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スターラスター - (2012/04/12 (木) 15:09:12) の最新版との変更点

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*スターラスター 【すたーらすたー】 |ジャンル|シューティング+RTS|~| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1985年12月1日|~| |定価|4900円|~| |>|>|CENTER:''[[UGSFシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1189.html]]''| **概要 パソコン黎明期にあったシミュレーションゲーム「スタートレック」を大幅にアレンジ、疑似3Dシューティングの要素を加えた作品。 スタートレックはターン式だったが、本作は刻一刻と戦況が変化するので、敵勢力の動きを見極めて、敵編隊を殲滅したり基地や惑星を巡ったりするというRTS的な要素があるため、ジャンル分けが難しいゲーム。 **ストーリー ボスコニアン戦後、自らの都合のよい宇宙を形成するためビッグバンを起こそうと企む謎の勢力「バッツーラ」。 対抗するために開発された最新鋭戦闘機「ガイア」を駆って、バッツーラを撃退せよ! **特徴 -残機制ではなくシールド制。シールドで攻撃を防ぐとエネルギーを消費し、ふたたびシールドを展開する。ただし大ダメージを食らった場合はシールドを貫通して機体のパーツ(エンジン、レーダー、コンピュータの3つのうちどれか)に破損が生じる。破損によるデメリットは2つあり、軽度の破損(DA)ではそのうちのどれか1つ、重度(NG)では両方出て来る。 --エンジンの故障(シールドが出なくなるか航行速度が極端に遅くなる)が最も危険。レーダー(全体画面の情報が狂うかレーダーが見づらくなる)が次にまずく、コンピュータ(遠距離攻撃用の魚雷が撃てなくなるか照準が出なくなる)はゲームに慣れていればわりと深刻でない。 --敵編隊には必ず球体の敵「ディスラプター」…スターウォーズのアレにそっくりな強敵がいるが、こいつの攻撃が直撃すると必ずパーツが故障する。特に紫、黒編隊の奴から撃たれると、シールドがパワーアップしていない限り一撃死する。 -ゲームモードは以下の3つからなる。 --''TRAINING''。基地と敵編隊があるだけの簡素なモード。敵は最弱の青と中間のグレーのみ。 --''COMMAND''。惑星を守りつつ敵の殲滅を目指すモード。最強の敵編隊である紫が加わる。 --''ADVENTURE''。バッツーラの本拠地「暗黒惑星」を破壊する、ゲーム本編といえるモード。最も難易度が高い。以下はADVENTURE前提で説明する。 -敵編隊を一隊壊滅させるごとに、惑星から1つキーを貰うことが出来る(惑星に直接行って貰って来る必要がある)。しかし光子魚雷で破壊してもカウントされない。 -7つのキーを集めた後水色の星へ向かうと、暗黒惑星の位置を教えてもらえる。 --そのため、まだキーをもらっていない星が破壊されてしまうと暗黒惑星の座標を教えてもらう事が出来なくなる。但し暗黒惑星自体はゲームスタート時に存在しており(レーダーには映らない)、正しい座標にワープすれば戦える、このためスタート直後に暗黒惑星を撃破することも可能である。(機体のパワーアップは必要だろうが) ---一応暗黒惑星の場所には敵編隊は侵入できないのでレーダを注意深く観察すればある程度は推測できる。 -惑星や基地がワープ直後に表示される事がほとんど無い(''COMMAND''まではレーダー内の範囲にワープする)、このため移動の概念が判っていないと見つけるだけで一苦労。 --このため、トレーニングで基地を素早く探し、ドッキングするための移動方法を体で覚える必要がある。 **2つのモードと操作方法 ***マップモード -このモードでは画面下部のレーダーに自機(△)、基地(B)、惑星(*)、敵軍団(E)などが大きく分けて8×8のエリアに表示される。 --シミュレーションゲームにおける戦略画面である。 -十字ボタンでカーソルを移動、Aボタンでカーソルの地点にワープしBボタンで光子魚雷を発射する。セレクトボタンでコンバットモードに移行。 -マップ上に敵編隊、惑星、基地がランダム配置される。敵編隊は放っておくと惑星や基地に攻撃をしかけ、やがては破壊してしまう。状況はリアルタイムで変化するので、「どのようにして惑星や基地を守るか」が非常に重要となってくる。時には見捨てる覚悟も必要。 ***コンバットモード -このモードでは画面上部のキャノピー部分に敵や味方基地、惑星などが表示され、レーダーには点でその位置が表示される。 --レーダーの▼部分が自機の視野範囲で、これに対象物が入るようにコントロールする。 -十字ボタンの上下左右で旋回、Aボタンを押すことにより加速する。Bボタンでガンクロスの位置にビームを発射、セレクトボタンでマップモードに移行。 -加速やビーム発射にはエネルギーを使う。このエネルギーは基地で補給することが可能。 --基地では補給のほかにビームの威力アップ、エネルギー量アップ、シールド強度アップ、フォトントーピドーを8発補充のどれか(寄る基地によって異なる)を1度だけ受けられるので、守りきれないとクリアが困難になる。 **ゲームの終了条件 -敵軍団を全て破壊すれば勝利となる。トレーニング、コマンドではこの方法のみが勝利条件である。 --アドベンチャーモードのみ、上記の方法以外で特徴の方法で示されている暗黒惑星に到達し、破壊することにより真のエンディングになる。 -以下の場合は敗北となる。 --自機がシールドの許容範囲を超えてダメージを受け破壊された場合、バッツーラにビッグバンを起こされゲームオーバー。 --自機のエネルギーが0となった場合 --全ての惑星が破壊された場合 -ゲーム終了後、敵の撃破や消費した燃料や時間、残存する惑星&基地の数に応じて評価がくだされる。 --点数に応じて階級が示され、最高位の階級は事実上暗黒惑星を破壊しなければ得られないようになっている。 **問題点・賛否両論点 -銀河を守るのが自分1人しかいないのに、開始時点で複数の惑星が敵に囲まれているような詰み配置がどうしても出て来る。シチュエーション的には燃えるが、基本的にはリセットゲー。 --マップ生成は完全にランダムのため、最初のマップ配置の時点ですでに詰んでいるような場合もある。なので、気に入ったマップが出現するまで何度でもリセットしてやりなおすと攻略しやすいが、リセットから瞬時にゲームが立ち上がるファミコン時代ならではだったといえる。 --リセットがたやすいファミコン版はまだしも、ハイスコア集計がされていた業務用(VSシステム)では洒落にならない仕様だった。 -「3D空間を移動している」という概念を理解することからこのゲームは始まる。当時はほとんど例がなく斬新ではあるが、ファミコンのメイン購買層である小学生にはハードルが高すぎた。 -普通に敵を全滅させてもクリアにはなるが、真のエンディングを見るには暗黒惑星を破壊しなければ駄目。 --暗黒惑星に到達する条件が特徴の項目で挙げたように非常に困難で最終的に運も絡む。 --そして暗黒惑星では黒いディスラプターが雑魚として登場、喰らえば瀕死になる上暗黒惑星自身も攻撃してくる。そして鬼のように耐久力があるので根気と一発も喰らわない回避力が必要となる。 --またその間にも敵部隊は他の惑星を攻撃しているため、すべての惑星を破壊される前にクリアしなければならない。 -曲が少ない。 --基本的にゲーム中にBGMが流れないため若干寂しい感じを受けるかもしれない。 --しかし暗黒惑星に到達すると初めておどろおどろしいBGMが流れ、撃破した時のファンファーレは感動を呼ぶものとなる。 **総評 システム面では斬新であったが、操作方法の難解さ、ルールの複雑さからあまりにもハードルが高すぎた。そのため、「早すぎた名作」という声がよく上がる。~ 1985年という時期では、[[バンゲリングベイ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/237.html]]にも増して複雑なこのソフトを受け入れる用意がなかったのだ。~ 従って発売されたばかりの初期の頃は「意味不明な高難度ゲー」として日の目を見ることはなかった。しかしこのゲームの面白さに気付いたゲーム雑誌のライターが魅力を伝えるために攻略コーナーを作成、説明書では補えきれなかったルールを易しく説明する当時としては異例なものであった。^ そしてその記事を見てルールを分かったプレイヤーが再びプレイし、賛否両論とも言えるゲーム性に再評価を与えたのであった。~ **移植版 -アーケード版(1985年、ナムコ) --家庭用からの逆移植ではあるが、基本的にはFC版そのままである。 -X68000版(1994年8月26日発売、電波新聞社) --X68k最末期に発売。FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジモードはグラフィック、サウンドともにオリジナル版から大幅に強化されている。 -PS版『ナムコアンソロジー1』(1998年6月4日発売、ナムコ) --FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジ版における「ADVENTURE」はクリア条件がかなり簡略化され、原作の「ADVENTURE」は「CONQUEST」と名前が変更されている。さらに隠しコマンドを入れる事で超絶難易度の「URALUSTER」が出現する。 -VC版(2008年3月4日配信、バンダイナムコゲームス) --FC版の再現であるが、いわゆる「ポケモンショック」対策として一部の演出がカットされている。 ちなみに、GC専用タイトル『スターフォックス アサルト』(2005年2月24日発売、任天堂/ナムコ)である条件を満たすことでFC版「スターラスター」を遊ぶことが出来る。 **余談 -後にTVで放送されたCMでは、暗黒惑星でのバトルシーンが挿入されている。漆黒のディスラプターが襲いかかる映像は非常にインパクトがあった。しかしこの映像、例えるならRPGのラスボス戦を公開しているようなものである。大胆なことをしたもんだ。 -ナムコはこの「スターラスター」以外にも多数のSFシューティングを製作しているのだが、後に発売されたソフト「スターイクシオン」にて、それらの設定がまとめられ、共通の世界設定を持つようになった。 -ケイブンシャの攻略本でイラストを担当しているのは、「空想科学読本」の挿絵で有名な近藤ゆたか氏である。
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