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**風のクロノア door to phantomile 【かぜのくろのあ どあ とぅ ふぁんとまいる】 |ジャンル|アクションゲーム|#amazon(B00005Q2W9)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1997年12月11日|~| |定価|6,090円|~| *雰囲気を大事にするゲーム -夢の世界ファントマイルを舞台に、主人公クロノアが相棒であるリングの精ヒューポーとともに、歌姫レフィスをさらい全ての夢を悪夢に変えようと企む魔王ガディウスの野望を止めるというお話。 -中盤までの展開はよくあるシナリオだが、演出面は世界観を大事にしている姿勢が伺え、全体的にとても丁寧なつくり。 --例えば、登場人物の話す言葉は「るぷるどぅ」「わふぅ」などといったこの世界独自の言葉(ファントマイル語)が終始使われている(プレイヤーは字幕で意味を確認して理解する)ためキャラの掛け合いに現実臭さを感じることはない。 ---ではキャラの発する言葉に役割はないかというとそうではなく、意味をあえてわからないようにすることで悲しみや怒りが普通の日本語よりも顕著に表現され、声優の演技力の高さも相まって場面場面のキャラクターの感情が切に通じてくる。 --グラフィックもカラフルながら優しいタッチで描かれており、喋る動物風のキャラクターたちや、幻想的な月の国、滝や湖面の美しい水の国といったファンタジーもの定番のステージとあいまってまるで童話の世界を冒険しているかのような臨場感を得られる。 ---主人公クロノアはもちろん、雑魚敵ですら可愛くデザインされている。 ---ただ、終盤になると不気味・グロテスクな雑魚敵も多くなっていく。特に最終ボスは非常に醜悪な容貌である。 --音楽も幻想的な色合いと、民族調の旋律が混じったようなオリジナリティ溢れる風味で世界観によく溶け込んでいる。単体の曲としても名曲が多く、4番目のボス戦のテーマ『baladium's drive』は屈指の人気を誇る。(Wiiのリメイク版のCMでも流れたほど) ---ちなみに、クリア後にサウンドモードが現れる。 *アクションゲームとしての出来 -グラフィックはポリゴンだが3D化全盛のこの時代としては珍しい横スクロールアクションゲーム。 -ヒューポーのリングの力で敵を膨らませ、捕まえて投げるというのが基本アクション。 -星のカービィ(敵を吸い込んで吐き出す)やヨッシーアイランド(敵を飲み込んで卵にして投げる)を髣髴とさせるようなわかりやすい操作で、誰にでもできる。 --ステージの難易度も低くアクションに手馴れた人には物足りないかもしれないが、オーソドックスで人を選ばないお手軽なもの。 -丁寧に作りこまれており、バグも少なく、ストレスを感じることなくプレイできる。 -欠点は、よく作りこまれているのだがボリュームが少ない。慣れてしまえば5、6時間程度でクリアできる。 --クリア後の隠しステージも一つしかなく、即死トラップは多いが難易度が高いとは言えない。 --総じて難易度は低め設定だが、スイッチの起動などには多少頭を使わないとなかなか起動できずタイミングもややシビア。 *中盤以降、及びエンディング(ネタバレ注意) -シナリオの大筋はオーソドックスで易しめなものだが、中盤以降は祖父が殺されたり、ヒューポーの正体が明かされたりと重い内容や意外性のある展開も入ってきて、単なる王道と思わせないテイストになっていく。 -そして、何よりファンの間で語り草にされているのが、その衝撃的なエンディングである。 #region(ネタバレ注意) -ガディウスを倒し、クロノアたちによって歌姫レフィスはガディウスによって荒れた世界を再生させる歌を歌いだす。しかし、クロノアはその時ヒューポーから事の真相を聞かされる。 --クロノアの正体は、崩れた夢のバランスを救うため、ヒューポーによりこの世界に呼び出され、ニセの記憶を植えつけられた「この世ならざる夢」であると。 --そのため、世界が再生の歌によって本来の姿を取り戻すと この世ならざる場所から来たクロノアはこの世界から去らなければならない。 --元々が偽りの記憶であったとしても、いまやクロノアとヒューポーには強い絆によって結ばれていた。再生の力に逆らおうとする二人だが、クロノアは吹き飛ばされて世界から追われてしまう。 ……という切ないラストだが、「この世ならざる夢」とはつまりプレイヤーの夢である。最初からずっと細かい部分までファントマイルらしさ、現実要素の排除を徹底していただけに最後の最後でメタ視点を大きく出したことは多くのプレイヤーを驚かせた。最初に行うプレイヤーの名前の登録は、ここまで全く意味がなかったが、ここで初めて意味を成すことになり、プレイヤーはその意味を知る。 ---ちなみに、風のクロノア2(ストーリーや世界観的なつながりは全くない)のオープニングはおそらくこのシーンの後から始まると見られている。 #endregion *総評 -第一作の発売当時はあまり注目されなかったがその内容は評価され、続編が出るたびに着実にファンの数を増やしていった。現在ではシリーズ化されてナムコの看板作品の一つになっている。 -Wiiにリメイクされた。 --ただし、キャラデザインの改悪、ムービーの削除、ステージ演出の劣化などからPS版をやったことがあるプレイヤーからは評判はよくない。(とはいえ普通に遊べるのでクソゲーというよりはガッカリ移植といったところ) -ちなみに、[[R4 -RIDGE RACER TYPE 4-]]にファントマイルというコースが存在する。
