から製作は始められており、アニメ1話にも伏線が張られていたが開発が難航し、延期が続いていた(中継ぎの為に発売されたのがピカチュウバージョン)。 -アニメ映画で新ポケモンを発表するという手法が初めてとられた作品でもある。 -1年後に、本作のマイナーチェンジ版『クリスタル』が発売された。これについては後述する。 -前作の『ミュウ』同様に、本作にも『セレビィ』という幻のポケモンがいるのだが、セレビィを出現させる噂は、ネットも殆ど普及してない時代でありながら、様々な形で全国に伝わっていった。特に有名なのは「ホウオウに金の葉っぱ、ルギアに銀の葉っぱを持たせて育て屋に預けると、ある場所でセレビィがでてくる」という噂か。 -本作の四天王の一人であるカリンの「''つよい ポケモン よわい ポケモン そんなの ひとの かって ほんとうに つよい トレーナーなら すきな ポケモンで かてるように がんばるべき''」は有名でしばしば名台詞として取り上げられる。 ---- **総評 1作目での問題点を上手く調整し、さらに様々な追加要素を加えた本作。それらのほとんどは後作でも引き継がれ、改良されており、シリーズのシステムを大きく進歩させた作品。~ またポケモンの世代刷新の際はこの作品に倣い、骨子となるシナリオ展開、対戦システムはそのままに、新ポケモンの追加、バランスの調整をメインに行っており、シリーズの方向性を決定づけたといってもよい。~ さらに前作との互換性もあって、プレイヤーには制作側の意気込みが強く感じられる。長らく発売延期をした作品だが、それに見合った内容といえる。~ 本作はシリーズものの続編として、一つのお手本といっても過言ではない。 ---- *ポケットモンスター クリスタルバージョン 【ぽけっともんすたー くりすたるばーじょん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00005OVBL)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|2000年12月14日|~| |定価|3,990円(税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **主な変更点 -シリーズで初めて、女の子の主人公を選択可能になった。選んだ主人公によってストーリーは変化しない。 -モバイルアダプタGBを使用したネットによる通信対戦・ポケモン交換が可能。 --その他にも様々なサービスが利用できたが、現在は終了している。仲間同士での対戦・交換はサーバーを介さないため現在でも可能だが、古い型式の携帯電話を用意しなくてはならない。 -パッケージを飾る、ジョウト地方の伝説のポケモンの1体「スイクン」にまつわるサブイベントの追加。「アンノーン」に関するイベントもある。 -スイクンを追っている青年「ミナキ」と、「かえんほうしゃ」・「れいとうビーム」・「10まんボルト」を教えてくれるおじさんが追加されている。 --以降はシリーズ恒例になる「技教え」が、ここで事実上の初登場となった。 -フスベシティのとある場所で正しく答えれば、本来は覚えることができない「しんそく」を覚えたミニリュウを貰える。 -アルフの遺跡のパズルの小部屋の奥にアンノーンで文字が書かれており、隠し部屋が追加されている。 -ガンテツのボール作成が改善。本作ではぼんぐりを用意した数だけ、その種類のボールを作ってもらえるようになった。また -ステータス画面などでポケモンが動く、レベルアップで覚える技が違う、などといった細かい追加点も多数ある。 --そして、これらの要素も全て『[[ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]』に引き継がれている。 **備考 -努力値(ゲーム中で基礎ポイントと説明されているもの)制限のない最後の作品で、これ以降の作品はいくら育てても、初代や本作で育てたポケモンよりパラメーターは劣る。 **その後の展開 -大画面でプレイできる対戦ツールとして『[[ポケモンスタジアム金銀]]』が発売された。 --こちらもただの対戦ツールの枠では収まりきらないハイクオリティな作品として有名である。また、今作のゲームバランスやシステムの改善(上記の急所待ち状態の緩和)も若干行われている。 -第三世代ではGBA、第四、第五世代ではニンテンドーDSへと展開していく。 -『[[ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]』としてニンテンドーDSでリメイクされた。

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