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バトルネットワーク ロックマンエグゼ - (2010/12/22 (水) 18:26:55) の1つ前との変更点
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*バトルネットワーク ロックマンエグゼ
【ばとるねっとわーく ろっくまんえぐぜ】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00005QZNZ)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|メディア|64MbitROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|発売日|2001年3月21日|~|
|定価|5,040円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|セーブデータ|1個(バッテリーバックアップ)|~|
|>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/383.html]]''|
----
#contents(fromhere)
----
**ストーリー
西暦20XX年。IT産業の急激な発達により、「PET」と呼ばれる携帯端末をすべての人が所有し、 その中にいるのが擬似人格型プログラム「ネットナビ」を介して、日常のほとんどの行為をネットワーク上で行うことができる。
人々のくらしは、数年前とは比べ物にならないほど便利になっていた。
…しかし、その一方でネット犯罪が深刻化し、各地のネットワークでウィルス・ネットテロ対策が社会問題化していた。
中でも「WWW(ワールドスリー)」と呼ばれるネット犯罪集団の行為は悪質で、その為に倒産する企業や、データを全て消去され社会から取り残される人が続出していた。
「WWW」の凶暴なウイルスの前には、ネットポリスも打つ手が無い状態だった。
…デンサンシティ、秋原町。
ウィルスバスティングの得意なひとりの少年がいた。
その名は「光 熱斗(ひかり ねっと)」。そして彼のネットナビ、「ロックマン エグゼ」。
その能力ゆえに2人は、これから大きな事件の渦に巻き込まれていくのだった。
公式サイトからの転載、一部修正
**概要
-ゲームボーイアドバンスと同時に発売された作品。
-これまでの各ロックマンシリーズと大きく違う点として、人間の暮らす現実世界と電脳世界の2種類の世界を行き来して物語を進める要素が挙げられる。
--基本的には、人間である熱斗が現実世界を探索、様々な場所にある端末から「プラグイン」することで電脳世界にロックマンを送り込み、電脳世界でロックマンを操作して行動する。
--プラグイン可能な端末はパソコンやモニタはもちろん、犬小屋だったり壺だったりとバリエーション豊富。プラグインできる場所を探すのも楽しみの1つ。
-ストーリーの進み方としては基本、現実世界で熱斗が何かしらの事件に遭遇する→犯人のもとへ行くためにいろいろと行動する(通路を塞ぐ火を消したりなど)→ロックマンを電脳世界に送り込み、犯人のネットナビを倒す、というものの繰り返しである。
-登場する人物、ネットナビは本家やXシリーズのキャラクターをアレンジしたものが多く、本家とのキャラデザの違いを楽しむのも一興である
**バトルのシステム
-電脳世界を動き回っているとランダムエンカウント方式で敵であるウイルス(場合によってはネットナビ)に遭遇する。
-戦闘になると画面が切り替わり、ロックマン側・敵側それぞれ3×3マスの戦闘エリアに配置される。両者のエリアを合わせて縦3、横9枚のパネルで構成された戦闘エリアがバトルの舞台。
--このエリアは上下左右に移動でき、相手や自分の攻撃でヒビが入ったり、穴が開いたりすることもある。ヒビパネルはその上を移動すると穴パネルに変化し、穴パネルの上は一定時間移動することは出来ない。
--後述のチップによってエリアを奪ったり、奪われたりということもある。
-ウイルスとの戦闘は事前に組んであった「チップフォルダ」のチップと、ロックマン自体が持つ弾数無限のロックバスターを使用して戦う。こちらのHPが0になる前に敵の頭上に表示されているHPをゼロにすれば勝利となる。
--エンカウントするとチップ選択画面が表示され、フォルダからランダムに選ばれた5枚が表示される。その中からのチップを選択し、OKを押すとバトル画面に。
---全部で150種類ほどあるチップには全てにアルファベット(コード)が1文字付いていて、1つのチップにつき5パターンほどある。
---チップは無造作に選ぶことができるわけではなく、1枚目に選んだチップと同じ名前のチップ(コードは別でもいい)か、同じコードのチップのみ選択できる。
---例:ソード[A]は、同じ「ソード」か、同じ[A]のコードを持つチップと組み合わせることができる。
---使いたいチップが無い時には、ADDボタンを押すと1ターンチップ無しでの戦闘を強いられる代わりに次に選べるチップが5枚追加され、手札が10枚になる。その状態で更にADDすると15枚に増える(1度チップを選択してバトル画面に入ってしまうとまた5枚に戻ってしまう)
---また、バトルチップを特定の順番で選択すると、選択したチップが一枚の強力なチップに変化する''「プログラムアドバンス」''に変化することも…。
--Bボタンで使用できる、おなじみのロックバスターは弾数無限でいつでも使えるが、基本的には貧弱(ゲーム開始時の攻撃力は1で、チャージショットを撃つことも出来ない)。また、敵との距離に応じて連射力が低下する(遠ざかるほど連射が効かなくなる)特性を持ち、大ダメージを与えるためには接近が必須。
---バスターアップと呼ばれるアイテムを使うことで攻撃力や連射力をあげたり、チャージショットを撃つことができるようになる。最終的には雑魚ならバスター一丁でけちらせるほどの威力になる。
--勝利するとリザルトが表示され、倒すまでの時間とバスティングレベル、そして上2つの結果によって決まったゼニー(お金)か倒した敵の能力などに由来したチップを手に入れる。
--例えば、騎士のような外見の「スウォーディン」を高ランクでデリートすると、2マスの攻撃範囲を持つ「ロングソード」を落とす。
--バスティングレベルには1~10・Sランクがあり、時間やロックマンが何回移動したか、何回敵の攻撃を食らったかという項目を踏まえてだされる。
**評価点
-バトルチップや3×3の区切られたマスによる戦闘など、斬新かつわかりやすいシステムは子供から大人まで多くのプレイヤーに支持された。
--「あのナビはあの属性だから、あのチップをフォルダに…」「このチップを組み合わせればコンボになるかもしれない」といった戦略性がある。
--属性が同じでも威力半減などは無いため、別に自分の好きなチップだけを入れて戦ってもいい(枚数制限はあるが)。
-魅力的なキャラクターたち。
--秋原町のガキ大将的存在のデカオ、幼馴染で隣の家に住むのメイル、飛び級で進級してきたやいとなど、友人キャラだけでもなかなかのキャラが揃う。
--シリーズを通してライバルとなる炎山とナビのブルースも1作目からの登場である。
--また、敵であるWWWの面子も個性豊か。性格的には「悪」がほとんどだが。
--WWWのとある団員は、特に重要なサブキャラクターでも無いに関わらずシリーズ6作中5作も現れる。
-クオリティの高い音楽。世界観にも合っている。
--コンポーザーは海田 明里氏。後のシリーズでも今作の曲はアレンジされて使われていたりする
---秋原町のテーマである「ホームタウン」は最終作の6まで毎回アレンジされて使われている。
---ウイルス戦の曲に関しては、5DSでもアレンジされている。
-Lボタンでロックマンか熱斗と会話をして、どこへ進めばよいのかすぐに教えてくれる。
--シンプルかつ単純、有りそうで無かった機能ではあるが、ここまで簡単にストーリーの進行を把握出来るゲームはGBA以外でもそうそう無い。
--久しぶりにプレイした時でも迷わず進むことが出来る。
**難点
-インターネットの構造が複雑。
--シリーズ1作目ということもあってか、インターネットの背景は全て統一されており、自分のいるエリアが確認できないため何処にいるかわからなくなってしまうこともしばしば。道もエリアによっては上層下層に分かれているため更に迷う。
--2作目以降ではエリアごとに背景やBGMが変化するようになっている。
-通常戦闘での逃亡が不可能。
--一般的なRPGでは雑魚敵から逃走できるものであるが、本作では逃走することが出来ず、終盤で序盤エリアの敵と戦闘になった際もわざわざ戦わなければならない。
--一応逃走できるチップがあるものの、その分他の有用なチップを減らさなければならないので使いづらい。
--2作目以降では固定ボスを除き逃走可能となり、更にエンカウント率を下げてくれるアイテムまで登場した。
-対戦バランスの悪さ。
