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シルフィード - (2011/02/19 (土) 02:59:20) の1つ前との変更点
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*SILPHEED
【しるふぃーど】
|ジャンル|縦STG|
|対応機種|PC-8801mk2SR以降|
|発売・開発元|ゲームアーツ|
|発売日|1986年12月5日|
|定価|6,800円|
----
**概要
-ポリゴンゲームの黎明期の本格縦STG。しかもポリゴンをゲーム性ではなく、演出として使用しているという発想の転換とも言える作品。
-ゲーム性そのものは典型的な縦STGだが、本作独特のシステムもある。
**特徴
-ポリゴンで表現された造形。
--ゲーム性としては2D縦STGでありながら、ポリゴンで表現する事により、画面の中に通常の2DSTGでは味わえない広がりと、映像としてのインパクトを生み出した。自機、敵機はもちろん、一部の弾、要塞面の壁なども全てポリゴン。手前ほど大きく映り、奥ほど小さく映る。
---ただし全てをポリゴンで表現してる訳ではない。惑星上での背景などは擬似である。
-ゲーム性はとしては、スタンダードな縦STGな部分を押さえながらも、本作ならではと言える面もある。
--操作は基本だけ。移動とショットのみである。移動範囲は広く、奥から手前まで自由にいける。ショットは自機前方の左右二箇所から発射される。
--残機制ではなく、耐久力制を採用している。破壊されるとその時点でゲームオーバー。
---自機は6段のシールドで守られ、これが破られると直接被害が及ぶ。しかも直撃弾は一発受ける度に故障が発生する。一発目を受けると操作が困難に。二発目を受けると武器の一部が壊れ、三発目を受けるとる破壊される。
--武器はアイテムとスコアによりパワーアップされる。また左右の扱いの違う武器は本作の特徴。
---アイテムはアステロイドを破壊すると入っている事がある。威力増強やスピードアップ、シールド回復など。スコアによるパワーアップは武器の種類。5種は武器があり、スコアによって増えていく。ただこの増え方は左右の武器によって違う。これはそれぞれが、どれだけスコアを取ったかによるのだ。
---本作での特徴の一つが、武器は左右違う種類のものを装備できる点。ステージとステージの間には、基地がありそこで全ての修理と共に、武器の交換をする。この時左右各々に設定する事になる。異なる武器が必要になる面も多い。次のステージに合った組み合わせを選ぶのもクリアのコツ。
--弾幕はそれほど厚くない。しかしそれよりもやっかいなのが、敵機自体である。比較的速度が速く、接触する事も。またレーザーを使う敵がいるのだが、これが難物。本作のレーザーは発射と着弾にタイムラグが全くなく、予備動作もない。さらに発射パターンもないので、対策は出現時に撃ち落すしかない。また自機もレーザーを装備できるのだが、反射する敵もいるので装備には注意が必要。
---このため基本的には覚えゲー。
-ステージは全部で10面。
--宇宙、惑星上、アステロイドベルト、要塞内で構成されてる。宇宙と惑星上の違いは、後者はアイテムが全くでない点。
--各ステージのラストには様々なボスが配置されている。このボス、実は倒さなくてもいい。ある一定以上の時間が経つと、逃げてしまうのだ。だが一方でこの高得点を得るチャンスを逃がすと、武器の種類は中々増えない。
--最後にはラスボス、グロアールという巨大艦と戦う事になる。このグロアール。前述したレーザーが多数装備されてる。かなり凶悪である。
-3Dを強く押し出したOPは、曲と合わせ印象的。
**難点
-難易度設定がない。しかも序盤からそれなりに難しい。
-ボムなど緊急回避的なものもなし。
-コンティニューがない。ラスボスで倒された脱力感はなんとも言いがたい。
-とにかくレーザーはやっかい。
-難易度はトータルで高め。
**ストーリー
宇宙に生活の場を広げた人類。新たな生活の場が広がる一方で、無秩序な世界も広がった。そんな中「星の叫び」というテログループが突如出現する。彼らは、リーダー「ザカリテ」の指揮の元、新造艦グロアールを強奪。~
その後テロが続発、連邦軍はその対応に追われ一方だった。それを待ってたように、ザカリテが空になった防衛基地を襲撃する。目的は基地にある惑星破壊ミサイル。テロは陽動だったのだ。残された手段は、テストが終了したばかりの新鋭機「シルフィード」による単独攻撃のみだった。
