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ジーザス - (2011/03/24 (木) 21:49:22) の1つ前との変更点

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*J・E・S・U・S 【じーざす】 |ジャンル|ADV| |対応機種|PC-8801mkIISR以降、X1turbo、FM-77AV、&br()MSX2、ファミリーコンピュータ| |発売・開発元【パソコン】|エニックス| |発売元【FC】|キングレコード| |発javascript:insertTags('&bold(){','}','');売日|1987年4月28日| |定価|7,800円| ----- *概要 ストーリーを重視したコマンド選択式アドベンチャーゲーム。~ 謎を解く事よりをストーリーを見せる事を主眼とし、当時のADV=謎解きという流れを大きく変えた。~ //また、SFを題材とした希少なADVであったため、殺人事件、推理といったサスペンスものが多かったADVに発想の転換を促した。~ //これがまず嘘。「ザース」「セイバー」「ライーザ」と続くエニックスSFADVの決定版がジーザスだから。 そのため、様々な意味でADVにおけるターニングポイント的な作品として知られている。 //これらの特徴はあくまでジーザスIであって、IIではない。冒頭にこの概要がくるのは変。 **ストーリー 2061年、ハレー彗星が再び太陽系に近づきつつあった。そして人類はハレー彗星へと探査船を送りだす。~ 1986年の時は無人機だったが、今回は二機の有人探査船「コメット」と「ころな」、~ そしてこの二機の発進基地である宇宙ステーション「ジーザス」と大幅に規模が拡大した。~ 今回の調査目的の一つに、「生命の起源が彗星にあったという説を解明すること」があった。~ そのため各分野から8人のスペシャリストが集まり、それぞれの探査船に乗り込んだ。~ その中の一人に主人公である「武麻速雄」の姿があった。彼は「ころな」乗組員として選出されたのだ。~ やがて二機の探査船はジーザスから発進する。コメットが先に、ころなはその2週間後に。~ コメットはハレー彗星に到着し、調査を開始。その様子はころなにも伝わってきた。~ しかし突然連絡が途絶える。ころなの乗員は皆異常事態と認識したが、状況が全く把握できない。~ そこで船長は、武麻速雄へ調査を指示。彼は単身、宇宙艇でコメットへと向かった…。~ **特徴 -冒頭でも記述したが、映像作品を意識した作りとなっている。アニメ調の絵を採用し、映画的な演出も導入。絵を見せるという部分を強調している。 --キャラクター性がハッキリと強調されていた。また主人公(プレイヤー)自体のキャラクター性もよく出ている。主人公が謎を解く自らの分身ではなく、作中の登場人物の一人という立場は、当時としては珍しかった。 --ストーリーラインには当時の映画の影響が見られる。これ以上書くとネタバレになるので、あえて詳細は省く。 //--ストーリーラインには映画「エイリアン」や「遊星からの物体X」の影響が見られる。これ以上書くとネタバレになるので、あえて詳細は省く。やはりネタバレなので非表示に。 --スタッフには当時や現在でも名の知れた人物が参加していた。プログラマーは、当時アマチュアプログラマーとして知られた芸夢狂人。シナリオは「平成教育委員会」などの番組にも参加した雅孝司。音楽はドラクエのすぎやまこういち。グラフィックはこれまたドラクエの眞島真太郎である。 -ゲームとして斬新な要素はほとんどない。謎解きもそれほど難しいものではなく誰でもクリア可能、完全な一本道で複数EDなどはなかった。まさしくストーリーのためのADVである。 --コマンド選択式ADVとしては初期のもの。コマンド選択式であるため、これ以前に主流であった「コマンドを自分で考えて入力する」方式よりは遊びやすい。ただコマンドの中に「その他」という曖昧なものがあり、これがしばしばプレイを混乱させた。 --謎解きは難しくはなかったが、ラスト近くの「BGMの音階を聞き取って入力する」という場面では詰まる人が続出した。このBGMはゲーム中何度も聞かされている非常に単純な音階なのだが、音階が聞き取れない人には非常に難しく、プレイヤーの音楽適正によって難易度が両極端だったのである。&br()ちなみに、どんな音階かというと「カエルの歌」の出だしといえば見当がつくだろうか(リズムは違うが)。 **余談 -作中、スペースマウスというミニゲームがプレイできる。