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ロストヒーローズ - (2013/04/28 (日) 21:14:00) の最新版との変更点

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*ロストヒーローズ 【ろすとひーろーず】 |ジャンル|ヒーローRPG|&amazon(B0089JVUCQ)|&amazon(B0089JVUSK)| |対応機種|ニンテンドー3DS&br()プレイステーション・ポータブル|~|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~|~| |開発元|ランカース|~|~| |発売日|2012年9月6日|~|~| |価格|6,280円|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/908.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -コンパチヒーローシリーズ復活第二作(第一作は『グレイトバトル フルブラスト』)と銘打って制作された作品であり、開発元は『世界樹の迷宮』シリーズを作っているランカース。そのためシステム面はそれと共通するものがある。 -パーティキャラクターはウルトラマン系から「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンメビウス」「ウルトラマンゼロ」、仮面ライダー系から「仮面ライダー1号」「仮面ライダーBLACK RX」「仮面ライダー電王」「仮面ライダーW(ダブル)」「仮面ライダーオーズ」、ガンダム系から「Ζガンダム」「νガンダム」「ゴッドガンダム」「ウイングガンダムゼロ」「ダブルオーガンダム」の計15人。さらに戦闘を補助してくれるアシストキャラは実に20人にも及ぶ。今作はバンプレストオリジナルキャラは''一切登場しない''ので、そちらは期待してはいけない。 &br() **評価点 ''力を失ったヒーロー達'' -本作に出ているヒーロー達は全員力を失っており、最初から全力で戦うことができない。この謎を追求していくのが本作のおおまかなストーリーになっている。 -失われた力は敵との戦闘で入手した「AP」で取り戻していくシステム(''スキルツリーシステム'')になっている。 --エクストリームメモリやオーメダル、フィン・ファンネルにオーライザーなども失っているため、おもに平成ライダーの様に作中で成長要素があるキャラはそれにまつわるスキルツリーをすぐには解放できなくなっている。回収後にヒーローのグラフィックが変化するアイテムもある。 --このため後述の雑魚戦でも苦戦する理由に説得力がついている。 -ウルトラマン系のキャラは''3ターンごとにカラータイマーが青と赤でスイッチし、赤の場合は全能力が激減する代わりにクリティカル率が大幅アップする''という漢仕様があるなど、どのキャラクターも個性があって空気化はしていない。戦力的にも、特に弱すぎて使えないキャラなどは特にいない。 --ガンダム系は全てのキャラが通常攻撃が斬・打・射のいずれかで全体攻撃のキャラもおりSPも多いというサポート型、ライダー系は属性攻撃が多彩で単体攻撃力が高いバランス型、ウルトラマンはカラータイマーの影響でボス戦などでは安定しないが基本的に全能力が高いリスクありの万能型。 ---その上で、メンバー屈指の行動速度を誇る仮面ライダーW、SPは低いがライダー並みの打撃力とウルトラマン級のHPを持つゴッドガンダムなど、細かい差別化も行われている。 ''再現度'' -『グレイトバトル フルブラスト』同様に、どのキャラも元となったキャラクター及び変身・搭乗する人物の性格をかなり高いレベルで再現している。必殺技発動時の音声、効果音、かけ声もほぼ完璧。ただし、キャラ本人の声は一切ない(ウルトラマン系のみ、戦闘中にお馴染みのかけ声を発する。平成ライダー系の電子音声は完備)。また、翔太郎&フィリップの二人で変身するWを除いて、変身者・パイロットの名前は一切出ない。 -シナリオの本筋はモブの味方に戦死者が出るなど基本的にシリアス。しかし、原作を知っていると思わずクスリとしてしまうような細かいネタやギャグ、ぶっ飛んだクロスオーバーイベントも満載の盛り沢山な内容となっている。 -メインシナリオではその時点でパーティーに入れているキャラクターによって会話が変化する。ちゃんと全員分用意されている辺り芸も細かい。更に拠点で仲間と会話する事が出来るが、その会話の内容もシナリオの進行に応じて細かく変化していく。 -攻撃系スキルや必殺技発動時はムービーが流れるなど、力が入っている。もちろん、後述のクロスオーバースキルもちゃんと作りこまれている。 -本作オリジナル要素として、クロスオーバースキルというものがある。2人のヒーローによる合体技で、ゴッドガンダムとウルトラマンゼロで放つ「爆熱ビッグバン・フィンガー」や、タロウとオーズで放つ「タジャドルダイナマイト」の様なウルトラマン・ライダー・ガンダム各作品の垣根をも越えた技の数々が実装されている。