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*星のカービィ64 【ほしのかーびぃ ろくじゅうよん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069RYV)| |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ハル研究所|~| |発売日|2000年3月24日|~| |定価|7,140円|~| |配信|バーチャルコンソール&br()2008年4月15日/1,000Wiiポイント|~| |>|>|CENTER:''[[星のカービィシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/470.html]]''| ---- **ストーリー >カービィたちの住む「ポップスター」から遠くはなれたところに「リップルスター」という星がありました。~ リップルスターは妖精たちの住む平和な星でしたが、ある日、突然黒い雲が現れました。黒い雲たちはリップルスターの「クリスタル」を狙っていたのです。~ 黒い雲におおわれる時、リップルスター王女は妖精のひとり、リボンにクリスタルを託します。~ しかし、リボンは逃げる途中で黒い雲たちに攻撃され、クリスタルをバラバラにされてしまいました。~ ~ 遠くはなれたポップスターでカービィは夜空をながめていました。すると、たくさんの流れ星とともに妖精のリボンが空から落ちてきたのです。~ 実は流れ星とはバラバラになったクリスタルのかけら。小さなリボン1人ではとても集めることはできません。~ これまでのいきさつを聞いたカービィはリボンといっしょにクリスタルを集めるために冒険へ出るのでした。 **概要 シリーズ6作目。『星のカービィ3』の続編にあたる。シリーズ初の3D作品((ただし3Dアクションではなく、進行方向が固定された横スクロールアクションになっている。ちなみに、本作は移動に十字キーを使う(いわゆる「ファミコンポジション」)数少ない作品でもある。))であり、背景の奥行き感は抜群。グラフィックもかなり美麗になっている。 ---- **本作の特徴 -スタート地点の「ポップスター」をはじめ様々な惑星にあるステージをクリアしながらクリスタルを集めていき、リボンの故郷リップスターを目指していく。~ 世界観は前作のものに近く、ステージやキャラクターの雰囲気は柔らかなものが多いが、ステージの中には工場地帯やデパートをモチーフにしたものなどそれまでとは異色な雰囲気のものも。 -敵を吸い込んで能力をコピーする…というのはいつも通りだが、今作では一部のアクションの仕様が以下のように変更されている。 --敵を吸い込んだままの移動が可能 --水中での吸い込みが可能 --一定距離をホバリングするとカービィが疲れて操作できなくなる -吸い込んだ敵を頭の上に担ぐことができる「リフトアップ」というアクションが登場。大抵の敵は担いでも何のアクションも無いが、空を飛んでいる敵を担ぐと一緒に空を飛ぶ、魚を担ぐと速く泳げる、砂の敵は担いだ瞬間に消滅する、など一部には反応がある。 -''「コピー能力のミックス」''という新要素が登場。本作最大の特徴でもある。 --本作に登場するコピー能力は「バーニング」「ストーン」「アイス」「ボム」「カッター」「ニードル」「スパーク」の7種類。次の3つの方法で最大35パターンのミックスができる。 ---''方法1.''コピー能力を吸い込んだまま別のコピー能力を持つ敵にぶつける。 ---''方法2.''コピー能力を持つ敵をリフトアップし、別のコピー能力を持つ敵にぶつける。 ---''方法3.''コピー能力を持っているときにリフトアップするとそのコピーのもとを取り出すことができる。これを別のコピー能力を持つ敵にぶつける。 ---''方法4.''能力を持った2体の敵を同時に吸い込む。((尤も、この方法ではコピーできる能力が限られる場合が多く、使いづらい))ちなみにTVCMなどで紹介されていたのはこの方法である。 --ミックスで得られるコピー能力には以下のようなユニークなものが多く、「このステージのこの場面でこの能力はどうなんだろう?」