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ファイナルファンタジーVアドバンス - (2011/06/19 (日) 22:16:32) の１つ前との変更点

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//意見箱の要望により、クソゲーwikiの参考ゲーからこちらに移項しました
*ファイナルファンタジーVアドバンス
【ふぁいなるふぁんたじーふぁいぶあどばんす】
|ジャンル|RPG|&amazon(B000BRXXVA)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|2006年10月12日|~|
|定価|5,040円|~|
|>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/267.html]]''|

**概要
-[[ファイナルファンタジーV>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/52.html]]のGBAへの移植作。超ド級のバグ移植「[[ファイナルファンタジーIVアドバンス]]」から約1年後に発売され、前作の例のためVファンをはじめとしたFFファンも不安を覚えた一品。
-追加ジョブとして「けんとうし」・「ほうげきし」・「よげんし」・「ネクロマンサー」、他にも追加要素としてやりこみダンジョンや裏ボスがある。

**主な変更点と評価点
-追加ジョブについて
--追加ジョブの入手時期が遅いため(「ネクロマンサー」が裏ラスボス撃破後、その他は原作の隠しジョブ「ものまねし」入手可能時期まで進めないと手に入らない)か、強力なものが多い。
--戦士系二種については、「けんとうし」は装備可能アイテムが優秀で、様々な武器を使いこなす。固有アビリティ「ひっさつ」はギャンブル性が高いもののダメージの期待値は高い。「ほうげきし」も装備可能アイテムが優秀で、固有アビリティ「ほうげき」は後列から安定したダメージ(状態異常もある)を期待できる。
--魔導師系二種については、「よげんし」はMP補正・魔力補正が全ジョブ中一位で、魔法を使わせるとぴか一。固有アビリティ「せんこく」は詠唱時間がかかる代わりに少ないMPで高い効果を発動させることが出来る。「ネクロマンサー」は強力な固有アビリティ「あんこく」の使い手で、全能力がまんべんなく高いが、「アンデッド」のジョブ特性が足を引っ張る（ただし相手によってはメリットにもなりうる）。
---これらのジョブからは「ごうせい」といった強力なアビリティをはじめ、後続作にあった「ぜんぎり」・「こうれつぎり」、「ABPアップ」・「EXPアップ」・「てきよけ」などのやりこみにもってこいのアビリティが得られ、総じて好評である。
---以上のようにどれも強力だが、入手時期が遅いため、追加要素によって原作にあった部分の難度を大きく損ねるといったデメリットが生じていない。「ネクロマンサー」以外は後述の追加ダンジョンの攻略に大いに役立つとともに、飽きさせないだけの深みがあるといえる。
-追加ダンジョンについて。クリア後に追加ダンジョンへと突入できるようになるが、この追加ダンジョンが手ごたえがある。
--雑魚敵は高威力方向に調整されており、油断したら雑魚敵でも全滅するという、サガシリーズを彷彿とさせる作りとなっている。また要所要所にボスが待ち構えており、どれも一筋縄でいかない強さで、FFVの醍醐味であるボス攻略法を考える楽しみがさらに強化されている。~
ダンジョン自体も長く、「ベヒーモスを捕まえてこい」といったお使いイベントなど、ギミックもなかなか凝っている。
--手に入る武具はどれも原作にあったものを凌駕する性能であり、本編同様、強力な武器入手によりその都度ジョブを変える動機づけとなる。
--また元となるSFC版から14年間ネタにされ続けてきた「謎の海底モアイ像」に隠しダンジョンへの移動手段と言う、かなりはっちゃけた役割を与えている。「前作で出たデマを隠し要素として実装してしまう」が現実に起こった例であり、これは真っ当なファンサービスと言える。~
そしてダンジョンの最果てに座する存在もファンサービスといえるだろう。またこの存在のドットは野村哲也氏新規書き下ろしであり、評価も高い。衰えない氏のドット技術の高さを物語っている。
-携帯ゲーム機らしく中断セーブが実装された。この中断セーブ復帰後は、3～5戦目まで出現する敵が固定されるというバグが存在するのだが、これにより出現率が低いモンスターと簡単に出会えるため裏技的扱いを受けている。~
またオートダッシュが実装されており、このオートダッシュとシーフのアビリティ「ダッシュ」を併用するとすさまじいスピードで動ける。ちなみに上記の追加ダンジョンではこれを利用しないと突破できない仕掛けがある。
-移植作恒例のBGMプレイヤー・モンスター図鑑の追加。本作は敵データを参照して攻略法を考案したり、アビリティ「ぬすむ」でしか手に入らないアイテムを参照したりと、モンスター図鑑の追加によるメリットはこの作品だからこそ大きい。
-その他細かい変更点として...
--ラスボスのみだれうち避けダミーが削除された。またSFCではある手段を使えばラスボスを第2形態に変身させないで倒せてしまうというバグがあったのだが、修正されている。その他のバグもおおむね修正されている。
--ラスボス戦後にセーブできるため、ラスボスから盗めるレア装備を引き継げるようになった。

