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*スーパーペーパーマリオ 【すーぱーぺーぱーまりお】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000NOLWCS)| |対応機種|Wii|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2007年4月19日|~| |定価|5,800円|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 「[[マリオストーリー]]」「[[ペーパーマリオRPG]]」に続くペーパーマリオシリーズ3作目で、同時にWii((当初はGCで発売予定だった))初のマリオシリーズ作品である。ちなみにゲームのジャンルは前作と違いアクションアドベンチャー。~ 舞台がマリオ達の住む世界とは違う次元であるため、世界観も他のシリーズとは大きく異なる点が多い。~ なお、前2作との直接の繋がりは無い。 **あらすじ ある日キノコ城が襲撃され、またしてもピーチ姫がさらわれてしまう。 その知らせを聞いたマリオとルイージはクッパの仕業だと思い、クッパ城へ侵入。 しかし、クッパはピーチ姫について何も知らない様子。では誰がピーチ姫を? その時、突然ノワール伯爵と名のる謎の人物が登場。ピーチ姫はこいつにさらわれたらしい。 直後、伯爵は異次元空間への入口を作り、クッパやその部下達を、さらにはルイージまでをもい込んで行き、去っていった。 1人だけ取り残されたマリオは「アンナ」という蝶のような妖精(?)に会い、ピーチ姫を助けるために異次元の世界へと向かっていった。 **システム -基本システムを一口で言うなら、「ペーパーマリオを使ったスーパーマリオブラザーズ」と言える。基本は横スクロールアクションゲーム。アクションゲームだがRPG要素も残っており、敵は大雑把に「○発で死ぬ」のではなくしっかりHPが設定されている。 --本作では「スコア=経験値」でありスコアが規定の数値を越える毎にレベルが上がる。 -当然「紙」らしい演出・システムも健在。 ***次元ワザ -基本的に冒険中のステージは2Dだが、マリオ使用時のみ次元ワザというステージを2Dから3Dにチェンジさせる技が使える。3Dになったステージは敵も障害物もペラペラになって当たり判定が無くなる他、2D時は背景だったものが足場になったりする。3Dになっている間はゲージが減っていき、ゼロになるとマリオがダメージを受けるので連続使用はできない。 ***仲間 本作ではマリオ、ピーチ姫、クッパ、ルイージの4人を状況に応じて使い分けることができる。当然各キャラ事に特技が違い、使い勝手も全然違う。 -''マリオ'' --前述の次元ワザを唯一使える。能力的には可もなく不可もないと言ったところで、使う機会も多い。 -''ピーチ姫'' --傘でゆっくり降下するため、滞空時間が長い。傘は防御にも使える為、防御力は高い。 -''クッパ'' --攻撃力2倍。炎を吐いて攻撃することもできるが、梯子が登れなかったりなど、機動性は低め。 -''ルイージ'' --スーパージャンプという大ジャンプ攻撃が可能。通常のジャンプもマリオより大きく、そして滑りやすい。 ***アンナ -マリオ達の旅に同行することになる虹色をした蝶型のフェアリン。他のフェアリンと違い、常にプレイヤーに追従するため切り替える必要がない。 --『真実を見通す能力』を持つ、これは所謂『ものしり』の発展系のような能力でWiiリモコンを画面に向けるとスキャン画面に入り様々なものを調べることができる。 ***フェアリン -冒険を各々の能力でサポートしてくれる妖精のようなもの。基本的に冒険の途中で仲間になるが、中には条件を満たさないと仲間にならないフェアリンもいる。性格、言動ともになんとも奇妙な奴らだが…。((名前もひらがな・カタカナが入り混じってどことなく狂っている。)) --今までにもあった『ハンマー』『爆弾』などのアクションは彼らに依存することになる。 --詳細は後述するが、このただのお助けキャラに思えるこのフェアリンたちにも詳細な設定が存在する。 ***その他 -収集要素は健在。 --キャラクターデータは解析ではなく『カード』というアイテムの収集に変更、基本的にカードショップで購入するかどこかで拾うかして入手する。