--体力を全回復するライフセーバー(ただしチップを3枚消費する)や、ターン中に相手の持っているチップを全て破壊するインターラプトなど鬼畜性能なチップが存在した。
--勝ち筋のあるフォルダの殆どが暗転チップ(使用するとお互いの動きが止まり、一方的にチップを発動できる)で構成されるようになり、非暗転チップ主体の戦法が通じにくく、結果アクション性、戦略性が低くなってしまった。
---暗転に関しては3作目までこの仕様であったが、4作目以降は相手の暗転に暗転チップで差し込む事が可能になり、先に発動したもの勝ち、といった事にはならなくなった。
---また、非暗転チップに威力増加や状態異常付加などの強化が可能となり、従来のアクション要素を取り込んだ戦法が取れるようになった。
--エリアスチールというチップを使うと相手の動けるマスを奪い取る効果があるが、それを使い続けると相手が1マスに閉じ込められてしまい、問答無用で攻撃が叩き込み放題になる。
---これもまた3作目まで共通の問題(仕様)だったが、4作目以降は最低でも最奥縦1列の3マスはエリアスチールで取られないようになっている。
---しかし相手の動きを制限することに変わりはなく、依然としてエリアスチールで相手のマスを奪う戦法は鉄板であった。
--目玉のプログラムアドバンスに関しても、実戦投入できるのは一部の強力なPAだけ。チップ選択の上限である五枚のチップを組み合わせたPAはADDしない限りほとんど発動することは不可能である。
---よしんば発動できたとしても、五枚の消費に見合った効果とは言いがたいものがある。
-チップトレーダーの仕様
--チップトレーダーは、これに3または10枚のチップを入れることで別のチップを1枚ランダムで得られるものなのだが…
---事前にセーブをしておくことで、気に入らないチップが来たときにソフトリセット→やり直しが簡単にできるので、強いチップを中盤に手に入れられ、以降の難易度低下に繋がってしまった
---使わなければいい上に、初心者救済という意味では一概に難点とはいえない。2以降ではチップトレーダーを使用すると、オートセーブされるようになった。
**総評
-後にシリーズ化、漫画化、アニメ化していったことからもわかるように、この作品が多くの人々を魅了した。~
1作目ということでまだまだ改良すべき点はあったものの、シリーズの基はこの時点でほぼ完成されていたと言っても過言ではない。~
GBA最初期の作品の中では、かの名作「黄金の太陽」にも匹敵する面白さであると言えるだろう。
-この作品自体も本家ロックマンのスピンオフのようなものだが、GCとWSで更にスピンオフ作品が、GBAで外伝作品が2つ発売された
-従来の横スクロールアクション要素は、翌年に発売される[[ロックマンゼロ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/435.html]]に受け継がれた~
こちらはエグゼと一変してシリアスな世界観と爽快感あるアクションが好評で、主にXシリーズのファン層を獲得した
--前年に発売された[[ロックマンX5>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/161.html]]の出来がアレだった為にこれらのシリーズへとファンが流れてきたと言えなくもない
**リメイク
-2009年11月12日に今作のリメイク版である「ロックマンエグゼ オペレート シューティングスター」がニンテンドーDSで発売された。
--二画面を生かしたフィールドマップや、後のナンバリングタイトルからの一部追加要素のフィードバック、容量増加によるキャラクターボイスの追加、そして「流星のロックマン」とのコラボシナリオなどが主な追加要素。
--ロックマンスターコロシアムというミニゲームも追加されている。
--「流星」が原作にしゃしゃり出て流れを壊すこともなく、いい塩梅でストーリーに組み込まれているなど、旧作ファンにも安心の仕様。キャラクターチェンジシステムなど、総じて良リメイクと言える。
---ただしチップの顔ぶれなど変わっていないため、ゲームバランスについては劇的に変化しているわけではない。
**余談
-これまでロックマンシリーズのコミカライズはコミックボンボンで連載されてきたが、本作からコミカライズはコロコロコミックに連載するようになっている。
--エグゼシリーズはまだまともな出来であったが、『ゼロ』『流星』は良くも悪くもコロコロの対象読者に向けたせいか中身がだいぶゲームと異なる出来になってしまっている。