**賛否両論点
-「よげんし」の使い勝手が悪い。「せんこく」は効果発動まで時間差があり効果も地味で、上位アビリティである「よげん」も一見するとまるでランダムのようにわけの解らない災害が起きて''敵も味方も''ダメージを被ると言う、殆どギャンブラーの様相を呈していた。
--実際に「よげん」はランダムではなくMPの残り値に依存した法則があり、うまく戦略に組み込めれば奥の深いアビリティなのだが、いずれにせよダメージに基本値×3から基本値×30までのバラつきがある（これも法則はある）。それでも計算をしないと使えないという時点で使い勝手が悪いともいえる。
--ただし前述のように「よげんし」は｢てきよけ｣という、ダンジョン探索の際に非常にありがたいアビリティを覚え、最大MP・魔力が全ジョブ中最高なので、「よげんし」自体がいらないというわけでは決してない。むしろFFVらしく、｢しょうかん｣などの魔力を生かせるアビリティをセットするなど工夫すれば優秀である。
-「ネクロマンサー」は前述の通り、裏ラスボスを倒さないと入手できない、という入手時期の性質上、入手後は必然的に裏ダンジョンは大方攻略済みになるため活用が難しい。ジョブ特性の｢アンデッド｣は、裏ボスの中にこれがあれば有効なものがいるので残念である。（ただし再戦のチャンスはある）
-大きく不評を買ったのは、セリフウィンドウに天野絵の顔グラフィックを付けた点。原画とドット絵の乖離が激しいナンバーなので、とりわけ新規のプレイヤーにとっては「画面上とウィンドウ上で違う人物がしゃべっている」状態だった。またSFC版経験者にとっても原作にも天野絵が無いため違和感を感じる。ただし「クルル」「エクスデス」などの顔グラは評価が高く、「ゼザ」「ドルガン」などの戦闘画面でのドットが存在しないキャラの顔グラは好評。ちなみに[[こちら>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=52&file=gbakao.gif]]がその顔グラフィック。
--元より他ナンバーに比べてⅤは明るめの世界観が特徴なので、天野絵が合わなかったと言うのも考えられる。[[ディシディア ファイナルファンタジー>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/442.html]]でもバッツが天野絵の方を起用しているので批判となっている。
--むしろSFCのFFらしく、天野絵が追加されたことを歓迎する層も少なくない。

**劣化点・問題点
-アドバンス移植につきものの、音楽の劣化。音質の劣化は仕方ない所もあるし、一応スネアドラムの音などは原作より澄んだ音になっているから、部分部分で好む人もいる。
-但しそれとは別に音階等曲そのもののミスがあり、第一世界のフィールドだけ取っても・・・
--1.メロディが1オクターブ高い 2.小節をつなぐリズムパートが16分音符から32分音符に（リズムが早く）なっており、焦った曲調になっている 3.Bメロ直前の3連符はテヌート気味（音の間を空けずに演奏する）で、軽やかなリズム感を失くしてしまっている 4.ループ直前、メロディの裏で入るハープの音がデタラメ。・・・など。
--更にラストダンジョン最深部のBGMに至っては、メロディ裏のストリングスが全てデタラメ。サウンド担当者が何を考えたかは不明だが、どうも「和音の響きを乱さず、リズムが合っていれば良いや」と言うスタンスで作ったようにしか思えない。第3世界の飛空艇のプロペラの音もSFCと比べると変な音である。
--そのうえ、イベント曲「いつの日かきっと」はゲーム中、全て「レナのテーマ」に差し替えられている。シルドラとファリスの別れでもレナのテーマ。サウンドテストには収録されているので、プログラムミスか。

**総論
BGM関連の問題はあるものの、追加ジョブ・追加ダンジョンともによく機能しており、IV、VIの移植作にあったバグや処理落ちもほとんどなく、バグも修正され、音楽を除けばゲームの原作部分はしっかり再現されているといえる。&br()
結果としてプレイ済みの人にも満足できるだけのボリュームがあり、また新規の人にもプレイを勧められるだけの水準を持っているといえる。

余談だが、GBA版VIほどではないが、こちらも現在では中古が定価並みと高値で取引されている。
原作がVCに配信されているので、再現度や値段の面で気になる人は、VC版を購入するのもよいだろう。
またPS移植版がアーカイブスで配信が決定しているので、携帯機でプレイしたい場合、こちらを利用する手もある。


//名作行きを見越して名作wiki用に書き直しました。