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ドラゴンスピリット - (2012/07/26 (木) 21:45:08) の最新版との変更点

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*ドラゴンスピリット 【どらごんすぴりっと】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |メディア|ナムコシステムI|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |稼動開始日|1987年6月|~| **概要 ナムコのゼビウス以来となる縦スクロールタイプの対空・対地撃ち分けタイプのシューティングである。~ これまでのナムコシューティングの要素を取り入れた集大成的作品となっている。~ **ストーリー 主人公アムルは魔神ザウエルにさらわれたアリーシャ姫を救出するため、太陽神アーリアから授かった剣の力によってブルードラゴンへと姿を変え飛び立った。 **特徴 -既存のファンタジーRPGなどにおいて敵となることが非常に多かったドラゴンが主役となり、縦シューティングでは珍しい中世を舞台となっている。 -体力&残機制。敵、敵弾または障害物に接触することによってライフが1消耗し、0になるとミスとなる。 --ライフを増やす方法は無いが残機はスコアによるエクステンドが2回、またはハートのアイテムを3つ回収することによって増やすことができる。 --ハートのアイテムに関しては次回プレイに持ち越しが可能。これは『ギャプラス』のシステムを取り入れている。 -レバーでブルードラゴンを操作する。 --横移動のほうが縦よりも移動速度が若干速いため、敵弾の回避などには横移動を主に用いる。これも『ギャプラス』と同様である。 --対空・対地ファイヤーボタンでそれぞれの敵を攻撃する。これは『ゼビウス』を踏襲している。 --点滅する敵を撃破するか卵を破壊することによって出現するアイテムを取ることによってパワーアップ(場合によってはダウン)する。 --赤玉:3つ集めることによって対空ファイヤーの威力がアップ。最大2段階まで。~ ただし第2段階にしてしまうとワインダー能力をつける反面連射能力が弱まり、かつ''目の前の敵を攻撃できない''仕様となるため事実上第1段階のほうが強い。 --青玉:ドラゴンの首が増える。最大3本まで。~ これも3本にしてしまうと当たり判定の大きさの割に画面内に表示できる弾の限界を越してしまう所謂「弾切れ」が発生するため、首2本で進めるのが基本となる。 --Sマークの玉:スモールドラゴン~ 首が1本となる代わりに当たり判定がかなり小さくなる。下記のワイドと併用すると火力不足も余裕で補えるが出現はランダム。 --Wマークの玉:ワイドファイヤー~ 左右斜めにファイヤーが追加される。火力は最低段階となるがそれを補えるほどの広範囲への攻撃力を誇る。これも出現はランダム。 --火球の玉:ファイヤーブレス~ ノーマル時の8倍の攻撃力の貫通力のある長い対空ファイヤーを放つ。壁も貫通且つラスボスも瞬殺できる火力だがファイヤー2段階同様目の前の敵を攻撃できないためザコラッシュには案外脆い。 -以下のアイテムは時間制限のあるものとなる。 --×マークの青い玉:ホーミングファイヤー~ 一定距離進むと炸裂し敵を誘導する対空弾。しかし誘導性能が良いとは言えず弾切れも起こすためあまり使えない。 --緑と赤の×マークに透明の玉:アースクエイク~ 一定時間地震を起こし陸上の敵にダメージを与える。これを引くと非常に楽になる場面もある。 --紫の翼のマークに透明の玉:パワーウィング~ 一定時間無敵になる。アースクエイク以上にこれが出ると非常に楽になる。 --黄色の玉:マジックアイ~ 暗闇の中を進む8面のみ出現。一定時間前方の視界が広がる。 -なお、これ以外にも取ると1段階パワーダウンするドクロ、1000点のダイヤ、10000点の金色の玉が存在する。 -ステージ構成は1面のカルスト台地に始まり、火山、ジャングル、砂漠、洞窟、氷山、海中、暗黒面、魔宮と全9エリアからなっている。 --道中チェックポイントがあり、ミスした場合はそこまで戻されて再開となる。 -BGMはめがてんこと細江慎治氏作曲。彼のナムコ入社のデビュー作であり、これまでのナムコの作曲者とはまた違う路線であり名曲揃いであった。 --アーケードのオリジナル版と若干の修正が入った後のCD、移植版に収録されたリファイン版が存在する。 **問題点 -「弾、撃たせ過ぎ」 --当時アーケードではまだ連射装置が一般的ではなく、手動による連射が基本であった。