ちなみにマリオ達のカードを始め、前作のキャラクターのカードもある。 --初代から出ている料理は今作でも健在。 **敵キャラ『ザ・伯爵ズ』 -旧作キャラのように非常に魅力のあるキャラクターの集まりとなっている。 --一見ただのコミカルな連中にしか見えない彼らだが、それぞれ独自の行動理念・理想が存在し、それぞれに物語や設定が組まれている。またペーパーマリオらしいシリアスな面や裏設定もあり、ただの悪党の集まりではない。 -メインキャラ以外にモブキャラも濃すぎるくらいしっかりキャラが立っている。 **前作よりさらに増したシリアス度(もといカオス度) 前2作において既にマリオシリーズの中でも異彩を放っていたペーパーマリオシリーズだが、本作は前2作を遙かに上回るシリアス(カオス)な要素が満載。 -本作のテーマはずばり「愛」。この時点でマリオシリーズはおろか任天堂作品の中でも異質であることが分かる。 --さらに『オタク』『文明と自然の共存』『死後の世界』などに焦点をあてたシナリオと様々。 -キャラクターの設定まわりが結構『アレ』。 -例えばフェアリン。元は古代の民によって造られた『生きた道具』生きているので自我を持ち自立行動ができ、各自固有の魔術的な能力を持つ(作中のサポート能力がそれ)。 #region(その実態は) -実は''元人間''。故に道具として扱われることに不満を持ったフェアリンたちが反乱を起こしたことがあった。~ そのことに危機感を覚えた当時の人間の手によって、2度逆らえないように手を施された。~ 彼らの発言、思考がファンキーでクレイジーで奇妙奇天烈なのは前述した通りだが、そうなってしまったのは要するに''頭を弄られまともな思考能力を奪われてしまったから''である。 #endregion --他、ザ・伯爵ズの面々やレギュラー以外のサブキャラクターの来歴や末路など。 --ただの一般人もアンナの力で調べると結構アレな過去が語られたりする。そのあたりは「[[マリオストーリー]]」からの伝統でもあるのだが。 -『コントンのラブパワー』なる暗黒エネルギーがこの物語の始まりを招く切欠となるのだが、そもそもこのゲーム自体が相当混沌としている。 #region(混沌具合の一例) -何故か借金まみれになり、地下王国みたいな場所で&s(){社会のクズ共}借金仲間達と拷問染みた肉体労働をするはめに。 -あるキャラが偽物の手によって監禁される。ここまではテンプレだが、その監禁場所が''便器''。便器に無理矢理押し込められるなんて…。 -途中で登場する超巨大ゲッソー。こいつの弱点は一本だけ色の違うゲソである。 --まったくの余談だが、イカ系の生物の生態は結構変わっていて、''雄のゲソ10本の内1,2本は交接腕と呼ばれる特殊なものになっている''。ん? -''カメレゴン''。((本作最大の''迷''キャラクター。異常なまでに彼に関する描写が濃い。ピーチとのイベントはある意味''本作のカオスさを象徴するイベント''である。)) -''紙が切れて立ち往生したまま数百年公衆便所で過ごすはめになった''某キャラ。 -酸素がないからと''金魚鉢をかぶって宇宙へ''。 -一向に客が来ない''コンビニ''が登場する(マリオの世界観ではその存在自体が十二分に異質である)のだが、その立地が…。 --昔NHKで放送されていた某番組でいうところの所謂''伝説のコンビニ''である。 -後半、あるボスに「いざ、往かん」とばかりに意気込んで勝負を挑んだら何故か戦闘がドラクエ風。 #endregion -もはやお約束の緑のヒゲ。スタッフも相当お気に入りなのか&s(){可愛がりに磨きがかかっている}劇中での描写が濃い。 --一応過去のペーパーマリオシリーズではそこまで酷い扱いを受けていなかった。ルイージがとにかく酷い扱いをされるのは「マリオ&ルイージRPG」シリーズの方であったのだが、そちらのノリがこちらに&s(){より凄まじい扱いになって}輸入された格好である(マリルイと違ってこちらはルイージが喋るということも)。 #region(作中での弟の扱い及びネタバレ) -ピーチ姫を助けるためクッパ達に飛びかかったはいいが、コントンのラブパワーの影響でできたワームホールにあっさり吸い込まれてしまう。 --余談だが、飛びかかる前に「お前に名乗る名は無い」と言っておきながらしっかり名前を言ってしまっている。 -その後、敵の本拠地にて目覚め、そこで出あったクッパ軍団の生き残りに&s(){まんまとノせられて}頼られて供に脱出をはかる。(その間、終始クリボー達に心中で罵倒される) --敵に追いつめられ供に戦おうと意気込むもアッサリ売られる。 -さらにその後、洗脳されて『ザ・伯爵ズ』の新メンバー『ミスターL』となり、&s(){非常にマヌケなテーマ曲とともに}((なお、伯爵ズはそれぞれ専用のテーマ曲が用意されている。曲がマヌケなのはこの緑だけだが))敵としてマリオ達の前に幾度も立ち塞がる。 --二つ名は『ミドリ色の貴公子』『緑の雷(イカヅチ)』&s(){非常に語感が悪い} --そしてピンチに陥ると「カムヒャー! メタルブラザー!!」の掛け声とともに、鋼鉄の兄弟たる巨大&s(){顔だけ}ロボ『エルガンダー』を呼ぶ。このメタルブラザーは''巨大な自分の顔型メカ''というそのビジュアルが非常にキモイとプレイヤーからは大変人気である。 --ちなみにこの『エルガンダー』との戦闘はなんと''シューティング''(パワーアップアイテムなども登場する&s(){無駄に}本格的なもの)。おそらくアクション系のマリオシリーズとしては[[スーパーマリオランド]]以来である。 --ちなみに、ピーチに対して「この''さらわれマニアめ!''」と、ある種禁忌の罵倒をしてしまった勇者でもある。他にも迷言が多い(筈)。 --洗脳が解けてからも度々怪しげな雰囲気のディメーンに&s(){言い寄られたり}迫られたり&s(){最終的には合体を強要される}、地獄に落とされたりとロクな目にあわない。 ---ディメーンの「キミはボクだけの物だ…ルイージ! だから一緒に!」は迷言と言わざるをえない。 #region(緑は最後まで緑だった) -このため操作キャラとして使えるのが一番遅く(ゲーム終盤)、さらにラスボス戦時は''ラスボスと融合して再三マリオ達と戦う事になる''。つまり''ラスボス戦時はルイージを使えない''。 --しかも融合されている間ルイージの意識は無く「''ルイルイルイー!''」「''ミードーリー!''」などと、奇声を発するのみといった有様。 --ちなみに、このラスボスは「''巨大なルイージの顔のついた''ピエロっぽい何か」という非常に奇抜なビジュアルで大変キm(ry。 -予言書において「ミドリのオトコ」と呼ばれ予言のひいては世界の命運を左右するという重要な立ち位置にいたり、ラスボスの雛形となってたりと、おいしい立場なのかそうでないのかさっぱりわからない。非常に判断に困る役回りである。 #endregion #endregion と、これだけでは半分にも満たないほど。~ この重苦しいシリアスなストーリーとカオスな要素が新たなファンを生み、同時に旧シリーズのファンの一部を遠ざけた。   **難点 -相変わらず移動のテンポが悪い。 -4人のキャラを操作できるが、クッパが強力すぎて他のキャラが移動時くらいしか使えない。 --冒険中手に入る「ミニみ」というフェアリン(小さくなる効果がある。小さくなっている間は敵に気付かれない。)を使って火炎放射をしているだけで簡単に雑魚を倒せてしまう(具体的には小さくなる→敵にある程度近づく→火炎放射→炎に触れた敵が自滅)。 --しかしボス戦時に小さくなるメリットはほとんど無く、クッパでは進めない場所や倒しにくい敵も多く存在するため、「ミニみとクッパのみしか使えない」というわけではない。 -クリア後のやり込み要素が少ない。 --表裏含めた100部屋ダンジョンも100人抜きも前述の方法で簡単にクリアできるため、達成感があまり無い。 --一応「カード集め」などのやり込み要素は存在する。 --他、クリア後にしか行けない場所も一応ある。 **総評 -前2作を遙かに上回る濃厚なストーリー展開が一番の魅力。前述したようにかなり荒ぶっているが、本筋はしっかりしている(むしろかなり真当)ので安心してほしい。~ ゲームジャンルは前作と変わってしまっているものの、ペーパーマリオの「紙」らしいアクションやシステムは健在なので、前作のファンはプレイしても損は無い。 **その後の展開 -しばらく音沙汰がなかったが、2011年に新ハードニンテンドー3DSでの新作発売が決定した。携帯機初のペーパーマリオシリーズとなる予定。

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