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マリオ&ルイージRPG - (2012/09/22 (土) 20:37:35) の最新版との変更点

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*マリオ&ルイージRPG 【まりおあんどるいーじあーるぴーじー】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00009RG3X)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|アルファドリーム|~| |発売日|2003年11月21日|~| |定価|4,800円|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 『[[スーパーマリオRPG>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/330.html]]』『[[マリオストーリー>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/702.html]]』に続くマリオのRPGシリーズの第三弾。但し前者二つとのシナリオ面における繋がりは無い。~ 今作の直接の続編として『[[マリオ&ルイージRPG2>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/731.html]]』と『[[マリオ&ルイージRPG3!!!>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/775.html]]』が作られている。 ---- **シナリオ ある日、マメーリア王国からの親善大使と名乗る人物がピーチ姫に謁見を求めてくる。~ しかしそれは悪しき魔女ゲラゲモーナの罠であり、ピーチ姫は声を奪われ出す声すべてが周囲を破壊するバクダン声になってしまった。~ ピーチ姫の声を取り戻すためにお馴染みのヒーローのマリオ、留守番を決め込むもののひょんな事から連れて行かれるルイージ、バクダン声ではさらう事もかなわないというクッパはゲラゲモーナを追ってマメーリア王国へと向かうのだが… ---- **特徴 -今作ではGBAの特徴を活かしたマリオとルイージの「ブラザーアクション」が売り。 --AボタンとBボタンの二つでそれぞれマリオとルイージを動かし、マップやバトルにてそれを活かした連携アクションを駆使して攻略を行っていくこととなる。そのため今作では兄弟同士が協力して進んでいくという側面が非常に強い。 -単体で行えるアクションは、ジャンプ、ハンマー、ハンド(マリオはファイア、ルイージはサンダー)と多彩。ブラザーアクションも、スピンジャンプ、チビマリオなど、それぞれのアクションに対応したものがあり、マリオとルイージのどちらが前にいるか(このゲームでは前にいるキャラの後をもう一人がついて行く)でアクションが変化する。そのため謎解きではどのアクションを使うべきかを考える必要がある。 -またバトルにおいてもブラザーアクションを攻撃技(ブラザーアタック)として使用することもでき、BP(ブラザーポイント)を消費して通常技より強力な技を放つことができる(ただし、コマンド入力に失敗すると逆に弱くなる((しかし入力ミス時のリアクションもなかなか面白い為、一見の価値あり。)))。 --ブラザーアタックを使用する時は、アクションのレベルを設定出来る。レベルが低いと、BPの消費が大きくダメージも低いが、ボタンを押す指示が出たりスローモーションになったりするため、アクションを成功させやすくなる。逆にレベルが高いと、BPの消費が減り攻撃力も高くなるが、指示やスローモーションがなくなりアクションを成功させにくくなる。 --何度もブラザーアタックを使っていると「アドバンスコマンド」というコマンドが現われるようになり、特定のタイミングで違うボタンを入力することで全く性能の違う技へと変化する(当然元のブラザーアタックを使用することも可能)。 -今までのマリオのRPGシリーズ同様、タイミングよくボタンを押すことでダメージ量を増やしたり、ガードできたりするアクションコマンドも勿論健在。 --本作では、敵の攻撃を回避したり、反撃に利用したりすることが出来る。