しかしこのゲームは自機の画面内に出現できる弾の数が非常に多めに設定されていたため、一定以上の連射能力があるとファイヤー第1段階さえあれば首2本、いや首1本で進んでいっても問題なく進めてしまう。上記の台詞は開発当時『ギャラガ』のプロジェクトリーダーに言われた言葉である。しかしそのままリリースしてしまった。 -不安定なゲームバランス --上記のように連射装置があると並みいる敵を一掃できるので一見ヌルゲーのように思えるが、厄介となっているのは当たり判定のある障害物である。 --ショットで破壊できないわ、弾をドカドカ吐くザコを守るわ、果ては行き止まりと非常にいやらしいものとなっている。 --このため、アイテムの引きに左右される場面もあり、無敵が出るか否かで全然違ったり果ては最終面のアイテム地帯の金の玉とハートアイテムの引きで最終スコアが大きく変わる運ゲーの要素も強い。 ---ただし行き止まりに関しては壁抜けという裏技を使うことにより突破可能。というより最終面はこれを使うこと前提の攻略となっている。 --さらに輪をかけて初期バージョンではブルードラゴンの縦移動速度が極端に遅かったため目の前で弾を吐かれたら終わり、という状況も多々あった。 --さすがに開発もリリース前に分かっていたらしく、ニューバージョンでは移動速度を向上、コンティニュー時にはパワーアップして再開という仕様とされた。 -4面ボスのバグ --しかしニューバージョンでも修正されなかったのが4面ボスのバグである。 --一定以上の火力で撃ちこんでしまうと何もない空間で1ダメージを受けてボスを瞬殺または''ボスが無敵となってしまう''というものであった。 --これを回避するには自力で撃ちこみ速度を変えるか、道中であえてパワーダウンをするしかないため厄介な初見殺しであった。 **総評 しっかりとした背景設定、クオリティの高い楽曲群、アリーシャ姫の「アムルー!」の呼び声が感動させてくれるエンディング、そしてナムコの当時までの全作品が紹介されるスタッフロールは圧巻。『ナムコ黄金時代』の思い出として、この作品を挙げるレトロゲーマーも数多い。~ 英字による「故深谷正一氏へ捧ぐ((86年に逝去した同社プログラマー。このころにリリースされた『イシターの復活』『源平討魔伝』にも同様の文が掲載され、彼が非常に慕われていたことがうかがえた。))」からも分かるように、これまでのナムコゲームの集大成的な作品となっている。~ リリース当時はD&Dマニアから「ブルードラゴンが火を吐くのはおかしい」という指摘もあったが((D&Dでは電撃のブレスを吐く。これは『ファイナルファンタジー』や『ソーサリアン』などに影響を与えた。))、その後この火を吐くブルードラゴンは受け入れられた模様である。~ **続編 後に続編として『ドラゴンセイバー』が発売。特徴としては世界観が中世から近未来に変更され、システムⅡの特徴の一つである拡大縮小機能による演出強化、チャージショット等の新システム等が新たに追加されているが、1面のボスの目玉パンチや5面ボス第2形態を代表する初見殺しや、ライフ制から一撃死制に変更された影響で前作以上に難易度が高い作品になっており、当時のシューティングの難易度のインフレを象徴した作品になっている。 **移植 //だれかx68k版の詳細希望。 -PCE版 --移植の関係上、横画面に変更され、後半の2ステージがカットされているが、ほぼ原作に忠実な移植。 -FC版 --原作のアレンジ移植だが、タイトルが『ドラゴンスピリット 新たなる伝説』に変更され、ストーリーの時系列もAC版の続編となっているちょっと変わった移植。 -PS版「ナムコミュージアムVol.5」 --旧・新バージョンを選べるようになり、縦画面モード搭載、メモリーカードにスコアなどを記録できるようになった。ただしエリア切り替わりごとにロードが入ってしまうのが難点。 -PS3版「ナムコミュージアム.comm」 --PSNを用いることにより全世界でのスコア争いができるようになった(新バージョンが対象、工場出荷設定、コンティニュー無し)。 --ランキング対象外のモードでは面セレクトあり、新旧バージョンの選択、BGMにリファイン版を使用できたりアナログ入力による連射速度の変更ができるなどかゆい所に手が届いているHDリマスター版。4面ボスのバグもしっかり再現されている。 --リリース当時は3面ボスの曲が違うバグがあったが修正された。しかし修正後も一部の敵を撃破した際の音が違うなど完全な移植ではない。
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