特定の組み合わせでないと使えないが、全仮面ライダーが有する「ダブルライダーキック」のように、同じスキル持ちなら組み合わせにこだわらない汎用タイプもある。 --キャラによって固有クロスオーバースキルの数に違いがあり、同じライダーでも1号は一つも持たずWは3つも有していたりとかなり差がある。スタッフインタビューによればこれらのクロスオーバースキルは元々の仕様には存在せず、開発中盤からそれぞれの版元の監修の元に組み込んだ要素との事。 ''辛口の難易度'' -世界樹の迷宮シリーズ同様に(というよりは少し昔のゲームと同じくらいに)難易度はかなり高めに設定されており、''雑魚との戦いでも油断したら全滅する''。セーブポイントも少なめだが、そこから拠点を行き来できる。 --特にボス戦はSPの使い方がかなり重要。何も考えず乱発してもクリアできるバランスにはなっていない。 --主な要因は終盤になると目立ってくる、レベルアップではなかなか追いつけない行動速度とそれによって叩き込まれる高い攻撃力。「ダメージを受けたら回復する」というよくRPGで行われる対策を行おうにも、準備を怠ると集中攻撃されれば1ターンで瀕死になりかねず、敵が速いので次ターン回復する前に殺される。もちろん、防御面も雑魚といえど油断できないし、ボス戦ともなるとさらに苛烈。 ---少なくとも一人は回復役として可能な限り行動速度を上げておかないとおそらく話にならない。 --それでも、決して''クリア不可能と思えてしまうほどの異常難易度というわけではない''のがポイント。もし全滅してもすぐにその場で再戦可能で、メニュー画面から準備もできる。 --装備をおざなりにする、スキルを使わないなどの縛りプレイを許さないような難易度であり、本作のシステムを理解したうえで使って進めないと厳しい。 ---序盤は比較的難しくはなく、システムに慣れるにはちょうどいい難易度と言える。この間にちゃんとシステムを有効活用できるようになれということだろう。 ''本体毎に違う仕様'' -3DS版は2画面という特徴を生かし、各種ステータスやダンジョンマップが下画面に表示される。そのためいちいちボタンを押して開く必要性が無い。さらにすれちがい通信にも対応しており、すれちがう度に構造が変わったり特典アイテムが豪華になる「ランダム・キューブ」と言うダンジョンで遊ぶことが出来る。 -PSP版はカスタムサウンドトラックの機能があり、好きな曲を入れて必殺技発動時に再生できる。 --ロード時間や機能面では3DS版の方が優秀だが、カスサンや長時間プレイする場合に役立つ大容量バッテリー対応のPSPも捨てがたい。どちらもストーリーに差はないので、好きな方を選ぶといい。 ''チップ収集'' -敵を倒すとランダムでその敵のチップが入手でき、外付けスキルの開発・弱点の常時表示・辞典の登録が行われる。スキルの開発は、いくつかのチップを複数組み合わせないと開発できないことが多い。開発したスキルは全キャラで共有され、他キャラが装着している場合は装備できない。 ''いつでも帰還できる本拠地'' -移動中であればいつでも、メニュー画面のコマンドから一発で本拠地へと帰還できる。本拠地へ戻ると全ての損傷が回復し、ショップでの売買や装備強化、チップの報告、データのセーブ等が行える。 -ダンジョン側にも要所要所にセーブポイントを兼ねた中継地点が設置されており、本拠地から任意の中継地点へ直接に移動できる。探索の進展に応じ中継地点の付近から奥地へのショートカットもつながるように配慮されている。 -本拠地へ気軽に帰ることができるのは本当に便利。セーブがまめに取れるというだけでも便利なのだが、その気になればメンバーの交代や装備の見直しなどもできる。 ''豪華すぎる初回封入特典(3DS版)'' -3DS版の初回版には、コンパチシリーズの元祖『[[SDヒーロー総決戦>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1205.html]]』が遊べるようになるダウンロードコードが封入されている。移植の技術に定評のある有限会社M2(エムツー)によって制作されており、同社制作のゲームギアのバーチャルコンソール同様、上画面の余白に表示される壁紙の変更、キーコンフィグ等の細かすぎるオプションが用意されている。バグも含めて再現度は高い。『ロストヒーローズ』起動後にタイトルメニューから選ばなければ遊べない仕様のため、『SDヒーロー総決戦』をダウンロードした後に『ロストヒーローズ』を中古として売り払う…等ということはできない。 &br() **難点 -通常の戦闘と比較すると、戦艦に乗ってエリア間を移動する「ライドダンジョン」はかなり面倒。 --まず、戦艦ライドマシンはダンジョンに落ちている強化アイテムでしか強化できない。しかも、一旦拠点に戻らないといけない。 ---おまけにこの強化アイテム、一部は不可視の隠しアイテムになっている。曖昧なレーダー反応を頼りに隠しアイテムまですべて回収しないと、一つでも取り落としたらただでさえ高い難易度が激烈に跳ね上がる。 ---隠しアイテムの大半は手間に見合わない消耗品((それも通常バトル用のアイテムなので、ライドバトルの助けにはならない。))であり、おまけにライドダンジョンへ入るたび''何度でも補充されランダムに再配置される''。