とか、「この能力だけで全クリしてやる!」など楽しみ方は様々である。 ---巨大なストーンカービィになって歩き回る《ストーン+ストーン》 ---コンパスやサボテン、コルクカッター、注射器など体中からありとあらゆる尖ったものが飛び出す《ニードル+ニードル》 ---ライトセーバーらしき武器を振り回して攻撃する《スパーク+カッター》 ---''冷蔵庫に変身して回復アイテムにもなる食べ物を発射して攻撃する''《アイス+スパーク》 ---''下敷きで頭をこすり静電気の火花で頭を燃やして暴走する''《バーニング+スパーク》 ---上手く避けないと自滅することもある((わざわざヘルメットで攻撃を避けるアクションまである。))強力なダイナマイトで攻撃する《ストーン+ボム》 ---シュールな''雪だるま爆弾''の《アイス+ボム》 ---ゴルドーという敵に変身する《ニードル+ボム》…などなど。 ---さらに《ストーン+カッター》は''『3』に登場したカイン、リック、ピッチ、クー、ナゴ、チュチュの6体にランダムで変身できる''((クーとピッチは一定時間空を飛ぶことができ、リックは壁キックが(しかもコレがないと取れないクリスタルまである。恐らく本作で最も取り方が難しいクリスタル)、ナゴは三段ジャンプが可能。ただし、元がストーンなのでそれほど機動力は高くない。また、カインはなぜかハズレで変身してもまったく動けない。例えそれが水中であっても、である。))。 -各ステージには「クリスタルのかけら」が隠されており、これを回収することで達成率が上がる。すべて回収すると…? --初めはそのへんに転がっていることも多いが、ステージが進むごとにミニゲームをクリアしたり中ボスを倒したり特定のコピー能力でないと壊せない壁の中にあったりと謎解きの要素が強まっていく。 **その他細かな特徴 -カービィ、リボンの他にステージによっては仲間キャラクターが登場してカービィをサポートする。 --''ワドルディ'':シリーズおなじみのザコ敵だが、今回はサポートキャラに昇格。川下りやロープウェイ、トロッコなどさまざまな乗り物を用意してくれる。 --''デデデ大王'':やはりシリーズおなじみのカービィのライバル(?)。今回はカービィを背負いながらハンマーで道を切り拓いてくれる。 --''アドレーヌ'':描いた絵が実体化する能力を持つ女の子。前作では「アド」という名前でボスとして登場したが、今作ではアイテムを出してくれたりクリスタル攻略のヒントを教えてくれたりする。 //複数の敵を倒すことができる貫通弾が追加された。 //貫通弾とか夢の泉(2作目)の時からあるから -シリーズで初めて声優が起用された(といっても、カービィは基本喋らないのであまり声はないのだが)。 --カービィは後にアニメでもカービィ役をつとめる大本眞基子氏、デデデ大王の声はシリーズ生みの親の''桜井政博氏''が担当した。 -惑星をクリアするごとにショートムービーが流れる。 --これがなかなか楽しい内容で、ちょっと抜けているけどかわいらしいカービィを見ることができる。一度見たムービーはギャラリーで観賞できる。 -やりこみ要素として敵キャラクターの絵が描かれたカードの収集がある。カードは各ステージのクリアしたときの幅跳びゲームに登場するが、''ダブりも結構多い''。 --全部で81種類あり、取るまで何のカードかはわからない。未所持のカードは出やすくなる補正があるようで、「最後の数枚を埋めるのに何百枚も取ることになる」といったことがなく良心的。 -これもシリーズ恒例、完全クリア後のオマケとして「ぼすぶっち」というボスの連戦ができる。コピー能力・回復アイテムなし、残機0という条件で戦うため、苦戦は必至。ちなみにゲームオーバーになると''「カイショウナシ」(甲斐性無し)''と言われる。 -さらにオマケとして対戦ミニゲームが3種類用意されている。どのミニゲームもシンプルながら地味にハマる良作。どのゲームも1~4人用でプレイすることができ、大人数でやると''燃える''。また、COM難易度を「さいきょう」にすると鬼畜な戦いが楽しめる。 --''けんけんレース'':名前の通り、様々な障害物を避けつつ地面に描かれた○印を跳んで行くゲーム。1つずつ飛ぶ場合と2つずつ飛ぶボタンが設定されており、状況に合わせて素早く判断しないといけない。 --''とるとるバトル'':上から落ちてくる木の実をどれだけ多くカゴに入れられるか、というゲーム。敵にぶつかると邪魔することができたり、入れ替わってフルーツを横取りできたりと「バトル」の名に恥じない内容。 --''おちおちファイト'':8×8マスのステージで衝撃波を起こして床を崩し、相手を落とすゲーム。最後まで生き残ったら勝ち。床の崩れる速度と崩す際の隙のバランスが絶妙で、人によっては本編よりハマるとの声も。 -カービィシリーズの例にもれず、和やかなこのゲームの中にもわずかながらの暗い要素はある。((特に、嘘エンディングのある場面はヒヤッとした人も多いかも。))もっとも、それはオトナになったらあまり味わえないようなものかもしれないが。 -BGMは総じて良質。全体的に和やかなものが多いが、状況によってうまく使い分けられている。いわゆる「捨て曲」もほぼ無いと言っていいレベル。 --特に真のラスボスのBGMは「神曲」と専らの評判。『スマブラX』にもアレンジされて収録されているがまるで別物(いい意味で)になってしまっているので、ぜひオリジナルも聴いてみてほしい。 --BGMの一部は『カービィのエアライド』で再使用されている。また、アレンジされたものが『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』で使われている。 ---- *短所 -特徴の点でも述べたが、カービィの行動が一部制限されている。慣れれば問題は無いものだが、従来とは異なる性質なので気になる人もいる。 --特にホバリングの制限、移動スピードの異様な遅さはよく指摘される。 --また、リフトアップのアクションは反応する敵があまりに少ないせいでコピー能力をぶつける以外の存在意義が薄くなってしまっている。 -それまでの作品と比べるとゲームの難易度が''かなり低い''。主な理由は一部のコピー能力が強すぎるからだと思われる((無限に回復アイテムを出せる《アイス+スパーク》や遠距離から高速かつ誘導性能のあるミサイルを3発放つことができる《ボム+ボム》などが強力))。コピー能力のダメージが全て一定なのも原因である。 --逆にダメージが一定なので使いづらいものはやたら使いづらい。攻撃まで時間がかかる上ミスると自分もダメージを受ける《ストーン+ボム》や一度発動すると終了まで止まれない《バーニング+スパーク》など。 ---またミックスしていないコピー能力の実用性は皆無。同じものを2つ混ぜればほぼ確実に強化されるため。 --各ステージは一つあたりが短く、また一部を除いてクリスタルのありかが非常にわかりやすいこともクリアしやすい一因((その一部が結構難しく、画面外ギリギリの崖下に浮かんでいたり、入手方法の関係上特定のコピー(ミックス)能力を維持しなければならないステージもある))。 --ただし一部のステージは難しい。工場ステージのプレス機地帯や溶岩に追いかけられる火山ステージは相当なひやひや感を味わえる。そんなこともあって、工場ステージのBGM「こうじょうけんがく」は違う意味で有名になってしまった。 --ボスも総じて強くはない。しかし最終盤のボス「ミラクルマター」だけは戦い方が特殊で、それぞれの変身体と同じ属性(コピー能力)か、攻撃の際に残すモノ以外ではダメージを受けない特徴があり、弱点が分からない初見ではかなり手強い。頻繁に変身を繰り返す(=弱点を切り替える)ため、特定のミックスコピーで得られる恩恵もこの辺りで限界が来る。 ---他のボスに関しても、''コピー能力が禁止される''「ぼすぶっち」になると話は変わる。 -やりこみ要素のカード集めは後半になるとダブる確率が極端に上がるため、コンプリートに時間がかかる。カードも名前とグラフィックしか表示されず、揃えても特典がないため、集める楽しみが薄い。 -BGMは総じて良質なのだが、過去作のアレンジなどがほとんどない。これはシリーズのファンには残念なことかもしれない。 --雲の上のステージで、[[夢の泉の物語>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/201.html]]のバタービルティングのテーマがアレンジされて使われている。また、「けんけんレース」のテーマはおなじみ「グルメレース」のアレンジである。 **総評 グラフィックの3D化やコピー能力のミックスなどの新要素が取り入れられ、64に合わせて順当に進化したと言える作品。~ その一方で一部アクションが制限されていたり難易度が低くなっていたりするため、SDXのようなアクション性に張り合いを求める人にはやや物足りない内容でもある。~ しかし、バラエティ豊かなコピーのミックスやちょっぴり黒いけれど和やかで可愛らしい世界観やBGMの評価は高く、十分に良作と言うことができるだろう。 **余談 -ゲーム中にスタートボタンを押すと、普通は「つづける」「でなおす」になるのだが、真のラスボスと対戦しているときだけは「つづける」''「がんばる」''となっていてでなおすことができない。 -実はレベル5のボスには時限要素がある。時間が経ちすぎると行き止まりになり、そのまま1ミスとなる。ちなみに、同じように追いかけられながら戦うレベル3のボスは時間無制限。 --とはいえわざと手を抜かない限り余裕で倒せるレベルの制限である。そのため気づかなかった人が大半であった。 -何故か本作初登場のキャラクターは全くといっていいほどこれ以降の作品に出演していない((しかし実は1体だけ、後にGBCで発売された『コロコロカービィ』に出演していたりする))。一部ではプロデューサーの違いによる版権上の問題とする説もあるが、真偽の程は不明である。 --その反面、BGMはよく使われている。特に「ルームガーダー」は後年のシリーズにおいて中ボスの曲に採用されることが多くなった。 --Wiiで発売された「星のカービィWii」には、本作品に登場したザコが少しではあるが久々に再登場している。 -サントラがリリースされた数少ないシリーズ作品の一つ。 --しかし収録漏れが多く、非常に残念な仕様になっている。
*星のカービィ64 【ほしのかーびぃ ろくじゅうよん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069RYV)| |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ハル研究所|~| |発売日|2000年3月24日|~| |定価|7,140円|~| |配信|バーチャルコンソール&br()2008年4月15日/1,000Wiiポイント|~| |>|>|CENTER:''[[星のカービィシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/470.html]]''| ---- **ストーリー >カービィたちの住む「ポップスター」から遠くはなれたところに「リップルスター」という星がありました。~ リップルスターは妖精たちの住む平和な星でしたが、ある日、突然黒い雲が現れました。黒い雲たちはリップルスターの「クリスタル」を狙っていたのです。~ 黒い雲におおわれる時、リップルスター王女は妖精のひとり、リボンにクリスタルを託します。~ しかし、リボンは逃げる途中で黒い雲たちに攻撃され、クリスタルをバラバラにされてしまいました。~ ~ 遠くはなれたポップスターでカービィは夜空をながめていました。すると、たくさんの流れ星とともに妖精のリボンが空から落ちてきたのです。~ 実は流れ星とはバラバラになったクリスタルのかけら。小さなリボン1人ではとても集めることはできません。~ これまでのいきさつを聞いたカービィはリボンといっしょにクリスタルを集めるために冒険へ出るのでした。 **概要 シリーズ6作目。『[[星のカービィ3]]』の続編にあたる。シリーズ初の3D作品((ただし3Dアクションではなく、進行方向が固定された横スクロールアクションになっている。ちなみに、本作は移動に十字キーを使う(いわゆる「ファミコンポジション」)数少ない作品でもある。))であり、背景の奥行き感は抜群。