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*さんまの名探偵 【さんまのめいたんてい】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000068H2S)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1987年04月02日|~| |価格|4,900円|~| **概要 プレイヤーは桂文珍殺人事件の真相を解くため、自称「関西一の名探偵」明石家さんまと一緒に事件を解決していく。 **特徴 -同ジャンル先駆者の『ポートピア連続殺人事件』がテキスト中心で作られていたのに対し、本作では同社の『ドラゴンバスター』を思わせる全体マップの採用、捜査コマンドのアイコン表示、アイテムや人名のシンボル表示などといった、視覚的なわかりやすさを持つ仕様で構成されている。 -吉本興業の当時の主要人物(主に当時の人気番組「オレたちひょうきん族」の出演者多数)が実名で登場している。 --さすがに吉本興業の社長までは実名で出せなかったが。 -要所要所でミニゲームが挿入される。内容はまさしくミニゲームといった小粒なものばかりだが、元々妙なノリのゲームの中に、その場の雰囲気を崩さず自然に溶け込んでいる。 -『ポートピア連続殺人事件』と比べると難解な場面が比較的少ない反面、地雷選択肢やミニゲームの失敗でバッドエンドというシビアな局面もわずかながら存在している。 --そのバッドエンドも重要人物が殺害されたり、捜査を投げ捨て南の島に宝探し(しかも宝はどこぞのさらりーまんに盗られていた後)など妙に種類が多い。 **評価点 -全体的にプレイしやすい。 --キャラクターが全体マップを直接移動するスタイルは、各調査場所や事件現場周辺の位置関係が明確。本作は大阪の有名スポット以外にも新幹線で東京へ移動する局面があったり、事件現場周辺の位置関係が謎解きの重要ポイントになったりするため、この方式が上手く活かされている。 --怪しいオブジェクトや重要なオブジェクトはかなり目立つようになっていて、ポートピアほどの理不尽な画面内探索は必要ない(ただし、捜査と関係ない小ネタは全然目立たないところにある)。 -表現力・演出力が豊か。 --人物の立ち絵の出来が良い。本人の特徴をよく捉えている。 --人物がしゃべるときにアニメーションで口が動いてSEが流れる(しかも人物によって音が変わる)という当時のゲームとしては画期的な演出がある。 --重要な手がかりを発見した時などには何種類かの効果音が入る。いずれも不気味なメロディで、中には心臓に悪いほど唐突に流れるものもあったりと、捜査の進展に合わせて緊張感や不安感をいや増すものとなっている。 -また明石家さんまが探偵というだけあり、そこかしこにちりばめられたギャグやさんまちゃんらしさが、重くなりがちな話をコミカルにしてくれる。 --わざわざBGM付でプレイヤー自身をからかったり、コマンドの中に「飲む 食べる」があったり、レオタードをかけてエアロビクス勝負したり、ある人物をゴシップネタで脅したりなど芸が細かい。 --FCでOKな範囲内でえっちな表現もあり、ある女性キャラクターの部屋では「その女性の全身を調べまわせるモード」や「手には入れられないが“あるアイテム”を見つけてしまうイベント」などが、事件とは全く無関係ながら用意されている。 -二転三転するシナリオ展開、複雑な人間関係、事件の裏に隠された真相など、推理物の王道を踏まえた質の良いストーリーは評価されている。 --事件当時、また事件後に不審な動きを見せる人物がかなり多く、調査の結果無実であったり本当に怪しかったりと、物語全体に大きな起伏がある。逆に、山場を盛り上げる「アリバイが磐石だった人物の意外な真相」といった王道展開もあり。 **総評 無機質になりがちなコマンド選択型アドベンチャーのシステム周りに視覚的なわかりやすさを加え、さらにキャラクター性を生かしたユーモアやギャグを織り交ぜ、手詰まりを起こしにくいほどほどの難易度に抑える…と、全体的にまとまりの良い仕上がりとなっている。&br()アドベンチャーとしてもキャラゲーとしても丁寧な仕事ぶりの光る、ファミコンにおける芸能人タイアップものとしては唯一と言っていい良作である。 **備考 -後年、同じ吉本芸人であるナインティナインをメインにすえた『ナイナイの迷探偵』が発売された。推理アドベンチャーとしての要素はほとんどなくなっており、「クソゲー」扱いを受けている。この『ナイナイ』には本作のBGM・ネタ(パッケージの取り込み画像まで登場する)が随所にさりげなく入っている。 --明石家さんまは登場しないが、西川のりお・太平サブローが引き続き出演。しかも、のりおはこっちでも「事件の鍵を握ってそうな怪しい人物」になっている -余談だが、『さんまの名探偵』に登場した吉本芸人たちに出演料は支払われなかった。しかし、桂文珍はゲーム内で殺されていることを知り、会社に出向き「わし、死んでるみたいやねんけど、御香典もらえまへんか?」と言い、出演料をもらったとのこと。さらに当時司会をしていた「はなきんデータランド」で自分が殺されることを、プレスリリース前にネタばらししている。 --この他にも文珍の登場するゲームがある。ファミコンの特別TV番組内で放映された「マイティボンジャック」の改造ゲーム『マイティ文珍ジャック』。番組参加者にプレゼントもされたが配布本数は30本未満とかなり貴重なソフト。詳しくは[[コチラ>http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/6479/faminko.htm]]と[[コチラ>http://famicoroti.blog81.fc2.com/blog-entry-292.html]]のページで紹介されています。 -作中、さんまが島田紳助に対し「紳助言うたらやくざや」と言うシーンがあるが、発売から24年経った2011年、紳助は暴力団がらみのごたごたで本当に芸能界を去ることになってしまった。 -電源ON後に表示されるオープニングは桂文珍が何者かに殺害されるシーンなのだが、主観視点での文珍のドアップの表情と「ギャー!」という叫び声の書き文字、そして倒れる文珍のバックが流れ落ちる血で真っ赤に染まる演出はかなり強いインパクトがあり、トラウマシーンとして挙げるプレイヤーも多い。 -ファミマガでビルでパックマンがプレイ出来るというウソ技が紹介されたが、ハローパックマンでウソ技が現実のものになった。
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