**総論
当時、ポリゴンを使ったゲームは数えるほどしか出てなく、やや実験的な面もあった。そんな中現れた本作は、完成度も高い本格派3Dゲームであった。また、それまでのワイヤーフレーム等の3D描写を使ったゲームのほとんどは、ゲーム性にも3D要素を入れていた。それをあえてゲーム性から切り離した点は、評価されるべき英断だろう。~
インパクトの強い映像である一方、オーソドックスな縦STGを踏まえ独自性を出している。操作は簡単だが、難易度高め。まさにハマれるゲームであった。
**余談
-本作はデモで音声を使っている。しかし、当時の技術で音声をデジタル化するのはまだまだで、何を言ってるのか分からないものだった。
-途中一息つくデモが入る。太陽を背にした惑星を背景に自機がゆっくりと進む落ち着くシーン。ここで特定のキーを押すと、その惑星の影でウサギが餅をつく姿が見れる。
-本作の名称が、風の妖精「SYLPHIDE」を意図したものでありながら、「SILPHEED」と称するのは、単に前者は見た目が悪いから。
----
*メガドライブ版
|ジャンル|縦スクロールシューティング|~|
|対応機種|メガCD|~|
|メディア|CD-ROM 1枚|~|
|発売・開発元|ゲームアーツ|~|
|発売日|1993年7月30日|~|
|定価|9,240円(税込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
*現在追補中
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#contents(fromhere)
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**ストーリー
3076年、各移民星系を突如、太陽系軍無人艦隊が襲った。~
母星 地球にある銀河ネットワーク中枢フォトンコンピューター“グレイゾン”システムが、謎のテロリストグループにネットワークジャックされたのだ。~
テロリストのリーダーは “ザカリテ” と名乗った。~
そして今、銀河連邦各星系の残存艦隊はザカリテを討つべく集結。太陽系まであと64光年の距離にあった。~
大改修、強化した有人戦術宇宙戦斗機 ''SA-77シルフィード''を切札とし、残存艦隊は反撃に転じたのである。
目指すは 母星、地球。
(ミッション1クリア後のストーリーデモより)
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**概要
1986年12月5日にPC-8801mkIISR向けソフトとして発売された日本初の3Dポリゴンシューティング『SILPHEED』。~
本作はその『シルフィード』を、メガCDソフトとしてアレンジした家庭用ゲームである。~
ハーフトップビューシューティングゲーム。~
実際に発売されたのは、メガCD発売の一年以上後だった。~
既にメガCD市場が冷え切っているなか、どこの店でも売り切れだった。~
メガCDでこれほど売れたゲームは、後にも先にもなかった。
----
**特徴
-ハーフトップビューシューティングゲームの先駆けであり、この後発表されるレイストームなどに大きな影響を与えている。
-シューティングゲーム部分の背景にCD-ROMからデータを連続で読み出すことで毎秒最大15コマの動画を表示し、迫力の演出効果を生み出している。
-面の途中ではバリアなどのパワーアップアイテムやシールド回復のアイテムを出す敵が出てくる。
-全12ステージ。
**評価点
-当時、まだ珍しかったポリゴンを使ったムービーはとても綺麗。
-ステージ間ムービーやOPムービーなどの演出も素晴らしい。
-難易度調整が絶妙。
-味方機から送られてくる無線が場の雰囲気を盛り上げる。
**問題点
-88版に比べると、レーザーが無くなっているのは残念。
-ボスに使いまわしが多い。
-最終ボスくらいにしか使い道が無いオプション。
**総評
ゲームとしてはパワーアップ性の古典的な縦スクロールシューティングながらも、当時家庭用ゲーム機としては珍しかったポリゴンを多用した演出は圧巻。~
NASA提供の実写、緻密なポリゴン艦隊、フラクタルで描画された月面や地球…これらの演出は今見ても感心するものばかりである。~
