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スターオーシャン セカンドストーリー - (2013/10/30 (水) 20:31:36) の最新版との変更点

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*スターオーシャン セカンドストーリー 【すたーおーしゃん せかんどすとーりー】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00005OVWA)| |対応機種|プレイステーション|~| |メディア|CD-ROM 2枚組|~| |発売元|エニックス|~| |開発元|トライエース|~| |発売日|1998年7月30日|~| |定価|7,140円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1ブロック使用(最大15ファイル保存可) |~| |廉価版|PS one Books:2005年3月3日/2,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[スターオーシャンシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1137.html]]''| ---- #contents ---- **概要 -様々な目新しいシステムとハイクオリティなグラフィック・音楽を搭載したことで話題作となった『[[スターオーシャン]]』の続編。 -前作の仲間キャラの1人であるロニキスの息子・クロードと、惑星エクスペルに住む少女・レナのどちらかを主人公として選択する。 -仲間キャラクターはクロードとレナを含めて最大8人まで加入可能で、2者のうち片方を選択するケースや、特定の主人公でしか仲間にならないケースなど多彩。個性的で魅力的なキャラが多く、誰を仲間にするかで悩むことも --仲間の増加に伴ってか固定は主人公の2人のみ(前作では固定が4人と半分が埋まっていた)、主人公を戦闘メンバーから外せるなど編成の自由度が増している。 ---- **特徴・評価点 -前作で好評だった要素の数々は質においてはより洗練され、量においては大幅に増強された。 --シナリオもボリュームが増しており、更に仲間との感情度(=好感度)によってエンディングが変化する。主人公と仲間どころか仲間同士でも感情度によって組み合わせが変わるためエンディングの数は約80種類と圧巻。 --町や仲間の数が大きく増えたため、町での分散行動時に仲間とイベントを起こすプライベートアクション(PA)システムは前作を遥かに凌ぐ大ボリュームとなった。また、感情度の大半はPAの結果で増減するため重要(特定の戦闘でも増減するが)。 -大幅に増えたスキルによって戦闘関連のテクニック性が向上し、アイテムクリエーションにおいても作れるものが増え、やりこみ甲斐が増した。 --料理のスキルを利用したミニゲーム「クッキングマスター」も存在する。 --仲間と協力して「にせさつ」「ぎぞうくんしょう」「うら帳簿」「ぎぞう小切手」などの金・アイテムにまつわるやばい物を造るスキル「リバースサイド」、町の人(散会中の仲間をも含む)のポケットからアイテムをスるスキル「ピックポケット」といった"どう見ても犯罪"なスキルは、ファンから語り草となっている。 ---「ピックポケット」を使わなければ手に入らないアイテムさえ存在する。 ---しかし、あまりにこれらのスキルを使いすぎると仲間の感情度が下がるペナルティがある。とは言え、これも媚薬や出版物などのアイテムである程度操作可能なのだが…。 --あろうことかゲーム内に「どーじん」と呼ばれるアイテムが存在し、おまけにゲーム内で同人誌即売会まで開催されていたりする(さりげなく「スタオーマニアな女性」もその中にいる) --他にも、アイテムの説明文はスタッフの素のコメントのように見受けられるものが多い。特に酒ネタとワインネタに代表される料理ネタは、その種類が多いだけにコメントも多い。「ロマネコンチ」の「逆さから読んではいけません」などはふるっている。 --何故か武器を改造したら防具や料理や薬が出来るという摩訶不思議な事態も起こる。 -戦闘中に敵味方キャラクターが発する1200種類以上もの台詞を集める要素「ボイスコレクション」があり、この収集度によって難易度やサウンドテストといった隠し要素が追加される。