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*ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(前編・後編) 【ふぁみこんむかしばなし しん・おにがしま(ぜんぺん・こうへん)】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B00605LQCK)&amazon(B00605M1WY)|&amazon(B0002M2U9A)| |対応機種|ファミリーコンピュータ ディスクシステム&br()ゲームボーイアドバンス|~|~| |発売元|任天堂|~|~| |開発元|パックスソフトニカ&br()任天堂情報開発部|~|~| |発売日|【FCD】前編:1987年9月4日 / 後編:1987年9月30日&br()【GBA】2004年8月10日|~|~| |定価|【FCD(パッケージ版)】前編:2,600円 / 後編:2,500円&br()【GBA】2000円|~|~| |配信|バーチャルコンソール(前・後編同時収録)&br()2007年6月19日/600Wiiポイント|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:[[ふぁみこん昔話シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1998.html]]| *概要 それまでアクションゲームの制作がメインというイメージが強かった任天堂が初めて発売したディスクシステム向けのアドベンチャーゲーム。それまでのアドベンチャーものに推理ものやSF的な世界観の物語が多かったのとは一線を画し、日本の昔話をモチーフにした牧歌的でほのぼのとした作風が幅広いそうに受け入れられ、任天堂のアドベンチャーゲームの先駆けとして大きな人気を集めた。シリーズ化され、後に西遊記をモチーフにした第2作目が発売された。 *ストーリー 長串村に住むおじいさんとおばあさんに男の子と女の子、二人の子供が授かりました。&br() その子供が八歳の誕生日を迎えた頃、都では鬼が暴れ、人々の魂を集めているという噂が四人の住む長串村にも聞こえてきます。&br() その噂を聞いた子供達は、その日の夜に家を抜け出し、何かに導かれるように村の近くにある滝の裏へと入っていきました。&br() そこには見慣れない金属の塊が光を放ち、二人を待っていました。&br() そして、気が付くと、女の子には玉を連ねた首飾りが、男の子の腕には腕輪が着けられていました。&br() 二人は、今見たことをおじいさんとおばあさんに話すため、急いで家へ帰ります。&br() しかし、村の様子がおかしいことに気づいた二人は、草むらに隠れて様子を窺います。&br() その二人の目に入った光景は、鬼によって魂を抜かれる村人達、おじいさん達の姿でした。&br() おじいさん達を助けようと、草むらから飛び出そうとした二人を金太郎が止めます。&br() 翌朝、男の子と女の子は、傘子地蔵がおいていってくれた道具をもって、鬼が潜むという山へ向かうのでした。&br() *特徴 -シナリオは日本昔話の世界をベースにしているので、メッセージ・コマンドは全てが縦書きである。 -「ひとかえる」コマンドによるザッピングシステムの搭載。 --プレイヤーの視点を主人公の男の子、女の子の双方に切り替えながらフラグ立てを進めていくことで進行する。 -ゲーム進行上、取る必要のない行動を自由に取れるなど、選択肢が幅広い。が、その分ゲームオーバーを誘うトラップも多い。 -デフォの名前は、男の子が『どんべ』、女の子は『ひかり』。他に、犬は『りんご』、猿は『まつのすけ』、雉は『おはな』となっている。名前を変えられるのは主人公の2人のみで、名前つけイベントの時にコントローラーのスタートボタンを押すと、一気にデフォルトネームに決定できるという裏技コマンドが仕込まれている((当時は公にはされていなかったため、主人公のデフォルトネームを知らないという人も多かったようである。更に、後編スタート時にもう一度キャラの名前設定が出来る裏技も)) *長所 -昔懐かしい日本昔話の世界が独特な切り口で融合され、ほのぼのとした温かみのある世界観を作っている。 --シナリオ周りも何かを調査した時の反応や仲間との会話での反応のメッセージ、演出などに思わず笑ってしまうようなユーモアとギャグが散りばめられている。 -テキストとコマンドは全て縦書きで、『日本昔話』の雰囲気を強調している。 --日本の昔話という点を考慮してか、使われている文字はひらがなのみ。 //いや、「、」はあるだろ普通に。 -BGMの殆どは、日本民謡的なリズムと音感に終始しており、コミカルに、時にシリアスで哀愁漂う秀逸なメロディラインは一級品。 -ゲームオーバーを誘う選択肢も数多いのだが、基本的にはベースとなった昔話を知っていれば結果が予測できるものが多い。