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*バイオニックコマンドー 【ばいおにっくこまんどー】 |ジャンル|アクション|#image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/510myrtYFdL._SL500_AA300_.jpg,height=160)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|カプコン|~| |開発元|水口エンジニアリング|~| |発売日|1992年7月24日|~| |定価|3568円(税込)|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ジャンプを排除してワイヤーによるアクションを全面に押し出した『ワイヤーアクション』がテーマのカプコンのアクションゲーム。 アーケードゲーム『トップシークレット』をFCにアレンジ移植した『[[ヒットラーの復活 TOP SECRET]]』をさらにリメイクした作品。~ 基本的にはリメイク元の「ヒットラーの復活」とほぼ同じ内容であるが、数多くの変更点・改善点が存在する。~ また、『バイオニックコマンドー』という名称は元々『トップシークレット』及び『ヒットラーの復活』(以下「FC版」)の海外版タイトルであり、日本で発売された作品のタイトルに使用されたのは本作が初めて。~ 本作以降のシリーズ名称は国内外を問わず全て『バイオニックコマンドー』で統一されている。 **FC版からの変更点(長所・短所も含む) ***ナチス要素の徹底排除 -FC版のヒットラー(マスターD)に相当する人物は''存在自体がカット''され、ワイズマン総統が順当にラスボスへ昇格することとなった。 --元々ナチス要素やヒットラーの存在は''無くそうと思えばどうにでも無くせる''程度の物であったため、海外進出がスムーズになる点などを考慮しても順当な物だと言える。ちなみにラストのグロ描写も無し。 ***キャラクターデザインおよび、背景デザイン -対象年齢を引き下げるためか、全体的に「80~90年代前半のSFアクションアニメ」のようなライトなものに徹底変更されている。背景デザインは「ダーティペア」などにイメージが近いか。 --主人公ラッド・スペンサーは''赤い全身タイツに銀のSFっぽいボディアーマー、半透明バイザーにロックバスターのような銃を装備した細身でハンサムなお兄さん''となり、ターミネーター風サングラス・バズーカ・腰に丸めて下げたワイヤー・あとは普通の軍服…という当時のカプコンらしいいでたちのFC版からは完全に別人と化した。 --敵の大ボスであるワイズマン総統も「ただの軍服を着た小太りの偉そうな中年」から''「SF的(+微妙にファンタジー)ないかにもな悪の帝王」''に変貌。ラスボスとしての風格はバッチリである。 -FC版からの最大の変更点であり、FC版のファンからは「渋くて男臭い雰囲気が無くなって台無し」「コロコロかボンボンの漫画みたいで安っぽい」と否定的な意見も多い。 --…とはいえ、絵自体は上手い部類に入るし「90年代前半のSFアクションアニメ風」というのも、実際に発売されたのが1992年であることを考えれば時代に合わせた妥当な変更だとする肯定的な意見も決して少なくはない。 ***ゲームシステム・バランス面 -''ワイヤーアクションの自由度アップ'' --主人公・ラッドの落下速度が大幅に低下し、咄嗟のアドリブや無茶が利かせやすくなった。また、FC版では超高等テクニックだった「ワイヤーを真上に引っ掛けた状態から一度切り離し、すかさず斜め上に伸ばして振り子状態に戻る」というテクニックが容易に行えるようになった。 ---これはゲーム後半では必須のテクニックであり、説明書にも詳細が記載されている。 -''ライフ仕様のマイルド化'' --敵が落とすアイテム「カートリッジ(薬莢)」を一定数集めることでライフが増えるのはFC版と同様だが、本作では最初からライフを3メモリ所持しているため、初期状態で攻撃を受けると一発アウトだったFC版よりはかなり取っつきやすくなったと言える。 ---ただ、画面サイズなどの都合上カートリッジがFC版よりかなり大きくなり、小さいブロックの向こうからワイヤーで回収しようとしてもブロックに引っ掛かって落ちてしまうため、結局自分で取りに行かなくてはならなくなってしまった。 -''通信室の仕様変更'' --FC版では交信・盗聴を一回行う度に強制的に通信画面から出てしまうが、本作ではそのまま連続して行うことが出来るようになった。 ---盗聴を行い敵に見つかった場合も、警報が鳴って敵が来るまでに間があるため、FC版のように突然襲われて死亡するケースはかなり減った。 ---交信の人はFC版では全て男性だったが、本作では女性も登場するようになった。 --通信室では武器と通信機を変更することも可能。ただしアイテムは変更出来ないため、回復薬を使った上で別のアイテムに変更、なんて事は不可能。 ---ただ、通信機をその場で変更出来るということは、間違ってエリアに合わない通信機を持ってきてもその場で持ち替えれば良いだけということになり、通信機が複数存在する意味が「単なるストーリー進行上のフラグ」程度のレベルに薄れてしまったとも言える。 -''武器バランスの調整'' --FC版では断トツの性能を誇ったグレネードランチャー(FC版では「ロケット砲」)の威力が大幅に低下。一応他と比べれば高い方だがFC版のような超絶的な威力ではなくなり、連射力が無く貫通力の高さが裏目に出るという弱点が浮き彫りになり、他の武器の使用を検討する必要も出てくるようになった。 ---ただし、''最後に手に入る武器がどうしようもない最弱武器''なのはFC版から変わっていない。スーパージョーはラッドに恨みでもあるのか。 --武器・アイテム選択画面で説明書きが一切無いのはFC版と同様。この点は不親切なままである。 ---しかもアイコンはSFなデザインが足を引っ張り、どれが何なのか見ただけではFC版以上に判別しづらくなってしまった。 -''縦スクロール面の削除'' --マップ上を移動する敵部隊と接触した場合に突入する乱入ステージは容量の都合か、FC版と異なり通常と同じ横スクロール。途中現れる大型敵を撃破することでコンティニューアイテムが入手出来るのは同じ。 ---ちなみに、初期状態でも3回のコンティニューが可能。うっかり乱入ステージのことを忘れたままゲームオーバーになっても、即振り出しに戻るということは無くなった。 -''パスワードコンティニューの追加'' --アクションステージをクリアするとパスワードを入手することが可能。クリアステージ、所持アイテム、経験値が記録される。 ---縦4×横6のマス目に三種類の記号+空欄を組み合わせたもので、後に同社が開発した『[[ロックマンワールド4]]』でも同様の物が採用されている。 ---中立エリアやゲームオーバーではパスワードを取得出来ず、必ずどこか1ステージを最後までクリアする必要があるのが難点と言えば難点か。 ***ストーリー面 -基本的には同じだが、ストーリーの肝である「アルバトロス計画」の内容にもアレンジが加わっている。ネタバレになるため詳細は省くが、キャラデザインに合ったSFアクション的な変更だと言える。 --また、ライバルとなる敵幹部「ライル・ハインダー」が追加され、より一層SFアクションらしいノリが活かされている。 ---これらストーリー上の変更点の一部は、後に『ヒットラーの復活』XBOX360・PS3アレンジ版『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』に逆輸入された。 ***欠点 -ファミコン版に比べると調整されているとはいえ、独特なシステムを採用しているため難易度は非常に高い。~ ワイヤーアクションのミスが即死につながる局面も多く、パッと見ではワイヤーで渡れるかわかりにくいポイントも多いのでトライ&エラーが求められる。 とはいえ、コンティニューがある上コンティニューアイテムで回数を増やすことも出来、バーチャルコンソール版(後述)ではやり直しも容易なので根気があれば十分クリア可能。~ -アイテムが1つしか持てないのが惜しいところ。性能を底上げ出来るもの、1度だけどこでも回復できるものなどがあるが、回復アイテムが滅多にステージに登場しないので他のアイテムは選びにくい。 **総評 -名作との誉れ高い原作『ヒットラーの復活』にもっと磨きをかけようという、開発陣の意気込みが伝わってくる力作であり、原作ファンにこそプレイして欲しい作品。 -ちなみに、海外では1999年にゲームボーイカラー専用ソフトとして『Bionic Commando: Elite Forces』という続編が発売されている。残念ながら日本未発売。 **移植 -2011年11月からニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信が始まった。(400Pで購入可能) -3DSのバーチャルコンソールの仕様により、いつでもセーブ・ロード・リセットが可能になっていて非常に遊びやすくなっている。説明書は起動画面、もしくは[[任天堂公式のソフト紹介ページ>http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/vc/rbdj/]]にあるPDFファイルで閲覧可能。 -パスワードをメモする必要もなく、ミスした時のやり直しも容易なのでオリジナルよりもクリアしやすい。購入も容易なので未プレイの方は是非。

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