中には限定状況下(特定のパーティ、特定のボスなど)で稀に発声するものもあり、大量に集めるのは至難の業。 -前作で「ラスボスが弱い」との意見が多かったことを受け、本作のラスボス・ガブリエル(及びその一味「十賢者」)はかなり強めに調整されている。また、特定の条件を満たすことで更に強化され(通称:真・ガブリエル)、超高速移動しつつ即死級ダメージの全体攻撃を連発する極悪ボスと化す。 --ガブリエル以外の十賢者では、高速詠唱・高火力・ネタボイスと3拍子揃った全体攻撃「スピキュール」を連発してくるミカエルや、戦闘前後や特技使用時の台詞が長すぎて全部言い切れない(ついでに厨臭い)ルシフェルなどが記憶に残っているプレイヤーも多いだろう。 --十賢者にはそれぞれ専用戦闘BGMが用意されており(と言っても何人かは同時に複数で戦うため1人1曲ではないが)、中でもルシフェル戦BGM「The Incarnation of devil」は桜庭統氏を代表する戦闘BGMとして知られ、後のトライエース作品でも度々アレンジ版が使われている。 --ただ、これらのボスは対策が出来れば弱いが、出来ないととてつもなく強いボスである。例えばミカエルのスピキュールは火属性全体攻撃だが、装備が火属性半減の場合ですら、''2000前後のダメージ''である。ダメージだけ聞けばたいしたことなさそうだが、スピキュールは詠唱時間がものすごく短いため(誇張でもなく''2、3秒ほど''である)、''食らって立て直そうと思ったらまた食らってフルボッコにされる''という状態になり、全滅するというプレイヤーが多数いた。 ---もちろんここまで書けば気付く人もいるが、火属性無効装備ならダメージは0になるため、途中途中何度も発動して鬱陶しいだけになる。「対策すれば楽だが、しなかったら地獄」というかなり極端なボスなのである。 ---PSPに移植された際にはこのあたりは修正されており、威力の減少、詠唱時間が長くなっている。 -凶悪なザコ・ボスが多数待ち受けるトライエース定番の隠しダンジョン「試練の洞窟」。ある意味本編以上のボリュームを誇り、気が付けば試練の洞窟だけで本編クリア時間を軽く上回っていた、なんてことも。 -最早トライエース隠しボスの定番と化したガブリエ・セレスタ&イセリア・クイーンが初登場したのも本作(ただし、両者の前身はSO1の隠しボス・ガブリエル)。どちらも凄まじい火力と移動速度でプレイヤーを苦しめた。 -ロード周りは、当時のゲームとしてはかなり早い。 ---- **問題点 -全体的なストーリーの完成度 #region(要クリック) -トライエース作品はシステムが練られている半面、ストーリーがなおざりになっている傾向がかなり強いのだが、それは本作も例外ではない。 -ストーリー自体は「不慮の事故で未開惑星にやってきた主人公が、様々なトラブルに巻き込まれる」というありふれたSFものであり、つまらないわけではないが細部の作り込みが非常に甘い。特にディスク2以降で顕著であり、主人公側の人間性を疑うようなイベントもいくつか存在する。 -例えばディスク2、「敵役である十賢者を倒すため4つのダンジョンを攻略して力を得る」というものがある。その内の1つである「愛の場」での出来事。 --仲間の1人がボスに人質に取られる。 --ボス「こいつの命が惜しければ4つの場の封印を解くための鍵を渡せ」 --仲間「自分の事はいいから絶対に渡すな」 --ボス「お前は黙ってろ。さぁ渡せ、他の者は下がってろ」 --結局主人公は渡す。 --ボス「折角だからお前の命も貰っておこう!」 --''結局4人で戦う。''そして勝利。 --ボス''「く・・・私とした事が・・・」'' --この流れを見れば分かると思うが、あまりにもお粗末なシロモノである。 --その4つの場では(ストーリー上の)力の根源を得られるらしいのだが、そこのボスを倒してクリアしても極めて象徴的なムービーを見せられるだけで、プレイヤーとしては今一つピンと来ない。象徴的すぎて分かりにくいだけか、単純に脚本の粗か、恐らくは後者だと思うが。 ---主人公も''「あんまり強くなったという感じはしませんけど」''と発言しているが、本人にも分からないものがプレイヤーに分かるはずもない。 -十賢者は重大な秘密を抱えているのだが、それが本編で明かされる事はなく、複雑なサブイベントを最後まで進めないと知る事はできない。