「密室のサクリファイス」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

密室のサクリファイス - (2011/04/24 (日) 01:23:49) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*密室のサクリファイス 【みっしつのさくりふぁいす】 |ジャンル|トラップアドベンチャー|&amazon(B002WRGKCG)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|INTENSE|~| |発売日|2010年2月4日|~| |定価|UMD版:5,040円&br()DL版:3,990円|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| **ストーリー 「''その先にあるのは希望か?絶望か?''」~ ~ 地底奥深くに建造された巨大な地下生活施設"ファウンデーション"。~ 地上を知らない人々の唯一の「世界」となっていたここを、突如異変が襲う。~ 人々は消え、無人と化したファウンデーションは時折来る大振動とともに崩落し始める。~ そんな中に取り残された、ミキ、アスナ、オルガ、クロエ、イトカの5人の少女。~ それぞれ過去に闇を負った彼女らが出会った先に訪れる、友情、疑念、裏切り、殺意、葛藤、サクリファイス(犠牲)。~ 少女たちに最後の、そして長い試練が、今訪れる——。 **概要 SIMPLEシリーズを中心に多くの脱出ゲームを製作しているINTENSEが製作した脱出ADV。~ 「脱出ゲームとサスペンスが融合したトラップアドベンチャー」とされている。~ **特徴 ***システム -ゲームは、テキストを読み進めていくADVパートと、アイテムを見つけ使用したり、暗号を解くなどして、その際陥っている状況を乗り越える探索パートとに分かれている。 -キャラクター5人は全員が主人公であり、それぞれにシナリオが割り振られている。シナリオはいくつものステージに分かれており、クリアすることで次のシナリオへ進むというシステムになっている。 -エンディングもキャラごとに用意されており、ステージを選ぶ順番によりルートが変わるマルチエンディングとなっている。ただし、イトカルートのエンディングは作品そのものの真のエンディングという位置づけになっており、他の4人のエンディングを見た後でないと正しいルートで進んでも見ることはできない。 -一度クリアした後は、「やりなおしプレイ」として、一度クリアしたステージを何度もやれるようになる。また、クリア済みのステージはADVパートも探索パートもスキップすることが可能となり、他のルートのためのやりなおしが苦にならなくなっている。 ***シナリオ -ストーリーはよく作りこまれており、ADVパートのみでもかなりのボリュームがある。 -全体を通して重苦しい雰囲気であり、後半はルートにより違うが殺人や事故などにより次々とキャラクターは死んでいく。 -だが、小出しに少しずつ明かされていく各キャラが抱える重い過去やキャラ同士の繋がり、現在襲い来る異変に関する謎、そして衝撃的な展開など、早く続きを読みたいと思わせる力を持っている。 -各キャラに用意されたエンディングのうち、イトカルートのみエンディングは2つ存在し、上記の真エンディングともう1つはルート固定していなければいつでも行けるバッドエンドである。ちなみに、イトカ以外の4人のエンディングは主人公以外ないし全員が死ぬバッドエンドであり、最後の最後に見られるイトカルートの真エンディングのハッピーエンド感は際立ったものになっている。 ***探索パート -全36ステージ中探索パートが2~3回あるステージもあり、かなり簡単なものからとても難しいものまで全てでおよそ4~50ある。 -本作を象徴するのがこの探索パートであり、最大の特徴としてその高難易度があげられる。 -基本的にノーヒントで何をしたらいいか分からないところから始まり、全てを手探りで進めていかなくてはならない。謎解き上ヒントが必要なものにはもちろんヒントはあるが、それ自体がものによってはかなり複雑な暗号になっている。 --そのため、ステージによっては理不尽と呼べるほどの超絶難易度のものも。特に後半。また、ドットレベルの大きさのアイテムなんてのもザラである。 -この何も分からない状態から、「必要なモノを自分で集め、仮説を立て、それを試し、ダメならもう一度」という幾度もの試行錯誤を行うことが醍醐味であり、そのやりごたえは十分すぎるほど。自力で解決させたときの達成感と爽快感には凄まじいものがある。 --逆にいえば、こういった作業が苦手な人にはとことん合わないといえる。 ***キャラクター -デザインはギャルゲー風のキャラデザであるため、人によっては絵で敬遠してしまうことも多い。また逆に、パッケージだけ見てギャルゲーだと思って買うと、ガチサスペンスなシナリオや、超難度の探索パートなど、色々と痛い目にあうことになる。 -フルボイスであり、声優陣の演技も緊迫した状況や和やかな雰囲気など、シーンにより違うキャラクターや雰囲気をより引き立てている。 -主人公の5人の少女は皆大なり小なり過去に闇を負っており、またそのために各々が独自の信念や目的の元に動いているため、キャラ同士の関係は仲良くしているシーンも少なからずあるが基本的にギスギスしている。 -主人公たち以外にも数人登場人物がいるが、主人公含め登場人物はほぼ女性である。 **欠点 -高難易度の探索パートはこの作品の売りである反面、詰まってしまい、ストーリーの先が気になるのに進むことができなくなってしまうことが多く、批判点としてあげられることも多い。 -2度目以後のスキップ機能だが、ルートの違いにより内容に差が生じるステージで差が生じた場合、それは初プレイステージ扱いとなりそのパターンの初回のみスキップができなくなる。 --変更箇所だけでなくステージ全て。変更点が現れるのは専らADVパートだが、変わらない探索パートも飛ばせなくなる。 -最終ステージはクリア後そのままタイトルに戻るため、クリアデータのセーブができない。そのため、最終ステージはスキップできるようにならない。 -読んだ文章を読み返せるバックログがあるが、読み返せる量が少なく使い勝手が良くない。 -よく練られているシナリオではあるが、一部若干無理やりなところや放置されたままになる謎などがある。 -テキストの誤字脱字が幾つかある。 -特定の場所でセーブするとPSPの電源が落ちるなどのバグが存在する。 -作中には一枚絵のCGイラストが多く登場するが、それらを自由に見返すことのできるギャラリーのようなモードがない。 --イラストと同様にBGMも鑑賞モードがない。曲数は多くないが、どれも質の良いものなので残念。 **総評 昔の脱出ゲームを彷彿とさせる高難易度は、このゲームを最近あまり多くない大きなやりごたえを得られる作品にしている。~ また、魅力あるキャラクターや重苦しいながらもよく作りこまれたシナリオはプレイヤーを世界観に引き込み、メインであろう脱出ゲーム部分を食ってしまうほどの出来である。~ ギャルゲー風のデザインや鬱っぽい展開、高難易度は人によっては敬遠するため人を選ぶ作品となっているが、作品の全体的な完成度は高く、やってみる価値のある隠れた良作と言える。~ 最近のゲームにあまり歯ごたえを感じられないという人には特にオススメしたい。~ **その他 主人公の内1人をフィーチャーしたスピンオフのDLCがPSNから配信されている。~ ガチガチな本編と比べ、コスチュームチェンジや乳揺れなど、ギャルゲー要素を多く盛り込んだ内容になっている。~ -「''密室のサクリファイス~イトカ:ある閉鎖施設からの脱出~''」10/10/21~ -「''密室のサクリファイス~ミキ:ハイテンションナイト~''」11/4/21~ 現在この2本が配信中。
*密室のサクリファイス 【みっしつのさくりふぁいす】 |ジャンル|トラップアドベンチャー|&amazon(B002WRGKCG)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|INTENSE|~| |発売日|2010年2月4日|~| |定価|UMD版:5,040円&br()DL版:3,990円|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| **ストーリー 「''その先にあるのは希望か?絶望か?''」~ ~ 地底奥深くに建造された巨大な地下生活施設"ファウンデーション"。~ 地上を知らない人々の唯一の「世界」となっていたここを、突如異変が襲う。~ 人々は消え、無人と化したファウンデーションは時折来る大振動とともに崩落し始める。~ そんな中に取り残された、ミキ、アスナ、オルガ、クロエ、イトカの5人の少女。~ それぞれ過去に闇を負った彼女らが出会った先に訪れる、友情、疑念、裏切り、殺意、葛藤、サクリファイス(犠牲)。~ 少女たちに最後の、そして長い試練が、今訪れる——。 **概要 SIMPLEシリーズを中心に多くの脱出ゲームを製作しているINTENSEが製作した脱出ADV。~ 「脱出ゲームとサスペンスが融合したトラップアドベンチャー」とされている。~ **特徴 ***システム -ゲームは、テキストを読み進めていくADVパートと、アイテムを見つけ使用したり、暗号を解くなどして、その際陥っている状況を乗り越える探索パートとに分かれている。 -キャラクター5人は全員が主人公であり、それぞれにシナリオが割り振られている。シナリオはいくつものステージに分かれており、クリアすることで次のシナリオへ進むというシステムになっている。 -エンディングもキャラごとに用意されており、ステージを選ぶ順番によりルートが変わるマルチエンディングとなっている。ただし、イトカルートのエンディングは作品そのものの真のエンディングという位置づけになっており、他の4人のエンディングを見た後でないと正しいルートで進んでも見ることはできない。 -一度クリアした後は、「やりなおしプレイ」として、一度クリアしたステージを何度もやれるようになる。また、クリア済みのステージはADVパートも探索パートもスキップすることが可能となり、他のルートのためのやりなおしが苦にならなくなっている。 ***シナリオ -ストーリーはよく作りこまれており、ADVパートのみでもかなりのボリュームがある。 -全体を通して重苦しい雰囲気であり、後半はルートにより違うが殺人や事故などにより次々とキャラクターは死んでいく。 -だが、小出しに少しずつ明かされていく各キャラが抱える重い過去やキャラ同士の繋がり、現在襲い来る異変に関する謎、そして衝撃的な展開など、早く続きを読みたいと思わせる力を持っている。 -各キャラに用意されたエンディングのうち、イトカルートのみエンディングは2つ存在し、上記の真エンディングともう1つはルート固定していなければいつでも行けるバッドエンドである。ちなみに、イトカ以外の4人のエンディングは主人公以外ないし全員が死ぬバッドエンドであり、最後の最後に見られるイトカルートの真エンディングのハッピーエンド感は際立ったものになっている。 ***探索パート -全36ステージ中探索パートが2~3回あるステージもあり、かなり簡単なものからとても難しいものまで全てでおよそ4~50ある。 -本作を象徴するのがこの探索パートであり、最大の特徴としてその高難易度があげられる。 -基本的にノーヒントで何をしたらいいか分からないところから始まり、全てを手探りで進めていかなくてはならない。謎解き上ヒントが必要なものにはもちろんヒントはあるが、それ自体がものによってはかなり複雑な暗号になっている。 --そのため、ステージによっては理不尽と呼べるほどの超絶難易度のものも。特に後半。また、ドットレベルの大きさのアイテムなんてのもザラである。 -この何も分からない状態から、「必要なモノを自分で集め、仮説を立て、それを試し、ダメならもう一度」という幾度もの試行錯誤を行うことが醍醐味であり、そのやりごたえは十分すぎるほど。自力で解決させたときの達成感と爽快感には凄まじいものがある。 --逆にいえば、こういった作業が苦手な人にはとことん合わないといえる。 ***キャラクター -デザインはギャルゲー風のキャラデザであるため、人によっては絵で敬遠してしまうことも多い。また逆に、パッケージだけ見てギャルゲーだと思って買うと、ガチサスペンスなシナリオや、超難度の探索パートなど、色々と痛い目にあうことになる。 -フルボイスであり、声優陣の演技も緊迫した状況や和やかな雰囲気など、シーンにより違うキャラクターや雰囲気をより引き立てている。 -主人公の5人の少女は皆大なり小なり過去に闇を負っており、またそのために各々が独自の信念や目的の元に動いているため、キャラ同士の関係は仲良くしているシーンも少なからずあるが基本的にギスギスしている。 -主人公たち以外にも数人登場人物がいるが、主人公含め登場人物はほぼ女性である。 **欠点 -高難易度の探索パートはこの作品の売りである反面、詰まってしまい、ストーリーの先が気になるのに進むことができなくなってしまうことが多く、批判点としてあげられることも多い。 -2度目以後のスキップ機能だが、ルートの違いにより内容に差が生じるステージで差が生じた場合、それは初プレイステージ扱いとなり初回のみスキップができなくなる。 --変更箇所だけでなくステージ全て。変更点が現れるのは専らADVパートだが、変わらない探索パートも飛ばせなくなる。 -最終ステージはクリア後そのままタイトルに戻るため、クリアデータのセーブができない。そのため、最終ステージはスキップできるようにならない。 -読んだ文章を読み返せるバックログがあるが、読み返せる量が少なく使い勝手が良くない。 -よく練られているシナリオではあるが、一部若干無理やりなところや放置されたままになる謎などがある。 -テキストの誤字脱字が幾つかある。 -特定の場所でセーブするとPSPの電源が落ちるなどのバグが存在する。 -作中には一枚絵のCGイラストが多く登場するが、それらを自由に見返すことのできるギャラリーのようなモードがない。 --イラストと同様にBGMも鑑賞モードがない。曲数は多くないが、どれも質の良いものなので残念。 **総評 昔の脱出ゲームを彷彿とさせる高難易度は、このゲームを最近あまり多くない大きなやりごたえを得られる作品にしている。~ また、魅力あるキャラクターや重苦しいながらもよく作りこまれたシナリオはプレイヤーを世界観に引き込み、メインであろう脱出ゲーム部分を食ってしまうほどの出来である。~ ギャルゲー風のデザインや鬱っぽい展開、高難易度は人によっては敬遠するため人を選ぶ作品となっているが、作品の全体的な完成度は高く、やってみる価値のある隠れた良作と言える。~ 最近のゲームにあまり歯ごたえを感じられないという人には特にオススメしたい。~ **その他 主人公の内1人をフィーチャーしたスピンオフのDLCがPSNから配信されている。~ ガチガチな本編と比べ、コスチュームチェンジや乳揺れなど、ギャルゲー要素を多く盛り込んだ内容になっている。~ -「''密室のサクリファイス~イトカ:ある閉鎖施設からの脱出~''」10/10/21~ -「''密室のサクリファイス~ミキ:ハイテンションナイト~''」11/4/21~ 現在この2本が配信中。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: