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*テイルズ オブ ファンタジア 【ているず おぶ ふぁんたじあ】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&image(top_boxfront.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068H51/ksgmatome-22/ref=nosim,width=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=top_boxfront.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=top_boxback.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|48MbitROMカートリッジ|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|ウルフチーム&br()ナムコ|~| |発売日|1995年12月15日|~| |価格|12,390円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3個(バッテリーバックアップ)|~| |>|>|CENTER:''[[テイルズオブシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/260.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ナムコ(現:バンダイナムコゲームス)の看板RPG、テイルズ オブシリーズの第一作目。 --略称は「ファンタジア」、「TOP」等。時折見られる「TOF」という略称は『テイルズ オブ ファンダム』を指す。 --一般的に「ファンタジア」のスペルは「''Fantasia''」であるが、本作のスペルは「''Phantasia''」(ギリシャ語表記)である。 -SFC後期に発売されたRPGで、アクションゲームさながらのリアルタイム戦闘システムである、LMBS(リニアモーションバトルシステム)や48メガの大容量を活かして、キャラクターのボイスや主題歌「夢は終わらない」(ボーカル曲をSFCで流してみせるという当時としては衝撃的なことを行った)を流し、キャラクター面でも『逮捕しちゃうぞ』等で有名な藤島康介によるキャラクターデザインなど、気合十分な作りでゲーマーから高い評価を得た。 **キャラクター紹介 #region(長いので収納。重大なものはないが、若干のネタバレを含むので閲覧注意。) ※本作でパーティキャラクターとなるキャラクターに関してのみの紹介をするが、一部PS版以降の内容も含める。その際はPS版以降での設定であることが解るように表記する。~  また、SFC版の描写やキャラ設定などと噛み合わない個所以外の一部はキャラクターの背景を説明するため、PS版のファミ通攻略本に記載された内容を一部手を加えて表記している。 &size(15){''クレス・アルベイン''}~ -本作の主人公で、アルベイン流剣術を使う剣士((物語開始時は「剣士見習い」となっている。))で、剣だけでなく槍や斧なども使いこなす典型的な近接戦闘タイプ。 --後述する優しい性格が長所であると同時に短所でもあり、その性格が甘さとなって戦いにおいても太刀筋を鈍らせてしまうと言ったこともあるため、自分が一人の人間・剣士として未熟であると思っている。 ---だが、剣の師でもある父・ミゲールの師であるトリスタンからは「大器晩成」と評されており、その通り冒険の中でその類い希な才覚を開花させていくことになる((PS版では特定の条件を満たすことで聞けるフェイスチャットの中でチェスターに「父親を越えたんじゃないか?」と指摘されるものの、クレスはそれを否定する。これも彼の剣の腕だけでなく精神的なものなども含めた自己評価であり、謙遜などではない。))。 -普段はとても優しく温厚な性格なために他のメンバーに振り回されることもしばしばだが、いざ敵との戦いに及べば勇猛果敢に挑みかかる熱血漢の側面を見せる。 --ただし、ダオスに関してだけは自分の故郷を滅ぼされ、両親を殺されたことへの憎しみが強いためか、普段の温厚な性格は影を潜める((ダオスの目的に疑問を抱いたアーチェの意見に聞く耳を持たず、結果としてダオスに殺されたも同然の彼女の親友であるリアのことも含めて怒鳴りつけた程。))。 ---また、礼儀正しい所もあるため目上の人間には敬語で話すが、年上でも自分に年齢が近ければ気さくに話す。 -シリーズでは数少ない一人称が「''ぼく''」(PS版以降は「僕」)の主人公。 -ダジャレを言うことがあるが、本作では話の流れで普通に言ったものが図らずもダジャレになってしまった((木を調べていたクラースに「“木”が動かなかったか?」と聞かれて「“気”のせいじゃないですか?」と返したり、シルフが暴れている理由が瘴気(魔界に流れる空気のこと)であると聞いて「“瘴気”のせいでシルフが“正気”を?」と言った程度。))ものであり、彼に関してのネタとして定番となっている「ダオスをだおす(倒す)」といったネタは全てPS版以降のもの。 --後のお祭り作品や予約特典DVDなどではそれらが誇張して使用され、空気の読めないダジャレ好きにされているため、本作のファンからは反発も出ている((SFC版のファンからも概ね好意的に受け入れられているPS版だが、このダジャレだけは話が別という者もいたりする。))。 &size(15){''ミント・アドネード''}~ -本作のヒロインで、神に祈りを捧げることで癒しの力を使うことの出来る「''法術(ほうじゅつ)''」と呼ばれる力を使える女性。 --本作では術による回復手段を一手に担っており、攻撃手段は持っている杖による物理攻撃しか無いものの、サポートとして重要な役割を持っている。 -村を滅ぼされたクレスは伯父オルソンを頼るも裏切られ、投獄される事になってしまう牢屋の中で彼女と出会う。 -SFC版でのミントの声を聞くとロリキャラをイメージしがちであるが、実はクレスより1つ年上である。激しい自己主張はしないが言うべき事ははっきりと言う積極的な性格で、特に恋愛に関しては強い関心を持っているため、サブイベントの「ナンシーとエルウィン」ではクレスはおろか、2人を引っ張っていく所もある。 --PS版以降では声優が本作のこおろぎさとみ氏から岩男潤子氏に変更となったのと合わせ、性格も物静かでおっとりとした性格となり、言うべき事は言うが基本的には大人しい。 ---因みにこの変更、本作においてアーチェ役のかないみか氏とこおろぎさとみ氏の声質が似ているため、戦闘中でダメージを受けた時に「''どちらが攻撃を受けたか解らない''」と言うやや間抜けとも言えるような理由であったりする。 ---余談になるが、GBA版ではあるアイテムを入手することでPS版の岩男氏とSFC版のこおろぎ氏のボイスを選択出来るが、こおろぎ氏のボイスは本作の流用ではなく、PS版のミントに合わせた新録となっているため、本作のミントのボイスに比べると違和感が強い。 -直接キャラクター描写とかかわる点ではないが、彼女の設定として「''太りやすいので肉は食べない''」というのがあったりするが、当時のナムコの知識不足なのかは解らないが、実際の彼女の設定の身長と体重ではむしろ''飢餓状態を疑うべきレベル''になってしまっている。 --因みに、身長:162cm、体重:42kgとなっている。この場合のBMIは16とかなり低い数値となる((BMIの正常範囲は22前後とされており、この範囲に収まるにはあと15kgは必要。))。 ---PS版で実は胸が大きいと言うことで「''ボインちゃん''」なる称号を得られるが、上の状況を鑑みるに完全にあり得ないレベルになってしまっているため、一部でネタにされている。 &size(15){''チェスター・バークライト''}~ -クレスの幼馴染みで親友。 --類い希な弓の実力を持ち、クレスの剣とチェスターの弓でトーティス村の南にある森で狩りをすることも彼らの日常であった。 -両親を早くに亡くし、一人残った肉親である妹のアミィを守るために大人達の中で生きてきたこともあって、普段はやや斜めに構えた皮肉屋な面もあるが、根はクレス同様に真っ直ぐな熱血漢である。 --幼少期からの環境もあって、チェスターはアミィを守るためにどんな仕事も死に物狂いでこなしていたが、決して盗みなどの悪事には手を染めることはなかった。~ それは、自分がそんな悪事に手を染めればアミィを悲しませること、果ては彼女自身を汚すことにもなってしまうと考えたから。 ---今の自分があるのはアミィのおかげであると強く信じており、一人の肉親としてだけではない愛情の念を持っている。 ---そのため、村を滅ぼした挙げ句、間接的とは言えアミィを殺したダオスに対する憎しみは誰よりも強い。 --この設定もクレスのダジャレ同様にお祭り・外伝作品では面白おかしく誇張されることがあり、『レディアントマイソロジー』では危険極まりないロリコンにされている。 ---『なりきりダンジョンX』に至ってはこれらの背景を嘲笑うかのようなアルベルトのスキット((アミィを悪く言い、挙げ句チェスターを「アミィと言う架空の妹の妄想でハァハァしている変態」扱いするという内容。))が追加されたため、マイソロの件を含めて強い反発が上がっている。 -PS版以降では以降のシリーズで脈々と受け継がれることになる不名誉な称号「''スケベ大魔王''」の初代取得者となるが、以降のシリーズの取得者が濡れ衣であったりする中で、彼だけは忍者の里で女風呂を覗いたりするため「''初代にして真性''」と言われることも。 --PSP版(フルボイスエディション・クロスエディション共に)ではこのイベントにもボイスが付き、担当声優の伊藤健太郎氏の怪演もあってただでさえ強烈なインパクトがあるこのイベントを更に強く印象付けている。 ---ちなみに本作のみ担当声優はクレスと同じ草尾毅氏となっている。 &size(15){''クラース・F・レスター''}~ -クレス達の時代から約100年前のユークリッド村で助手であるミラルド・ルーンと共に召喚術を研究している学者。