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*グローランサーIV Wayfarer of the time 【ぐろーらんさーふぉーうぇいふぇあーおぶざたいむ】 |ジャンル|ノンストップドラマチックRPG|#amazon(B0000VEKH8)| |対応機種|プレイステーション2|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売元|アトラス|~| |開発元|キャリアソフト|~| |発売日|2003年12月18日|~| |定価|7,140円(税込)|~| |>|>|CENTER:''[[グローランサーシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1338.html]]''| **ストーリー はるか2000年前、人類は魔法と科学によって、高度な文明を築いていた。~ しかし、強大な力を持つ、天使との戦いによって、人類は滅亡寸前まで追い込まれてしまう。~ そして現在。~ 人類は滅亡の危機から復興し、新たなる文明を築いていた。~ しかし、2000年前の“天使”との戦いで失われたものは多く、古代文明の魔法や科学の技術は、おとぎ話の世界のものとなってしまっていた。~ そして天使も“人類を滅ぼす存在”として伝承の中に残るだけとなった。~ そんな世界の中にある大陸の1つ、ノイエヴァール。~ この地の南方に位置するランプラスト島に外大陸からの侵略から島を守るために雇われたアルテン・シュヴァルト傭兵団。~ だが、突如現れた天使に襲撃を受け、戦場から逃げ出すこととなる。~ そして、大陸へ引き返した日の夜、天使の出現を確認した団長のディクセンは、団員の一人であるクレヴァニールに衝撃的な事実を告げる。~ 「おまえこそが“天使を止めるためのカギ”だ」と。~ そこから物語りは大きく動き出す事になる。~ (公式サイトより抜粋) **概要 RMC(リアルタイムミッションクリア)戦闘などで人気を博したグローランサーシリーズの4作目。~ 世界観を一新しており、前3作とは異なる世界観での物語となっている。 **特徴 -使い魔の育成 --シリーズお馴染み主人公の代弁的な妖精キャラクター(本作では使い魔と呼ぶ)を、本作では容姿・性格の異なる3種類の中から選択する事ができ、また筋力、知力、魅力などの能力を成長させる事が出来る。使い魔は戦闘には参加しないものの成長させればゲームを有利に進める能力を習得する事が出来る。 -フェイトシステム --本作で追加されたキャラクターの運命を変えるシステムで、ストーリー上で死亡するキャラクターを条件を満たせば生存したままストーリーを進める事が出来る。 -難易度の上昇 --難易度が過去作と比べて高く、強力な魔法を使う相手には「魔法耐性アップ」で魔法のダメージを軽減する、敵が多い場合には「スリープ」で眠らせるなど、スキルを駆使しなければクリアが難しい難易度である。 ---特に一週目に「Mission Complete」(戦闘目的を満たしつつ、雑魚の一掃や特定時間内のクリア等が必要)を全ての戦闘で取ろうとすると難易度が非常に高くなる。 --但し、スキルの使い方が分かってくれば問題なくクリアできるため、決して理不尽な難易度ではない。 **評価点 -戦闘システム --過去作の問題点がほぼ改善されており(と言っても『III』の時点でほとんど問題点は改善されていたが)、同時に戦闘のテンポも上がっている。また『V』以降戦闘システムが一新されたため本作の戦闘システムはIから続くシステムの最終型と言う事ができ、シリーズでも『VI』と並んで高い評価を受けている。 --スキルの習得方法が変更され、本作では魔石を装備して技能ポイントを稼ぐ事により、魔石に秘められたスキルを習得する事が出来る。それにより育成の自由度が上がり戦略性も飛躍的に向上されている。また、前二作では魔石と技能習得は別々のため使わない魔石もあったが、本作では多くの魔石を使う機会が増えている。 ---前作までは効果が便利な魔石を入手するとそれを終始つけっぱなしになる事もあったが、今回はスキル習得との兼ね合いもあり、装備魔石のスキルをマスターした時点で別の魔石に付け替えるプレイヤーが多い。 --その一方でスキルが揃ってくるとキャラクターの個性が薄くなるという批判もあるが、下記の通りスキルを覚えられる限り覚えても各種能力面でキャラクター毎の個性は残っている。