**風のクロノア door to phantomile 【かぜのくろのあ どあ とぅ ふぁんとまいる】 |ジャンル|アクションゲーム|#amazon(B00005Q2W9)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1997年12月11日|~| |定価|6,090円|~| *雰囲気を大事にするゲーム -夢の世界ファントマイルを舞台に、主人公クロノアが相棒であるリングの精ヒューポーとともに、歌姫レフィスをさらい全ての夢を悪夢に変えようと企む魔王ガディウスの野望を止めるというお話。 -中盤までの展開はよくあるシナリオだが、演出面は世界観を大事にしている姿勢が伺え、全体的にとても丁寧なつくり。 --例えば、登場人物の話す言葉は「るぷるどぅ」「わふぅ」などといったこの世界独自の言葉(ファントマイル語)が終始使われている(プレイヤーは字幕で意味を確認して理解する)ためキャラの掛け合いに現実臭さを感じることはない。 ---ではキャラの発する言葉に役割はないかというとそうではなく、意味をあえてわからないようにすることで悲しみや怒りが普通の日本語よりも顕著に表現され、声優の演技力の高さも相まって場面場面のキャラクターの感情が切に通じてくる。 --グラフィックもカラフルながら優しいタッチで描かれており、喋る動物風のキャラクターたちや、幻想的な月の国、滝や湖面の美しい水の国といったファンタジーもの定番のステージとあいまってまるで童話の世界を冒険しているかのような臨場感を得られる。 ---主人公クロノアはもちろん、雑魚敵ですら可愛くデザインされている。 ---ただ、終盤になると不気味・グロテスクな雑魚敵も多くなっていく。特に最終ボスは非常に醜悪な容貌である。 --音楽も幻想的な色合いと、民族調の旋律が混じったようなオリジナリティ溢れる風味で世界観によく溶け込んでいる。単体の曲としても名曲が多く、4番目のボス戦のテーマ『baladium's drive』は屈指の人気を誇る。(Wiiのリメイク版のCMでも流れたほど) ---同じBGMでも建物の中と外では主旋律の音量が違ったり、ステージのギミックの変化に合わせて違う曲に切り替えたり・・・と、音楽を用いた演出も目立たないながら秀逸。 ---ちなみに、クリア後にサウンドモードが現れる。 *アクションゲームとしての出来 -グラフィックはポリゴンだが3D化全盛のこの時代としては珍しい横スクロールアクションゲーム。 -ヒューポーのリングの力で敵を膨らませ、捕まえて投げるというのが基本アクション。 -星のカービィ(敵を吸い込んで吐き出す)やヨッシーアイランド(敵を飲み込んで卵にして投げる)を髣髴とさせるようなわかりやすい操作で、誰にでもできる。 --ステージの難易度も低くアクションに手馴れた人には物足りないかもしれないが、オーソドックスで人を選ばないお手軽なもの。 -丁寧に作りこまれており、バグも少なく、ストレスを感じることなくプレイできる。 -欠点は、よく作りこまれているのだがボリュームが少ない。慣れてしまえば5、6時間程度でクリアできる。 --クリア後の隠しステージも一つしかなく、即死トラップは多いが難易度が高いとは言えない。 --総じて難易度は低め設定だが、スイッチの起動などには多少頭を使わないとなかなか起動できずタイミングもややシビア。 *中盤以降、及びエンディング(ネタバレ注意) -シナリオの大筋はオーソドックスで易しめなものだが、中盤以降は祖父が殺されたり、ヒューポーの正体が明かされたりと重い内容や意外性のある展開も入ってきて、単なる王道と思わせないテイストになっていく。 -そして、何よりファンの間で語り草にされているのが、その衝撃的なエンディングである。 #region(ネタバレ注意) -ガディウスを倒し、クロノアたちによって歌姫レフィスはガディウスによって荒れた世界を再生させる歌を歌いだす。しかし、クロノアはその時ヒューポーから事の真相を聞かされる。 --クロノアの正体は、崩れた夢のバランスを救うため、ヒューポーによりこの世界に呼び出され、ニセの記憶を植えつけられた「この世ならざる夢」であると。 --そのため、世界が再生の歌によって本来の姿を取り戻すと この世ならざる場所から来たクロノアはこの世界から去らなければならない。 --元々が偽りの記憶であったとしても、いまやクロノアとヒューポーには強い絆によって結ばれていた。再生の力に逆らおうとする二人だが、クロノアは吹き飛ばされて世界から追われてしまう。 ……という切ないラストだが、「この世ならざる夢」とはつまりプレイヤーの夢である。最初からずっと細かい部分までファントマイルらしさ、現実要素の排除を徹底していただけに最後の最後でメタ視点を大きく出したことは多くのプレイヤーを驚かせた。最初に行うプレイヤーの名前の登録は、ここまで全く意味がなかったが、ここで初めて意味を成すことになり、プレイヤーはその意味を知る。 ---ちなみに、風のクロノア2(ストーリーや世界観的なつながりは全くない)のオープニングはおそらくこのシーンの後から始まると見られている。 #endregion *総評 -第一作の発売当時はあまり注目されなかったがその内容は評価され、続編が出るたびに着実にファンの数を増やしていった。現在ではシリーズ化されてナムコの看板作品の一つになっている。 -Wiiにリメイクされた。 --ただし、キャラデザインの改悪、ムービーの削除、ステージ演出の劣化などからPS版をやったことがあるプレイヤーからは評判はよくない。(とはいえ普通に遊べるのでクソゲーというよりはガッカリ移植といったところ) -ちなみに、[[R4 -RIDGE RACER TYPE 4-]]にファントマイルというコースが存在する。

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