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*ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地 【てぃあーずとぅてぃあらかかんのだいち】 |ジャンル|アドベンチャー+シミュレーションRPG|&amazon(B0018B1806)| |対応機種|PS3|~| |発売元|アクアプラス|~| |発売日|2008年7月17日|~| |定価|7,140円(税込み)|~| **ストーリー かつて…黄金の時代があり、白銀の時代があり、青銅の時代があった。~ 「青銅の時代」の終焉から1200年。~ 大陸では新たに勃興した「神聖帝国」がその勢力を広げ、あまねく辺境の地を、かつての「古代王国」の領域までをも呑み込みつつあった。~ そんな中、帝国の侵攻を受けた「エリン島」では、ゲール族の少女「リアンノン」が、魔王「アロウン」復活の儀式の為、今まさに、生け贄にされようとしていた。~ 様々な要因が重なり、儀式自体は失敗してしまったかのように見えたが、結局、魔王「アロウン」は復活してしまう…~ (公式サイトより抜粋) **概要 リーフが2005年にPC用に発売したシミュレーションRPGをPS3用にリメイクしたもの。~ キャラクターデザインや戦闘システムなどが大幅に変更されており実質別物となっている。~ PC版のエッチシーンは全て削除され、一般向けとして発売されている。 **特徴 -本作はアドベンチャーパートとシミュレーションパートを交互に繰り返すゲーム形式となっている。 --ストーリーを重視したゲーム構成となっており、一般的なシミュレーションRPGと比べてシミュレーションパートの割りにアドベンチャーパートの時間が長めである。~ そのため、ジャンル名もアドベンチャー+シミュレーションRPGを謳っている。 --1時間以上アドベンチャーパートが続く事も多いが、定期的にセーブタイムが入るため、長時間、時間的拘束を強いられる事も無い。 -戦闘システム --基本システムはオーソドックスなターン制のタクティクスタイプ。 --シンプルなシステムで且つ難しすぎず簡単すぎない適度な難易度でゲームバランスは安定しており、敷居は低くシミュレーションRPG初心者でも入り込みやすい。 --反面、これといった特徴が無いシステムなのでシミュレーションRPGをやり慣れたユーザーからして見れば、物足りないシステムでもある。 **評価点 -ストーリー --本作のストーリーは、成り行きからゲール族の族長に祭り上げられた主人公である魔王アロウンが、ゲール族一の戦士でありヒロインリアンノンの兄であるアルサルと共に~ ゲール族や妖精達を率いて帝国と戦うという戦記モノとしては王道らしい王道ストーリーであり、王道ながらも良く練られたシナリオと、友情と王道をテーマにした熱い展開は評価が高い。 ---作中のアロウンの台詞「俺が求めるのは王権では無い。ただの王道だ。」は本作を象徴する台詞でもある。 --少年漫画的な熱いセリフ回しが多く、特に中盤のアルサルとタリエシンの決闘や、アヴァロン城攻防戦は、その熱さから定評がある。 --終盤のアロウンの過去編は、自身が「無知で哀れな子羊だった」と評した過去のアロウンが、父親の死や一人の人間の少女との出会いを通じて変わっていき、やがて魔王となった描写が丁寧に描かれており評価が高い。 --アロウンの何気ない台詞の中にはストーリーの核心に迫る複線が多く、プレイヤーは1週目は何も知らないアルサルに、2週目は世界の秘密を知るアロウンに感情移入して2度楽しめるストーリー構成になっている。 -男性キャラクター --齢数千歳を超える大魔王であり、重い過去を背負いつつもそれを隠しながらアルサル達を導く意外と面倒見がいい主人公アロウン~ 極度のシスコンであるが非常に真っ直ぐな熱血馬鹿でもう一人の主人公ともいえるアルサル~ 一見いい加減な女たらしに見えるが実はアルサルに負けないぐらいの熱血馬鹿な吟遊詩人タリエシンなど魅力的な男性キャラクターが多い。 --ギャルゲーとしては異例な程の男性キャラクターの活躍ぶりから漢祭りゲーと評される事も多い。 ---特にアルサルはリアンノンのヒロインポジションを喰ってしまう程の活躍から本作の正ヒロインであるとネタまじりに言われる事もある。 -音楽 --このメーカーのゲームとしてはお約束であるが良曲が多く、特にイベント曲に良曲が多いため、本作のメインとも言えるアドベンチャーパートを盛り上げるのに役立っている。 --特に、PC版の主題歌の男声英語版である「Tears to Tiara-凱歌-」は本作屈指の名曲である。 **問題点 -自由度 --先述した通りストーリーを重視したゲーム構成であるため、一般的なシミュレーションRPGと比べて出来る事が少ない。 --結果としてストーリーに集中できるゲーム構成であるものの、ストーリーよりもゲーム性を重視するユーザーにとっては、やや物足りないと言わざる負えない。 -汎用ユニット --本作は汎用ユニットを雇用できるシステムがあるが、戦士系と魔道士系が男女1種類ずつと、汎用キャラのグラフィックが4種類しかなく、汎用キャラを育てる楽しみは薄い。 --ストーリーのメインキャラクターが魅力的で且つ人数も多く、汎用ユニットを使わなくてもクリア可能な難易度設定のため、メインキャラクターだけでゲームを進めるプレイヤーも多い。 -女性キャラクターの扱い --一言で言えば不遇である。終盤ではヒロインのリアンノン以外は会話に参加させてもらえない事も多く、リアンノン意外の女性キャラクターは空気化していると言っても過言ではない。 --中盤までは活躍するイベントも多いモルガンとオクタヴィアはまだ救いがある。しかしスィールとラスティは全編通して影が薄く、「いなくてもいいのでは」と言うユーザーもいる。 --ただしそれらの女性キャラクターも人気自体は高く、本編と関係が無いサブイベントでは活躍する事も多い。 **総評 オーソドックスであるが敷居の低いシステム、完成度の高いシナリオや音楽などで、特にストーリーを求めるユーザーからは名作との呼び声が高い。~ ただし、シミュレーションパートのみを求めるなら、やや物足りない出来とも言える。 **余談 -パッケージ中央で剣を構えているキャラクターはパッケージを見た限りでは主人公に見えるが実は主人公ではなく~ その左隣にいるキャラクターが主人公であるため、ネタまじりでパッケージ詐欺と言われる事もある。

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