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*ワリオランド2 盗まれた財宝 【わりおらんどつー ぬすまれたざいほう】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00005OVAL)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|1998年10月21日|~| |定価|3,800円|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2012年4月4日/600円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ワリオシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1019.html]]''| *概要 『[[スーパーマリオランド3 ワリオランド]]』に続くワリオが主役のアクションゲーム。タイトルには2とあるが、本作より前にVBで『ワリオランド アワゾンの秘宝』が出てるため、ワリオランドシリーズでは第3作目のソフトである。 *ストーリー >ある静かな朝、ワリオ城に数体の怪しい影が。~ その正体はかつてワリオが宝を横取りした海賊・ブラックシュガー団。ワリオが熟睡している間に城の宝物をすべて盗んでいったのだ。~ さらに水道を流して城を水浸しにし、ワリオを挑発するかのように目覚まし時計を放りこんでいった。~ 「絶対許さん!宝物を奪い返してやる~!!」固い決意とともにワリオは冒険に旅立った。~ マリオのライバル・ワリオが主役をつとめるワリオランドシリーズの3作目((2作目は『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』。タイトルの通りVBで出された作品だが、VBの普及率も相まって知名度は低い。))。ストーリーは1作目『[[スーパーマリオランド3 ワリオランド]]』の続編に当たる。 ---- **本作の特徴 ''不死身&リアクション'' -本作のワリオには残機・体力の概念がない。敵の攻撃を受けてもコインを落としながら後ろに飛ばされるだけで、落とし穴など一発ミスのトラップも存在しない。その代わりに特定の敵や仕掛けに当たると、''「太る」「つぶれる」「尻に火がつく」「バネになる」「酔っぱらう」…''などなど、さまざまな「リアクション」を起こす。 -時にはバネになって高いところまで飛び跳ね、時にはつぶされて隙間を抜けたりヒラヒラと降下したり、時にはゾンビになって敵の群れをなぎ倒したり…と、このリアクションをうまく利用するのが攻略のポイントである。 ''アクションの追加・変更'' -体当たりの距離、スピードが強化され、体当たり中にジャンプできるようになった。 -通常の移動速度も速くなっており、前作よりもスピーディに行動できる。 -坂の上でしゃがむことで転がることができるようになった。 --転がっている時は高速で移動でき、自動で敵を倒すことができる。 -敵を持ち上げた際の行動が増え、ボタンを押しっぱなしにして強く投げる、上に投げるなどのアクションが追加された。 ''探索・謎解き要素の強化'' -ステージ内に隠された宝を探し出すなど探索・謎解き要素が前作よりも強くなっている。 --破壊できる壁が増え、その先にコインがあるという仕掛けが多く、何気ないところからコインが出てくる。ステージに配置されているコインの多くはこのような隠し部屋に置いてあるため、念入りに探索しなければいけない。 --ステージ内の仕掛けもフクロウに捕まって進んだり、スイッチで部屋の水位を変えて進んだり、出現する敵を変えたりと変わった仕掛けが多い。 --ステージのクリア条件も単純にゴールに着くものばかりではなく、「デカヤリクリを倒す」「DDを5体倒す」「メンドリを巣に返す」「列車を止める」などの変則的なクリア条件が提示されるようになった。 -ステージ内には宝を入手できるミニゲーム、クリア後には地図の欠片を入手できるミニゲームがあり、クリアすれば宝、地図の欠片が入手できる。 --''宝を入手できるミニゲーム'' ---8枚のパネルが裏返しにされ、一瞬だけ表が表示される。その後、指定されたキャラのパネルを選ぶゲーム。払うコインの数によって表が表示される時間が変わる。 --''地図の欠片を入手できるミニゲーム'' ---9枚のパネルをコインを払ってめくっていき、答が分かったところで回答。パネルにはデジタル数字が描かれており、意外と分かりにくい。 ''マルチエンディング'' -本作はアクションゲームとしては珍しいマルチエンディング方式を取っている。各ステージは「第○章 第○話」と表記され、初プレイ時はステージを次々とクリアしていく1本道のゲームに見えるが、クリア条件が複数ある(ゴールが2つあるなど)ステージがいくつか存在し、そのクリア条件によってステージが分岐する。分岐の仕方も「敵を追って海賊船→迷いの森→街→ボスの城」というオーソドックスなものから、「逃走する海賊を追っていたら幽霊屋敷に」「海賊船を沈没させて海底遺跡に」''「眠っている間に城を乗っ取られる」''と意外な展開を見せるものもある。 -一度エンディングを見るとフローチャートが出現し、2周目からはステージセレクトができる。全ステージをクリアし、さらに全ての宝、地図の欠片を入手すると「ほんとの最終話」が出現、これをクリアすることで真のエンディングが見られる。 --この「ほんとの最終話」はありとあらゆるテクニックを駆使しなければクリアできないこのゲームで最も難しいステージである。なお、このステージのみタイムが計測される。 ''任天堂最初のGBC対応作品'' -本作はGBCのローンチタイトルの1つであり、カラーで遊べることが大きな魅力であった。