*バトルネットワーク ロックマンエグゼ
【ばとるねっとわーく ろっくまんえぐぜ】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00005QZNZ)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|メディア|64MbitROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|発売日|2001年3月21日|~|
|定価|5,040円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|セーブデータ|1個(バッテリーバックアップ)|~|
|>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/383.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**ストーリー
西暦20XX年。IT産業の急激な発達により、「PET」と呼ばれる携帯端末をすべての人が所有し、 その中にいるのが擬似人格型プログラム「ネットナビ」を介して、日常のほとんどの行為をネットワーク上で行うことができる。
人々のくらしは、数年前とは比べ物にならないほど便利になっていた。
…しかし、その一方でネット犯罪が深刻化し、各地のネットワークでウィルス・ネットテロ対策が社会問題化していた。
中でも「WWW(ワールドスリー)」と呼ばれるネット犯罪集団の行為は悪質で、その為に倒産する企業や、データを全て消去され社会から取り残される人が続出していた。
「WWW」の凶暴なウイルスの前には、ネットポリスも打つ手が無い状態だった。
…デンサンシティ、秋原町。
ウィルスバスティングの得意なひとりの少年がいた。
その名は「光 熱斗(ひかり ねっと)」。そして彼のネットナビ、「ロックマン エグゼ」。
その能力ゆえに2人は、これから大きな事件の渦に巻き込まれていくのだった。
公式サイトからの転載、一部修正
**概要
-ゲームボーイアドバンスと同時に発売された作品。
-これまでの各ロックマンシリーズと大きく違う点として、人間の暮らす現実世界と電脳世界の2種類の世界を行き来して物語を進める要素が挙げられる。
--基本的には、人間である熱斗が現実世界を探索、様々な場所にある端末から「プラグイン」することで電脳世界にロックマンを送り込み、電脳世界でロックマンを操作して行動する。
--プラグイン可能な端末はパソコンやモニタはもちろん、犬小屋だったり壺だったりとバリエーション豊富。プラグインできる場所を探すのも楽しみの1つ。
-ストーリーの進み方としては基本、現実世界で熱斗が何かしらの事件に遭遇する→犯人のもとへ行くためにいろいろと行動する(通路を塞ぐ火を消したりなど)→ロックマンを電脳世界に送り込み、犯人のネットナビを倒す、というものの繰り返しである。
-登場する人物、ネットナビは本家やXシリーズのキャラクターをアレンジしたものが多く、本家とのキャラデザの違いを楽しむのも一興である
**バトルのシステム
-電脳世界を動き回っているとランダムエンカウント方式で敵であるウイルス(場合によってはネットナビ)に遭遇する。
-戦闘になると画面が切り替わり、ロックマン側・敵側それぞれ3×3マスの戦闘エリアに配置される。両者のエリアを合わせて縦3、横9枚のパネルで構成された戦闘エリアがバトルの舞台。
--このエリアは上下左右に移動でき、相手や自分の攻撃でヒビが入ったり、穴が開いたりすることもある。ヒビパネルはその上を移動すると穴パネルに変化し、穴パネルの上は一定時間移動することは出来ない。
--後述のチップによってエリアを奪ったり、奪われたりということもある。
-ウイルスとの戦闘は事前に組んであった「チップフォルダ」のチップと、ロックマン自体が持つ弾数無限のロックバスターを使用して戦う。こちらのHPが0になる前に敵の頭上に表示されているHPをゼロにすれば勝利となる。
--エンカウントするとチップ選択画面が表示され、フォルダからランダムに選ばれた5枚が表示される。その中からのチップを選択し、OKを押すとバトル画面に。
---全部で150種類ほどあるチップには全てにアルファベット(コード)が1文字付いていて、1つのチップにつき5パターンほどある。
---チップは無造作に選ぶことができるわけではなく、1枚目に選んだチップと同じ名前のチップ(コードは別でもいい)か、同じコードのチップのみ選択できる。