このゲームは芸夢狂人作のゲームで、1981年に発売された。 -後年FCに移植された。ストーリーの大筋はオリジナルと変わらないが、ベッドシーン((主人公が同僚の女医からベッドマナーのレクチャーのお誘いを受けるというものであり、受諾するかの選択肢も出ずあくまで未遂で終わる。CGもやや際どいがうつ伏せの姿勢で乳房とお尻が見える程度。))などの一部描写が差し替えられている。CGも大幅劣化しているが、FCの低解像度を考えたら仕方のない範囲であろう。 **総評 それまでのアドベンチャーゲームと言えば、非常に高難易度のものが多かった。~ かつて主流だった「自分で単語を入力する方式」はすっかり廃れ、コマンド選択式が主流とはなっていたが、~ それでも難易度の高い作品が多く、攻略本が大ヒットしたほどである。~ そのような時代にあって、本作は''誰にでもクリアできる''ことを目的としたゲームとして製作された~ 作品の一つである。「謎を解くことが目的」のゲームから、「シナリオを楽しむことが目的」へと~ このジャンルを変えたのである。その意味で本作の存在意義は大きい。~ 以降も続くADVでストーリーを感じるという流れは、ここから始まった。~ //元発言の意図を最大限に残しつつ書きなおしたつもりです。 //この総評の内容もジーザスIのもの。シリーズ全体の総論には見えないので、最終行にあるのはおかしい。 ---- *J・E・S・U・S II 【じーざすつー】 |ジャンル|ADV| |対応機種|PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UM以降、X68000| |発売・開発元|エニックス| |発売日|1991年3月24日| |定価|8,800円| ---- **ストーリー かつて、ハレー彗星有人調査という大きなプロジェクトにおいて大事故があった。~ 「原因は探査船のシステム障害によるもの」という発表があり、一応の終結をみる。~ それから四年が経った。~ 主人公、「五色和也」はモナコでのビーグルレースへ参加するため、旅客船カリスト号に乗り込んでいた。~ 船はアドリア海を順調に進んでいたが、通信系のトラブルで停止。~ それからしばらくして、カリスト号の付近に空から何かが落下したが、幸いにもカリスト号には大した影響もなく、~ 被害を避ける事ができた。~ やがて乗員達が、その落下物を引き上げる。最初隕石と思われたそれは、宇宙用のコンテナだった。~ そこには文字が書かれていた。「コメット」と。~ そう。四年前、ハレー彗星調査事故で失われた探査船と同じ名前だった…。~ **前作との違いと特徴 -前作と同じくコマンド選択式ADVだが、この方式にありがちな「無駄な選択」を可能な限り避けられるように作られており、一通りフラグを立てると自動的に次の展開に進む(一般的なものはフラグを全部立てた上で、次の展開に進むコマンドをイチイチ探す必要があった)。 -グラフィックは前作と同じく眞島真太郎だが、画風が大きく変わっている。前作に出たキャラクターも登場しているが、同一人物に見えない。またグラフィックに関してはPC88版では中間色をフルに駆使して8色表示とは思えないほどの美麗な表現がなされている。 -シナリオのボリュームが大幅にアップ。当然ながら前作から設定を受け継いでいるのだが、一部設定が変わっている部分もある。 **余談  本作では前作でもシナリオを担当した雅孝司が製作途中でメーカーと対立し降板。その際にシナリオごと引き上げてしまい、そのシナリオを元にした『プロンティス』(ビクター音楽産業)という作品が先に発売されてしまう事態となってしまった。~  本作発売前は雅孝司によるシナリオに基づいて作っていた原画で広報を行っていた。雅氏が降板し、代行ライターが立てられたのだが、CGを描き直す時間的余裕がなかったため、新シナリオとCGに整合性が取れない場面が多く見られる(例えば、主人公の和也は、普段レーサースーツを着てるのにメカニックという設定であり、一方のレーサー役のキャラクターは非常にラフな格好をしている等)。~  作品的な評価に関しては本作の方が『プロンティス』よりも高いのだが、残念ながらどちらも商業的には振るわない結果となってしまい、そのためか本作はコンシューマへの移植はなされることはなく知名度も今一つとなってしまった。~  ちなみにX68000版のCGはPC98版のものをそのままのサイズで表示(解像度640x400→768x512)しただけのものであり、ユーザーには手抜きと受け取られ評判は良くなかった。 //いろいろ思い出してみたんだがやっぱり色んな意味で間違ってるわ。エニックスのコマンド選択式ADVはジーザス以前にも何本も出てるしジーザスがADVというジャンルの方向性を変えたわけじゃない。「難易度を一気に下げた」ことがジーザスのエポックメーキングだよやっぱり。