グラフィックもかなり美麗になっている。 ---- **本作の特徴 -スタート地点の「ポップスター」をはじめ様々な惑星にあるステージをクリアしながらクリスタルを集めていき、リボンの故郷リップスターを目指していく。~ 世界観は前作のものに近く、ステージやキャラクターの雰囲気は柔らかなものが多いが、ステージの中には工場地帯やデパートをモチーフにしたものなどそれまでとは異色な雰囲気のものも。 -敵を吸い込んで能力をコピーする…というのはいつも通りだが、今作では一部のアクションの仕様が以下のように変更されている。 --敵を吸い込んだままの移動が可能 --水中での吸い込みが可能 --一定距離をホバリングするとカービィが疲れて操作できなくなる -吸い込んだ敵を頭の上に担ぐことができる「リフトアップ」というアクションが登場。大抵の敵は担いでも何のアクションも無いが、空を飛んでいる敵を担ぐと一緒に空を飛ぶ、魚を担ぐと速く泳げる、砂の敵は担いだ瞬間に消滅する、など一部には反応がある。 -''「コピー能力のミックス」''という新要素が登場。本作最大の特徴でもある。 --本作に登場するコピー能力は「バーニング」「ストーン」「アイス」「ボム」「カッター」「ニードル」「スパーク」の7種類。次の3つの方法で最大35パターンのミックスができる。 ---''方法1.''コピー能力を吸い込んだまま別のコピー能力を持つ敵にぶつける。 ---''方法2.''コピー能力を持つ敵をリフトアップし、別のコピー能力を持つ敵にぶつける。 ---''方法3.''コピー能力を持っているときにリフトアップするとそのコピーのもとを取り出すことができる。これを別のコピー能力を持つ敵にぶつける。 ---''方法4.''能力を持った2体の敵を同時に吸い込む。((尤も、この方法ではコピーできる能力が限られる場合が多く、使いづらい))ちなみにTVCMなどで紹介されていたのはこの方法である。 --ミックスで得られるコピー能力には以下のようなユニークなものが多く、「このステージのこの場面でこの能力はどうなんだろう?」とか、「この能力だけで全クリしてやる!」など楽しみ方は様々である。 ---巨大なストーンカービィになって歩き回る《ストーン+ストーン》 ---コンパスやサボテン、コルクカッター、注射器など体中からありとあらゆる尖ったものが飛び出す《ニードル+ニードル》 ---ライトセーバーらしき武器を振り回して攻撃する《スパーク+カッター》 ---''冷蔵庫に変身して回復アイテムにもなる食べ物を発射して攻撃する''《アイス+スパーク》 ---''下敷きで頭をこすり静電気の火花で頭を燃やして暴走する''《バーニング+スパーク》 ---上手く避けないと自滅することもある((わざわざヘルメットで攻撃を避けるアクションまである。))強力なダイナマイトで攻撃する《ストーン+ボム》 ---シュールな''雪だるま爆弾''の《アイス+ボム》 ---ゴルドーという敵に変身する《ニードル+ボム》…などなど。 ---さらに《ストーン+カッター》は''『3』に登場したカイン、リック、ピッチ、クー、ナゴ、チュチュの6体にランダムで変身できる''((クーとピッチは一定時間空を飛ぶことができ、リックは壁キックが(しかもコレがないと取れないクリスタルまである。恐らく本作で最も取り方が難しいクリスタル)、ナゴは三段ジャンプが可能。ただし、元がストーンなのでそれほど機動力は高くない。また、カインはなぜかハズレで変身してもまったく動けない。例えそれが水中であっても、である。))。 -各ステージには「クリスタルのかけら」が隠されており、これを回収することで達成率が上がる。すべて回収すると…? --初めはそのへんに転がっていることも多いが、ステージが進むごとにミニゲームをクリアしたり中ボスを倒したり特定のコピー能力でないと壊せない壁の中にあったりと謎解きの要素が強まっていく。 **その他細かな特徴 -カービィ、リボンの他にステージによっては仲間キャラクターが登場してカービィをサポートする。 --''ワドルディ'':シリーズおなじみのザコ敵だが、今回はサポートキャラに昇格。川下りやロープウェイ、トロッコなどさまざまな乗り物を用意してくれる。 --''デデデ大王'':やはりシリーズおなじみのカービィのライバル(?)。今回はカービィを背負いながらハンマーで道を切り拓いてくれる。 --''アドレーヌ'':描いた絵が実体化する能力を持つ女の子。前作では「アド」という名前でボスとして登場したが、今作ではアイテムを出してくれたりクリスタル攻略のヒントを教えてくれたりする。 //複数の敵を倒すことができる貫通弾が追加された。 //貫通弾とか夢の泉(2作目)の時からあるから -シリーズで初めて声優が起用された(といっても、カービィは基本喋らないのであまり声はないのだが)。 --カービィは後にアニメでもカービィ役をつとめる大本眞基子氏、デデデ大王の声はシリーズ生みの親の''桜井政博氏''が担当した。 -惑星をクリアするごとにショートムービーが流れる。 --これがなかなか楽しい内容で、ちょっと抜けているけどかわいらしいカービィを見ることができる。一度見たムービーはギャラリーで観賞できる。 -やりこみ要素として敵キャラクターの絵が描かれたカードの収集がある。カードは各ステージのクリアしたときの幅跳びゲームに登場するが、''ダブりも結構多い''。 --全部で81種類あり、取るまで何のカードかはわからない。未所持のカードは出やすくなる補正があるようで、「最後の数枚を埋めるのに何百枚も取ることになる」といったことがなく良心的。 -これもシリーズ恒例、完全クリア後のオマケとして「ぼすぶっち」というボスの連戦ができる。コピー能力・回復アイテムなし、残機0という条件で戦うため、苦戦は必至。ちなみにゲームオーバーになると''「カイショウナシ」(甲斐性無し)''と言われる。 -さらにオマケとして対戦ミニゲームが3種類用意されている。どのミニゲームもシンプルながら地味にハマる良作。どのゲームも1~4人用でプレイすることができ、大人数でやると''燃える''。また、COM難易度を「さいきょう」にすると鬼畜な戦いが楽しめる。 --''けんけんレース'':名前の通り、様々な障害物を避けつつ地面に描かれた○印を跳んで行くゲーム。1つずつ飛ぶ場合と2つずつ飛ぶボタンが設定されており、状況に合わせて素早く判断しないといけない。 --''とるとるバトル'':上から落ちてくる木の実をどれだけ多くカゴに入れられるか、というゲーム。敵にぶつかると邪魔することができたり、入れ替わってフルーツを横取りできたりと「バトル」の名に恥じない内容。 --''おちおちファイト'':8×8マスのステージで衝撃波を起こして床を崩し、相手を落とすゲーム。最後まで生き残ったら勝ち。床の崩れる速度と崩す際の隙のバランスが絶妙で、人によっては本編よりハマるとの声も。 -カービィシリーズの例にもれず、和やかなこのゲームの中にもわずかながらの暗い要素はある。((特に、嘘エンディングのある場面はヒヤッとした人も多いかも。))もっとも、それはオトナになったらあまり味わえないようなものかもしれないが。 -BGMは総じて良質。全体的に和やかなものが多いが、状況によってうまく使い分けられている。いわゆる「捨て曲」もほぼ無いと言っていいレベル。 --特に真のラスボスのBGMは「神曲」と専らの評判。『スマブラX』にもアレンジされて収録されているがまるで別物(いい意味で)になってしまっているので、ぜひオリジナルも聴いてみてほしい。 --BGMの一部は『[[カービィのエアライド]]』で再使用されている。また、アレンジされたものが『[[星のカービィ ウルトラスーパーデラックス]]』で使われている。 ---- **短所 -特徴の点でも述べたが、カービィの行動が一部制限されている。慣れれば問題は無いものだが、従来とは異なる性質なので気になる人もいる。 --特にホバリングの制限、移動スピードの異様な遅さはよく指摘される。 --また、リフトアップのアクションは反応する敵があまりに少ないせいでコピー能力をぶつける以外の存在意義が薄くなってしまっている。 -それまでの作品と比べるとゲームの難易度が''かなり低い''。主な理由は一部のコピー能力が強すぎるからだと思われる((無限に回復アイテムを出せる《アイス+スパーク》や遠距離から高速かつ誘導性能のあるミサイルを3発放つことができる《ボム+ボム》などが強力))。