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*ワリオランド2 盗まれた財宝 【わりおらんどつー 盗まれた財宝】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00005OVAL)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|1998年10月21日|~| |定価|3,800円|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| **概要 >ある静かな朝、ワリオ城に数体の怪しい影が。~ その正体はかつてワリオが宝を横取りした海賊・ブラックシュガー団。ワリオが熟睡している間に城の宝物をすべて盗んでいったのだ。~ 「絶対許さん!宝物を奪い返してやる~!!」固い決意とともにワリオは冒険に旅立った。 マリオのライバル・ワリオが主役をつとめるアクションゲーム。ストーリー上は『スーパーマリオランド3 ワリオランド』の続編にあたるが、『ワリオランド』シリーズとしては3作目((2作目は『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』である。タイトルの通りVBで出された作品だが、VBの普及率も相まって知名度は低い。))である。 ---- **本作の特徴 ''不死身&リアクション'' -本作のワリオには残機・体力の概念がない。敵の攻撃を受けてもコインを落としながら後ろに飛ばされるだけで、落とし穴など一発ミスのトラップも存在しない。その代わりに特定の敵や仕掛けに当たると、''「太る」「つぶれる」「尻に火がつく」「バネになる」「酔っぱらう」…''などなど、さまざまな「リアクション」を起こす。 -時にはバネになって高いところまで飛び跳ね、時にはつぶされて隙間を抜けたりヒラヒラと降下したり…と、このリアクションをうまく利用するのが攻略のポイントである。 ''探索・謎解き要素の強化'' -ステージ内に隠された宝を探し出すなど探索・謎解き要素が前作よりも強くなっている。 ''マルチエンディング'' -本作はアクションゲームとしては珍しいマルチエンディング方式を取っている。各ステージは「第○章 第○話」と表記され、初プレイ時はステージを次々とクリアしていく1本道のゲームに見えるが、クリア条件が複数ある(ゴールが2つあるなど)ステージがいくつか存在し、そのクリア条件によってステージが分岐する。分岐の仕方も「敵を追って海賊船→迷いの森→街→ボスの城」というオーソドックスなものから、「海賊船を沈没させて海底遺跡に」''「眠っている間に城を乗っ取られる」''と意外な展開を見せるものもある。 -一度エンディングを見るとフローチャートが出現し、2周目からはステージセレクトができる。全ステージをクリアすると「ほんとの最終話」が出現、これをクリアすることで真のエンディングが見られる。 ''任天堂最初のGBC対応作品'' -本作はGBCのローンチタイトルの1つであり、カラーで遊べることが大きな魅力であった。ワリオも''「『ワリオランド2』をカラーで遊ぶ為にゲームボーイカラーが開発されたのだ!! ほんとうだ! たぶんな?」''((本作はもともとモノクロ用ソフトとして発売される予定であったが、GBCに対応するために発売が延期された。そのせいか、海外ではモノクロ用ソフトが先に発売されている。))とその魅力を熱く語っている。 **評価点 ''『ワリオランド』の独自性を開拓'' -ワリオランドシリーズは初代『ワリオランド』以来、ダッシュアタックで敵やブロックを破壊しながら進むパワープレイの爽快感や「お宝を手に入れるために冒険をする」行動力の高さでマリオとの違いを見せつけていたが、「ニンニク・ツボでパワーアップする」など基本システムはまだマリオシリーズに準じていた。~ しかし、本作以降は「ステージを探索してアイテムを集める」「リアクションを駆使してステージを攻略する」という独自のシステムが確立していく。特に本作で初登場した「リアクション」は、アイテムを取ってパワーアップするマリオに対してワリオのタフさを強く印象づけるものとなり、『ワリオランド3』『ワリオランドアドバンス』へと引き継がれていった。本作はワリオランドシリーズの独自性を開拓し、名実ともに「マリオ」からの独立を果たした作品であったといえるだろう。~ **難点 ''「ゲームボーイ&カラー共通ソフト」なのだが…'' -初プレイ時、モノクロ・カラーのどちらでデータを作るのかを問われる。以降、このゲームは''モノクロでデータを作った場合はGB、カラーでデータを作った場合はGBCでしか遊ぶことができない。つまり、GBとGBCの間でデータを共有することができない''のである。さらにセーブデータは1つしか作れないため、''違うハードで遊ぶときにはデータを初期化しなければならない''。~ 多くの人はGBCで遊んでいたと思われるが、先にGBやスーパーゲームボーイで遊んでいて後からGBCを買った人は泣く泣くデータを消さなければならなかった。いくら最初期のソフトとはいえ((だとしても、同日発売の『テトリスデラックス』はもちろん最初のカラー対応ソフトである『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』でさえ両方に対応していたのだが…。))、なぜこのような仕様になったのだろうか? ''「戻し」作業が面倒'' -今作のワリオは「不死身」であるため、ステージの仕掛けに引っかかったときやボス戦でミスをしたときにある程度まで戻されてしまう。特にボス戦は1ミスで戻されるので、慣れるまでは何度も同じステージを繰り返さなければならない(この傾向は次作でさらに顕著になる)。 **総評 やや不満点があるものの、「マリオシリーズのスピンオフ」という立場から「ワリオシリーズ」への独立を果たすことができた1作。「お宝のために冒険をする」というワリオらしい目的やリアクションを用いた謎解きといった頭を使う要素を含んだ今作は、マリオとは一味違うテイストを生み出し、コミカルかつ満足な仕上がりとなった。以降もシリーズ作品は数作リリースされている。