また、2010年には自機であるSA-77がプラモデル化されるなど、長く愛されている証拠であるといえよう。
*SILPHEED
【しるふぃーど】
|ジャンル|縦STG|
|対応機種|PC-8801mk2SR以降|
|発売・開発元|ゲームアーツ|
|発売日|1986年12月5日|
|定価|6,800円|
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**概要
-ポリゴンゲームの黎明期の本格縦STG。しかもポリゴンをゲーム性ではなく、演出として使用しているという発想の転換とも言える作品。
-ゲーム性そのものは典型的な縦STGだが、本作独特のシステムもある。
**ストーリー
宇宙に生活の場を広げた人類。新たな生活の場が広がる一方で、無秩序な世界も広がった。そんな中「星の叫び」というテログループが突如出現する。彼らは、リーダー「ザカリテ」の指揮の元、新造艦グロアールを強奪。~
その後テロが続発、連邦軍はその対応に追われ一方だった。それを待ってたように、ザカリテが空になった防衛基地を襲撃する。目的は基地にある惑星破壊ミサイル。テロは陽動だったのだ。残された手段は、テストが終了したばかりの新鋭機「シルフィード」による単独攻撃のみだった。
**特徴
-ポリゴンで表現された造形。
--ゲーム性としては2D縦STGでありながら、ポリゴンで表現する事により、画面の中に通常の2DSTGでは味わえない広がりと、映像としてのインパクトを生み出した。自機、敵機はもちろん、一部の弾、要塞面の壁なども全てポリゴン。手前ほど大きく映り、奥ほど小さく映る。
---ただし全てをポリゴンで表現してる訳ではない。惑星上での背景などは擬似である。
-ゲーム性はとしては、スタンダードな縦STGな部分を押さえながらも、本作ならではと言える面もある。
--操作は基本だけ。移動とショットのみである。移動範囲は広く、奥から手前まで自由にいける。ショットは自機前方の左右二箇所から発射される。
--残機制ではなく、耐久力制を採用している。破壊されるとその時点でゲームオーバー。
---自機は6段のシールドで守られ、これが破られると直接被害が及ぶ。しかも直撃弾は一発受ける度に故障が発生する。一発目を受けると操作が困難に。二発目を受けると武器の一部が壊れ、三発目を受けるとる破壊される。
--武器はアイテムとスコアによりパワーアップされる。また左右の扱いの違う武器は本作の特徴。
---アイテムはアステロイドを破壊すると入っている事がある。威力増強やスピードアップ、シールド回復など。スコアによるパワーアップは武器の種類。5種は武器があり、スコアによって増えていく。ただこの増え方は左右の武器によって違う。これはそれぞれが、どれだけスコアを取ったかによるのだ。
---本作での特徴の一つが、武器は左右違う種類のものを装備できる点。ステージとステージの間には、基地がありそこで全ての修理と共に、武器の交換をする。この時左右各々に設定する事になる。異なる武器が必要になる面も多い。次のステージに合った組み合わせを選ぶのもクリアのコツ。
--弾幕はそれほど厚くない。しかしそれよりもやっかいなのが、敵機自体である。比較的速度が速く、接触する事も。またレーザーを使う敵がいるのだが、これが難物。本作のレーザーは発射と着弾にタイムラグが全くなく、予備動作もない。さらに発射パターンもないので、対策は出現時に撃ち落すしかない。また自機もレーザーを装備できるのだが、反射する敵もいるので装備には注意が必要。
---このため基本的には覚えゲー。
-ステージは全部で10面。
--宇宙、惑星上、アステロイドベルト、要塞内で構成されてる。宇宙と惑星上の違いは、後者はアイテムが全くでない点。
--各ステージのラストには様々なボスが配置されている。このボス、実は倒さなくてもいい。ある一定以上の時間が経つと、逃げてしまうのだ。だが一方でこの高得点を得るチャンスを逃がすと、武器の種類は中々増えない。
--最後にはラスボス、グロアールという巨大艦と戦う事になる。このグロアール。前述したレーザーが多数装備されてる。かなり凶悪である。
-3Dを強く押し出したOPは、曲と合わせ印象的。
**難点
-難易度設定がない。しかも序盤からそれなりに難しい。
-ボムなど緊急回避的なものもなし。
-コンティニューがない。ラスボスで倒された脱力感はなんとも言いがたい。
-とにかくレーザーはやっかい。
-難易度はトータルで高め。
