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*DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー/アバタール・チューナー2 【でじたるでびるさーが あばたーる・ちゅーなー】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|~| |対応機種|プレイステーション2|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|アトラス|~| |発売日|〈1〉通常版:2004年7月15日/ベスト版:2006年3月23日:&br()〈2〉通常版:2005年1月27日ベスト版:2006年3月23日|~|~| |定価|〈1〉通常版:6,800円/ベスト版1,980円&br()〈2〉通常版6,800円/ベスト版1,980円|~|~| |レーティング|CERO15歳以上対象|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[女神転生シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/286.html]]''| ---- *概要 女神転生シリーズの完全新作として製作された作品。シナリオ原案は五代ゆう。 『1』と『2』のストーリーは完全に繋がっており、『2』を続編とするよりは前編・後編といったほうが正しい。 通称『DDSAT』、『アバチュ』。 - 『1』のストーリー 部族同士が激しい抗争を繰り広げる世界、ジャンクヤード。 トライブ「エンブリオン」を率いるサーフは覇者のみが辿り着ける楽園「ニルヴァーナ」を目指して抗争に抗争に明け暮れていた。 ある戦いにおいて謎の物体「ツボミ」から放たれた光球に汚染され、悪魔に変身する能力「アートマ」に覚醒してしまう。 悪魔の力を得たと同時に戦う事しか知らなかったサーフ達に人間らしい感情が芽生えていく。 不思議な力を秘めた黒髪の少女セラを巡り激化していく抗争の中、真の敵の影を追うサーフ達を待ち受ける真実とは…。 - 『2』のストーリー #region(ネタバレ注意) ジャンクヤードの抗争に終止符を打ったサーフ。 しかし、ジャンクヤードは消え去りメンバーも散り散りに。 サーフを待っていたのは楽園とは程遠い、無残な彫像と成り果てた人々が乱立する無人の廃墟であった。 仲間を求め見知らぬ荒野をさまようサーフの前に、謎の兵士達が出現。 彼らはサーフを所属不明のアバタール・チューナーと呼び悪魔に変じて襲いかかる。 彼らもまた悪魔化する力を宿していたのだ。 サーフと兵士の死闘を皮切りに、ニルヴァーナを舞台とした最後の戦いが幕を開ける。 #endregion *主な特徴・新システム -戦闘は『[[真・女神転生III NOCTURNE >http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/80.html]]』同様にプレスターンバトルシステムが採用されている。 -悪魔に変身して戦う  --悪魔合体や悪魔会話等の要素は無い。変身する悪魔もキャラごとに固有の悪魔である。 --変身を解除して人間状態で戦うことも可能。スキルが使用できなくなり、被ダメージ量が大きくなる等のデメリットもあるが、銃撃属性の攻撃が可能、悪魔状態に存在する弱点がない、破魔属性のスキルを完全無効化するなどのメリットもあり、戦略の幅を広めている。 -怯え状態 --敵悪魔の攻撃を無効化する、または弱点を突くと悪魔が怯えることがある。怯え状態の敵からは必ず逃走できるほか、後述するハントスキルの効果が増すという利点がある。 -マントラシステム --各地に配置されているカルマ端末から購入して装備する。装備した状態で敵を倒してAP(アートマポイント)を一定値貯めてマスターすることでスキルが習得できる。 --普通に戦ってもAPは貯まるが、ハントスキルという敵を喰らう攻撃によって敵を倒すことで大量に獲得できる。 --このため、通常戦闘においては弱点を突いて怯えさせ、ハントスキルで倒すという戦い方が重要になる。 -ウェイトスキル --使用することによって一度だけ特定の属性を無効、反射、吸収できるシールドを張ることができる。これを活用することで弱点をカバーすることができ、ボス戦闘においては非常に重要。当然、敵も使用してくる。 -リンケージ --パーティメンバーが持つ複数のスキルを組み合わせて発動する合体攻撃。参加人数分のアイコンを消費するが、相応に強力な特殊スキルが発動できる。一部の敵も使用してくるため、使われないように片方を集中攻撃するといった対策も講じなければならない。 -巨大な敵 --通常エンカウントでもプレスアイコンを複数所持する大型の悪魔が出現する。通常敵の数倍のHPを持つ強敵だが、ハントした際の見返りも大きい。 --仲魔システムが無い故に悪魔のグラフィックを大きくすることが可能になったとのこと。 *『2』での新システム -カルマリング --装備することによって様々な効果が付与される装備品。一人につき一つだけ装備可能。 --宝石を使ってステータス上昇効果を更に追加することもできる。 -羅刹モード --特定状況下で発生する特殊な戦闘。リスクは高いがその分大量の経験値とAPを得られる。確実に逃走できるためリスクを避けることも可能。 *ミニゲーム -『1』『2』ともにフィールドハントというミニゲームが遊べる。少しアクション要素を含むもので成功すれば大量の経験値とAPが獲得できる。 -『2』ではシエロシューティングというミニゲームが遊べる。こちらは完全な別ゲーの縦シューティングであり、ハイスコアを出せばアイテムがもらえる。 --あくまでもオマケ要素であり完全スルーしても問題はない。この辺りも『真Ⅲ』のアサクサパズルから改善されている点である。 ---- *評価点 -徹底して練りこまれた世界観とシナリオ --インド神話や仏教をベースにしたダークな世界観の下で重厚なストーリーが繰り広げられる。『1』で張られた大量の伏線が『2』で次々と回収されていく展開は圧巻。 --ストーリーの他、敵悪魔の弱点やスキル等も高いレベルで神話や伝承を再現している。地名等にも関連した単語が名付けられており、調べていくうちに世界観に引き込まれていくこと請け合い。 -良好な戦闘バランス --『真Ⅲ』において評価されたプレスターンバトルを受け継いでおり、スピーディかつ緊張感のある戦闘は健在。 --リンケージやウェイトスキルが盛り込まれたことによってより戦略的な戦闘が楽しめる。 -バランス調整もなされていて、パーティ全員が戦闘不能にならなければゲームオーバーにならない、パーティメンバー全員がアイテムを使用可能、『2』ではプレスターンアイコンを4個増やす「威圧の魔石」が登場したことによって全滅寸前に追い込まれても立て直しが可能、といったような易しめの調整がされている。 --敵の行動パターンも見直され、アイコンを増やすスキルを連発することによる一方的な連続攻撃、いわゆる「劇場」も見られなくなった。 --その他、破魔属性魔法が即死ではない、戦闘が終了すると戦闘不能のキャラクターがHP1の状態で復帰する等の調整もある。 -総合的に難易度は低くなっており、特に『真Ⅲ』で指摘された理不尽さ、対処不能さは大きく改善されている。 --それでも戦闘の難易度は高いか低いかで言ったら高い部類に入るのだが。気を抜けば通常戦闘でもあっさり全滅する。 -豊富かつ強力な隠しボス --アトラス恒例の強力な隠しボスも存在する。メガテンシリーズお馴染みのゲスト悪魔が多く、ファンサービスとしても好評。かなり早い段階で挑むことができる隠しボスも存在するため、低レベルで挑むのも一興。 --『1』に登場するある隠しボスは『ウィザードリィ ~DIMGUIL~』のダイヤモンドドレイクと並んで''RPG史上最強クラス''とも評される別格の強さを持つ。 -声優陣、音楽、挿入ムービー --いずれも豪華なキャストでクオリティが高く、ゲームを盛り上げる。声優に関しては『1』の序盤では徹底した棒読みだが、これには理由がある。 ---- *問題点・賛否両論点 -主人公サーフの影が薄い。