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カルドセプト セカンド - (2013/04/30 (火) 09:16:47) の最新版との変更点

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*カルドセプト セカンド 【かるどせぷと せかんど】 |ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B00006LJM2)| |対応機種|ドリームキャスト|~| |発売元|メディアファクトリー|~| |開発元|大宮ソフト|~| |発売日|2001年7月12日|~| |価格|6,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 「ボードゲーム+カードゲーム」という独自のシステムで多くのプレイヤーを虜にした『[[カルドセプト]]』の続編。~ 基本ルールはほぼ同じのまま多数の要素が追加されている。機種はDCだが、販売会社は前作『エキスパンション』以来のメディアファクトリーである。 **特徴 -主な追加要素は以下の通り。 --周回ボーナスが減らされ、未通過の砦を通る際にも砦ボーナスがもらえるようになった。 --サーバーを経由しての通信対戦に対応。 ---対応しているのはDC版のみ。その上、発売後僅か2年足らずで終了してしまった。 --カードが100枚近く追加され(もちろん削除されたカードもある)、それぞれの能力にも後述の『領地能力』を始めとしてさらなる修正が施された。 --複数のセプターによる『同盟』が可能になった。同盟相手の領地に止まっても通行料を払う必要はなく、また連鎖も共有することができる。 ---ストーリーモードでも『同盟』で戦うステージが用意されている。 --土地に出たクリーチャーへの「呪い」の種類が大幅に増加。マイナス効果だけでなく、プラス効果を及ぼすものも登場した。 --クリーチャーの種類に『種族』がなくなった。アイテムはクリーチャーによって使える種類が異なる。 ---これに伴い、種族に関わるアイテムやクリーチャーの能力に変更が生じている。また、前述の『カルドセプトDS』では『種族』ルールが復活した一方で、本作の『アイテム制限』ルールが『種族』と別個に用意された。 --クリーチャーの能力に『領地能力』が追加された。魔力を払って『領地』コマンドで使用することができる。 --配置することでマップ全体に効果を及ぼす『~アイドル』、アイテムとしても使用できるクリーチャー『リビング~』が追加された。 --アイテム破壊、奪取を無効にする能力を持つクリーチャー、アイテムが追加された。 --止まると好きな種類のカードを引ける「占い館」、連鎖は組めないがどのクリーチャーでも地形効果を得られる「複属性土地」などの特殊地形が追加。 --対戦時に細かいルール設定が可能になったり、AIを作って参加させたりすることができるようになった。 **問題点 -AIキャラを使うと簡単にカードを稼げる点は問題視されている。 --馬鹿なAIキャラを作り、弱いブックを持たせることで簡単に勝ってカードを集めることが出来る。 ---エキスパンションまでこの仕様はそのままであったが、3DS版で改善された。 ---- *カルドセプト セカンド エキスパンション 【かるどせぷと せかんど えきすぱんしょん】 |ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B00006B5NX)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|セガ|~| |開発元|大宮ソフト|~| |発売日|2002年9月28日|~| |価格|6,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| -2003年に『カルドセプト セカンド エキスパンション』としてPS2に移植。さらなる追加カードや条件を満たすともらえる『メダル』によるやり込み要素が加わった。 --メダルには様々な条件があり、偶然達成できる物もあれば、狙わなければ無理な物もある。集めると追加マップも現れる。 -ネットワーク機能を備え追加データのダウンロード等も可能だが、残念ながら『通信対戦』はできなくなっている。 **問題点 -一部のメダルの獲得が非常に困難。 --「総魔力90,000以上で勝利」「連鎖を10以上作って勝利」辺りはまだしも「パウダーイーターで全ての領地を埋め尽くす」「土地を一つも持たずに勝利」「全てのアイドルを場に設置」などはかなり面倒になっている。 ---輪をかけて酷いことにAIキャラを使うとメダルの獲得判定が''無効''になるのでかなり厄介。「パウダーイーターでドラゴンを倒す」など、ドラゴンを使ってくる相手自体が限られているためAIキャラで獲得したいのに…。 ---- *カルドセプト (3DS版) 【かるどせぷと】 |ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B005MWBZL4)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|大宮ソフト|~| |発売日|2012年6月28日|~| |価格|4,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| -タイトルは1作目と同じだが、内容は『セカンド』がベース。DS版と同じくWi-Fiによる通信対戦にも対応。 **特徴・評価点 -初心者向けの各種ヒント機能・チュートリアルの充実や、いらないカード3枚と引き換えに2枚の新カードを手に入れられる「マーケット」などの便利なシステムが加わっている。 --特に(CPUとの対戦に限って)ゲーム内の時間を止めて相手が引いたカードや使ったカードの性能をじっくり見ることができる「ドローポーズ」が加わったのが大きい。従来は持ってないカードで相手が使ってきたカードの性能を把握しにくかった。 -ゲームバランスは『セカンド エキスパンション』から大幅に調整が加えられている。新カードの追加や初代やサーガに登場したカードが追加された一方、セカンドで強力とされたカードを含めた多くのカードが削除されたり、一部カードの性能がDSと同じくマイルドになっている。 --バランスの取り方も巧妙で以前までの作品で猛威を振るった反射能力付与アイテムを防具にして使用可能クリーチャーを減らし、使いづらかった呪いスペルにドロー効果の付加、毒や混乱のダメージの上昇等の調整がされている。 ---全体的に風属性がやや強く、火属性が使いづらい印象があるが、どの属性もほかの色にはない特徴、強みがあり(一部の新カードを除いて、詳しくは後述)非常にバランスの良いカードゲームとなった。 -新能力「雪辱」追加。 --「相手に攻撃を無効化・反射されたときのみ発動」する特殊能力。効果は相手の体力を削ったり、魔力や手札を減らしたり様々。 ---旧作では手を出しにくかったこの系統のクリーチャーが対処しやすくなったのは大きい。またこの能力を前提にして、「アプサラス((レベル3以上の領地では攻撃無効。過去作にいたクリーチャー「カロン」やスペル「シミュラクラム」のように対価を払う必要は無く、クリーチャー「デコイ」「アンシーン」と違ってダメージスペルにもある程度の耐性を持つ。))」など過去では考えられないほど強力な無効化能力持ちクリーチャーも登場している。 -CPUのAI強化。 --度々指摘されていた「魔力枯渇時にセオリーに反して低額領地から売り払う」が改善された。 --無駄な侵略・ばらまきも減っている。 --また各CPUキャラに新たに「おまかせブック」機能が追加された。ある程度の固定カード+ランダムに選ばれたカードで構成されたブックで、思考パターンは同じでも新鮮に戦えるようになっている。 -キャラクターグラフィックはオリジナルの1作目や『セカンド』の傑怪老氏による濃い目の画風から、芳住和之氏による2000年代っぽい軽めの画風に変わっている。 --クリア後の「レベルアップステージ」による新キャラの登場、各キャラの魅力の掘り下げなど、ストーリー面でも強化されている。 -Wi-Fiによる通信対戦では週ごとにルールやマップが変わる、ランキング戦やスペシャル戦が行われている。また[[公式大会>http://3ds.culdcept.com/championship/ajcc2012/result/final/]]も開かれ、&bold(){多くのセプターを夢中}にさせた。 --フレンド登録している相手限定だが、ボイスチャットも可能。その場で対戦するのと何ら変わらない形でプレイ可能。 -3D機能との相性は、3DSソフトの中でも良好な方。 --本体が振られやすいアクションゲームと異なり、じっくり腰を据えて操作できるため画面がぶれにくいのがポイント。結構綺麗に3Dしてくれるので、普段OFFにしていても試してみるといいだろう。 **問題点・賛否両論点 -同盟戦の仕様。 --過去作と異なり、同盟相手への侵略ができなくなった。シルバーブロウでの意図的なレベル上げが不可能になっている。 --同盟相手の土地を自由にいじれるようになった。レベル上げに使えたりもするが、CPUは''自分の魔力が枯渇しても''プレイヤーの高額土地を売り払ってしまう。 ---特に多くのプレイヤーから貧乏神として蛇蝎のごとく嫌われているのがピケット。考えなしなレベルアップで常に魔力に貧窮している、親切心のつもりでこちらのデコイやオールドウィロウにターンウォール((対象クリーチャーをその属性の壁クリーチャーに変える。耐久力は上がるが、特殊能力は消えるので特殊能力頼みのこれらのクリーチャーとの相性は最悪。))を使う、手札に余計なファインド((カードを一枚引く。手札に復帰するので何度でも使えるが、捨てるタイミングを誤ると簡単に腐る。))を常に維持して重要なカードを捨てる…と、行動がことごとく裏目に出る。下手すれば''敵として戦うより厄介''とも。 ---ピケット以外のCPUも思考がプレイヤーと一致しない為にプレイヤーがスペルで強化し、万全な防御体制が整っている領地を''領地の属性が合っていないだけで交換''したり、''隣の敵領地を攻め落とすために移動''させる事もしばしば。 -レベルアップステージの難易度の高さ。 --ストーリー面は良いものの、運をも味方につけないとクリアできないほどの難しさで賛否両論。 ---ハンデ補正により相手の周回ボーナスが莫大になるので、ドレインマジックがほぼ必須カードと化すなど、通常とはブックの組み方自体を変える必要がある。 -本作からの新カードである「マジックブースト」は賛否両論。 --「使用者は半分の魔力で土地レベルアップが出来る」効果。使うタイミングは難しいが、上手くハマれば500~1000とカード一枚としては破格の魔力を節約できる。 #region(ただし…) -効果の関係上いつでも気軽に使えるスペルではないのがポイント。このカードを有効に使うにはレベル上げ用の領地と魔力そして何よりこのカードを引き当てることが重要だからである。 --より良い条件で使用しようとすれば魔力やこのカードを温存することになり、選択肢が狭まってしまい当然相手も有効活用させないように意識して行動するようになるので、戦術にも悪影響を及ぼすことになる。 ---だからといって迂闊に使用しても領地を奪い取られ最悪、対戦相手を勝利させてしまうことも。 --また、このカードは呪いスペルの為にホーリーワード(ダイス操作)系と重複できず、使用したがダイスの目が悪く領地を通過できず無駄使いに終わったり、通過出来たが出目先が相手の高額領地ということもありうる。 #endregion -スペルの削除について --セカンドで強力とされた「デモニックトレード」((自分の所有する土地に配置されたクリーチャーを全てゴブリン(能力が低く、地形効果も得られない)に変える代わりに、そのゴブリンの数×100という甚大な魔力を得られる。))をはじめとしたセカンドに登場した魔力収入スペルの多くが削除され、これまで強力だった「ランドトランス」((本来魔力が足りなくなった時にしか実行できない土地の売却を行うスペル。連鎖することで土地の価値が高まるシステムのため、連鎖させてからレベルアップすると支払った魔力以上に土地の価値が高まり、それを魔力に還元してまた別の土地に投資することで総魔力を高めていく戦術が存在していた。))も、売却時に土地価値の8割しか返ってこないよう変更されたため大きく弱体化。カルドセプト本来のクリーチャーを配置して土地の奪い合いをすることを強調するための調整と言われているが、コアなプレイヤーからは「戦術の幅が減った」とする意見も見られる。 --ネット対戦という環境への考慮か、妨害スペルも削減されている。嫌がらせにしかならない「ハウント」((数ターンの間、指定したセプターの手番をCPUに操作させる。))や効果が強烈な「ジャッジメント」((相手の所持魔力を8割減らす。ただし、1:2の確率で失敗し(失敗するほうが可能性が高い)、失敗した場合は自分の所持魔力が8割減らされる。))などはともかく、セプターの笑いと涙を誘った「マイン」((このスペルが使われた土地に次に止まったセプターは所持魔力が1/2に減少する。))の削除には惜しいとする声が多い。 -やはり強力な反射 --上記の雪辱は攻撃後にクリーチャーが生存していなければ発動しない。その為に相手が反射能力持ちの場合、先に反射された攻撃を喰らって死亡することも多い。雪辱持ちのカードはSTの高めなクリーチャー、ST上昇効果を持つ武器が多い為にますます反射が有利になってしまっている。 **総評 基本的なところは変わっていないが、細かい調整が施された新世代カルドセプト。~ 特にカードバランスの良さは歴代随一。それ以外にもユーザーフレンドリーな要素が多く、初心者、ベテランどちらにもオススメできる作品に仕上がっている。
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