---例:ソード[A]は、同じ「ソード」か、同じ[A]のコードを持つチップと組み合わせることができる。
---使いたいチップが無い時には、ADDボタンを押すと1ターンチップ無しでの戦闘を強いられる代わりに次に選べるチップが5枚追加され、手札が10枚になる。その状態で更にADDすると15枚に増える(1度チップを選択してバトル画面に入ってしまうとまた5枚に戻ってしまう)
---また、バトルチップを特定の順番で選択すると、選択したチップが一枚の強力なチップに変化する''「プログラムアドバンス」''に変化することも…。
--Bボタンで使用できる、おなじみのロックバスターは弾数無限でいつでも使えるが、基本的には貧弱(ゲーム開始時の攻撃力は1で、チャージショットを撃つことも出来ない)。また、敵との距離に応じて連射力が低下する(遠ざかるほど連射が効かなくなる)特性を持ち、大ダメージを与えるためには接近が必須。
---バスターアップと呼ばれるアイテムを使うことで攻撃力や連射力をあげたり、チャージショットを撃つことができるようになる。最終的には雑魚ならバスター一丁でけちらせるほどの威力になる。
--勝利するとリザルトが表示され、倒すまでの時間とバスティングレベル、そして上2つの結果によって決まったゼニー(お金)か倒した敵の能力などに由来したチップを手に入れる。
--例えば、騎士のような外見の「スウォーディン」を高ランクでデリートすると、2マスの攻撃範囲を持つ「ロングソード」を落とす。
--バスティングレベルには1~10・Sランクがあり、時間やロックマンが何回移動したか、何回敵の攻撃を食らったかという項目を踏まえてだされる。
**評価点
-バトルチップや3×3の区切られたマスによる戦闘など、斬新かつわかりやすいシステムは子供から大人まで多くのプレイヤーに支持された。
--「あのナビはあの属性だから、あのチップをフォルダに…」「このチップを組み合わせればコンボになるかもしれない」といった戦略性がある。
--属性が同じでも威力半減などは無いため、別に自分の好きなチップだけを入れて戦ってもいい(枚数制限はあるが)。
-魅力的なキャラクターたち。
--秋原町のガキ大将的存在のデカオ、幼馴染で隣の家に住むのメイル、飛び級で進級してきたやいとなど、友人キャラだけでもなかなかのキャラが揃う。
--シリーズを通してライバルとなる炎山とナビのブルースも1作目からの登場である。
--また、敵であるWWWの面子も個性豊か。性格的には「悪」がほとんどだが。
--WWWのとある団員は、特に重要なサブキャラクターでも無いに関わらずシリーズ6作中5作も現れる。
-クオリティの高い音楽。世界観にも合っている。
--コンポーザーは海田 明里氏。後のシリーズでも今作の曲はアレンジされて使われていたりする
---秋原町のテーマである「ホームタウン」は最終作の6まで毎回アレンジされて使われている。
---ウイルス戦の曲に関しては、5DSでもアレンジされている。
-Lボタンでロックマンか熱斗と会話をして、どこへ進めばよいのかすぐに教えてくれる。
--シンプルかつ単純、有りそうで無かった機能ではあるが、ここまで簡単にストーリーの進行を把握出来るゲームはGBA以外でもそうそう無い。
--久しぶりにプレイした時でも迷わず進むことが出来る。
**難点
-インターネットの構造が複雑。
--シリーズ1作目ということもあってか、インターネットの背景は全て統一されており、自分のいるエリアが確認できないため何処にいるかわからなくなってしまうこともしばしば。道もエリアによっては上層下層に分かれているため更に迷う。
--2作目以降ではエリアごとに背景やBGMが変化するようになっている。
-通常戦闘での逃亡が不可能。
--一般的なRPGでは雑魚敵から逃走できるものであるが、本作では逃走することが出来ず、終盤で序盤エリアの敵と戦闘になった際もわざわざ戦わなければならない。
--一応逃走できるチップがあるものの、その分他の有用なチップを減らさなければならないので使いづらい。
--2作目以降では固定ボスを除き逃走可能となり、更にエンカウント率を下げてくれるアイテムまで登場した。
-対戦バランスの悪さ。
--体力を全回復するライフセーバー(ただしチップを3枚消費する)や、ターン中に相手の持っているチップを全て破壊するインターラプトなど鬼畜性能なチップが存在した。
--勝ち筋のあるフォルダの殆どが暗転チップ(使用するとお互いの動きが止まり、一方的にチップを発動できる)で構成されるようになり、非暗転チップ主体の戦法が通じにくく、結果アクション性、戦略性が低くなってしまった。