&br()クレス達から一回りくらい年上であることもあって、対外的なリーダー格となっている。 --気難しく偏屈…と言うよりも人間嫌いを感じさせるほどで、初対面のクレス達に対しても冷たくあしらうが、ミラルドの協力もあって、彼の召喚術の研究に協力することと引き替えに力を貸すという条件でクレス達の仲間に加わる。 --PS版では人間嫌いを感じさせるほどの冷たさはなくなっており、そもそもの設定の気難しく偏屈な性格というのが当てはまるようになっている。 ---また、仲間に加わった後は初対面で見せた冷たさはなりを潜め、むしろ気さくに話をするようになる((特にPS版ではフェイスチャットで契約した精霊を用いた数々の内容のチャット等、多くのものでむしろひょうきんとも言える性格をも覗かせる。))。 -PS版以降では一人称は「私(わたし)」で統一されているが、本作ではかしこまった場では「私(わたし)」だが、それ以外では「オレ」となっている。 -魔術に憧れ、そして長い研究と苦労の果てにようやく召喚術を習得したこともあり、天性の才能で魔術を操ることの出来るエルフに対しては強い劣等感を抱いている。 --本作のパーティキャラクターであるアーチェも混血ではあるものの魔術を操ることが出来るが、作中でそれに対して劣等感などの要素を匂わせることはしない…が、PS版で追加されたフェイスチャットの中にはエルフ嫌いを匂わせるようなもの((クレスにエルフについて説明をしているうちにだんだんその内容が愚痴めいたものとなっていき、クレスとミントに引かれてしまうと言う内容。))もある。 ---ただし、アーチェに対してはフェイスチャットの一部で魔術が使えないことを拗ねるかのような言い回しはするものの、やはりそう言うものを強くは匂わせず、むしろ良き保護者といった面も見せたり、逆に振り回されたりしている。 -研究に没頭するあまり、生活能力が皆無で日々の食い扶持はミラルドの執筆した書物などの印税であったりする。しかし、料理の腕だけはかなり高い部類に入る。 --ミラルドには性格も知り尽くされているせいか手玉に取られてしまい、PS版以降では「''尻に敷かれマン''」という称号を初期から持っていたりする。 ---何だかんだでクラースもミラルドに強い信頼を寄せて愛情を抱いているものの、照れ隠しか人前では「助手」と言い張っている…が、周囲からはバレバレだったりする。 -体中に付けている模様は召喚術においては重要な役割を果たしているもので、1週間程度持続して定着するペイントで施されている。 --元々は刺青にするつもりであったのだが、''ミラルドに嫌がられた''と言うことでペイントが落とし所となった。 -クラースの扱う武器は魔力を帯びた本という設定で、ネクロノミコンに始まりイエロウキングスやセラノフラグメン等と言ったクトゥルー神話の魔術書を装備することになるのだが、その中にあって異彩を放っているのが二つある。 --一つは「''N・G''」と言う武器でこれはノーグッドの略…ではなく、当時ナムコが無料で配布していた情報誌「''namco COMMUNITY MAGAZINE NG''」のセルフパロディー。 --そしてもう一つが「''スケベぼん''」。直球ど真ん中でこの名前になっているのである。 ---エロ本ぶん回して戦うという姿を想像するとあまりにもシュールで印象に強く残ってしまったためか、これ以降、何かとクラースとエロ本は縁があったり、クラース自体がチェスターも真っ青なスケベキャラにされたりと散々な扱いを受けていたりする。 ---因みにこの武器の説明文は「''ぼく、子供だからわかんないや''」となっている。 ---ただし、この説明文は本作のみで、PS版以降(本作ベースのリメイクであるGBA版も含む)の作品では普通の説明文になっており、PSおよびPSPでは武器の名前も「''ピンナップマグ''」と本作の直球ど真ん中の名前ではなくなっている(ただ、グラフィックには「''SUKEBE''」と書かれていたりする)。 -PS版で追加されたフェイスチャットのせいで''ハゲ疑惑''が持ち上がっていたりするが、ちゃんと本編をプレイしていれば禿げてないことは解る。…この人、どこまでネタキャラにされればいいんだろうか。 &size(15){''アーチェ・クライン''}~ -クラースと同じ時代のローンヴァレイで父親のバートと共に暮らすハーフエルフの少女。 --天真爛漫な性格で、言いたいことはずけずけと言うために他人を傷つけてしまうこともある。 ---博識な所や洞察力に優れる所もあって、パーティメンバーの中で唯一ダオスの目的について疑問を抱くシーンがある。 -仇への憎しみが晴れぬあまりに現世に留まり続けていた親友であるリア・スカーレットの魂に触れ、その体を貸し与える。 --クレス達がその仇討ちに協力し、リアの魂が昇天するとそのお礼として半ば強引に彼らの旅に加わることになる。 ---その性格故にパーティのムードメーカーであると同時にトラブルメーカーとなり、旅を引っかき回したり賑やかなものとする。 -酒豪な面もあり、PS版では「''うわばみ''」なる称号を獲得するほどだが、GBA版以降の移植ではCEROレーティングに配慮してかその設定が変更され、シーン自体の変更はないが飲んでいるものがお酒ではないとされている。 --そのため称号もそれぞれ変更されており、この弊害としてPSP版2作ではPS版で見ることの出来たそのイベントに絡んでのお酒にまつわるフェイスチャットが見られなくなってしまっている。 -彼女のハーフエルフという設定は重要な意味を持ち、途中のイベントではそれ故の悲劇などを垣間見ることも出来る。 --それ故にGBA版以降追加された「ブラムバルドとアーシア」のイベントがあまりにもご都合主義的すぎるとして受け入れられない意見も根強い。 -料理の腕前が壊滅的で、PS版以降では「''××料理人''」の称号(?)を賜ってしまうほど。 --因みに、その称号を獲得出来るイベントでアーチェが振る舞った料理は一口食べただけでクレス・チェスター・クラースをKOするほどの凄まじいものだったようで、GBA版以降で更に追加されたイベントではその時の一件が男性陣のトラウマじみたものとなっていることが解る。 ---とは言え、フルーツ系の料理は得意なようでPS版以降導入された料理システムでもそれが反映されている。 ---ちなみに全料理の熟練度を最高にすると「グルメマスター」という称号が貰えるが、フルーツ系以外の料理は熟練度が他のキャラより非常に上がりにくいうえ、彼女だけ「''グルメマスター?''」と疑問符がついた称号になっている((その上、称号の説明文にも同様に「?」がついている。))。 -余談になるが、上で書いたチェスターが「スケベ大魔王」の称号を得るきっかけとなる女風呂覗きに対抗して、PS版以降で追加されたイベントで再度忍者の里に訪れ温泉を振る舞われた時は''逆に男湯を覗き返していたりする''。 //とりあえず、白樺の森のあのイベントに関連することは変に荒れそうなので触れない方向で。 総じてパーティメンバーはとても仲が良いため、仲違いが原因でパーティに亀裂が入ると言ったことはなく、パーティメンバーの離脱はアーチェとチェスターが設定およびシナリオの都合((本作のダンジョンおよび街の一つである水鏡ユミルの森とエルフの集落はハーフエルフの立ち入りを禁じており、アーチェはこのハーフエルフに該当するため、これらの場所に向かう時は一時離脱することになる。チェスターは現代のラスト、時間転移を行うモリスンの時間稼ぎをするためにダオスに立ち向かい、クレス達から離れたのが原因。))によるものだけとなっている。 PS版以降ではフェイスチャットなどでチェスターとアーチェがよく喧嘩をするが、その内容は小さな口喧嘩と言った程度なもので、見ていてむしろ微笑ましい気分にさせられる程。 #endregion **内容 -序盤のストーリー展開がかなり印象的。 --主人公・クレスとその親友・チェスターが村の外へ狩りに出かけるところから始まるのだが、戻ってきたら村が壊滅&住民皆殺し ---このシーンはBGMや演出、出かける前の村人との会話なども相まって、かなり印象に残る。 --助けを求めた叔父に裏切られ、獄中にてヒロインと出会う。獄中から脱出するために死体から剣を引き抜くなど、かなりエグいことをする。 --RPGではお約束となった「決戦前夜」イベントが初めて登場したのもこの作品だったり。 ---序盤だけではなく、その先もまたプレイヤーをこのストーリーに引き込むものになっており、特にヴァルハラ戦役はファンの間でも語り草。音楽と相まって、凄まじい緊張感をとことん演出しており、作中屈指の名場面として知られる。 -単純な勧善懲悪では割り切れないストーリーであり、特にラスボスのダオスは悪役でありながら、悲劇性をも持ち合わせていることから高い人気を誇る。 --故・塩沢兼人の演技もまたダオスの人気に一役買っている所があり、代役となった森川智之を受け入れられない声も大きく、ファンの中でも荒れがちな話題である。 ---その悲劇性から後に「RPG三大不幸ラスボス」の一人と称されることに(あとの二人は『[[ドラゴンクエストIV>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/182.html]]』のピサロ、『[[ライブ・ア・ライブ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/281.html]]』の魔王オディオ)。しかし作中での行動からその身の事情が明らかになった後もあるキャラに作中での所業を批判されており、決して素直に同情できるキャラクターとは言えないのもまた事実だったりする。 -戦闘はいわゆるコマンド選択型ではなく、アクションゲームの要素を取り入れた「リニアモーションバトルシステム」(LMBS)。後続作品とは少々毛色が違うが、「自分で移動して攻撃」・「リアルタイムで進行」という根本は既に確立されている。 --コマンドタイプの戦闘がRPGの主流だった当時、自分が介入できる戦闘は斬新で、大いに受けいられた。 --そのシステムは以降のシリーズ作品と異なり、対空攻撃は敵と距離を取っていなければ出せず、技もターゲットとの距離によって使える技が異なり、更には任意で防御が出来なかったりと、流石に第1作目という事もあってまだまだ練られていない所も多い。 -音楽は当時まだ無名同然であった桜庭統氏や田村信二氏、そして古屋亮太氏といった独自のサウンドチームが担当している。 --特に桜庭氏の中世風の世界観でありながらロック調全開の音楽は一度聞けば忘れられないようなインパクトを残し、当時のプレイヤーたちから爆発的な人気を得た。 --それぞれの曲自体もイベント曲、ダンジョン曲問わず後のシリーズと比べても極めて完成度が高く、中でも精霊戦のBGMである「FIGHTING OF THE SPIRIT」は未だにシリーズ最高傑作とも言われるほどの名曲であり、当時このBGMを聞いた植松伸夫氏などといった名だたる作曲家たちは皆震え上がったというエピソードが残っている。 -テイルズシリーズの中ではトップクラスの高難易度。 --中盤以降はバランス調整を本当にしているのかと疑いたくなる程で、水鏡ユミルの森に出てくる「リザードマン」やモーリア坑道下層に出てくる「ランドアーチン」、同じくモーリア坑道下層に出てくる「ボアボア×3、ビーストマスター」の敵パーティは、出会ったら全滅を覚悟しないといけないほど理不尽で、SFC版プレイヤーにトラウマを植え付けた。 ---SFC版のモンスターの話になると上の2匹+1パターンが良く引き合いに出されるが、それ以外の敵も軒並みどこかしらぶっ壊れている性能(全体的に属性耐性持ちが多いとか)であることが多く、文字通りの殺るか殺られるか、デッドオアアライブのサバイバル状態になる。ただ、その尖ったゲームバランスに魅せられハマってしまう者も少なくなく、それ故にかなりのマイルド調整を施されたPS版に対して物足りないという意見も飛び出してしまうのだが。 --あるアイテムを装備するとダッシュ移動出来るようになるが、ダッシュ中はエンカウント率が上昇(およそ倍)する。結果、元々高めのエンカウント率と移動速度も相まって数秒ごとにエンカウントという洒落にならない事態に。 ---そして出てくる敵が前述したようにぶっ壊れた性能のザコ敵なので、ダンジョン内では歩いて移動するのが鉄則となってしまっていた。また、敵とエンカウントしやすくする「ダークボトル」とダッシュを併用すると、1~2歩歩いてまた戦闘というとんでもないことに。 --ボス戦に至っては術技一撃で広範囲のメンバーが致命傷を受ける為、ハッキリ言ってうまく詠唱を妨害できるかどうかのデッドオアアライブである。~ 大抵のプレイヤーは前半のデミテルやウンディーネで早くも地獄を見ることになる。中盤の2人で戦う空中戦や、過去編ラストと現代で戦うダオス戦のダオスレーザーやダオスコレダーの威力には何度も煮え湯を飲まされることになるだろう。 --当然、ラスボスの性能も半端なものではなく序盤はヒドゥンで攻撃するチャンスすらなかなか与えてくれず、HPが減るとラストレイ、トライドを詠唱0で連発してくる他メテオスォームやタイダルウェーブの様な大技も織り交ぜて一気に殺しにかかってくる。~ テイルズオブシリーズのラスボスの中でも上位に入る強さと言われている。 **問題点 -バグが多い。 --大半が一時的な画面の乱れといった程度で致命的な影響を及ぼすレベルではないのだが、一つだけ例外として、クラースの使う召喚術「カメレオン」だけは悪い意味で有名になってしまっている。 ---ゲーム中において「魔界の住人・カメレオンを召喚する、古に封印された禁呪文」という設定のこの術は、発動すると敵単体を即死させることもある(敵を食べてしまう)という効果なのだが、これを使うと高確率でフリーズしてしまうため、本作の設定になぞらえて「''別の意味で禁呪文''」という皮肉を言われ、ほとんどのプレイヤーが使えるようになっても速攻で戦闘中にコンピューターが使用する事を禁止するように設定するのが当たり前とも言える散々な扱いとなっている。 ---この術はPS版では削除され、その後出たSFC版のリメイクであるGBA版で復活を遂げたのだが…やっぱり''使うと高確率でフリーズしてしまう術のまま''であった。 -詰みポイントが存在する。 --つるはしは重要アイテムであるにも関わらず店売り品のため普通に売ってしまえる。一定地点からはつるはしを売っている店がなくなってしまうため間違って処分してしまうとハマる。 ---この詰みポイントはPS版では他の町でも売り出されるため問題なくなった。 **その他のゲーム内容について -最近のシリーズではめっきり見かけなくなったが、修得済の技の全てを格ゲーよろしくなコマンド入力で出せる装飾品である「コンボコマンド」というアイテムが存在している。 --ある程度作品を重ねることでそのコマンドもしっかり練られたものとなったことで、これを装備して様々な技を使い分けての戦いを楽しむプレイヤーも多かったが、本作のコマンドは初出ということで加減が解らなかったのか、一部の奥義や特技のコマンドがとても実戦で運用出来るようなものではないものになっていることで有名。 ---例えば、物語終盤で修得する時空奥義である「転移蒼破斬」のコマンドは「''右・右下・下・左下・左・右・左・右・右下・下・左下・左・右・上・下・上+Bボタン''」…これをリアルタイムの戦闘中に入力しろというのだから恐ろしい。 ---とはいえ本来なら主人公の技は、2つの特技発動入力に対してSレンジ版とLレンジ版を登録するという戦闘で4種類の技しか使えない仕様((リメイク版では戦闘中に技の入れ替えが可能になり、特技ショートカットもあるので4つの枠で悩んで厳選する必要はない。))なのだが、この装飾品を装備していれば全種類の技が使える上に、距離に関係なく好きな技が出せるようになるという魅力もある。~ ……のだが、やはり実際問題使いこなすのは絶望的で、大抵は「下・右下・右+Bボタン」で出せる飛び道具の魔神剣とかその辺を連発するオチだったりするとかしないとか…。 ---後発のデスティニーやPSリメイク版では基本技は簡単に、奥義は基本技のボタン入力に+αといった程度になっており、使いやすさが向上している(もっとも、ファンタジアに関しては技数が膨大なため、全ての技を思い通りに発動させるのはやはり難しいが)。またSFC版では主人公専用だったが、仲間も使えるようになった。 -本作のゲームバランスは尖りまくっていることは上に上げた通りだが、せっかくなのでその詳細をごくごく一部だが上げてみよう。 --モンスターの性能もそうだが、モンスターの使う特技もまたぶっ壊れているのが多いのである。 #region(SFC版のぶっ壊れ要素…の一部) &size(15){''モンスター''} -''リザードマン'' --移動速度が異常に速く、通常攻撃を食らうと''高確率で石化''させられてしまう。 ---しかも、このモンスターと出会う時に前線で戦える(むしろ、まともに物理戦闘をこなせるのは、と言っても良い)のはクレスだけで、残りは皆後衛なので、クレスが石化させられてしまうと、''そのまま全員が石にされて終わってしまう''ことも。 --前述の内容を見る限り、石化防御のアクセサリー(ストーンチェック)を装備すればいいと思うシリーズファンもいるかも知れないが、''この時点では入手不可能''。 ---ステータス異常を回復する「パナシーアボトル」の効果が発揮されるのにもタイムラグがあるため、状態異常になるのを防ぐことの出来るアイテム「リキュールボトル」が尽きたらある意味詰み。 -''チャロン'' --出現時点においてかなり強力な魔術を使う上に、防御においても''地・水・火・風・雷・光の各属性攻撃を吸収''するため、''無属性と物理以外はダメージが通らない''((『ファンタジア』の属性概念には他に闇属性があるが、この段階では行使する手段がないため、闇属性に対しての耐性は不明。))。おまけにワープしまくるために狙いを定めづらい。 ---特にミッドガルズ空中戦では''ペガサスに乗っている関係上、一切の特技が使えない''ためにまともな攻撃手段がないクレスと、''まともな攻撃手段になり得る無属性魔術が無いため、チャロン相手ではもはや役立たず同然となる''アーチェの2名でチャロンの群れと戦わされる場面もあり、多くのプレイヤーが泣かされた。 --「''イエローケーキを吸収するなあああああっ!''」…そんな絶叫をしたプレイヤーもいるかも知れない((イエローケーキ:火属性の最強魔術「エクスプロード」の効果を発揮するアイテム(稀少品)。つまり、チャロンの群れに使っても体力を回復させるだけで終わってしまう。))。 -''ランドアーチン'' --元々はナムコのゲーム『''イシターの復活''』に出てきたモンスター。ウニのような姿をしたモンスターで、やってくることと言えば、ただプレイヤーに向かって歩いてくるだけ。 ---ならばなぜこうも引き合いに出されるのかと言えば、あらゆる攻撃を無効化する上に「''触れると問答無用で即死''」という、文字通りのアクションゲームと化してしまっている敵だからである。先に書いた事と矛盾するが一応ダメージを与える手段もあるにはあるのだが、''HPを0にしても倒せない''ので、結局逃げるしかない。 ---地面を這って歩くだけなので、アーチェがいれば全滅は免れるが、そうでないと逃げるのに手間取ったらアウトである。 --GBA版でも登場するが、こちらは雀牌((敵の頭上から雀牌を複数降らせてダメージを与える。なお、PS版以降は効果が変わってどこからともなく降ってきた雀牌で出来上がった役に応じた点数分の防御力および耐性を無視したダメージを対象および同じ画面内にいる敵全員に与える。なお、点数は子のものであり、最高が大三元(役満)の32000。))で倒せる。 ---因みに、触れられた時のダメージはSFC版が9999((ちなみに、裏技で敵から受けるダメージが倍になるハードモードの場合は受けるダメージがオーバーフローを起こしてしまうため、受けるダメージが0になる。その為、ダメージ喰らいボイスが轟き、画面は光りまくり、更には触れられたキャラは延々と気絶し続ける…なんて事になる。))、GBA版はなんと''99999''。 --''戦闘開始と同時に攻撃ボタンを押してしまい、ランドアーチンに突っ込んでクレスがやられた''、なんて光景はある意味で日常茶飯事である。 -''ボアボア'' --攻撃がかち合うとほぼ確実にこちらが競り負ける強い判定を持つ突進攻撃。 ---特に、特技の「''猪突猛進''」は''突進1発当たりが2000近いダメージにもなる上に、それが数発一瞬で叩き込まれる''ため、もはや「''気が付いたら死んでいた''」というのが冗談でもなんでもない状況。 ---因みに、猪突猛進には毒の追加効果があるが、そもそものダメージがでかすぎてそんなの気にもならないというレベル。 --''こんなのが3体''も出てくるのだから、出会ってしまった時の絶望感が如何ほどかはわざわざ言わなくても解るだろう。 ---アーチェの''「エクステンション」(画面内の敵に即死攻撃)が割合効きやすい''が、そもそもエクステンションは''こいつらが出てくるダンジョンを一度攻略しないと入手出来ない''ため、ほとんど慰めにもならない。 -''ビーストマスター'' --上のボアボア3体とセットで出てくる敵、むしろ「''ボアボアの威を借るおまけ''」状態。 ---とはいえ、''能力は決して低い訳ではなく''、ボアボアの突進でこちらが翻弄されている間に、範囲攻撃の「''サモンデーモン''」で駄目押しの一撃を叩き込んでくる。 ---更に、接近すると分裂する弾を飛ばしてくる「''ヘルジェム''」やムチを用いた炎攻撃等、いずれも1発当たり1000近いダメージになるのでやっぱり厄介な敵である。 --倒すとランダムで''チェスターの最強武器「ベルセルクアロー」に変化する不確定品((正体が解らない装備品。ゲーム中では「?SWORD」・「?ARMOR」といったような表記をされ、装備品の種別(剣や鎧といったもの)は解るようになっている。アイテムを変化させる「ルーンボトル」を使って変化させることでその正体が判明し、装備が可能になる。))''を落とす事があるのが救い。別のダンジョンの宝箱でも手に入るので、このためにこいつらと戦い続けなければならない、ということはない。 これでも本当に''ごくごく一部''である…。 &size(15){''モンスターの使う特技''} -''鏡討ち'' --''直前で喰らったダメージをそっくりそのまま相手に斬りつけて返す''特技。PS版に比べて全体的に術攻撃のダメージが高めなので、術攻撃でダメージを与えた直後にやられたら一溜まりもない。 ---しかも、''何度使っても効果はしっかり発揮される''。おまけに''ガード不可能''で、''直前にダメージを喰らっていなかった場合は通常攻撃として扱われる''という至れり尽くせりな技。 -''クリティカル'' --''出が早い上に、威力もバカみたいに高く、おまけに高確率で喰らった敵を気絶させる斬撃''を繰り出す特技。 ---道中、クレスが一人になってしまう場面で戦うことになる敵がこの特技を使うので、運が悪いと、この特技を連発されて為す術無くやられることも…。 -''デススクリーム'' --''成功確率こそ低い''ものの、''敵全員を即死させる''特技。 ---基本的に''本作の術などの攻撃はターゲットを中心とした画面内にいるキャラクターが攻撃対象''となるのだが、この特技に関しては''どこにいようがお構いなしに攻撃対象とする''ため、運が悪いとこれ一つで味方全員やられて全滅…なんて事も起こりうる。 ---とはいえ、前述した通り成功率は高くはないのが救い…と言うか、''むしろ高ければ詰む''。 他にも技名表記こそ無いが、''威力が高い上に戦闘エリア全域に届く貫通攻撃''等、こちらも上げたのは本当にごく一部である…。 -SFC版のモンスターのぶっ壊れっぷりがほんの一部でもご理解頂ければ幸い。 --しかも、例に挙げたモンスターも特技も''ボス敵じゃなくてザコでこれ''である。 -一方でモーリア坑道下層でボアボアやランドアーチンなどの猛攻を潜り抜けた先にいるボス「''ワイヴァーン''」の弱さはもはやネタにするのも憚られるレベルの悲惨なもの。 --''「途中のザコの方が余程強い」「ボーナスステージ・(道中の)憂さ晴らし」「目を閉じてても勝てる」''等々、散々な言われっぷりである。 ---そのせいかPS版では随分強化されたが、すずを仲間にしていれば''「かんなづき」と「プリンセスケープ×2」を装備させて戦闘に参加させておくことでワイヴァーンのあらゆる攻撃を吸収or無効化する''(=戦う前からすずが戦闘不能になっていない限り、どうやっても全滅することが無くなる)ようになるため、違うベクトルでネタにされてしまっている。 #endregion -タイトル画面でA・B・X・Yボタンを同時押しして「やったー!」という勝利時のボイスが再生された後でニューゲームでプレイをすると敵からの受けるダメージが2倍になるハードモードでプレイすることが出来る。 --ノーマルモードでも難易度が高いこのゲームにおいてダメージが倍になるとなると…もはや阿鼻叫喚の地獄絵図となる。 --ただし、上に書いてある通り敵の能力値をインフレさせることによって難易度を上げているというものであるため、S系の高難易度設定同様、ハードの面白みが薄い面もある。 **総評 -総じてシンプルなRPGであるが、時代を越える壮大な世界観、印象的なイベント、勧善懲悪に終わらないシナリオ、そしてアクション満点の戦闘は非常に斬新。 --シリーズ内で特筆するほどに高い人気があるわけではないが、コンスタントな人気を保ち続けており、極端に嫌われることは少ないタイトルであるとも言える。 -また、嫌われにくいからか移植・リメイクが最も為されている作品でもある。 --その数は大元含めて2011年9月時点で5機種6作品(SFC・PS・GBA・携帯電話・PSP2作) 。いくら何でもやりすぎだと批判されてはいるが。 -ゲームバランスはかなり歪、というよりも''尖っている''が、一部の本当に運頼みにならざるをえない例((「ボアボア×3、ビーストマスター」の敵パーティはそれの最たる例とも言える。))を除いては''対処法さえ解れば何とかやり過ごせる''所にはあるため、難易度の項で「しているのか疑いたくなる」と書いたバランス取りはちゃんとしていることは間違いないだろうが、根本的な所でハードルが無駄に跳ね上がっている所は否めない。 --だが、それ故に敵を倒した時の達成感はかなりの物があるし、やりごたえもある。だからこそ、繰り返しになるが[[後にリメイクされたPS版>テイルズ オブ ファンタジア (PS)]]のマイルド調整が物足りないという、''%%ドM%%''SFC版プレイヤーも出てくるのだ。 **商品にまつわる裏話 -開発中のナムコとのイザコザが原因で、メインスタッフがウルフチームから独立((元々本作は「テイル ファンタジア」として制作が進められたが、ナムコの干渉により、タイトルやシナリオ、キャラクターの設定の変更、藤島康介による後付けのキャラクターデザインの後付けなどを余儀なくされた。このことへの反発が原因だったらしい。))。~ 後にトライエースとして『[[スターオーシャン]]』や『[[ヴァルキリープロファイル]]』に携わることになる一方、本流のウルフチームもナムコ・テイルズスタジオへの吸収合併の道を歩むきっかけになったりと、皮肉なヒット作ではある。 --もっとも、言われているようなイザコザではなかったと証言している当時のスタッフもいる。 ---トライエース設立後も若干はテイルズに関わっていたという。 -藤島康介のデザインは実は開発後期にナムコ側の意向で後付けされたもので、SFC版のゲーム中のドットと差異があるのはそのため。 -発売当時は余りの売れなさに一時生産中止までなった。&br()ところが、口コミで評判が広まり徐々に知名度が上がっていくと、「ゲーム売上よりも攻略本売上の方が高い」という珍現象が起き、これに気付いたナムコが再生産を始めたという逸話がある。&br()本作の「隠れた名作」っぷりを如実に表していえよう。 #region(攻略本に関するネタ) -本作の攻略本には一部で有名な誤植があり、「''とくにサンダービームは役にたつので、ぜひ買っておいたほうがいい''」の1フレーズがそれに当たる。 --本作には「''サンダービーム''」なる魔術は存在せず、文章の前後から''「サンダーブレード」と「トラクタービーム」という2つの魔術''がごっちゃになってしまったものであることが解る。 ---一過性のネタとしてここで終わっていればいいのだが、どういう訳か''PSへの移植の際にもネタとして使用された''。 --そんなこんなで知る人ぞ知るネタといった案配でちょくちょく使われていたのだが、『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX』においてとうとう''本当に技として実装されてしまった''。 ---ただし、ネタの発祥が発祥なので''性能としては正直パッとしない''ものになっているとかいないとか…。 #endregion #region(「FIGHTING OF THE SPIRIT」について) -本作を代表する名曲である「FIGHTING OF THE SPIRIT」であるが、この曲は長年、''作曲者が未だに誰なのかがはっきりしていなかった''。 --作曲した可能性が高いと言われていたは桜庭氏と田村氏の2人である。 ---桜庭氏の場合はサントラの精霊戦の項にはっきりと「作曲者:桜庭統」と書かれていた事が根拠であるが、作風が桜庭っぽくないとの反対意見がある一方で、田村氏の場合は作風がかなり似ている事が根拠となっている。しかし上記のサントラの件があるから田村氏はありえないとの反対意見も出ており、正式な発表がない限りは永遠に作曲者が誰なのかははっきりしないだろうと言われていた。 ---更に言うと、後年のお祭りゲー作品でも当然この曲は引っ張りだこである。だが不思議な事に''各作品ごとに原曲作曲者の明記が変わっているという普通ならありえないことが起こってしまっている''。これも上記の議論が終わらないとされる理由であった。 ---一応信憑性で言えば断然桜庭氏なのだろうが、一部の作品では田村氏が作曲した事にもなっていたりするなどがあるため公式発表がない限りは真相は謎のままである。 -……とされていたが、[[田村氏の作曲であることが本人により言及された。>http://ameblo.jp/tamutamuphoto/theme-10049646716.html]]。発売から実に17年後の事である。 #endregion ----