ワリオも''「『ワリオランド2』をカラーで遊ぶ為にゲームボーイカラーが開発されたのだ!! ほんとうだ! たぶんな?」''((本作はもともとモノクロ用ソフトとして発売される予定であったが、GBCに対応するために発売が延期された。そのせいか、海外ではモノクロ用ソフトが先に発売されている。))とその魅力を熱く語っている。 **評価点 ''「ワリオランド」の独自性を開拓'' -ワリオランドシリーズは初代『ワリオランド』以来、ダッシュアタックで敵やブロックを破壊しながら進むパワープレイや「お宝を手に入れるために冒険をする」行動力の高さでマリオとの違いを見せつけていたが、基本システムはまだマリオシリーズに準じていた。~ しかし、本作によって「ステージを探索してアイテムを集める」「リアクションを駆使してステージを攻略する」という独自のシステムが確立。特に「リアクション」はワリオのタフさを強く印象づけるものとなり、『[[ワリオランド3>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/832.html]]』『[[ワリオランドアドバンス>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1328.html]]』など以降の作品に引き継がれた。~ **難点 ''「ゲームボーイ&カラー共通ソフト」なのだが…'' -初プレイ時、モノクロ・カラーのどちらでデータを作るのかを問われる。以降、このゲームは''モノクロでデータを作った場合はGB、カラーでデータを作った場合はGBCでしか遊ぶことができない。つまり、GBとGBCの間でデータを共有することができない''のである。さらにセーブデータは1つしか作れないため、''違うハードで遊ぶときにはデータを初期化しなければならない''。~ 多くの人はGBCで遊んでいたと思われるが、先にGBやスーパーゲームボーイで遊んでいて後からGBCを買った人は泣く泣くデータを消さなければならなかった。いくら最初期のソフトとはいえ((だとしても、同日発売の『テトリスデラックス』はもちろん最初のカラー対応ソフトである『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』でさえ両方に対応していたのだが…。))、なぜこのような仕様になったのだろうか? ''「戻し」作業が面倒'' -今作のワリオは「不死身」であるため、ステージの仕掛けに引っかかったときやボス戦でミスをしたときにある程度まで戻されてしまう。特にボス戦は1ミスで戻されるので、慣れるまでは何度も同じステージを繰り返さなければならない(この傾向は次作でさらに顕著になる)。 **総評 やや不満点があるものの、「お宝のために冒険をする」というワリオらしい目的や「リアクション」を用いた謎解きはマリオとは一味違うテイストを生み出すことに成功した。~ 本作はワリオランドシリーズの独自性を開拓し、名実ともに「マリオ」からの独立を果たした作品であったといえるだろう。&italic(){}
*ワリオランド2 盗まれた財宝 【わりおらんどつー ぬすまれたざいほう】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00005OVAL)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|1998年10月21日|~| |定価|3,800円|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2012年4月4日/600円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ワリオシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1019.html]]''| *概要 『[[スーパーマリオランド3 ワリオランド]]』に続くワリオが主役のアクションゲーム。マリオのライバル・ワリオが主役をつとめるワリオランドシリーズの3作目((2作目は『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』。タイトルの通りVBで出された作品だが、VBの普及率も相まって知名度は低い。))。ストーリーは1作目『[[スーパーマリオランド3 ワリオランド]]』の続編に当たる。 *ストーリー >ある静かな朝、ワリオ城に数体の怪しい影が。~ その正体はかつてワリオが宝を横取りした海賊・ブラックシュガー団。ワリオが熟睡している間に城の宝物をすべて盗んでいったのだ。~ さらに水道を流して城を水浸しにし、ワリオを挑発するかのように目覚まし時計を放りこんでいった。~ 「絶対許さん!宝物を奪い返してやる~!!」固い決意とともにワリオは冒険に旅立った。~ ---- **本作の特徴 ''不死身&リアクション'' -本作のワリオには残機・体力の概念がない。敵の攻撃を受けてもコインを落としながら後ろに飛ばされるだけで、落とし穴など一発ミスのトラップも存在しない。その代わりに特定の敵や仕掛けに当たると、''「太る」「つぶれる」「尻に火がつく」「バネになる」「酔っぱらう」…''などなど、さまざまな「リアクション」を起こす。 -時にはバネになって高いところまで飛び跳ね、時にはつぶされて隙間を抜けたりヒラヒラと降下したり、時にはゾンビになって敵の群れをなぎ倒したり…と、このリアクションをうまく利用するのが攻略のポイントである。 ''アクションの追加・変更'' -体当たりの距離、スピードが強化され、体当たり中にジャンプできるようになった。 -通常の移動速度も速くなっており、前作よりもスピーディに行動できる。 -坂の上でしゃがむことで転がることができるようになった。 --転がっている時は高速で移動でき、自動で敵を倒すことができる。 -敵を持ち上げた際の行動が増え、ボタンを押しっぱなしにして強く投げる、上に投げるなどのアクションが追加された。 ''探索・謎解き要素の強化'' -ステージ内に隠された宝を探し出すなど探索・謎解き要素が前作よりも強くなっている。 --破壊できる壁が増え、その先にコインがあるという仕掛けが多く、何気ないところからコインが出てくる。ステージに配置されているコインの多くはこのような隠し部屋に置いてあるため、念入りに探索しなければいけない。 --ステージ内の仕掛けもフクロウに捕まって進んだり、スイッチで部屋の水位を変えて進んだり、出現する敵を変えたりと変わった仕掛けが多い。 --ステージのクリア条件も単純にゴールに着くものばかりではなく、「デカヤリクリを倒す」「DDを5体倒す」「メンドリを巣に返す」「列車を止める」などの変則的なクリア条件が提示されるようになった。 -ステージ内には宝を入手できるミニゲーム、クリア後には地図の欠片を入手できるミニゲームがあり、クリアすれば宝、地図の欠片が入手できる。 --''宝を入手できるミニゲーム'' ---8枚のパネルが裏返しにされ、一瞬だけ表が表示される。その後、指定されたキャラのパネルを選ぶゲーム。払うコインの数によって表が表示される時間が変わる。 --''地図の欠片を入手できるミニゲーム'' ---9枚のパネルをコインを払ってめくっていき、答が分かったところで回答。パネルにはデジタル数字が描かれており、意外と分かりにくい。 ''マルチエンディング'' -本作はアクションゲームとしては珍しいマルチエンディング方式を取っている。各ステージは「第○章 第○話」と表記され、初プレイ時はステージを次々とクリアしていく1本道のゲームに見えるが、クリア条件が複数ある(ゴールが2つあるなど)ステージがいくつか存在し、そのクリア条件によってステージが分岐する。分岐の仕方も「敵を追って海賊船→迷いの森→街→ボスの城」というオーソドックスなものから、「逃走する海賊を追っていたら幽霊屋敷に」「海賊船を沈没させて海底遺跡に」''「眠っている間に城を乗っ取られる」''と意外な展開を見せるものもある。 -一度エンディングを見るとフローチャートが出現し、2周目からはステージセレクトができる。全ステージをクリアし、さらに全ての宝、地図の欠片を入手すると「ほんとの最終話」が出現、これをクリアすることで真のエンディングが見られる。 --この「ほんとの最終話」はありとあらゆるテクニックを駆使しなければクリアできないこのゲームで最も難しいステージである。なお、このステージのみタイムが計測される。 ''任天堂最初のGBC対応作品'' -本作はGBCのローンチタイトルの1つであり、カラーで遊べることが大きな魅力であった。ワリオも''「『ワリオランド2』をカラーで遊ぶ為にゲームボーイカラーが開発されたのだ!! ほんとうだ! たぶんな?」''((本作はもともとモノクロ用ソフトとして発売される予定であったが、GBCに対応するために発売が延期された。そのせいか、海外ではモノクロ用ソフトが先に発売されている。))とその魅力を熱く語っている。 **評価点 ''「ワリオランド」の独自性を開拓'' -ワリオランドシリーズは初代『ワリオランド』以来、ダッシュアタックで敵やブロックを破壊しながら進むパワープレイや「お宝を手に入れるために冒険をする」行動力の高さでマリオとの違いを見せつけていたが、基本システムはまだマリオシリーズに準じていた。~ しかし、本作によって「ステージを探索してアイテムを集める」「リアクションを駆使してステージを攻略する」という独自のシステムが確立。特に「リアクション」はワリオのタフさを強く印象づけるものとなり、『[[ワリオランド3>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/832.html]]』『[[ワリオランドアドバンス>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1328.html]]』など以降の作品に引き継がれた。~ **難点 ''「ゲームボーイ&カラー共通ソフト」なのだが…'' -初プレイ時、モノクロ・カラーのどちらでデータを作るのかを問われる。以降、このゲームは''モノクロでデータを作った場合はGB、カラーでデータを作った場合はGBCでしか遊ぶことができない。つまり、GBとGBCの間でデータを共有することができない''のである。さらにセーブデータは1つしか作れないため、''違うハードで遊ぶときにはデータを初期化しなければならない''。~ 多くの人はGBCで遊んでいたと思われるが、先にGBやスーパーゲームボーイで遊んでいて後からGBCを買った人は泣く泣くデータを消さなければならなかった。いくら最初期のソフトとはいえ((だとしても、同日発売の『テトリスデラックス』はもちろん最初のカラー対応ソフトである『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』でさえ両方に対応していたのだが…。))、なぜこのような仕様になったのだろうか? ''「戻し」作業が面倒'' -今作のワリオは「不死身」であるため、ステージの仕掛けに引っかかったときやボス戦でミスをしたときにある程度まで戻されてしまう。特にボス戦は1ミスで戻されるので、慣れるまでは何度も同じステージを繰り返さなければならない(この傾向は次作でさらに顕著になる)。 **総評 やや不満点があるものの、「お宝のために冒険をする」というワリオらしい目的や「リアクション」を用いた謎解きはマリオとは一味違うテイストを生み出すことに成功した。~ 本作はワリオランドシリーズの独自性を開拓し、名実ともに「マリオ」からの独立を果たした作品であったといえるだろう。&italic(){}

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