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国盗り頭脳バトル 信長の野望 - (2011/07/09 (土) 20:54:42) の最新版との変更点

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*国盗り頭脳バトル 信長の野望 【くにとりずのうばとるのぶながのやぼう】 |ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B0017LYY1W)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|コーエー|~| |発売日|2008年6月26日|~| |価格|5,040円|~| |通信機能|ニンテンドーWi-Fiコネクション対応(対戦)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |備考|KOEI the best版は2010年3月15日発売/2,940円|~| **概要 -プレイヤーは大名家を選択し、制限知行(=コスト)に収まるようにデッキを編成して特定ターン内に勝利条件を満たす、というボードゲーム。 **特徴 -『信長の野望』シリーズが作を重ねるごとにシステムが複雑化し1プレイを気軽にできなくなり、対人プレイも非常にやりにくくなった事に反旗を翻すような、シンプルなルールが特徴。 --特定数の城や石高(地形に設定されている値)を制限ターン内に獲得したものが勝者。 --しかしシンプルなルールながらも、兵種の3すくみや特定の武将が持つ「切札」(1戦に1回しか使えないが様々な効果を持つ。しかし漫然と使うだけでは必殺にはならない)など駆け引きの要素も強い。 -対人プレイに特化した仕様で、対人でも早くて10分程度、遅くても30分程度で終わる。 -『信長の野望』と冠しながらも全くの異色作として評価が高い。 ***「頭脳バトル」と呼ばれる理由 -''兵種の3すくみについて'' --各武将には「兵種」が設定されている。&br()兵種には「足軽」「騎馬」「鉄砲」の3種があり、「足軽>鉄砲>騎馬>足軽…」の3すくみの関係にある。&br()具体的に言えば、得意兵種に対しては(例えば足軽の場合は鉄砲)、通常の倍のダメージを与えられるが、苦手兵種に対しては(足軽の場合は騎馬)、全くダメージを与えられず一方的に大ダメージを被る。 ---ただし、苦手兵種であっても、こちらが攻撃側で、かつ後述する「戦力」が相手より上回っていれば一方的に相手を打ち負かせる。 -''「戦力の数値が高い=強い」ではない'' --兵種とは別に「戦力」という数値も各武将に設定されている。戦力はダメージを受けるごとに減少し、0になると強制的に盤面から退場する。退場した武将は3ターン後に復帰する。 --戦力が高いと、先述のように攻撃時に一方的に相手を打ち負かす。&br()「だったら、戦力の高い武将でゲームに臨めばいいのでは?」と思われるのかもしれないが、そうはいかない。&br()本作では、「武将の移動は1ターン同時に、かつ''戦力の低い武将、および総戦力の低いエリアから行動する''」システムが採用されており、例えば一つのエリアに高戦力の武将を集め、いざ相手の城を攻め取ろうと思っても、周りを低戦力の武将のいるエリアに囲まれていると、低戦力の武将からダメージを受け続け(苦手兵種ならなおさら)、結局何も出来ずに盤面から退場、ということもあり得る。 ---よって、低戦力と高戦力の武将をバランスよく編制し、かつ効果的な武将の移動を考えなければならない。先述の城攻めの場合、高戦力の本隊とは別に、城エリアにいる武将に少しでもダメージを与えるための別働隊を配置することも必要になる。 -''「知行」と「武将」について'' -上記の「戦力」のほかにも「知行」という数値がある。分かりやすくいうとコストである。知行は各武将ごとに設定されている。この知行をマップごとに異なる一定以下の数値に抑えなければならない。戦力が低ければ低いほど知行が低い…というわけではない。後述の特技と切り札にもこの値は関係する。 --これにより、高い戦力、強力な切り札を持つ武将を入れると後の武将は弱いということになる恐れがある。ここも戦略として重要な点。 -''特技・切り札も効果的に活かさないと意味がない'' --武将がそれぞれ所有し、武将ごとに一定の確率で発動する「特技」、任意のターンで使用し、盤面全体に大きな影響を与える「切り札」が存在する(特技、切り札を持たない武将もいる)。しかし、これらも使いどころを見極めないと意味のないものになってしまう。 ---例えば特技の一つ、織田信長(鉄砲)が持つ「三段撃」は、「攻撃時に2回攻撃をする」というもので、うまく使えば自分より高戦力のエリアを攻め取れるのだが、「1回目の攻撃後、戦力が相手を上回る状況か」を見極めないと、「単に攻撃エリアの武将に少し多めのダメージを与えただけ」に終わってしまう。