「スノボキッズ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
スノボキッズ - (2012/07/22 (日) 12:16:17) の最新版との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
*スノボキッズ
【すのぼきっず】
|ジャンル|アクションレーシング|&amazon(B000069TL0)|~|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|~|
|発売・開発元|アトラス|~|~|
|発売日|1997年12月12日|~|~|
|価格|6,800円|~|~|
#contents(fromhere)
----
**概要
名前の通りスノーボードの得意なキッズ達を操作するレースゲーム。最大4人対戦が可能。~
レース中はジャンプ台でトリックを決めつつ、アイテムを駆使して順位を上げることが重要になる。~
大ジャンプ台でトリックを決めた時の爽快感は抜群。
----
**ゲームシステム
''基本的なゲームの流れ''
-プレイヤーは最初に5人のキッズの中からレースに用いる1人を選ぶ。
--各キッズごとに''スピード、コーナリング、トリック''の3つの性能が異なり、自分に合ったキャラクターを選ぶことが重要。
--レースの合間にキャラクターを変更することもできる。
-次にボードを選択する。
--ボードは''フリースタイル、オールラウンド、アルペン、スペシャル''の4種類。~
さらに各ボードに対してレベルが1~3まで設けられている。
---ボードの種類によってスピードとコーナリング性能が異なり、レベルが上がるごとにスピードが速くなる。
---スペシャルボードは例外で、3つそれぞれ極めて特殊な性能を持っており、いわゆる隠し要素的位置づけとなっている。
--最初に選べるボードはフリースタイル、オールラウンド、アルペンの各レベル1のみ。
-次にコースを選択する。
--最初に選べるコースは6種類。全コースで1位を獲得すると選べるコースは増えてゆく。
--レースはCOM含め最大4人で行い、1位から3位までが賞金とレース中で得た金を得ることができる。~
最下位になると賞金もレース中で得た金も得られず、全く美味しいところは無い。
''コース上のショップとトリック''
-レースを行うコース上には各所に赤いショップと青いショップが存在する。
--どちらのショップも金100以上を持った状態で体当たりすることで''ショット''か''アイテム''を購入できる。
---赤いショップで得られるショットは、様々な効果を持った弾を3発撃つことができる。
---青いショップで得られるアイテムは、特殊な効果を得られるアイテムを使用できる。
---ショットとアイテムは同時に所持できるが、持った状態でもう一度ショップに体当たりすると上書きされる。
--金が無いと購入できない。金を得るには、コース上に落ちているコインを拾うかトリックを決める必要がある。
---トリックを決めるにはジャンプ台でコマンドを入力しなければならない。ジャンプ台以外でも出来るが、高さが足りないと転んでしまう。
---各キャラクター固有のトリックも存在し、難易度の高い(コマンド入力の多い)トリックほど得られる金額も多い。
''レースの合間には……''
-レースの合間にはボードショップへ行ったり「スキルゲーム」を行ったりできる。
--ボードショップではレースで得た金を使ってレベル2~3のボードを買うことができる。
---各ボードのペイントも可能で、こちらは無料。20種類ほどのデザインの中から好きなものを選べる。
---条件を満たすとスペシャルボードも買えるようになるが、高額。
--スキルゲームではスピード、トリックを競うゲームの他に、コース上の雪だるまを破壊して回るショットゲームを加えた3種類。
---全て1人用だが、意外に歯ごたえがあってやりこみ要素が多い。
---一部のスキルゲームで規定以上の成績を残すと、スペシャルボードが買えるようになることもある。
----
**評価点
''絶妙なレースバランス''
-COMの強さ、アイテムのバランス、トリックの重要性などが相まって、''非常にレースの駆け引きが奥深い''。
--COMの強さは設定で変えることができないが、強すぎず弱すぎず、手応えのあるものとなっている。
--ショット、アイテム共に順位が低いと強力なものが出やすいため、4人の差がつきにくく混戦になりやすい。~
そのため最下位からでも一発逆転が可能で、1位でも緊張感のあるレースができる。
--ショットの種類は豊富で、それぞれ誘導性能が異なり、相手を転ばせるだけでなくパラシュートで飛ばしたり雪だるまにしたりと笑えるものも多い。
--難度は高いが相手のショットをタイミング良くジャンプしてかわすこともできる。
--アイテムの種類も相手を転ばせる小石から、相手のショットやアイテムを透明になってかわすことができるものまで様々。
--ジャンプ中はアイテムが使えないので、相手のジャンプに合わせてアイテムを使うと言った「待ち」の姿勢も重要になる。
--トリックをたくさん決めて大金を稼いでゴールすれば、例え1位になれなくても速いボードを買って再挑戦できる。~
とはいえ最下位になると金は全て没収なので、時にはトリックを捨てて順位を取りに行く決断も必要。
''対戦の楽しさ''
-上記のようにレースバランスが優秀なので、対戦は非常に盛り上がる。
-対戦では各コースの周回数を替えることができるので、それこそ周回遅れからでも一発逆転が可能。
-特に対戦の場合、リフト乗り場での攻防(?)が熱い。
--一人ずつしかリフトに乗れないので、前の人との差が小さいとバーに弾かれてしまい、後から来た人にどんどん先に乗られてしまう…なんてこともありうる。
--リフト乗り場は必ず全員が通るので、その直前に小石を仕掛けて転倒を狙ったり、爆弾ショットでまとめて吹きとばしたりすることもできる。
''バリエーション豊かなコースの数々''
-コースは雪上だけでなく、夜の廃ハイウェイ、緑の広がる高原、流砂たっぷりの砂漠など様々。本作の大きな特徴でもある。
--コースのモチーフに合わせたコース上のギミックも様々で、走っているだけで楽しめる。~
当たると転ぶ子ペンギンや、弾き飛ばされるコーヒーカップ、崖に掛けられた吊り橋などなど……。
--各コースは長さも周回数も異なる上に、中にはショートカットや分かれ道が存在するコースもある。
--どのコースでもジャンプ台は各所に存在し、中には超巨大ジャンプ台も存在する。
''爽快感溢れるトリック''
-ジャンプ台で決めるトリックは爽快感抜群。
--トリックの仕方は比較的簡単で、固有トリックのコマンドを覚えていなくても汎用トリックは誰でもできる。
--汎用トリックのみ、トリック中にグラブ((ボードの前後左右いずれかをつかむトリックのこと))を織り交ぜることが可能で、より多くの金を得られる。
--固有トリックは説明書に記載されたもの以外にも数種類存在する。
--トリックは設置されたジャンプ台以外にも、ちょっとした窪みや段差で行うことができる。そういった場所を探しながらレースをするのも、本作の醍醐味の一つ。
''隠し要素''
-最初の6コースを全て1位で通過すると新たなコースが増えていき、最終的には9コースになる。
-各種条件を満たすと手に入るスペシャルボード3つは非常に個性的で、使うと一味違うレースを楽しめる。
--純粋に高性能なもの以外にも、羽のように軽く飛びぬけたジャンプ力を持つものと、氷のようにエッジが利かないがスピードが速いものが存在する。
--特に羽のように軽いボードでコース中の大ジャンプ台を飛べば、まるで飛んでいるかのよう。
-9コース目には忍者に扮した強いキャラクターがCOMとして参戦し、勝てばプレイアブルキャラクターとなる。
--このキャラクターは非常に強敵で、また忍者であるためかCOM操作時のみ透明化を行う頻度が高く、ショットなどを無効化されることが多い。
--プレイアブルキャラクターとしても各性能が総じて高いが、ボードは専用の3種類からしか選べない。その3種類もクナイやそろばんがモチーフになった個性的なもの。
----
**問題点
''コース数とレース仕様''
-コースは全9コースとやや少なめ。どのコースも個性豊かで似通ってないとはいえ、やはりボリューム不足感は否めない。
-1人プレイだとコースの周回数を自由に選ぶことができない。そのため、好きなコースを何周も楽しむことができない。
-レースは必ず4人でしかできず、参加するCOMのキャラクターも選ぶことができない。
-横幅の狭いコースが多く、トリックの際に十分方向を調整しないと横の壁にぶつかりやすい。特に高難度コースで顕著。
''ジャンプ、トリックの仕様''
-固有トリックは高難度であるほど入力コマンドが複雑で、覚えにくい。
-トリックは着地に成功した時点で成功となり、金が加算される。そのためジャンプ中に壁にぶつかったりすると、その前にトリックを決めていても金は加算されない。
-スキルゲームの1つ、トリックゲームにおけるハーフパイプが非常に利用しにくい。ある程度スピードをつけないとハーフパイプに上れないので、ロースコアが確定する。
''キャラクター関連''
-キャラクター数は隠しキャラクターを含めても6人しかいない。
-やや癖のあるキャラクターデザインなので、人によって好みが分かれる。
----
**総評
シンプルな作りながら、絶妙なレースバランスの上で多様な駆け引きを楽しむことができる、レースゲームの王道的作品。~
ジャンプ台でのトリックやバリエーション豊かなコースが、そこに一層の彩りを添えてくれている。~
1人プレイでももちろん楽しめるが、多人数でプレイすればより盛り上がる上に長く遊べるだろう。
----
**関連作品
-正式な続編として『超スノボキッズ』が発売されている他、PS用の『スノボキッズプラス』、ニンテンドーDS用の『スノボキッズパーティー』が発売されている。
-ゲームを軸としたSNSであるGREEにおいても、本作をモチーフにした同名の作品が配信されている。
----
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3682.html]]に移転しました。''