---暗転に関しては3作目までこの仕様であったが、4作目以降は相手の暗転に暗転チップで差し込む事が可能になり、先に発動したもの勝ち、といった事にはならなくなった。
---また、非暗転チップに威力増加や状態異常付加などの強化が可能となり、従来のアクション要素を取り込んだ戦法が取れるようになった。
--エリアスチールというチップを使うと相手の動けるマスを奪い取る効果があるが、それを使い続けると相手が1マスに閉じ込められてしまい、問答無用で攻撃が叩き込み放題になる。
---これもまた3作目まで共通の問題(仕様)だったが、4作目以降は最低でも最奥縦1列の3マスはエリアスチールで取られないようになっている。
---しかし相手の動きを制限することに変わりはなく、依然としてエリアスチールで相手のマスを奪う戦法は鉄板であった。
--目玉のプログラムアドバンスに関しても、実戦投入できるのは一部の強力なPAだけ。チップ選択の上限である五枚のチップを組み合わせたPAはADDしない限りほとんど発動することは不可能である。
---よしんば発動できたとしても、五枚の消費に見合った効果とは言いがたいものがある。
-チップトレーダーの仕様
--チップトレーダーは、これに3または10枚のチップを入れることで別のチップを1枚ランダムで得られるものなのだが…
---事前にセーブをしておくことで、気に入らないチップが来たときにソフトリセット→やり直しが簡単にできるので、強いチップを中盤に手に入れられ、以降の難易度低下に繋がってしまった
---使わなければいい上に、初心者救済という意味では一概に難点とはいえない。2以降ではチップトレーダーを使用すると、オートセーブされるようになった。
**総評
-後にシリーズ化、漫画化、アニメ化していったことからもわかるように、この作品が多くの人々を魅了した。~
1作目ということでまだまだ改良すべき点はあったものの、シリーズの基はこの時点でほぼ完成されていたと言っても過言ではない。~
GBA最初期の作品の中では、かの名作「黄金の太陽」にも匹敵する面白さであると言えるだろう。
-この作品自体も本家ロックマンのスピンオフのようなものだが、GCとWSで更にスピンオフ作品が、GBAで外伝作品が2つ発売された
-従来の横スクロールアクション要素は、翌年に発売される[[ロックマンゼロ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/435.html]]に受け継がれた~
こちらはエグゼと一変してシリアスな世界観と爽快感あるアクションが好評で、主にXシリーズのファン層を獲得した
--前年に発売された[[ロックマンX5>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/161.html]]の出来がアレだった為にこれらのシリーズへとファンが流れてきたと言えなくもない
---
*ロックマンエグゼ オペレートシューティングスター
【ろっくまんえぐぜ おぺれーとしゅーてぃんぐすたー】
|ジャンル|データアクションRPG|&amazon(B002NKMLG6)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|発売日|2009年11月12日|~|
|定価|4,190円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|セーブデータ|1個|~|
-二画面を生かしたフィールドマップや、後のナンバリングタイトルからの一部追加要素のフィードバック、容量増加によるキャラクターボイスの追加、そして「流星のロックマン」とのコラボシナリオなどが主な追加要素。
--ロックマンスターコロシアムというミニゲームも追加されている。
--「流星」が原作にしゃしゃり出て流れを壊すこともなく、いい塩梅でストーリーに組み込まれているなど、旧作ファンにも安心の仕様。キャラクターチェンジシステムなど、総じて良リメイクと言える。
---ただしチップの顔ぶれなど変わっていないため、ゲームバランスについては劇的に変化しているわけではない。
**余談
-これまでロックマンシリーズのコミカライズはコミックボンボンで連載されてきたが、本作からコミカライズはコロコロコミックに連載するようになっている。
--エグゼシリーズはまだまともな出来であったが、『ゼロ』『流星』は良くも悪くもコロコロの対象読者に向けたせいか中身がだいぶゲームと異なる出来になってしまっている。