そのランダム配置の消耗品に混じって、こっそりと固定配置でライドマシン用の強化アイテムも埋設されているという極悪仕様。 --ライドダンジョンでのバトルは通常戦闘よりも終了までに時間がかかり、やることも主砲チャージ・回復・破損箇所の補修など限られているため作業感が強い。ただし、シンボルエンカウントなのでうまくすれば戦闘を行わず切り抜けることも可能。 --「せっかくコンパチシリーズで出たのだから、コンパチブルカイザーを出してほしかった」という声もある。 --しかも、相手を酸状態(いわゆる毒)にできる砲弾が入手できると、相手の攻撃を阻害しつつ酸によるダメージで瀕死に追い込むという絡め手があまりに有効すぎて他の作戦が全く成り立たない(ボス相手でも効く)。 ---もはやそれを見越したかのようなバランス設定がされており、ダンジョンに到達した時点ではまともに戦っても倒せないもしくは''瀕死間違いなしな雑魚がそこらへんをうろついている''場合がある。 --『世界樹の迷宮』シリーズにおける"FOE"と同じような扱いでもあるので、無理に敵を倒さず出来る限り避けて進めば良いと言う意見もある。ただし、次のエリアに行くにはボスを倒さないといけないので、どの道装備品回収は必須。ちなみに、セーブポイントが少なく、ボス手前でセーブなどという甘えたことは許されない。 -装備品を強化するには一度外さなければならない。また、所持しているアイテムしか強化できない。そのため倉庫に預けている場合はいちいち取り出す必要がある。 -チップ収集がかなり面倒。弱点の看破などとても無視できない特典に加え、スキルも重要なものが極めて多い(むしろこれらのスキルがないとクリアはまず無理)。しかし、ドロップ率がさほど高くなく、運が悪いといくら倒してもなかなか入手できないこともある。 --今作は敵から集中攻撃されるとあっという間にやられてしまう攻撃力を有しているものが多いにも拘らず、回復スキルもこのチップによる開発によるものが大半。アイテムでもいいが、回復量が足りないこともある。 -今作では物理攻撃、間接攻撃、斬撃という3つの属性があるのだが、このうち斬撃の攻撃力が「物理攻撃力と間接攻撃力の平均値」から算出されるため、他2つに比べて装備や特殊能力などでダメージを伸ばしにくい。さらに防御側も「物理防御力と間接防御力の平均値」が防御力となるため、''基本的に斬撃が最も有効な敵というのは存在しない。'' --例えば仮面ライダーブラックRXのHEROスキルである「リボルクラッシュ」は、原作では誰が相手であろうと当たれば必ず殺せるまさしく必殺技としての印象が強いのだが、今作では斬属性のため物理攻撃や間接攻撃のHEROスキルに比べるとダメージを伸ばしにくく見劣りしてしまう(おかげで''「リボルクラッシュは斬ってないだろ」''というツッコミも) --自分が得意とする攻撃に対して強力な耐性を持っている敵にもそれなりのダメージを与えられるなど、攻撃の選択肢としてまで産廃というわけではない。 -シナリオはやや薄目。ダンジョン探索RPGとしては頑張っている方なのだろうが。 --敵味方双方のクロスオーバーや本作独自の世界観など、魅力的な仕込みはきちんと用意されている。ただこれらに関する評判から、「ストーリーの評価が高い」と思ってしまうと肩透かしを食らう。物語そのものは、どちらかといえば淡白で薄味。 --移動中ならいつでもメニューから一瞬で基地まで帰還できるシステムと、中盤以降の「一刻を争う、急いでくれ」と急かされ続ける展開とが噛み合っていないという指摘もある。ストーリーが分刻みのカウント中だろうと、仲間たちが背後で激戦を繰り広げている最中だろうと、システム上はどんなにのんびり探索&帰還を繰り返しても問題ない。また、ある程度はじっくりと探索し、マメに帰還することが推奨されるバランスにもなっている。 ---ただしこの点に関しては、ストーリーの都合で探索を縛らないという観点から評価する声もある。ヒーローたちの原作を再現したら、慌ただしい展開が多くなるのは不可避でもある。 -OPのクオリティが擁護できないレベルで低い。 --なんと素材はごく一部を除いて本編で使用した立ち絵のみ。 //以下はコンパチシリーズの伝統であり、難点にふさわしくないと思われるので非表示// //-ガンダム系も機体名で呼び合う。// //--仮面ライダー系に合わせる都合なのだろうが、パイロットの存在は完全に黙殺されている。「Ζガンダムとメタスがさらわれた」だの、「それはνガンダムの装備だ、返してもらおう」だの、「おいネモ、しっかりしろ。あっちで死んでたネモは仲間か?」だの、とてもシュールな会話が繰り広げられる。// //--ガンダム当人の台詞であるため、ダブルオーガンダムの「俺がガンダムだ」「お前もガンダムだ」が違った意味での名言と化している。// &br() **総評 -良質なクロスオーバーシナリオや歯ごたえのある難易度により、各作品のファンもコンパチシリーズファンも十分に楽しめる出来。3DS・PSPで本格的な3DダンジョンRPGが遊びたいと言うユーザーにもおすすめできる。
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