……のだが、あえてやってみたくやるようなものが多いのでついついやってしまうことも。もちろん、間違った選択に対するペナルティは『ゲームオーバー』という容赦のないもの。 -基本、ノーヒント。ただ、片割れや連れ歩いているお供に話しかけると、何かしら進展するコマンドが出てきたりする。 -主人公を切り替えて、NPCやもう一人の主人公に話しかけると、違う台詞が聞けたりとそれなりにテキスト周りが細かい。 -女の子、男の子の役割分担がある程度決まっている。 --荷物の運搬と敵のとの戦いは男の子担当、文字を読むなどの頭脳労働は女の子担当といった具合。 *短所 -ディスクシステムなので、セーブの旅に『A面』→『スタート画面』→『セーブしたところから……』→『指示されたディスクと面挿入』で、ちょっと手間。その関係で、処理がちょっと遅い。 -コマンドを決定・キャンセルするたびに巻物が閉じる開くを繰り返すので、少しテンポが悪い。 -進行させるために、同じコマンドを二回以上繰り返して選択しなくてはいけない場所が多い。 -物語を読むことより謎を解いて先に進めることに重点が置かれていて難易度が高い。 --フラグ立てが複雑な上にゲームオーバー要因が多いので難易度が高い。攻略本なしでの初見クリアは難しいだろう。 --シナリオ的にはひたすら謎を解いて先に進む内容となっており、次回作『遊遊記』のように物語上に深く関わってくるサブキャラクターのような存在がほとんどいないので、物語の深みがあまりない。 *総評 話の大筋は桃太郎だが、他の物語の道具や人物の絡め方に違和感があまりない。男の子と女の子の性格、台詞周り、それぞれのキャラで話しかけたときの反応の違いなどテキスト周りが充実している。くすっと笑いたくなるような改変が多く、飽きが来ない。コミカルなパロディを織り込みつつ、贖罪をテーマとしたシリアスなストーリーも評価が高い。短所で挙げたとおり、アドベンチャーとしては難易度が高く詰まりやすいが、それを十分に補う魅力を持つ作品である。 **関係する昔話一覧 -桃太郎(男主人公・犬・猿・雉・鬼&大筋) -かぐや姫(女主人公) -鶴の恩返し(おつうさん・反物) -金太郎(金太郎・熊・金太郎の台詞は全部『ひらがなえーご』) -傘地蔵 -雪女 -おむすびころりん(ねずみ) -河童 -UFO(アダムスキー型) -天狗の隠れ蓑(天狗・隠れ蓑の灰) -花咲か爺さん(花を咲かせる灰。SFCで「りんごは、花咲か爺さんの飼い犬」と設定されている) -かちかち山(木の船とウサキ・泥の船とタヌキ) -一寸法師(打出の小槌) -牛若丸(弁慶) -番町皿屋敷(お菊さん) -きつねとぶどう(ただしこれはイソップ物語が原点) -ききみみずきん(ずきんが耳栓に) -舌切り雀(子スズメ・スズメのお宿) -こぶとり爺さん(こぶを取られる前のおじいさん) -浦島太郎(玉手箱・乙姫様) -龍神伝説(龍) *SFC版「平成 新鬼ヶ島」 -ディスク版発売から10年後となる1997年に、SFCの書き換えサービス「ニンテンドウパワー」にて、本作の主人公たちの前世とお供の動物たちの過去を明らかにした外伝作品『平成 新・鬼ヶ島』前編/後編が配信された。 --これは、SFC向けの衛星データ放送受信用周辺機器「サテラビュー」にて、「サウンドリンクゲーム」として配信されていた「BS新鬼ヶ島」のリメイク版である。ちなみに、サウンドリンクゲームとは、あらかじめ決められた1時間にゲームデータとラジオ音声を同時に配信し、制限時間内に謎解きしてゲームを進めたり、スコア稼ぎを競うというもの。ゼルダの伝説やファミコン探偵倶楽部などの過去の名作がBS向けにリメイクされ、配信されていた。 --音源などに多少の違いはあれど、ディスク版も収録されている。 *移植版 -GBA版 ふぁみこんディスクシステムセレクション「ふぁみこん昔話 新・鬼ヶ島 前後編」 --機種変による音質とグラフィックの多少の変質はあるが、ストーリーや台詞などに変更はない。 -wii バーチャルコンソール「ふぁみこん昔話 新鬼ヶ島 前後編」 --GBA版同様、前・後編をひとまとめにしたものがダウンロードできる(600Wiiポイント)。しかし、こちらはテキストに一部変更点が存在する。 *その他 -続編に『[[ふぁみこんむかし話 遊遊記>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/607.html]]』という西遊記を元にした作品が出ている。 -メーカーも全く関係無いのに『[[天外魔境 ZIRIA]]』に「ふぁみこん昔話 じらいあ」と言うミニコントが始まる裏技がある。 -Wiiの裏スマブラこと「キャプテン★レインボー」に、ひかり(女の子)がメインヒロインとして参戦するという突然の快挙。ただし、見た目はかなり強いアレンジがなされている上、一部「遊遊記」のヒロイン、ちゃおの設定を含んでいる。(恋愛小説が好きという件)
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