&br()特技が発動していても、効果的でないと思ったらあえて攻撃をしないという見極めも重要である。 ---切り札の一つ、「ど根性」は、「自軍武将の戦力を2倍にするが、ターン終了後は問答無用で戦力が1になる」という効果を持つ。ここ一番で一気に攻めるときに重要だが、先述したように「戦力が高い=ターンでの行動が遅い」ので、これまた低戦力に囲まれた状況だと、一方的にダメージを受け続け、何の成果も挙げられないまま戦力が1になってしまう。使いどころを見極めることはもちろん、副作用に備えて戦力を回復させる切り札(を持っている武将)も一緒に投入することも考えねばならない。 -このように、''決してごり押しでは通用しない、頭を悩ませ緻密な戦略を組み立てないと勝利できないバランス''で構成されているのが本作である。「国盗り頭脳バトル」の名前は伊達ではない。&br()[[攻略Wiki>http://www8.atwiki.jp/kokutounobuyabo/]]もあるので、こちらも参考にしてくださるとありがたい。 *難点 -このように、シンプルなルールながらも中身がいい作品でありながら、「信長の野望」という硬派なイメージがある作品と、「ボードゲーム」という内容がミスマッチだったのか、宣伝の無さも相まってこの作品が手に取られる事が少ない。 --筆者もこの作品を進められた時、最初はタイトルと内容で「地雷か?」と思ってしまったほどである。 --ただ、もう前途したように''全く地雷ではなくむしろやってみて後悔するような作品ではない''ので、見つけたら是非、買ってみてほしい。 -そしてなんといってもタイトル。[[4gamerでの紹介コーナー>http://www.4gamer.net/games/050/G005010/20080726001/]]では、''「クイズゲームか?」とレビュアーの知人に勘違いされるエピソードがある。 --''確かに『クイズ殿様の野望』というゲームも存在するし…。※カプコンのアーケードゲーム。 --というか、''このタイトルとパッケージ表紙絵で全て損している''感じがする。<strike>#co(){ まあ、もともと50周年記念で作られたようなゲームだし } 。</strike> -そしてWi-fi対戦での過疎具合。2011年7月現在、もし人に会えたら奇跡なぐらいである。 --このゲームは何と言っても対人戦が面白いのでこれは致命的である。 --知名度の低さとタイトルが原因か。 --なお、現在攻略wikiでは対人戦をする時、日時を書き込むところを設置したとか。興味がある、または対人戦がしたい人はここで呼びかけてみてはいかがだろう。 [[Wifi対戦 ~心得と待ち合い場所~>http://www8.atwiki.jp/kokutounobuyabo/pages/194.html]] -武将獲得がかなり疲れる。クリアするごとに獲得する「名声」を消費して武将を集めるのだが、名声消費2、名声消費15、''名声消費50''の三つのカテゴリーがあり、特に名声消費50は一人分集めるのにも一苦労だが、それが24人も存在する(ちなみにシナリオモード最終章クリアで獲得できる名声は10)。全武将コンプリートにはかなりの時間を要する。 --ただWi-fi対戦では勝てば9、負けても6貰えるので楽しみながら集める事ができる。 -武将選定も疑問。女性の武将が10人以上いたり、織田一門が多く出てくるが、東海、近畿以外の武将が少ない。 --一応、有名どころの大名は大体出ている。 --おまけ武将とはいえ柳生十兵衞(1607年-1650年)が出てきたりする。時代設定的に考えるとおかしいというのは無粋か。 --さらには『信長の野望DS2(信長の野望・武将風雲録のDSリメイク版)』とワイヤレス通信しないと手に入らない武将も存在する。 --余談になるがワイヤレス通信で手に入る武将は正直言って弱い。 *総評 -タイトルネーミングで明らかに損をしているが、実際にやってみると本当に熱い頭脳戦が楽しめ、タイトルネーミングの真意を知ることになる一作といえる。&br()対人戦もワイヤレス、ダウンロード、Wi-Fi対戦に対応しているので、戦略ゲーム好きで、かつ対人戦が好きという方には大いに満足できる出来であることは間違いないと思う。&br()現在は廉価版も発売されているので、興味のある方は是非遊んでみてはいかがだろうか。 -ちなみにお値段は中古で1500~2000円ほど。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/4482.html]]に移転しました。''

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