*テイルズ オブ ファンタジア 【ているず おぶ ふぁんたじあ】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&image(top_boxfront.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068H51/ksgmatome-22/ref=nosim,width=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=top_boxfront.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=top_boxback.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|48MbitROMカートリッジ|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|ウルフチーム&br()ナムコ|~| |発売日|1995年12月15日|~| |価格|12,390円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3個(バッテリーバックアップ)|~| |>|>|CENTER:''[[テイルズオブシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/260.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ナムコ(現:バンダイナムコゲームス)の看板RPG、テイルズ オブシリーズの第一作目。 --略称は「ファンタジア」、「TOP」等。時折見られる「TOF」という略称は『テイルズ オブ ファンダム』を指す。 --一般的に「ファンタジア」のスペルは「''Fantasia''」であるが、本作のスペルは「''Phantasia''」(ギリシャ語表記)である。 -SFC後期に発売されたRPGで、アクションゲームさながらのリアルタイム戦闘システムである、LMBS(リニアモーションバトルシステム)や48メガの大容量を活かして、キャラクターのボイスや主題歌「夢は終わらない」(ボーカル曲をSFCで流してみせるという当時としては衝撃的なことを行った)を流し、キャラクター面でも『逮捕しちゃうぞ』等で有名な藤島康介によるキャラクターデザインなど、気合十分な作りでゲーマーから高い評価を得た。 **キャラクター紹介 #region(長いので収納。重大なものはないが、若干のネタバレを含むので閲覧注意。) ※本作でパーティキャラクターとなるキャラクターに関してのみの紹介をするが、一部PS版以降の内容も含める。その際はPS版以降での設定であることが解るように表記する。~  また、SFC版の描写やキャラ設定などと噛み合わない個所以外の一部はキャラクターの背景を説明するため、PS版のファミ通攻略本に記載された内容を一部手を加えて表記している。 &size(15){''クレス・アルベイン''}~ -本作の主人公で、アルベイン流剣術を使う剣士((物語開始時は「剣士見習い」となっている。))で、剣だけでなく槍や斧なども使いこなす典型的な近接戦闘タイプ。 --後述する優しい性格が長所であると同時に短所でもあり、その性格が甘さとなって戦いにおいても太刀筋を鈍らせてしまうと言ったこともあるため、自分が一人の人間・剣士として未熟であると思っている。 ---だが、剣の師でもある父・ミゲールの師であるトリスタンからは「大器晩成」と評されており、その通り冒険の中でその類い希な才覚を開花させていくことになる((PS版では特定の条件を満たすことで聞けるフェイスチャットの中でチェスターに「父親を越えたんじゃないか?」と指摘されるものの、クレスはそれを否定する。これも彼の剣の腕だけでなく精神的なものなども含めた自己評価であり、謙遜などではない。))。 -普段はとても優しく温厚な性格なために他のメンバーに振り回されることもしばしばだが、いざ敵との戦いに及べば勇猛果敢に挑みかかる熱血漢の側面を見せる。 --ただし、ダオスに関してだけは自分の故郷を滅ぼされ、両親を殺されたことへの憎しみが強いためか、普段の温厚な性格は影を潜める((ダオスの目的に疑問を抱いたアーチェの意見に聞く耳を持たず、結果としてダオスに殺されたも同然の彼女の親友であるリアのことも含めて怒鳴りつけた程。))。 ---また、礼儀正しい所もあるため目上の人間には敬語で話すが、年上でも自分に年齢が近ければ気さくに話す。 -シリーズでは数少ない一人称が「''ぼく''」(PS版以降は「僕」)の主人公。 -ダジャレを言うことがあるが、本作では話の流れで普通に言ったものが図らずもダジャレになってしまった((木を調べていたクラースに「“木”が動かなかったか?」と聞かれて「“気”のせいじゃないですか?」と返したり、シルフが暴れている理由が瘴気(魔界に流れる空気のこと)であると聞いて「“瘴気”のせいでシルフが“正気”を?」と言った程度。))ものであり、彼に関してのネタとして定番となっている「ダオスをだおす(倒す)」といったネタは全てPS版以降のもの。 --後のお祭り作品や予約特典DVDなどではそれらが誇張して使用され、空気の読めないダジャレ好きにされているため、本作のファンからは反発も出ている((SFC版のファンからも概ね好意的に受け入れられているPS版だが、このダジャレだけは話が別という者もいたりする。))。 &size(15){''ミント・アドネード''}~ -本作のヒロインで、神に祈りを捧げることで癒しの力を使うことの出来る「''法術(ほうじゅつ)''」と呼ばれる力を使える女性。 --本作では術による回復手段を一手に担っており、攻撃手段は持っている杖による物理攻撃しか無いものの、サポートとして重要な役割を持っている。 -村を滅ぼされたクレスは伯父オルソンを頼るも裏切られ、投獄される事になってしまう牢屋の中で彼女と出会う。 -SFC版でのミントの声を聞くとロリキャラをイメージしがちであるが、実はクレスより1つ年上である。激しい自己主張はしないが言うべき事ははっきりと言う積極的な性格で、特に恋愛に関しては強い関心を持っているため、サブイベントの「ナンシーとエルウィン」ではクレスはおろか、2人を引っ張っていく所もある。 --PS版以降では声優が本作のこおろぎさとみ氏から岩男潤子氏に変更となったのと合わせ、性格も物静かでおっとりとした性格となり、言うべき事は言うが基本的には大人しい。 ---因みにこの変更、本作においてアーチェ役のかないみか氏とこおろぎさとみ氏の声質が似ているため、戦闘中でダメージを受けた時に「''どちらが攻撃を受けたか解らない''」と言うやや間抜けとも言えるような理由であったりする。 ---余談になるが、GBA版ではあるアイテムを入手することでPS版の岩男氏とSFC版のこおろぎ氏のボイスを選択出来るが、こおろぎ氏のボイスは本作の流用ではなく、PS版のミントに合わせた新録となっているため、本作のミントのボイスに比べると違和感が強い。 -直接キャラクター描写とかかわる点ではないが、彼女の設定として「''太りやすいので肉は食べない''」というのがあったりするが、当時のナムコの知識不足なのかは解らないが、実際の彼女の設定の身長と体重ではむしろ''飢餓状態を疑うべきレベル''になってしまっている。 --因みに、身長:162cm、体重:42kgとなっている。この場合のBMIは16とかなり低い数値となる((BMIの正常範囲は22前後とされており、この範囲に収まるにはあと15kgは必要。))。 ---PS版で実は胸が大きいと言うことで「''ボインちゃん''」なる称号を得られるが、上の状況を鑑みるに完全にあり得ないレベルになってしまっているため、一部でネタにされている。 &size(15){''チェスター・バークライト''}~ -クレスの幼馴染みで親友。 --類い希な弓の実力を持ち、クレスの剣とチェスターの弓でトーティス村の南にある森で狩りをすることも彼らの日常であった。 -両親を早くに亡くし、一人残った肉親である妹のアミィを守るために大人達の中で生きてきたこともあって、普段はやや斜めに構えた皮肉屋な面もあるが、根はクレス同様に真っ直ぐな熱血漢である。 --幼少期からの環境もあって、チェスターはアミィを守るためにどんな仕事も死に物狂いでこなしていたが、決して盗みなどの悪事には手を染めることはなかった。~ それは、自分がそんな悪事に手を染めればアミィを悲しませること、果ては彼女自身を汚すことにもなってしまうと考えたから。 ---今の自分があるのはアミィのおかげであると強く信じており、一人の肉親としてだけではない愛情の念を持っている。 ---そのため、村を滅ぼした挙げ句、間接的とは言えアミィを殺したダオスに対する憎しみは誰よりも強い。 --この設定もクレスのダジャレ同様にお祭り・外伝作品では面白おかしく誇張されることがあり、『レディアントマイソロジー』では危険極まりないロリコンにされている。 ---『なりきりダンジョンX』に至ってはこれらの背景を嘲笑うかのようなアルベルトのスキット((アミィを悪く言い、挙げ句チェスターを「アミィと言う架空の妹の妄想でハァハァしている変態」扱いするという内容。))が追加されたため、マイソロの件を含めて強い反発が上がっている。 -PS版以降では以降のシリーズで脈々と受け継がれることになる不名誉な称号「''スケベ大魔王''」の初代取得者となるが、以降のシリーズの取得者が濡れ衣であったりする中で、彼だけは忍者の里で女風呂を覗いたりするため「''初代にして真性''」と言われることも。 --PSP版(フルボイスエディション・クロスエディション共に)ではこのイベントにもボイスが付き、担当声優の伊藤健太郎氏の怪演もあってただでさえ強烈なインパクトがあるこのイベントを更に強く印象付けている。 ---ちなみに本作のみ担当声優はクレスと同じ草尾毅氏となっている。 &size(15){''クラース・F・レスター''}~ -クレス達の時代から約100年前のユークリッド村で助手であるミラルド・ルーンと共に召喚術を研究している学者。&br()クレス達から一回りくらい年上であることもあって、対外的なリーダー格となっている。 --気難しく偏屈…と言うよりも人間嫌いを感じさせるほどで、初対面のクレス達に対しても冷たくあしらうが、ミラルドの協力もあって、彼の召喚術の研究に協力することと引き替えに力を貸すという条件でクレス達の仲間に加わる。 --PS版では人間嫌いを感じさせるほどの冷たさはなくなっており、そもそもの設定の気難しく偏屈な性格というのが当てはまるようになっている。 ---また、仲間に加わった後は初対面で見せた冷たさはなりを潜め、むしろ気さくに話をするようになる((特にPS版ではフェイスチャットで契約した精霊を用いた数々の内容のチャット等、多くのものでむしろひょうきんとも言える性格をも覗かせる。))。 -PS版以降では一人称は「私(わたし)」で統一されているが、本作ではかしこまった場では「私(わたし)」だが、それ以外では「オレ」となっている。 -魔術に憧れ、そして長い研究と苦労の果てにようやく召喚術を習得したこともあり、天性の才能で魔術を操ることの出来るエルフに対しては強い劣等感を抱いている。 --本作のパーティキャラクターであるアーチェも混血ではあるものの魔術を操ることが出来るが、作中でそれに対して劣等感などの要素を匂わせることはしない…が、PS版で追加されたフェイスチャットの中にはエルフ嫌いを匂わせるようなもの((クレスにエルフについて説明をしているうちにだんだんその内容が愚痴めいたものとなっていき、クレスとミントに引かれてしまうと言う内容。))もある。 ---ただし、アーチェに対してはフェイスチャットの一部で魔術が使えないことを拗ねるかのような言い回しはするものの、やはりそう言うものを強くは匂わせず、むしろ良き保護者といった面も見せたり、逆に振り回されたりしている。 -研究に没頭するあまり、生活能力が皆無で日々の食い扶持はミラルドの執筆した書物などの印税であったりする。しかし、料理の腕だけはかなり高い部類に入る。 --ミラルドには性格も知り尽くされているせいか手玉に取られてしまい、PS版以降では「''尻に敷かれマン''」という称号を初期から持っていたりする。 ---何だかんだでクラースもミラルドに強い信頼を寄せて愛情を抱いているものの、照れ隠しか人前では「助手」と言い張っている…が、周囲からはバレバレだったりする。 -体中に付けている模様は召喚術においては重要な役割を果たしているもので、1週間程度持続して定着するペイントで施されている。 --元々は刺青にするつもりであったのだが、''ミラルドに嫌がられた''と言うことでペイントが落とし所となった。 -クラースの扱う武器は魔力を帯びた本という設定で、ネクロノミコンに始まりイエロウキングスやセラノフラグメン等と言ったクトゥルー神話の魔術書を装備することになるのだが、その中にあって異彩を放っているのが二つある。 --一つは「''N・G''」と言う武器でこれはノーグッドの略…ではなく、当時ナムコが無料で配布していた情報誌「''namco COMMUNITY MAGAZINE NG''」のセルフパロディー。 --そしてもう一つが「''スケベぼん''」。直球ど真ん中でこの名前になっているのである。 ---エロ本ぶん回して戦うという姿を想像するとあまりにもシュールで印象に強く残ってしまったためか、これ以降、何かとクラースとエロ本は縁があったり、クラース自体がチェスターも真っ青なスケベキャラにされたりと散々な扱いを受けていたりする。 ---因みにこの武器の説明文は「''ぼく、子供だからわかんないや''」となっている。 ---ただし、この説明文は本作のみで、PS版以降(本作ベースのリメイクであるGBA版も含む)の作品では普通の説明文になっており、PSおよびPSPでは武器の名前も「''ピンナップマグ''」と本作の直球ど真ん中の名前ではなくなっている(ただ、グラフィックには「''SUKEBE''」と書かれていたりする)。 -PS版で追加されたフェイスチャットのせいで''ハゲ疑惑''が持ち上がっていたりするが、ちゃんと本編をプレイしていれば禿げてないことは解る。…この人、どこまでネタキャラにされればいいんだろうか。 &size(15){''アーチェ・クライン''}~ -クラースと同じ時代のローンヴァレイで父親のバートと共に暮らすハーフエルフの少女。 --天真爛漫な性格で、言いたいことはずけずけと言うために他人を傷つけてしまうこともある。 ---博識な所や洞察力に優れる所もあって、パーティメンバーの中で唯一ダオスの目的について疑問を抱くシーンがある。 -仇への憎しみが晴れぬあまりに現世に留まり続けていた親友であるリア・スカーレットの魂に触れ、その体を貸し与える。 --クレス達がその仇討ちに協力し、リアの魂が昇天するとそのお礼として半ば強引に彼らの旅に加わることになる。 ---その性格故にパーティのムードメーカーであると同時にトラブルメーカーとなり、旅を引っかき回したり賑やかなものとする。 -酒豪な面もあり、PS版では「''うわばみ''」なる称号を獲得するほどだが、GBA版以降の移植ではCEROレーティングに配慮してかその設定が変更され、シーン自体の変更はないが飲んでいるものがお酒ではないとされている。 --そのため称号もそれぞれ変更されており、この弊害としてPSP版2作ではPS版で見ることの出来たそのイベントに絡んでのお酒にまつわるフェイスチャットが見られなくなってしまっている。 -彼女のハーフエルフという設定は重要な意味を持ち、途中のイベントではそれ故の悲劇などを垣間見ることも出来る。 --それ故にGBA版以降追加された「ブラムバルドとアーシア」のイベントがあまりにもご都合主義的すぎるとして受け入れられない意見も根強い。 -料理の腕前が壊滅的で、PS版以降では「''××料理人''」の称号(?)を賜ってしまうほど。 --因みに、その称号を獲得出来るイベントでアーチェが振る舞った料理は一口食べただけでクレス・チェスター・クラースをKOするほどの凄まじいものだったようで、GBA版以降で更に追加されたイベントではその時の一件が男性陣のトラウマじみたものとなっていることが解る。 ---とは言え、フルーツ系の料理は得意なようでPS版以降導入された料理システムでもそれが反映されている。 ---ちなみに全料理の熟練度を最高にすると「グルメマスター」という称号が貰えるが、フルーツ系以外の料理は熟練度が他のキャラより非常に上がりにくいうえ、彼女だけ「''グルメマスター?''」と疑問符がついた称号になっている((その上、称号の説明文にも同様に「?」がついている。))。 -余談になるが、上で書いたチェスターが「スケベ大魔王」の称号を得るきっかけとなる女風呂覗きに対抗して、PS版以降で追加されたイベントで再度忍者の里に訪れ温泉を振る舞われた時は''逆に男湯を覗き返していたりする''。 //とりあえず、白樺の森のあのイベントに関連することは変に荒れそうなので触れない方向で。 総じてパーティメンバーはとても仲が良いため、仲違いが原因でパーティに亀裂が入ると言ったことはなく、パーティメンバーの離脱はアーチェとチェスターが設定およびシナリオの都合((本作のダンジョンおよび街の一つである水鏡ユミルの森とエルフの集落はハーフエルフの立ち入りを禁じており、アーチェはこのハーフエルフに該当するため、これらの場所に向かう時は一時離脱することになる。チェスターは現代のラスト、時間転移を行うモリスンの時間稼ぎをするためにダオスに立ち向かい、クレス達から離れたのが原因。))によるものだけとなっている。 PS版以降ではフェイスチャットなどでチェスターとアーチェがよく喧嘩をするが、その内容は小さな口喧嘩と言った程度なもので、見ていてむしろ微笑ましい気分にさせられる程。 #endregion **内容 -序盤のストーリー展開がかなり印象的。 --主人公・クレスとその親友・チェスターが村の外へ狩りに出かけるところから始まるのだが、戻ってきたら村が壊滅&住民皆殺し ---このシーンはBGMや演出、出かける前の村人との会話なども相まって、かなり印象に残る。 --助けを求めた叔父に裏切られ、獄中にてヒロインと出会う。獄中から脱出するために死体から剣を引き抜くなど、かなりエグいことをする。 --RPGではお約束となった「決戦前夜」イベントが初めて登場したのもこの作品だったり。 ---序盤だけではなく、その先もまたプレイヤーをこのストーリーに引き込むものになっており、特にヴァルハラ戦役はファンの間でも語り草。音楽と相まって、凄まじい緊張感をとことん演出しており、作中屈指の名場面として知られる。 -単純な勧善懲悪では割り切れないストーリーであり、特にラスボスのダオスは悪役でありながら、悲劇性をも持ち合わせていることから高い人気を誇る。 --故・塩沢兼人の演技もまたダオスの人気に一役買っている所があり、代役となった森川智之を受け入れられない声も大きく、ファンの中でも荒れがちな話題である。 ---その悲劇性から後に「RPG三大不幸ラスボス」の一人と称されることに(あとの二人は『[[ドラゴンクエストIV>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/182.html]]』のピサロ、『[[ライブ・ア・ライブ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/281.html]]』の魔王オディオ)。しかし作中での行動からその身の事情が明らかになった後もあるキャラに作中での所業を批判されており、決して素直に同情できるキャラクターとは言えないのもまた事実だったりする。 -戦闘はいわゆるコマンド選択型ではなく、アクションゲームの要素を取り入れた「リニアモーションバトルシステム」(LMBS)。後続作品とは少々毛色が違うが、「自分で移動して攻撃」・「リアルタイムで進行」という根本は既に確立されている。 --コマンドタイプの戦闘がRPGの主流だった当時、自分が介入できる戦闘は斬新で、大いに受けいられた。 --そのシステムは以降のシリーズ作品と異なり、対空攻撃は敵と距離を取っていなければ出せず、技もターゲットとの距離によって使える技が異なり、更には任意で防御が出来なかったりと、流石に第1作目という事もあってまだまだ練られていない所も多い。 -音楽は当時まだ無名同然であった桜庭統氏や田村信二氏、そして古屋亮太氏といった独自のサウンドチームが担当している。 --特に桜庭氏の中世風の世界観でありながらロック調全開の音楽は一度聞けば忘れられないようなインパクトを残し、当時のプレイヤーたちから爆発的な人気を得た。 --それぞれの曲自体もイベント曲、ダンジョン曲問わず後のシリーズと比べても極めて完成度が高く、中でも精霊戦のBGMである「FIGHTING OF THE SPIRIT」は未だにシリーズ最高傑作とも言われるほどの名曲であり、当時このBGMを聞いた植松伸夫氏などといった名だたる作曲家たちは皆震え上がったというエピソードが残っている。 -テイルズシリーズの中ではトップクラスの高難易度。 --中盤以降はバランス調整を本当にしているのかと疑いたくなる程で、水鏡ユミルの森に出てくる「リザードマン」やモーリア坑道下層に出てくる「ランドアーチン」、同じくモーリア坑道下層に出てくる「ボアボア×3、ビーストマスター」の敵パーティは、出会ったら全滅を覚悟しないといけないほど理不尽で、SFC版プレイヤーにトラウマを植え付けた。 ---SFC版のモンスターの話になると上の2匹+1パターンが良く引き合いに出されるが、それ以外の敵も軒並みどこかしらぶっ壊れている性能(全体的に属性耐性持ちが多いとか)であることが多く、文字通りの殺るか殺られるか、デッドオアアライブのサバイバル状態になる。ただ、その尖ったゲームバランスに魅せられハマってしまう者も少なくなく、それ故にかなりのマイルド調整を施されたPS版に対して物足りないという意見も飛び出してしまうのだが。 --あるアイテムを装備するとダッシュ移動出来るようになるが、ダッシュ中はエンカウント率が上昇(およそ倍)する。結果、元々高めのエンカウント率と移動速度も相まって数秒ごとにエンカウントという洒落にならない事態に。 ---そして出てくる敵が前述したようにぶっ壊れた性能のザコ敵なので、ダンジョン内では歩いて移動するのが鉄則となってしまっていた。また、敵とエンカウントしやすくする「ダークボトル」とダッシュを併用すると、1~2歩歩いてまた戦闘というとんでもないことに。 --ボス戦に至っては術技一撃で広範囲のメンバーが致命傷を受ける為、ハッキリ言ってうまく詠唱を妨害できるかどうかのデッドオアアライブである。~ 大抵のプレイヤーは前半のデミテルやウンディーネで早くも地獄を見ることになる。中盤の2人で戦う空中戦や、過去編ラストと現代で戦うダオス戦のダオスレーザーやダオスコレダーの威力には何度も煮え湯を飲まされることになるだろう。 --当然、ラスボスの性能も半端なものではなく序盤はヒドゥンで攻撃するチャンスすらなかなか与えてくれず、HPが減るとラストレイ、トライドを詠唱0で連発してくる他メテオスォームやタイダルウェーブの様な大技も織り交ぜて一気に殺しにかかってくる。~ テイルズオブシリーズのラスボスの中でも上位に入る強さと言われている。 **問題点 -バグが多い。 --大半が一時的な画面の乱れといった程度で致命的な影響を及ぼすレベルではないのだが、一つだけ例外として、クラースの使う召喚術「カメレオン」だけは悪い意味で有名になってしまっている。 ---ゲーム中において「魔界の住人・カメレオンを召喚する、古に封印された禁呪文」という設定のこの術は、発動すると敵単体を即死させることもある(敵を食べてしまう)という効果なのだが、これを使うと高確率でフリーズしてしまうため、本作の設定になぞらえて「''別の意味で禁呪文''」という皮肉を言われ、ほとんどのプレイヤーが使えるようになっても速攻で戦闘中にコンピューターが使用する事を禁止するように設定するのが当たり前とも言える散々な扱いとなっている。 ---この術はPS版では削除され、その後出たSFC版のリメイクであるGBA版で復活を遂げたのだが…やっぱり''使うと高確率でフリーズしてしまう術のまま''であった。 -詰みポイントが存在する。 --つるはしは重要アイテムであるにも関わらず店売り品のため普通に売ってしまえる。一定地点からはつるはしを売っている店がなくなってしまうため間違って処分してしまうとハマる。 ---この詰みポイントはPS版では他の町でも売り出されるため問題なくなった。 **その他のゲーム内容について -最近のシリーズではめっきり見かけなくなったが、修得済の技の全てを格ゲーよろしくなコマンド入力で出せる装飾品である「コンボコマンド」というアイテムが存在している。 --ある程度作品を重ねることでそのコマンドもしっかり練られたものとなったことで、これを装備して様々な技を使い分けての戦いを楽しむプレイヤーも多かったが、本作のコマンドは初出ということで加減が解らなかったのか、一部の奥義や特技のコマンドがとても実戦で運用出来るようなものではないものになっていることで有名。 ---例えば、物語終盤で修得する時空奥義である「転移蒼破斬」のコマンドは「''右・右下・下・左下・左・右・左・右・右下・下・左下・左・右・上・下・上+Bボタン''」…これをリアルタイムの戦闘中に入力しろというのだから恐ろしい。 ---とはいえ本来なら主人公の技は、2つの特技発動入力に対してSレンジ版とLレンジ版を登録するという戦闘で4種類の技しか使えない仕様((リメイク版では戦闘中に技の入れ替えが可能になり、特技ショートカットもあるので4つの枠で悩んで厳選する必要はない。))なのだが、この装飾品を装備していれば全種類の技が使える上に、距離に関係なく好きな技が出せるようになるという魅力もある。~ ……のだが、やはり実際問題使いこなすのは絶望的で、大抵は「下・右下・右+Bボタン」で出せる飛び道具の魔神剣とかその辺を連発するオチだったりするとかしないとか…。 ---後発のデスティニーやPSリメイク版では基本技は簡単に、奥義は基本技のボタン入力に+αといった程度になっており、使いやすさが向上している(もっとも、ファンタジアに関しては技数が膨大なため、全ての技を思い通りに発動させるのはやはり難しいが)。またSFC版では主人公専用だったが、仲間も使えるようになった。 -本作のゲームバランスは尖りまくっていることは上に上げた通りだが、せっかくなのでその詳細をごくごく一部だが上げてみよう。 --モンスターの性能もそうだが、モンスターの使う特技もまたぶっ壊れているのが多いのである。 #region(SFC版のぶっ壊れ要素…の一部) &size(15){''モンスター''} -''リザードマン'' --移動速度が異常に速く、通常攻撃を食らうと''高確率で石化''させられてしまう。 ---しかも、このモンスターと出会う時に前線で戦える(むしろ、まともに物理戦闘をこなせるのは、と言っても良い)のはクレスだけで、残りは皆後衛なので、クレスが石化させられてしまうと、''そのまま全員が石にされて終わってしまう''ことも。 --前述の内容を見る限り、石化防御のアクセサリー(ストーンチェック)を装備すればいいと思うシリーズファンもいるかも知れないが、''この時点では入手不可能''。 ---ステータス異常を回復する「パナシーアボトル」の効果が発揮されるのにもタイムラグがあるため、状態異常になるのを防ぐことの出来るアイテム「リキュールボトル」が尽きたらある意味詰み。 -''チャロン'' --出現時点においてかなり強力な魔術を使う上に、防御においても''地・水・火・風・雷・光の各属性攻撃を吸収''するため、''無属性と物理以外はダメージが通らない''((『ファンタジア』の属性概念には他に闇属性があるが、この段階では行使する手段がないため、闇属性に対しての耐性は不明。))。おまけにワープしまくるために狙いを定めづらい。 ---特にミッドガルズ空中戦では''ペガサスに乗っている関係上、一切の特技が使えない''ためにまともな攻撃手段がないクレスと、''まともな攻撃手段になり得る無属性魔術が無いため、チャロン相手ではもはや役立たず同然となる''アーチェの2名でチャロンの群れと戦わされる場面もあり、多くのプレイヤーが泣かされた。 --「''イエローケーキを吸収するなあああああっ!''」…そんな絶叫をしたプレイヤーもいるかも知れない((イエローケーキ:火属性の最強魔術「エクスプロード」の効果を発揮するアイテム(稀少品)。つまり、チャロンの群れに使っても体力を回復させるだけで終わってしまう。))。 -''ランドアーチン'' --元々はナムコのゲーム『''イシターの復活''』に出てきたモンスター。ウニのような姿をしたモンスターで、やってくることと言えば、ただプレイヤーに向かって歩いてくるだけ。 ---ならばなぜこうも引き合いに出されるのかと言えば、あらゆる攻撃を無効化する上に「''触れると問答無用で即死''」という、文字通りのアクションゲームと化してしまっている敵だからである。先に書いた事と矛盾するが一応ダメージを与える手段もあるにはあるのだが、''HPを0にしても倒せない''ので、結局逃げるしかない。 ---地面を這って歩くだけなので、アーチェがいれば全滅は免れるが、そうでないと逃げるのに手間取ったらアウトである。 --GBA版でも登場するが、こちらは雀牌((敵の頭上から雀牌を複数降らせてダメージを与える。なお、PS版以降は効果が変わってどこからともなく降ってきた雀牌で出来上がった役に応じた点数分の防御力および耐性を無視したダメージを対象および同じ画面内にいる敵全員に与える。なお、点数は子のものであり、最高が大三元(役満)の32000。))で倒せる。 ---因みに、触れられた時のダメージはSFC版が9999((ちなみに、裏技で敵から受けるダメージが倍になるハードモードの場合は受けるダメージがオーバーフローを起こしてしまうため、受けるダメージが0になる。その為、ダメージ喰らいボイスが轟き、画面は光りまくり、更には触れられたキャラは延々と気絶し続ける…なんて事になる。))、GBA版はなんと''99999''。 --''戦闘開始と同時に攻撃ボタンを押してしまい、ランドアーチンに突っ込んでクレスがやられた''、なんて光景はある意味で日常茶飯事である。 -''ボアボア'' --攻撃がかち合うとほぼ確実にこちらが競り負ける強い判定を持つ突進攻撃。 ---特に、特技の「''猪突猛進''」は''突進1発当たりが2000近いダメージにもなる上に、それが数発一瞬で叩き込まれる''ため、もはや「''気が付いたら死んでいた''」というのが冗談でもなんでもない状況。 ---因みに、猪突猛進には毒の追加効果があるが、そもそものダメージがでかすぎてそんなの気にもならないというレベル。 --''こんなのが3体''も出てくるのだから、出会ってしまった時の絶望感が如何ほどかはわざわざ言わなくても解るだろう。 ---アーチェの''「エクステンション」(画面内の敵に即死攻撃)が割合効きやすい''が、そもそもエクステンションは''こいつらが出てくるダンジョンを一度攻略しないと入手出来ない''ため、ほとんど慰めにもならない。 -''ビーストマスター'' --上のボアボア3体とセットで出てくる敵、むしろ「''ボアボアの威を借るおまけ''」状態。 ---とはいえ、''能力は決して低い訳ではなく''、ボアボアの突進でこちらが翻弄されている間に、範囲攻撃の「''サモンデーモン''」で駄目押しの一撃を叩き込んでくる。 ---更に、接近すると分裂する弾を飛ばしてくる「''ヘルジェム''」やムチを用いた炎攻撃等、いずれも1発当たり1000近いダメージになるのでやっぱり厄介な敵である。 --倒すとランダムで''チェスターの最強武器「ベルセルクアロー」に変化する不確定品((正体が解らない装備品。ゲーム中では「?SWORD」・「?ARMOR」といったような表記をされ、装備品の種別(剣や鎧といったもの)は解るようになっている。アイテムを変化させる「ルーンボトル」を使って変化させることでその正体が判明し、装備が可能になる。))''を落とす事があるのが救い。別のダンジョンの宝箱でも手に入るので、このためにこいつらと戦い続けなければならない、ということはない。 これでも本当に''ごくごく一部''である…。 &size(15){''モンスターの使う特技''} -''鏡討ち'' --''直前で喰らったダメージをそっくりそのまま相手に斬りつけて返す''特技。PS版に比べて全体的に術攻撃のダメージが高めなので、術攻撃でダメージを与えた直後にやられたら一溜まりもない。 ---しかも、''何度使っても効果はしっかり発揮される''。おまけに''ガード不可能''で、''直前にダメージを喰らっていなかった場合は通常攻撃として扱われる''という至れり尽くせりな技。 -''クリティカル'' --''出が早い上に、威力もバカみたいに高く、おまけに高確率で喰らった敵を気絶させる斬撃''を繰り出す特技。 ---道中、クレスが一人になってしまう場面で戦うことになる敵がこの特技を使うので、運が悪いと、この特技を連発されて為す術無くやられることも…。 -''デススクリーム'' --''成功確率こそ低い''ものの、''敵全員を即死させる''特技。 ---基本的に''本作の術などの攻撃はターゲットを中心とした画面内にいるキャラクターが攻撃対象''となるのだが、この特技に関しては''どこにいようがお構いなしに攻撃対象とする''ため、運が悪いとこれ一つで味方全員やられて全滅…なんて事も起こりうる。 ---とはいえ、前述した通り成功率は高くはないのが救い…と言うか、''むしろ高ければ詰む''。 他にも技名表記こそ無いが、''威力が高い上に戦闘エリア全域に届く貫通攻撃''等、こちらも上げたのは本当にごく一部である…。 -SFC版のモンスターのぶっ壊れっぷりがほんの一部でもご理解頂ければ幸い。 --しかも、例に挙げたモンスターも特技も''ボス敵じゃなくてザコでこれ''である。 -一方でモーリア坑道下層でボアボアやランドアーチンなどの猛攻を潜り抜けた先にいるボス「''ワイヴァーン''」の弱さはもはやネタにするのも憚られるレベルの悲惨なもの。 --''「途中のザコの方が余程強い」「ボーナスステージ・(道中の)憂さ晴らし」「目を閉じてても勝てる」''等々、散々な言われっぷりである。 ---そのせいかPS版では随分強化されたが、すずを仲間にしていれば''「かんなづき」と「プリンセスケープ×2」を装備させて戦闘に参加させておくことでワイヴァーンのあらゆる攻撃を吸収or無効化する''(=戦う前からすずが戦闘不能になっていない限り、どうやっても全滅することが無くなる)ようになるため、違うベクトルでネタにされてしまっている。 #endregion -タイトル画面でA・B・X・Yボタンを同時押しして「やったー!」という勝利時のボイスが再生された後でニューゲームでプレイをすると敵からの受けるダメージが2倍になるハードモードでプレイすることが出来る。 --ノーマルモードでも難易度が高いこのゲームにおいてダメージが倍になるとなると…もはや阿鼻叫喚の地獄絵図となる。 --ただし、上に書いてある通り敵の能力値をインフレさせることによって難易度を上げているというものであるため、S系の高難易度設定同様、ハードの面白みが薄い面もある。 **総評 -総じてシンプルなRPGであるが、時代を越える壮大な世界観、印象的なイベント、勧善懲悪に終わらないシナリオ、そしてアクション満点の戦闘は非常に斬新。 --シリーズ内で特筆するほどに高い人気があるわけではないが、コンスタントな人気を保ち続けており、極端に嫌われることは少ないタイトルであるとも言える。 -また、嫌われにくいからか移植・リメイクが最も為されている作品でもある。 --その数は大元含めて2011年9月時点で5機種6作品(SFC・PS・GBA・携帯電話・PSP2作) 。いくら何でもやりすぎだと批判されてはいるが。 -ゲームバランスはかなり歪、というよりも''尖っている''が、一部の本当に運頼みにならざるをえない例((「ボアボア×3、ビーストマスター」の敵パーティはそれの最たる例とも言える。))を除いては''対処法さえ解れば何とかやり過ごせる''所にはあるため、難易度の項で「しているのか疑いたくなる」と書いたバランス取りはちゃんとしていることは間違いないだろうが、根本的な所でハードルが無駄に跳ね上がっている所は否めない。 --だが、それ故に敵を倒した時の達成感はかなりの物があるし、やりごたえもある。だからこそ、繰り返しになるが[[後にリメイクされたPS版>テイルズ オブ ファンタジア (PS)]]のマイルド調整が物足りないという、''%%ドM%%''SFC版プレイヤーも出てくるのだ。 **商品にまつわる裏話 -開発中のナムコとのイザコザが原因で、メインスタッフがウルフチームから独立((元々本作は「テイル ファンタジア」として制作が進められたが、ナムコの干渉により、タイトルやシナリオ、キャラクターの設定の変更、藤島康介による後付けのキャラクターデザインの後付けなどを余儀なくされた。このことへの反発が原因だったらしい。))。~ 後にトライエースとして『[[スターオーシャン]]』や『[[ヴァルキリープロファイル]]』に携わることになる一方、本流のウルフチームもナムコ・テイルズスタジオへの吸収合併の道を歩むきっかけになったりと、皮肉なヒット作ではある。 --もっとも、言われているようなイザコザではなかったと証言している当時のスタッフもいる。 ---トライエース設立後も若干はテイルズに関わっていたという。 -藤島康介のデザインは実は開発後期にナムコ側の意向で後付けされたもので、SFC版のゲーム中のドットと差異がある。そのため、実質的なデザインとなるのはPS版から。 -発売当時は余りの売れなさに一時生産中止までなった。&br()ところが、口コミで評判が広まり徐々に知名度が上がっていくと、「ゲーム売上よりも攻略本売上の方が高い」という珍現象が起き、これに気付いたナムコが再生産を始めたという逸話がある。&br()本作の「隠れた名作」っぷりを如実に表していえよう。 #region(攻略本に関するネタ) -本作の攻略本には一部で有名な誤植があり、「''とくにサンダービームは役にたつので、ぜひ買っておいたほうがいい''」の1フレーズがそれに当たる。 --本作には「''サンダービーム''」なる魔術は存在せず、文章の前後から''「サンダーブレード」と「トラクタービーム」という2つの魔術''がごっちゃになってしまったものであることが解る。 ---一過性のネタとしてここで終わっていればいいのだが、どういう訳か''PSへの移植の際にもネタとして使用された''。 --そんなこんなで知る人ぞ知るネタといった案配でちょくちょく使われていたのだが、『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX』においてとうとう''本当に技として実装されてしまった''。 ---ただし、ネタの発祥が発祥なので''性能としては正直パッとしない''ものになっているとかいないとか…。 #endregion #region(「FIGHTING OF THE SPIRIT」について) -本作を代表する名曲である「FIGHTING OF THE SPIRIT」であるが、この曲は長年、''作曲者が未だに誰なのかがはっきりしていなかった''。 --作曲した可能性が高いと言われていたは桜庭氏と田村氏の2人である。 ---桜庭氏の場合はサントラの精霊戦の項にはっきりと「作曲者:桜庭統」と書かれていた事が根拠であるが、作風が桜庭っぽくないとの反対意見がある一方で、田村氏の場合は作風がかなり似ている事が根拠となっている。しかし上記のサントラの件があるから田村氏はありえないとの反対意見も出ており、正式な発表がない限りは永遠に作曲者が誰なのかははっきりしないだろうと言われていた。 ---更に言うと、後年のお祭りゲー作品でも当然この曲は引っ張りだこである。だが不思議な事に''各作品ごとに原曲作曲者の明記が変わっているという普通ならありえないことが起こってしまっている''。これも上記の議論が終わらないとされる理由であった。 ---一応信憑性で言えば断然桜庭氏なのだろうが、一部の作品では田村氏が作曲した事にもなっていたりするなどがあるため公式発表がない限りは真相は謎のままである。 -……とされていたが、[[田村氏の作曲であることが本人により言及された。>http://ameblo.jp/tamutamuphoto/theme-10049646716.html]]。発売から実に17年後の事である。 #endregion ----

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