コピー能力のダメージが全て一定なのも原因である。 --逆にダメージが一定なので使いづらいものはやたら使いづらい。攻撃まで時間がかかる上ミスると自分もダメージを受ける《ストーン+ボム》や一度発動すると終了まで止まれない《バーニング+スパーク》など。 ---またミックスしていないコピー能力の実用性は皆無。同じものを2つ混ぜればほぼ確実に強化されるため。 --各ステージは一つあたりが短く、また一部を除いてクリスタルのありかが非常にわかりやすいこともクリアしやすい一因((その一部が結構難しく、画面外ギリギリの崖下に浮かんでいたり、入手方法の関係上特定のコピー(ミックス)能力を維持しなければならないステージもある))。 --ただし一部のステージは難しい。工場ステージのプレス機地帯や溶岩に追いかけられる火山ステージは相当なひやひや感を味わえる。そんなこともあって、工場ステージのBGM「こうじょうけんがく」は違う意味で有名になってしまった。 --ボスも総じて強くはない。しかし最終盤のボス「ミラクルマター」だけは戦い方が特殊で、それぞれの変身体と同じ属性(コピー能力)か、攻撃の際に残すモノ以外ではダメージを受けない特徴があり、弱点が分からない初見ではかなり手強い。頻繁に変身を繰り返す(=弱点を切り替える)ため、特定のミックスコピーで得られる恩恵もこの辺りで限界が来る。 ---他のボスに関しても、''コピー能力が禁止される''「ぼすぶっち」になると話は変わる。 -やりこみ要素のカード集めは後半になるとダブる確率が極端に上がるため、コンプリートに時間がかかる。カードも名前とグラフィックしか表示されず、揃えても特典がないため、集める楽しみが薄い。 -BGMは総じて良質なのだが、過去作のアレンジなどがほとんどない。これはシリーズのファンには残念なことかもしれない。 --雲の上のステージで、『[[夢の泉の物語>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/201.html]]』のバタービルティングのテーマがアレンジされて使われている。また、「けんけんレース」のテーマはおなじみ「グルメレース」のアレンジである。 **総評 グラフィックの3D化やコピー能力のミックスなどの新要素が取り入れられ、64に合わせて順当に進化したと言える作品。~ その一方で一部アクションが制限されていたり難易度が低くなっていたりするため、SDXのようなアクション性に張り合いを求める人にはやや物足りない内容でもある。~ しかし、バラエティ豊かなコピーのミックスやちょっぴり黒いけれど和やかで可愛らしい世界観やBGMの評価は高く、十分に良作と言うことができるだろう。 **余談 -ゲーム中にスタートボタンを押すと、普通は「つづける」「でなおす」になるのだが、真のラスボスと対戦しているときだけは「つづける」''「がんばる」''となっていてでなおすことができない。 -実はレベル5のボスには時限要素がある。時間が経ちすぎると行き止まりになり、そのまま1ミスとなる。ちなみに、同じように追いかけられながら戦うレベル3のボスは時間無制限。 --とはいえわざと手を抜かない限り余裕で倒せるレベルの制限である。そのため気づかなかった人が大半であった。 -何故か本作初登場のキャラクターは全くといっていいほどこれ以降の作品に出演していない((しかし実は1体だけ、後にGBCで発売された『コロコロカービィ』に出演していたりする))。一部ではプロデューサーの違いによる版権上の問題とする説もあるが、真偽の程は不明である。 --その反面、BGMはよく使われている。特に「ルームガーダー」は後年のシリーズにおいて中ボスの曲に採用されることが多くなった。 --Wiiで発売された『[[星のカービィWii]]』には、本作品に登場したザコが少しではあるが久々に再登場している。 -サントラがリリースされた数少ないシリーズ作品の一つ。 --しかし収録漏れが多く、非常に残念な仕様になっている。

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