**総論
当時、ポリゴンを使ったゲームは数えるほどしか出てなく、やや実験的な面もあった。そんな中現れた本作は、完成度も高い本格派3Dゲームであった。また、それまでのワイヤーフレーム等の3D描写を使ったゲームのほとんどは、ゲーム性にも3D要素を入れていた。それをあえてゲーム性から切り離した点は、評価されるべき英断だろう。~
インパクトの強い映像である一方、オーソドックスな縦STGを踏まえ独自性を出している。操作は簡単だが、難易度高め。まさにハマれるゲームであった。
**余談
-本作はデモで音声を使っている。しかし、当時の技術で音声をデジタル化するのはまだまだで、何を言ってるのか分からないものだった。
-途中一息つくデモが入る。太陽を背にした惑星を背景に自機がゆっくりと進む落ち着くシーン。ここで特定のキーを押すと、その惑星の影でウサギが餅をつく姿が見れる。
-本作の名称が、風の妖精「SYLPHIDE」を意図したものでありながら、「SILPHEED」と称するのは、単に前者は見た目が悪いから。
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*メガドライブ版
|ジャンル|縦スクロールシューティング|~|
|対応機種|メガCD|~|
|メディア|CD-ROM 1枚|~|
|発売・開発元|ゲームアーツ|~|
|発売日|1993年7月30日|~|
|定価|9,240円(税込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
*現在追補中
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#contents(fromhere)
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**ストーリー
3076年、各移民星系を突如、太陽系軍無人艦隊が襲った。~
母星 地球にある銀河ネットワーク中枢フォトンコンピューター“グレイゾン”システムが、謎のテロリストグループにネットワークジャックされたのだ。~
テロリストのリーダーは “ザカリテ” と名乗った。~
そして今、銀河連邦各星系の残存艦隊はザカリテを討つべく集結。太陽系まであと64光年の距離にあった。~
大改修、強化した有人戦術宇宙戦斗機 ''SA-77シルフィード''を切札とし、残存艦隊は反撃に転じたのである。
目指すは 母星、地球。
(ミッション1クリア後のストーリーデモより)
&br()
**概要
1986年12月5日にPC-8801mkIISR向けソフトとして発売された日本初の3Dポリゴンシューティング『SILPHEED』。~
本作はその『シルフィード』を、メガCDソフトとしてアレンジした家庭用ゲームである。~
ハーフトップビューシューティングゲーム。~
実際に発売されたのは、メガCD発売の一年以上後だった。~
既にメガCD市場が冷え切っているなか、どこの店でも売り切れだった。~
メガCDでこれほど売れたゲームは、後にも先にもなかった。
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**特徴
-ハーフトップビューシューティングゲームの先駆けであり、この後発表されるレイストームなどに大きな影響を与えている。
-シューティングゲーム部分の背景にCD-ROMからデータを連続で読み出すことで毎秒最大15コマの動画を表示し、迫力の演出効果を生み出している。
-面の途中ではバリアなどのパワーアップアイテムやシールド回復のアイテムを出す敵が出てくる。
-全12ステージ。
**評価点
-当時、まだ珍しかったポリゴンを使ったムービーはとても綺麗。
-ステージ間ムービーやOPムービーなどの演出も素晴らしい。
-難易度調整が絶妙。
-味方機から送られてくる無線が場の雰囲気を盛り上げる。
**問題点
-88版に比べると、レーザーが無くなっているのは残念。
-ボスに使いまわしが多い。
-最終ボスくらいにしか使い道が無いオプション。
**総評
ゲームとしてはパワーアップ性の古典的な縦スクロールシューティングながらも、当時家庭用ゲーム機としては珍しかったポリゴンを多用した演出は圧巻。~
NASA提供の実写、緻密なポリゴン艦隊、フラクタルで描画された月面や地球…これらの演出は今見ても感心するものばかりである。~
また、2010年には自機であるSA-77がプラモデル化されるなど、長く愛されている証拠であるといえよう。