*J・E・S・U・S 【じーざす】 |ジャンル|ADV| |対応機種|PC-8801mkIISR以降、X1turbo、FM-77AV、&br()MSX2、ファミリーコンピュータ| |発売・開発元【パソコン】|エニックス| |発売元【FC】|キングレコード| |発売日|1987年4月28日| |定価|7,800円| ----- *概要 ストーリーを重視したコマンド選択式アドベンチャーゲーム。~ 謎を解く事よりをストーリーを見せる事を主眼とし、当時のADV=謎解きという流れを大きく変えた。~ //また、SFを題材とした希少なADVであったため、殺人事件、推理といったサスペンスものが多かったADVに発想の転換を促した。~ //「ザース」「セイバー」「ライーザ」と続くエニックスSFADVの決定版がジーザスなのでちょっと違うかな?。 そのため、様々な意味でADVにおけるターニングポイント的な作品として知られている。 //これらの特徴はあくまでジーザスIであって、IIではない。冒頭にこの概要がくるのは変。 **ストーリー 2061年、ハレー彗星が再び太陽系に近づきつつあった。そして人類はハレー彗星へと探査船を送りだす。~ 1986年の時は無人機だったが、今回は二機の有人探査船「コメット」と「ころな」、~ そしてこの二機の発進基地である宇宙ステーション「ジーザス」と大幅に規模が拡大した。~ 今回の調査目的の一つに、「生命の起源が彗星にあったという説を解明すること」があった。~ そのため各分野から8人のスペシャリストが集まり、それぞれの探査船に乗り込んだ。~ その中の一人に主人公である「武麻速雄」の姿があった。彼は「ころな」乗組員として選出されたのだ。~ やがて二機の探査船はジーザスから発進する。コメットが先に、ころなはその2週間後に。~ コメットはハレー彗星に到着し、調査を開始。その様子はころなにも伝わってきた。~ しかし突然連絡が途絶える。ころなの乗員は皆異常事態と認識したが、状況が全く把握できない。~ そこで船長は、武麻速雄へ調査を指示。彼は単身、宇宙艇でコメットへと向かった…。~ **特徴 -冒頭でも記述したが、映像作品を意識した作りとなっている。アニメ調の絵を採用し、映画的な演出も導入。絵を見せるという部分を強調している。 --キャラクター性がハッキリと強調されていた。また主人公(プレイヤー)自体のキャラクター性もよく出ている。主人公が謎を解く自らの分身ではなく、作中の登場人物の一人という立場は、当時としては珍しかった。 --ストーリーラインには当時の映画の影響が見られる。これ以上書くとネタバレになるので、あえて詳細は省く。 //--ストーリーラインには映画「エイリアン」や「遊星からの物体X」の影響が見られる。これ以上書くとネタバレになるので、あえて詳細は省く。やはりネタバレなので非表示に。 --スタッフには当時や現在でも名の知れた人物が参加していた。プログラマーは、当時アマチュアプログラマーとして知られた芸夢狂人。シナリオは「平成教育委員会」などの番組にも参加した雅孝司。音楽はドラクエのすぎやまこういち。グラフィックはこれまたドラクエの眞島真太郎である。 -ゲームとして斬新な要素はほとんどない。謎解きもそれほど難しいものではなく誰でもクリア可能、完全な一本道で複数EDなどはなかった。まさしくストーリーのためのADVである。 --コマンド選択式ADVとしては初期のもの。コマンド選択式であるため、これ以前に主流であった「コマンドを自分で考えて入力する」方式よりは遊びやすい。ただコマンドの中に「その他」という曖昧なものがあり、これがしばしばプレイを混乱させた。 --謎解きは難しくはなかったが、ラスト近くの「BGMの音階を聞き取って入力する」という場面では詰まる人が続出した。このBGMはゲーム中何度も聞かされている非常に単純な音階なのだが、音階が聞き取れない人には非常に難しく、プレイヤーの音楽適正によって難易度が両極端だったのである。&br()ちなみに、どんな音階かというと「カエルの歌」の出だしといえば見当がつくだろうか(リズムは違うが)。 **余談 -作中、スペースマウスというミニゲームがプレイできる。このゲームは芸夢狂人作のゲームで、1981年に発売された。 -後年FCに移植された。