敵によっては回避・反撃の両方が可能だが、反撃を狙うとなるとタイミングは少々シビアになる。 ---安全策をとって余裕を持って回避するか、タイミングがシビアになるが反撃を成功させて早期決着を狙うか、という駆け引きが出来る。 -また、敵の攻撃には必ず法則があり(例:マリオを指差すとマリオを攻撃する、緑色に光るとルイージを攻撃するなど)、その法則をどれだけ早く見つけられるかで戦闘の有利さが大きく変わってくる。 --後半では、法則と見せかけたダミーの動きをする敵やフェイントをかけてくる敵もいるため、緊張感のある戦いが行われる。 -レベルアップすると、上昇させたい能力を1つ選び、ルーレットで上昇する数値を選ぶことになる。 --同じ能力ばかり上げていると、ルーレットに出る数字が小さい数ばかりになってしまうため、よく考えて能力を上げなくてはならない。 -ステータス「HIGE」の存在。 --ヒゲのツヤの度合いを表しているらしい。効果としてはその素敵なHIGEの魔力で店員を魅了し、値引き・高価買取を促すことができる。 --また、戦闘でクリティカルヒットが出やすくなるなど、他のRPGでいう「LUCK(運)」の一面も持っている。 -RPGでは珍しく宿屋がないため(極一部で回復ポイントは存在する)回復は基本的にアイテムによる自給自足になる。 --一見不便に思えるかもしれないが本作は序盤から回復アイテムが大量に手に入るし、敵も結構な確率で回復アイテムをドロップすることでゲームバランスを保っているのでよほど無駄にダメージを受けなければアイテム不足に陥ることはない。 -本作に登場するキャラクターや地形、一部のアイテムの名称は笑い声から付けられているものが多い((ゲラゲモーナ&ゲラコビッツ&ゲラ豆…笑い声の「ゲラゲラ」、アハハ・アハデミー…笑い声の「アハハ」など。))。 -BGMは『スーパーマリオRPG』と同じく下村陽子氏が担当。後のマリルイシリーズでも続けて担当する事になる。 -ミニゲームも比較的充実しており、中には『ヨッシーのクッキー』をアレンジしたものもある。 -また本作には、これまでの『スーパーマリオアドバンス』シリーズと同様に『マリオブラザーズ』も同時収録している。 -ゲームボーイプレイヤーでプレイすると、オプションでコントローラーに振動機能を付けることができる。 ---- **評価点 -「マリオは冒険、ルイージは留守番」というのが今までのマリオ作品のパターンであり、「マリオとルイージが一緒に冒険」という、ありそうでなかった冒険が見られる。内容もコミカルな描写が多く、楽しんで冒険をすることが出来る。 -シンプルながらもアクション要素が高く、奥が深い戦闘。 --「アクションが得意な人はブラザーアタックのレベルを上げる、苦手な人はレベルを下げる」といったように、アクションが得意なプレイヤーと苦手なプレイヤーへの配慮がされている。 -兄弟愛が感じられる細かい描写。 --兄弟の協力技であるブラザーアクションがないと進めないのはもちろんだが、戦闘中に片方が戦闘不能になるともう片方が背負いながら戦う(例:ルイージが戦闘不能になると、マリオがルイージを背負いながら戦う)、アイテムで戦闘不能を回復してあげると互いにお礼を言い合うなど、兄弟の仲の良さが細かいところで描かれている。 -グラフィックがよく出来ており、キャラクターがかわいらしく描かれている。マリオとルイージのリアクションも豊富。 --マリオとルイージはボイスはいくつかあるもののリアクションはジェスチャー、絵文字のみで台詞が一切ない。だが、そのジェスチャーが非常に多彩かつオーバー、さらにコミカルなため台詞なしでも十分伝わってくる。 --戦闘のコマンド選択時に踊るマリオとルイージなど、多彩でかわいいアクションが多いので、見ているだけで面白い。 -舞台となるマメーリア王国は、キノコ王国とは別の国という設定からシナリオ全体に”海外旅行”を彷彿とさせるムードが強い。そのため、旅行が好きな人にはたまらない部分が多い。 --具体的には他のRPGのメニュー画面に相当するのがスーツケース、ステータス確認画面に相当するのがパスポート、といった具合。 --また歩き回れるマップも結構広いため、寄り道要素も多く観光気分が味わえることうけあいである。 -チュートリアルがしっかりと丁寧に行われるため、詰まることが少ない易しい作りになっている。 -また、小ネタとなるがマリオファンの心をくすぐる要素が多い。 --敵キャラとして登場してくる『Dr.MARIO』のウィルスやマリオシリーズの過去のブロックを展示してある場所、ミニゲームの案内人として登場する『[[スーパーマリオRPG>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/330.html]]』のジーノ等。 --さらに、『[[スーパーマリオブラザーズ3>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/256.html]]』と『[[スーパーマリオワールド>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/152.html]]』で中ボスを務めたコクッパ軍団が(セリフは一切無いとは言え)実に数年ぶりにボスキャラとして復活したことも特筆すべきだろう。 --小技の「金的ジャンプ」も「キンタマリオ」のパロディとされている。 ---- **難点 -話は全体的に短めなのにシナリオは一本道で、分岐や隠しダンジョンといった要素は無い。 -隠しブロックから出てくるアイテムがウフ豆というアイテムのみ。しかもこのウフ豆は隠しブロックからしか出現しないため、収集が面倒((一応あるミニゲームでほぼ確実に入手できるが。))。 -豆を使ったドーピングアイテムに使用制限がほとんど無い(特に一番使うことになるアハ豆は雑魚敵を倒せばいくらでも手に入る)ため、ゲームバランスが崩壊してしまうことも。 --もっとも、よほどドーピングしない限りはそうならないが。 -移動のテンポが若干悪く、各地にある緑色の土管を使っての簡単なワープしか無い。 --付け加えるなら全体的にマップが広い上に通常のフィールドを移動するのにもブラザーアクションが必要とされる場所もある為、テンポの悪さにさらに拍車をかけてしまっている。 -とあるレギュラーキャラクターの扱いが悪い #region(ネタバレ注意) -悪役でお馴染みのクッパ。今回はRPGのように手伝ってくれると思いきや、序盤で自慢の戦艦カメジェットを敵に破壊された上に、''落下先で大砲にハマりそこのボスに辱められた上に金銭せびりのカモにされ、最後には大砲でどこかへ飛ばされる''。そして記憶喪失になった所を盗賊に利用され、''その盗賊のしたっぱとして働く''。そして記憶を取り戻したと思ったら''ゲラゲモーナに体を乗っ取られる''。最後はマリオとルイージがゲラゲモーナを倒し、元に戻ったのはいいが、''クッパ城の爆発に巻き込まれる''。挙句の果てにEDでは''プレゼントボックスに入れられたまま''キノコ王国に帰るピーチ姫の飛行機で吊り下げられたまま運ばれ、''クッパ城に落される''・・・と、「本当にこいつがいままでラスボス勤めてたのかよ!?」と思っても仕方が無いほど扱いが悪い。 -次回作では改善されるどころか、''扱いの悪さが加速していた''。次回作ではルイージも酷い扱いだった為『''アルファドリームはルイージとクッパが嫌い''』と言う噂まで広まる事となった。 #endregion ---- **総評 「マリオとルイージが協力し合いながら冒険する」という、今までになかった物語が描かれる本作は、単純な操作で簡単に遊ぶことが出来、シンプルながらもアクション性がそこそこ高いものになっている。豊富なブラザーアクションを活かした奥が深い仕掛けも用意されているため、謎解きも悪くない出来である。「アクションが苦手、謎解きが苦手」といったプレイヤーへの配慮もきちんとされているため、初心者にもとっつきやすい作りとなっている。~ また、マリオファンの心をくすぐる小ネタが多数あり、『マリオ』シリーズファンには問題なくプレイ出来る作品だといえるだろう。 ---- **余談 実はゲーム内にはフォックス・マクラウドやキャプテン・オリマーなど多数の任天堂キャラクターの没になったグラフィックや没セリフが残されており、会話内容から察するに本来は前述のドーピングアイテムを生産する場所で多数のキャラがゲスト出演する予定だったようだ。 それが没になり、オヤ・マー博士だけが登場することになった様子。 また、日本版限定で入手可能なアイテムも存在する(海外版でもデータ自体は残っており、チートを使うことで入手が可能。)
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