*ワリオランド2 盗まれた財宝 【わりおらんどつー 盗まれた財宝】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00005OVAL)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|1998年10月21日|~| |定価|3,800円|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| **概要 >ある静かな朝、ワリオ城に数体の怪しい影が。~ その正体はかつてワリオが宝を横取りした海賊・ブラックシュガー団。ワリオが熟睡している間に城の宝物をすべて盗んでいったのだ。~ 「絶対許さん!宝物を奪い返してやる~!!」固い決意とともにワリオは冒険に旅立った。 マリオのライバル・ワリオが主役をつとめるワリオランドシリーズの3作目。ストーリーは1作目『スーパーマリオランド3 ワリオランド』の続編に当たる。 ---- **本作の特徴 ''不死身&リアクション'' -本作のワリオには残機・体力の概念がない。敵の攻撃を受けてもコインを落としながら後ろに飛ばされるだけで、落とし穴など一発ミスのトラップも存在しない。その代わりに特定の敵や仕掛けに当たると、''「太る」「つぶれる」「尻に火がつく」「バネになる」「酔っぱらう」…''などなど、さまざまな「リアクション」を起こす。 -時にはバネになって高いところまで飛び跳ね、時にはつぶされて隙間を抜けたりヒラヒラと降下したり…と、このリアクションをうまく利用するのが攻略のポイントである。 ''探索・謎解き要素の強化'' -ステージ内に隠された宝を探し出すなど探索・謎解き要素が前作よりも強くなっている。 ''マルチエンディング'' -本作はアクションゲームとしては珍しいマルチエンディング方式を取っている。各ステージは「第○章 第○話」と表記され、初プレイ時はステージを次々とクリアしていく1本道のゲームに見えるが、クリア条件が複数ある(ゴールが2つあるなど)ステージがいくつか存在し、そのクリア条件によってステージが分岐する。分岐の仕方も「敵を追って海賊船→迷いの森→街→ボスの城」というオーソドックスなものから、「海賊船を沈没させて海底遺跡に」''「眠っている間に城を乗っ取られる」''と意外な展開を見せるものもある。 -一度エンディングを見るとフローチャートが出現し、2周目からはステージセレクトができる。全ステージをクリアすると「ほんとの最終話」が出現、これをクリアすることで真のエンディングが見られる。 ''任天堂最初のGBC対応作品'' -本作はGBCのローンチタイトルの1つであり、カラーで遊べることが大きな魅力であった。ワリオも''「『ワリオランド2』をカラーで遊ぶ為にゲームボーイカラーが開発されたのだ!! ほんとうだ! たぶんな?」''((本作はもともとモノクロ用ソフトとして発売される予定であったが、GBCに対応するために発売が延期された。そのせいか、海外ではモノクロ用ソフトが先に発売されている。))とその魅力を熱く語っている。 **評価点 ''『ワリオランド』の独自性を開拓'' -ワリオランドシリーズは初代『ワリオランド』以来、ダッシュアタックで敵やブロックを破壊しながら進むパワープレイの爽快感や「お宝を手に入れるために冒険をする」行動力の高さでマリオとの違いを見せつけていたが、「ニンニク・ツボでパワーアップする」など基本システムはまだマリオシリーズに準じていた。~ しかし、本作以降は「ステージを探索してアイテムを集める」「リアクションを駆使してステージを攻略する」という独自のシステムが確立していく。特に本作で初登場した「リアクション」は、アイテムを取ってパワーアップするマリオに対してワリオのタフさを強く印象づけるものとなり、『ワリオランド3』『ワリオランドアドバンス』へと引き継がれていった。本作はワリオランドシリーズの独自性を開拓し、名実ともに「マリオ」からの独立を果たした作品であったといえるだろう。~ **難点 ''「ゲームボーイ&カラー共通ソフト」なのだが…'' -初プレイ時、モノクロ・カラーのどちらでデータを作るのかを問われる。以降、このゲームは''モノクロでデータを作った場合はGB、カラーでデータを作った場合はGBCでしか遊ぶことができない。つまり、GBとGBCの間でデータを共有することができない''のである。さらにセーブデータは1つしか作れないため、''違うハードで遊ぶときにはデータを初期化しなければならない''。~ 多くの人はGBCで遊んでいたと思われるが、先にGBやスーパーゲームボーイで遊んでいて後からGBCを買った人は泣く泣くデータを消さなければならなかった。いくら最初期のソフトとはいえ((だとしても、同日発売の『テトリスデラックス』はもちろん最初のカラー対応ソフトである『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』でさえ両方に対応していたのだが…。))、なぜこのような仕様になったのだろうか? ''「戻し」作業が面倒'' -今作のワリオは「不死身」であるため、ステージの仕掛けに引っかかったときやボス戦でミスをしたときにある程度まで戻されてしまう。特にボス戦は1ミスで戻されるので、慣れるまでは何度も同じステージを繰り返さなければならない(この傾向は次作でさらに顕著になる)。 **総評 やや不満点があるものの、「マリオシリーズのスピンオフ」という立場から「ワリオシリーズ」への独立を果たすことができた1作。「お宝のために冒険をする」というワリオらしい目的やリアクションを用いた謎解きといった頭を使う要素を含んだ今作は、マリオとは一味違うテイストを生み出し、コミカルかつ満足な仕上がりとなった。以降もシリーズ作品は数作リリースされている。

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