隠しイベントになんかしないで本編に絡ませれば物語の深みが増した筈だが・・・((ちなみにリメイク後に発刊された漫画版SOSEではその真実をストーリーに織り込んでいる))。 --一応、後述の「真・ガブリエル」との戦いでは、戦闘前の会話がこの事を踏まえたものに変更される。しかし、その条件が上記の真実を知る事ではなくラスボスをパワーアップさせる事なので、色々と噛み合わない部分も。 --余談だが、上記のイベントの最中に選ばなかった方の主人公が前触れも無しに脅威の記憶力を発揮するシーンがある。お前は一体何者だ。 #endregion -イベントの台詞表示に癖があり、妙なウェイトが挟まる事も多い。 --特に目につくのが「!」「?」「・・・」といったキャラの頭上に出るアイコン。会話イベントではこれがちくいち挿入されるせいでテンポが大変悪い。 --台詞の表示も同じく。普通の台詞はメッセージスピードを上げる事で対応できるが、何故か(上記のアイコンとは別の)「・・・」の表示だけは妙に遅い。 --イベント自体も長く、メインストーリー最短クリアまでのチャートを知っていても、メインストーリークリアに辿り着くまでのプレイ時間の3分の1はイベントに費やされる。 --十賢者等ボス戦突入前のイベントも例外なくテンポが悪いので、ボス戦で敗北するたびに長いイベントを毎回見なければならなくなる。 --この台詞表示の癖のせいで、OPイベントがべらぼうに長くなってしまっている。特にレナ編では初戦闘までに凡そ20~30分以上は掛かる。 --イベント中には1時間近くもセーブできないものもある為、2周目以降はイベントを見るのが苦痛になる事も。 -コレクション要素であり、一定数以上集める事でおまけ要素が解禁される「ボイスコレクション」が色々と不便。 --システムデータといった物がない為、メモリーカード内の各セーブデータで聞いた事のあるボイスが対象となる。ラスボス撃破後にセーブができないのでラスボス自体のボイスコレクションは対象外となっている。 ---その為、過去のクリアデータを消して次のゲームを始めるとボイスコレクションも消えてしまう。 ---最終目的である「ボイスコレクション95%」を満たす為には、計画的な複数周回プレイをした上で、そのデータを残す必要がある。つまりメモリーカード2枚で30個のセーブデータ内に収めないといけない。 ---ボイス自体も、隠しパラメータに影響する物、戦闘内容に関する物、100回に1回という低確率でしか発生しない術詠唱等と多岐に渡る。戦闘で敗北してもゲームオーバーにならない闘技場でわざとやられる、特定の中ボスが低確率のボイスを言うまで何回もやり直すといった工夫が必要な場合も‥。 --ボイスコレクションの中には、そのキャラがどうやっても習得する事ができない術のボイスといったゲーム中で絶対に発声されない没ボイスが含まれており、バグを利用しない限り100%を達成する事が出来ない。 ---ただし、上記の通り最後の隠し要素出現条件は「ボイスコレクション95%」であり、バグなしでもこれを満たすことは可能。 -この時代のトライエースの代名詞と言っても過言ではない数々のバグ。 --スキル「ピックポケット」で盗めるアイテムと宝箱から入手できるアイテムは最大数が連動しており、「ピックポケット」でアイテムを盗みすぎると未開封の宝箱の中身が消滅してしまう事がある。 --●スキル「音楽」で演奏可能な楽曲の1つ「ヒーロー登場」を用いたデータ移行バグ(通称:音楽ロード)。イベントを再度見たり、アイテムを再度入手できるという大きなメリットがあるものの、手順を間違えると高確率でフリーズする。 --●一部のボイスがゲーム中で発声してもボイスコレクションに登録されない。 --●アイテムクリエイション「アート」で作れるアイテム「絵画『叫び』」「絵画『最後の審判』」を用いた必殺技変更バグ。 --●武器攻撃に一定確率での即死効果を付加するアイテム「メルティローション」「バブルローション」が、一部((例外は無敵状態のシン&メタトロン&ザフィケル。))を除く全ての敵に効いてしまう。多段攻撃と組み合わせれば瞬殺可能、且つ量産が容易。 ---ただし真ボスや隠しボスは凄まじい強さを誇る為、どうしても勝てない場合の保険として容認される事も。 ---また前述のイベントの長さから2周目以降や別のカップルエンドを見る為の時間短縮に利用される事もある。 --●最高難易度「ユニバース」では一部のボスのMPがオーバーフローを起こして負の値になり、術を使えなくなってしまう。 --クロードの特技「兜割」等一部のキャラの一部の技((主に高く跳躍して敵の頭上から斬る技。))を使うと、極稀に画面外まで跳び上がってそのまま降りてこなくなる事がある。 --その他、あらゆる状況下で多発するフリーズ。 ---特に戦闘終了後にボタン連打しすぎるとフリーズしやすい。セーブ不可の隠しダンジョン「試練の遺跡」の最大の試練はでフリーズである。 --なお、●印が付いたバグは、後期出荷版の修正版ROMでは発生しない。 ---初期版か修正版かは、パッケージ裏面右下隅の''「複製、レンタル及び中古販売は一切許可しておりません」''の記述の有無。あるものは修正版だと思ってよい。 ---また、修正版ではアイテムクリエイションのアニメーションを○ボタンで早送り可能になっており、こちらでも見分けられる。 -戦闘中に「逃走」コマンドを選ぶと、その戦闘中は全てのキャラクターに行動の指示を行えなくなる。「逃走」を選択出来ないボス戦での影響は無いが、強力なザコ敵相手だとなかなか逃げられず全滅することもある。これは1や3でも共通する仕様である。 -アイテムクリエーションのアニメーション時間がかなり長い。1やリメイク版1、2と比べると一目瞭然。 --その代わり3Dモデルのモーフィングで何が出来るかの判別が出来る。 -殆どの技や術と比べて(攻撃回数を増やした)通常攻撃が圧倒的に強く、それ故に(特に終盤は)戦闘が単調になりがち。 --さらに中盤以降で覚える攻撃術の演出が長い上にカット不可。「メテオスォーム」に至っては約30秒近くもあり、当然ながら術使用中は時間が止まる仕様なのでテンポが損なわれる。 --中盤以降術士は強力な攻撃術を使うより、序盤で使える詠唱時間が短い攻撃術で敵の行動を妨害するといった使い方の方が有効になってしまった。 -強化版ラスボスこと真・ガブリエルの出現条件はクリア前に満たす事も可能であり、下手をすればクリア不能にもなりかねない。 --尤も、「序盤の僅かな期間内に特定の町でPAを発生」が必要であり、事前情報無しではこれに気づかず辿りつけない人もいた。 ---逆に言うと、これを満たしていると、残り二つの条件「ラストダンジョン最後のセーブポイントでセーブ」「一旦引き返し特定の町でPAを発生」を「ラスボスに勝てないから」と一旦町へ戻る際に満たしてしまう事があり、''ラスボスに勝てないから戻ったのに、ラスボスが更に強くなった''という事態に陥ったプレイヤーもいた。 --一応、この条件を満たす段階で隠しダンジョンに挑戦可能になっているため、そちらで鍛えてから挑む事も可能になっている。 ---ただし隠しダンジョンのある町へ行かない限り、解禁された事に気づけないという問題点も。 -前作同様、「スタートレック」シリーズからの引用が随所に見受けられ、今作に至ってはタイトルロゴのフォント自体が「新スタートレック」と同一である。 ---- **その後の展開 -後にGBCで続編『スターオーシャン ブルースフィア』が発売され、更にコミカライズ・ノベライズ・ドラマCD・アニメなど多彩にメディアミックスされた。その関連グッズ量は前作の20倍近い。 --4コマ漫画にいたっては20巻近くも出版された。あまりの作数に、作家さんが全員ネタ切れ状態に陥ったという噂も。 --特に『月刊少年ガンガン』で連載されていた東まゆみ氏のマンガは人気が高く、後にアニメ化された。また、上記にもある『ブルースフィア』のキャラデザインを担当している(なお、そのブルースフィアのマンガも後に連載されたが東まゆみ氏ではない)。ただしマンガ自体は大人の事情もあってゲームではディスク1が切り替わるところで終わってしまっている。 -また、中古ソフト販売裁判の判例として名を知られることも多い。 ---- --- *スターオーシャン2 セカンドエボリューション 【すたーおーしゃん せかんどえぼりゅーしょん】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B0013D7DG2)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |メディア|UMD 1枚|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2008年4月2日|~| |定価|5,040円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|216KB使用|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |廉価版|アルティメットヒッツ:2009年12月3日/2,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| 2008年にPSPで発売されたリメイク版。開発はトライエースではなく、トーセと共同でスクウェア・エニックス自ら担当。 **変更点 -キャラクターの立ち絵、声優が一新された(一部例外あり。詳細は後述)。 -イベントシーン、及び一部プライベートアクションがフルボイス化。 -PSP版『1』と同じく、新仲間キャラとしてSO3の『ウェルチ』が追加された。 -一部イベントシーンにアニメーションを追加。原作で3Dムービーだった部分がアニメ化されている場合も。 -OPは前作と同じく主題歌付きのアニメーションとなっている。歌はSCANDALの『START』。 -通常攻撃がボタン連打で最大3回まで連続攻撃できるようになった。さらに、通常攻撃をキャンセルして必殺技を出せるようになった((PS版では『キャンセル』というスキルがないと通常攻撃から技を出す事が出来なかった。それにともない、PSP版は『キャンセル』のスキルが削除されている))。 -PS版では10種類と多かった属性が6種類に減少、それに伴い一部の呪文が削除・属性が変更された。 -呪文の干渉が廃止、また呪文やスキルの名称や効果が一部変更された。 -トロッコや落石といった戦闘中のギミックが削除された。 -「マジックロック」などの一部アイテムが削除された。 **評価点 -プライベートアクションが大幅に追加され、PS版にはなかったディアスのPAも追加された。 -前述した攻撃術の演出が軒並み短くなったorスピードアップしている点は好評。長くても10秒以下で済む。 -アイテムクリエーションのアニメーション時間がかなり短く+あっさりになった。 -各種ローション系がボスに効かない・音楽ロードなどの目立ったバグの一部が修正され、フリーズがほとんど起こらなくなった。 **問題点 -PSP版『1』がドット絵・キャラクターイラスト・システムなどを一新した''リメイク作品''だったのに対し、今回は一部バグなどの修正、ワールドマップのグラフィック書き直しなどが行われているが''移植作品''に近い。そのため『1』に比べるとドットが荒い。 -新規イラストとドット絵の差が激しい --元々のPS版からしてキャラクターイラストとドット絵でかなりの違いがあったのだが、新規イラストになり、人によってはPS版よりも違和感を感じるという声も。またPS版に比べて全体的に丸くもっさりしたタッチになり、これも賛否両論となっている((レナにいたっては「まんじゅう」なるあだ名までついた))。 -バグは多く修正されたのだが、ノースシティのプライベートアクション中に愛の場に飛ばされるバグがそのまま残ってしまった。またレナ編のみ、ウェルチ加入後にディアスを仲間にするとウェルチのステータスが初期化されるやっかいなバグがある。ディアスが加入するまでに彼女を育てまくると泣きをみる。 -追加キャラのウェルチがPSP版『1』の使い回し。 --追加キャラではあるがただPSP版『1』のデータを持ってきただけ。PS版にはいなかったキャラであり特に脈絡もなく仲間になるのだが、その分他キャラと絡むプライベートアクションが多く用意されている。しかし取って付けた印象が強く1人だけ存在が浮いている。 -バーニィのグラフィックがPSP版『1』の使いまわし。人によって「気にならない」とする者「違和感がある」とするものがいる。 -武術大会のディアスや前線基地のシンなど、イベント上倒せない(撃破難易度が非常に高い)敵は、ダメージを与えても体力が一瞬で回復するようになっており、倒すためには一撃でHP以上のダメージを与えないといけない。その為、敵のHPが10000を超える場合、実質、イベント戦闘で倒す事が不可能になった(一回の最大ダメージは9999)。 -『3』に搭載されていたイベントカット機能は残念ながら搭載されなかった。今作はOPイベントなどが長いため搭載して欲しかったという声は強い。 -クロードなどは攻撃力1900や3000の武器を装備できるが、一部仲間キャラの最強武器は攻撃力1000弱で止まってしまうという終盤での火力差についても修正されずそのままとなっている。 -通常攻撃の仕様変更 --PS版では通常攻撃が優秀なキャラは必殺技にクセがあり、逆に通常攻撃がイマイチなキャラは必殺技の使い勝手が良いなどといった個性付けがなされていた。今作では通常攻撃が3段攻撃可能の使い勝手の良いものになったため個性が薄れ、必殺技を使うより通常攻撃を連打してるほうが効率が良くなったため、意図して必殺技を混ぜないと戦闘が単調になる。 --「技より特定手段で強化した通常攻撃を連発した方が~」というのはSOシリーズの問題点であり、SO3DCでは様々なバランス調整によりその問題を見事に改善していたので、こちらの仕様変更でそれを再燃させてしまった。 -''ボイスコレクション削除'' --実際残ってはいるのだが、クリアすれば全て解放されてしまうため、やり込む楽しさが減ってしまった。手軽になったとも言えるが、このゲームはプレイの度に主人公の選択や仲間の選択を楽しむゲームでもある。故にやり込み要素が再プレイのモチベーションでもあった為、PS版経験者からのボイスコレクションの仕様変更は不評である。さらに、戦闘のボイスや掛け合いも少なくなっているため、この部分も批判されやすい。 --また、PS版をやり込んだ人ほどPS版の声が慣れ親しんでいる為、声優一新はやはり批判の種になる事が非常に多い。 --上記の変更に伴い、ミュージックモード(俗に言うサウンドテストのこと)が廃止 -キャラの立ち絵のバリエーションが乏しい --イベント時の会話で立ち絵が挿入されるのだが、バリエーションが少なくセリフの内容と一致しないことが多い。 -一部立ち絵の選定がおかしい。 --主人公達の他にストーリーに関わる人物にも立ち絵が用意されているが、何故か序盤に行く城下町の宿屋のおばさんや、野盗の下っ端にまである(無論、どちらもストーリーになど全然関わらない)。その一方で仲間キャラの一人レオンの両親や、主人公達を逃がす為に犠牲になる防衛軍の女隊長などには無く、基準が全くの謎である。 -アニメの入れ場所 --前作同様、ストーリーの随所でアニメが挿入されるのだが、10も無い貴重なアニメのうち2つも海上でのシン戦で使ってしまっている。それも片方は「シンがわーわー喚いて主人公側に向かってくる」と言うだけ。 **総評 -1のリメイクの出来が良かっただけに期待されていたが、今作はリメイクと言うよりも移植に近い作品となった。 --PAやフルボイス化など追加要素も少ない訳ではない。ディスク交換の手間も掛からず、「フリーズしない」「持ち運び可能」と言ったようにPS版より優れた点は確かにある。入手も容易である。 --個人のプレイスタイル、絵柄や声の好みにもよるのでどちらが良いとは一概には言えない。経験者にとってはかなり不満の残る内容だが、PS版未経験者の場合はバグが少なくなった分とっつき易くなっている *余談 -『十賢者』の顔グラフィックが全て判明する。が、4コマとの違い(特にミカエル)に戸惑いを覚えた人も少なくなかった。 -プリシスは、PS版のキャラクターイラストではPSコントローラーを持っていたが、PSP版ではPSPを持った絵に変更されており、芸が細かい。 -PS版・アニメ版『スターオーシャンEX』・PSP版『スターオーシャン2』のそれぞれで主要キャラのキャスティングが異なっている。元のキャストに慣れ親しんだプレイヤーには違和感があるが、新キャストもキャラに合っている為、そこまで問題はない。 --ただし、エルネストとミカエルの声優の東地宏樹氏だけは、PS版・PSP版共に同じである。東地宏樹氏は本シリーズを通して登場する人気声優であるため、変えてしまってはファンからの反発を招くと判断されたのだろう。 ---アニメではエルネストは家中宏氏が担当。ミカエルは登場しない。 -PSP版発売により『電撃「マ)王』にて再び漫画化された。作者はよしだもろへ。珍しくレナを主人公とした作品であり、東まゆみ氏の方と比べると比較的原作に沿った内容である。全三巻のなので端折った個所も多いが、短期間で本編のシナリオを上手くまとめており、エンディングまで描ききっている。 ----
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