ストーリーの大筋はオリジナルと変わらないが、ベッドシーン((主人公が同僚の女医からベッドマナーのレクチャーのお誘いを受けるというものであり、受諾するかの選択肢も出ずあくまで未遂で終わる。CGもやや際どいがうつ伏せの姿勢で乳房とお尻が見える程度。))などの一部描写が差し替えられている。CGも大幅劣化しているが、FCの低解像度を考えたら仕方のない範囲であろう。 **総評 それまでのアドベンチャーゲームと言えば、非常に高難易度のものが多かった。~ かつて主流だった「自分で単語を入力する方式」はすっかり廃れ、コマンド選択式が主流とはなっていたが、~ それでも難易度の高い作品が多く、攻略本が大ヒットしたほどである。~ そのような時代にあって、本作は''誰にでもクリアできる''ことを目的としたゲームとして製作された~ 作品の一つである。「謎を解くことが目的」のゲームから、「シナリオを楽しむことが目的」へと~ このジャンルを変えたのである。その意味で本作の存在意義は大きい。~ 以降も続くADVでストーリーを感じるという流れは、ここから始まった。~ //元発言の意図を最大限に残しつつ書きなおしたつもりです。 //この総評の内容もジーザスIのもの。シリーズ全体の総論には見えないので、最終行にあるのはおかしい。 ---- *J・E・S・U・S II 【じーざすつー】 |ジャンル|ADV| |対応機種|PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UM以降、X68000| |発売・開発元|エニックス| |発売日|1991年3月24日| |定価|8,800円| ---- **ストーリー かつて、ハレー彗星有人調査という大きなプロジェクトにおいて大事故があった。~ 「原因は探査船のシステム障害によるもの」という発表があり、一応の終結をみる。~ それから四年が経った。~ 主人公、「五色和也」はモナコでのビーグルレースへ参加するため、旅客船カリスト号に乗り込んでいた。~ 船はアドリア海を順調に進んでいたが、通信系のトラブルで停止。~ それからしばらくして、カリスト号の付近に空から何かが落下したが、幸いにもカリスト号には大した影響もなく、~ 被害を避ける事ができた。~ やがて乗員達が、その落下物を引き上げる。最初隕石と思われたそれは、宇宙用のコンテナだった。~ そこには文字が書かれていた。「コメット」と。~ そう。四年前、ハレー彗星調査事故で失われた探査船と同じ名前だった…。~ **前作との違いと特徴 -前作と同じくコマンド選択式ADVだが、この方式にありがちな「無駄な選択」を可能な限り避けられるように作られており、一通りフラグを立てると自動的に次の展開に進む(一般的なものはフラグを全部立てた上で、次の展開に進むコマンドをイチイチ探す必要があった)。 -グラフィックは前作と同じく眞島真太郎だが、画風が大きく変わっている。前作に出たキャラクターも登場しているが、同一人物に見えない。またグラフィックに関してはPC88版では中間色をフルに駆使して8色表示とは思えないほどの美麗な表現がなされている。 -シナリオのボリュームが大幅にアップ。当然ながら前作から設定を受け継いでいるのだが、一部設定が変わっている部分もある。 **余談  本作では前作でもシナリオを担当した雅孝司が製作途中でメーカーと対立し降板。その際にシナリオごと引き上げてしまい、そのシナリオを元にした『プロンティス』(ビクター音楽産業)という作品が先に発売されてしまう事態となってしまった。~  本作発売前は雅孝司によるシナリオに基づいて作っていた原画で広報を行っていた。雅氏が降板し、代行ライターが立てられたのだが、CGを描き直す時間的余裕がなかったため、新シナリオとCGに整合性が取れない場面が多く見られる(例えば、主人公の和也は、普段レーサースーツを着てるのにメカニックという設定であり、一方のレーサー役のキャラクターは非常にラフな格好をしている等)。~  作品的な評価に関しては本作の方が『プロンティス』よりも高いのだが、残念ながらどちらも商業的には振るわない結果となってしまい、そのためか本作はコンシューマへの移植はなされることはなく知名度も今一つとなってしまった。~  ちなみにX68000版のCGはPC98版のものをそのままのサイズで表示(解像度640x400→768x512)しただけのものであり、ユーザーには手抜きと受け取られ評判は良くなかった。 //やっぱり「難易度を一気に下げた」ことがジーザスのエポックメーキングと思いますよ。

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