また、よほど効率的にスキルを覚えさせるか、途中でスキル習得用の戦闘を繰り返しでもしない限り、ラスボス戦までに全スキル習得は難しい。 ---後半は便利なスキルを多用していく事になるが、(主人公を除き)習得不可能なスキルがキャラ毎にそれなりに設定されている為、同じスキル構成の万能キャラを複数用意は出来ない。 ---また、能力値や武器の射程、待機時間もキャラクター毎に大きく異なり、リミットという各キャラ専用の特殊技も存在する。 -ストーリー --成り行きから「マーキュレイ王国」に力を貸す事になった主人公クレヴァニール達が「ヴァルカニア王国」や「デュルクハイム国」などとの戦争に巻き込まれていく初代の様な王道戦記モノであり、良く纏っているため『I』ほどではないが好評である。 --特に序盤から中盤にかけての「マーキュレイvsヴァルカニア」「ヴァルカニアvsデュルクハイム」「デュエルハイムvsイグレジアス」の4国による三面戦争は圧巻である。 ---ヴァルカニア王国は歴代作品の「インペリアルナイツ」ポジションにあたる「ロイヤルガード」という1人で100を相手に出来る最強の騎士を複数人所有しており、戦術面での能力は非常に高い。 ---イグレジアス王国は戦争開始時点でデュルクハイム国におされ気味であるが、「死翼傭兵団」と言うその世界で悪名高い傭兵団を雇い入れて戦線を押し返している。 ---デュルクハイム国は、その二国を同時に相手にして「ルードヴィッヒ准将」や「ルーミス・リヒトマン大尉」の奇策によりその戦局を打開していき、彼らの昇進していく姿なども描かれている。 --これら軍略の描写に関してはシリーズで最も優れていると言われている。 ---手段を選ばない「ルードヴィッヒ」と人命を尊重する「ルーミス」は同じ軍に所属しながらも対比的に描かれており、特に「ルードヴィッヒ」はその知謀とカリスマ性からシリーズ最高の悪役との呼び声が高い。 -ストーリー上の重要キャラやパーティメンバーだけでなく、サブキャラにも個性的なキャラが多い。 --Iではほぼ不可能だった複数キャラの同時攻略も可能であり、さらには攻略可能なサブキャラもいる。 -マップの構成がIに近いものに戻されるなど、所々にIを意識した作風が見られ、Iファンでも安心して楽しめる内容となっている。 --闘技場やGLチップス等の寄り道要素も健在である。また、本作ではI以来久しぶりに休暇システムが復活し、より仲間たちに感情移入しやすくなっている。 -前二作はボリューム不足が指摘される事が多かったが、本作はIに匹敵するボリュームを誇る。 --ちなみにIはCD-ROM2枚組、前二作はCD-ROM1枚、本作はDVD-ROM1枚である。 -ロード時間が非常に短い。 **問題点 ''シナリオ面'' //-終盤のストーリーが駆け足気味で未回収の伏線も多い。 //戦争終結はそこまでの流れの時点でどの国も疲弊してたから、一気に収束するのはおかしくないと思う。あと、未回収の伏線ってそんなに目立つのあったっけ? -ルードヴィッヒが目立ちすぎる反面、本作のラスボスは影が薄い。 --作中で「ゲームマスターは表に出てはいけない」といった発言をしているので、あくまで裏方に徹する主義なのだろうが、裏方に徹しすぎて印象が弱くなってしまった。 ---重要キャラの殺害し、イベントではラスボスとしての強さを遺憾なく発揮している為少ない出番の割にインパクトは強い半面、遊んでいる(と評価される)行動が多くプレイヤーに対処のすきを与えてしまったことが低評価につながった。 -レムスについて --主人公の弟分である「レムス」のエンディングでの発言について批判が多い。 ---ただしPSP版では大幅に改善され&bold(){「綺麗なレムス」}とまで言われた。 #region(エンディングでのレムスについて(ネタバレ有り)) -最後の戦いの後、主人公が消滅し人々から主人公に関しての記憶が消える事になる。そして月日が流れ戦いの記憶が消えた仲間達は何のために戦っていたのか談笑していたのだが、主人公の弟分であるレムスが「''きっと忘れてもいい事だったんですよ。''」と発言。 --主人公と一緒に過ごした時間が一番長いだけに批判される事が多く、レムスはシリーズを代表する嫌われキャラの一人になっている。 #endregion ''システム面'' -(シリーズを通して言えることだが)セーブポイントが少ない。 --本作は戦闘難易度が高い分、連戦時など初見ではゲームオーバーになりやすい箇所が多く、結果的にシリーズ他作品と比べて指摘される事が多い。 -移動が不便。 --Iと同様のフィールドマップでありながらフィールド上でセーブ不可、テレポートがない(代替の移動手段はあるがテレポートより制限されている)ため、Iより不便である。 --フィールドでセーブできないのは、戻れない所でセーブをしてしまう事により逃げ場がなく戦闘で詰んでしまう事の回避といった側面もあると思われる。 ---移動手段もシナリオに絡んでくる(奇襲に使用する等)のであえて制限したのかもしれないが、それを考慮してもやはり過去作より不便に感じてしまう。 ''協力魔法が不便''~ IIIに引き続き過去作において一人で使用可能だった範囲指定の上級魔法が、二人でそれぞれ唱えた魔法を組み合わせる「協力魔法」限定となっている。~ (一例として「アイスバレット」と「ウィンドエッジ」を組み合わせて「ブリザード」にする等。)~ 基本的に1人では単体にしか魔法攻撃が出来ず、2人で協力することで敵2人どころか4人でも5人でもまとめて攻撃できるようになるため、これ自体は演出上悪い物ではない。~ また、片方が詠唱中に倒されると協力魔法が使えなくなってしまう為、これを利用して、敵が強力な協力魔法を使用する前にこちらが単体に攻撃を集中させて敵の協力魔法を阻止する等も戦術上大事である。~ 多数の敵と戦う場面が多い為、実質的に単体攻撃の威力のままに多数を一気に巻き込める協力魔法は強力なのだが、下記の使いづらさから使用頻度は低くなりがちで、強力なスキルが出揃う後半は出番はほとんどなくなってしまう。~ 主な問題点は過去作では1人で使用できた事と、魔法の射程、そしてパーティ人数の少なさである。~ -IやIIでは範囲魔法を1人で使用できたため、過去作をプレイしていると純粋に使いづらくなったと感じるプレイヤーもいる。 --ただし上記の通り、敵味方双方で同様のメリット・デメリットがあるため、ゲームバランスが取れている。 --また過去作の終盤において敵の数が多い場合、敵に範囲魔法を連発される前にこちらが連発して一掃するようなゲームバランスになっていた為、これへの対処的な側面もあると思われる。 -協力魔法はほんの一部の協力魔法を除き、効果範囲と射程が限られているが1人で使用する魔法は(単体効果限定だが)射程は無限である。 --ただしこれは敵も同様であり、お互いに距離の離れた戦線では敵の協力魔法が味方の術師にまでは届かない。 -パーティーの人数は4人だが、協力魔法を使う為にその半数の2人を取られてしまう。 --魔法の詠唱中は移動もできず防御力低下などのペナルティがある上に魔法の得意なキャラは防御力と体力が低いので、不意の後方からの奇襲等に弱く、かといって護衛に人数を割くと今度は攻め手に欠けてしまう。 ---本作は敵兵士の部隊と戦闘する機会が多く、単体では味方より弱いとはいえ敵は数の多さを生かして前衛後衛を機能させやすい。 -周回プレイ時には魔石を引き継げるが、協力魔法に必須の「協力」スキル習得の為の魔石は引継ぎ不可能。 --入手にイベントが絡む為仕方ないとも言えるが、結果的に周回時にスキルなどに比べ習得が遅れてしまい、やはり出番が減ってしまう。 //さらに協力魔法を使うには魔石にスロットの三つのうちの一つを取られてしまう。魔石の効果は強力だが上記のとおり難度が高く、状態異常防止などが必須な場合、さらに選択肢が狭まってしまう。 //↑協力のスキル習得すればスロットに魔石をつける必要がないため削除しました。 **総評 ストーリーは王道ファンタジー的な化け物との戦闘が主軸に置かれた『I』と比較すると人間同士の戦争がピックアップされた為、若干の好みは分かれるが概ね好評で、特に4面戦争状態の演出は評価が高い。~ また、戦闘システムも今までのシステムを昇華させた一つの完成形とも言える形であり、難易度が高めではあるものの、理不尽ではなくやり応えのある難易度。~ I~IIIは個別でも遊べるとはいえ世界観が繋がっていたのが本作では一新されており、シリーズ初見のプレイヤーにも勧めやすい作品になっているのもポイント。~ ~ 2011年8月18日、『''グローランサーIV OVER RELOADED''』と題したPSP版が発売された。シナリオ・キャラクターなどが大量に追加されており、リメイク版と言っても過言ではない内容となっている。 //追加要素が多いようなので、必要ならPSP版の追加点・改善された点・劣化した点などの記述を提案 #br
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