メンバーが話し合うイベントシーンでもサーフは喋らず、参謀のゲイルが中心となって話すため''「エアリーダー」「主人公はゲイル」''と度々ネタにされる。それなりに見せ場はあるのだが他のメンバーが印象的なためどうしても印象が薄くなってしまう。 -ヒロイン「セラ」のキャラクター --某所では「RPG史上五指に入る不快なヒロイン」言われたキャラ。『2』になるとセラの背景が明かされ、更にパーティメンバーに加わるため改善されると言っていいが、『1』ではかなり不快に感じるプレイヤーも多いかもしれない。 -スキル名の安直さ --特に攻撃スキルが顕著。HPを奪う攻撃で「体力泥棒」、MPを奪う攻撃で「魔力泥棒」、魔封の付与効果を持つ物理攻撃が「黙殺」、黙示録」、属性魔法にも「竜巻地獄」、「岩責め」等々。  -『2』での自由度の低さ --『1』では中盤以降は自由にパーティメンバーを入れ替えできたが、『2』ではメンバーの離脱と復帰が激しく、長期に渡るため、主力として使っていたメンバーが居なくなり、急に戦力不足になるという事態もありうる。 --ラストダンジョンに入るともうそこから過去のダンジョンに戻ることもできない。アイテムや隠しボスを逃したプレイヤーも多数。ストーリー的にもう後戻りは出来ないことが察することはできるのが救い。 -一部の隠しボスに「死にゲー」「運ゲー」「作業ゲー」「戦って面白くない」という声もある。 --それらのボスの初見ではほとんど勝ち目がなく、何度もゲームオーバーになりながら攻略法を見いだしていく、というスタイルも賛否両論。 --無論正統派の強さを持つ隠しボスも存在する。 -パーティ及び敵の状態を確認できない --この作品においてはカジャ系、ンダ系の補助魔法が重要になるのだが、敵にどれだけかかっているか、自身にどれだけかかっているかが確認できない。状態や回数を確認するコマンドが欲しかったという声は多い。 --攻略サイトではコイン等を使って回数を数えておくことが推奨されている。 //-反射の仕様変更  //--敵の攻撃を反射するとそれが吸収される。この仕様によって、例を挙げると火属性を吸収する性質を持ち、火属性スキルを多用してくる//相手に常時火炎反射スキルを装備して挑むと敵が攻撃するたびに回復してしまい、一部のボス戦闘で積んでしまうこともある。 -分割商法 --容量等の問題もあったのだろうが、完全に地続きのシナリオにも関わらず、二つに分けて販売したことは指摘される。ある程度のフォローはされるがハッキリ言って『1』を未プレイで『2』をやってもあまりストーリーを楽しむことはできない。 --引き継ぎ要素もあり、『1』のデータがなければ習得できないスキル、手に入らないアイテム等の要素も存在し、それらが気になる場合『1』をやり直した上でそのデータを引き継ぎして、『2』を最初から始める、というとてつもない手間がかかる。『1』をやり直すのならば「強くてニューゲーム」が可能なのだが…。 ---- *総評 メガテンシリーズのテイストを引き継ぎつつも独自の世界観が構築されている作品。戦略性の高い良好なバランスの戦闘や魅力的なキャラクター、『1』で張られた伏線を『2』で余すことなく回収されている見事なストーリー等、見所は多い。 全体的にライトユーザー向けとも言える調整がなされているため、メガテンシリーズ未経験者にもお勧めできる作品といえよう。 ---- *余談・ゲーム外での展開 -原案の五代ゆうによる書き下ろし小説「クォンタム・デビル・サーガ」が存在する。ゲームとは大筋は同じだが細部に異なる点がある。実質的にはこの小説をゲーム化したのが「デジタル・デビル・サーガ」という位置づけが正確である。 -アトラスのゲームは品薄で価格高騰する傾向があるが、今作はベスト版が出たこともあってかなり入手しやすい。その点でもライトユーザー向けと言える。 -開発スタッフはこの作品を全年齢対象にしたかったらしい。実際には15歳以上対象になったがこれはグロ・流血表現ではなく全裸で登場するセラが引っ掛かったとのこと。 ----
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