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ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 - (2011/10/02 (日) 22:50:31) の最新版との変更点

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//クソゲーまとめ記事との統合と企業問題部縮小を一部実施。 *ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 【てぃありんぐさーが ゆとなえいゆうせんき】 |ジャンル|シミュレーションRPG|#amazon(B00005OVSG)|&image(tsimage.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=50&file=tsimage.jpg,width=160)| |対応機種|プレイステーション|~|~| |発売元|エンターブレイン|~|~| |開発元|ティルナノーグ|~|~| |発売日|2001年5月24日|~|~| |定価|6,800円|~|~| **概要 『ファイアーエムブレム(FE)』シリーズの生みの親である加賀昭三氏が、インテリジェントシステムズ退社後にエンターブレインの協力を得て製作したSRPG。略称は『TS』。~ キャラクターデザインは『FE 聖戦の系譜 TREASURE』と『FE トラキア776』も手掛けた広田麻由美が担当している。~ しかし裁判沙汰で有名になってしまった皮肉なソフトでもあり、発表から発売後まで多くの物議を醸した。 //-SFC最後のカセットである『ファイアーエムブレム トラキア776』共々裁判沙汰で有名になってしまった皮肉なソフト。 //「トラキア共々~」のくだりを具体的に説明する文章がないので、一時CO。 *FEシリーズとの類似と、FE・TS裁判 -発売当初の名称は『''エムブレムサーガ''((「EMBLEM(紋章)」の一般的なカタカナ表記である「エンブレム」ではない。))』。また、事前情報はいずれもFEシリーズとの明確な繋がりを連想させるものだった。 --『[[FE 暗黒竜と光の剣>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/726.html]]』と『[[FE 紋章の謎>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/83.html]]』に登場するチェイニーが本作にも出る、などのインタビュー。 --体験版時点でのリュナンの髪色が、『紋章の謎』のマルス([[参考>http://popup2.tok2.com/home/pupu/ts/lost/lost_world.htm]])と似通っていた。 ---キャラクター関係では他にも、『暗黒竜』のヒロイン・シーダに似たキャラ、ペガサス三姉妹などのFEシリーズおなじみのポジションのキャラ、前述のチェイニーと同じ特性を持つキャラなどが存在する。 --『[[FE外伝>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/312.html]]』とシステムが酷似している。 ---主に全体マップ移動、二つの軍を交互に操作する、敵にモンスターが存在するといった点がよく類似点として上げられる。 ---ちなみに、シリーズ内でもやや異色な『FE外伝』のシステムを流用して2004年に発売された『[[FE 聖魔の光石>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/770.html]]』が、過去作を知らないファンから「『TS』に酷似している」と誤認された事もある。 //---このためFE聖魔の光石が発売されて数週間程たった頃、ニンテンドードリームの読者投稿コーナーに「聖魔のシステム(全体マップ移動、モンスターの存在)がティアリングサーガに酷似してるんですが」という投稿がきた。『聖魔』のシステムは『TS』と同じく『FE外伝』の流用である。当然FEユーザーの読者はこれを見て失笑した。 //---コーナー担当者はティアリングサーガの存在そのものを知らなかった為にこの投稿をそのまま掲載してしまった。 //---ちなみに同誌の同号の別コーナーではFE・TS裁判問題を取り扱っていた。なんとも間の抜けた話である。 //↑余談に当たるので縮小。 -名前こそ違えど装備品やアイテムの効果がFEシリーズにあるものと全く同じなどといった要素も挙げられる。 --例:FE=キルソード、TS=キルブレード FE=リブロー、TS=とおいやしの杖。 ---ムリにかぶらないようにしたせいか、『TS』のアイテム名は妙に語呂が悪い。 //--更に、大手レビューサイトmk2の『[[ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/447.html]]』において、このゲームにそっくりだと言う、レビューもあった。 //---これはさすがにTS信者の荒らし行為かもしれないが。 //↑やや無理のある事例という事でCO。必要だったら復帰させてください。 -こういった内容の作品を、任天堂の競合ハードであり同社からシェアを奪ったプレイステーションで発売した事が任天堂の怒りを買った、とも言われている。 以上のようなFEシリーズとの類似性から、任天堂側に不正競争防止法違反と著作権侵害を訴えられ、裁判に至る。~ その結果、不正競争防止法違反を一部認められ、メーカーは7600万円の損害賠償を被る事となった。 **作品単体の評価点 1ゲームとして見ればかなりの良作といって差し支えないものである。 -プレイヤーが意図的に難易度を調整できるシステム --プレイヤーは、帝国に祖国を追われたラゼリア公国の公子リュナンと、その親友でありグラナダ海賊の棟梁ホームズの二人の軍勢を指揮する。 --リュナン編は完全な一本道の内容で、主に帝国との戦いに明け暮れる。正規軍なので敵も強く、かなりの苦戦を強いられる。 --一方ホームズ編は大陸中を気ままに冒険することができる。もちろんメインのシナリオはちゃんとあるのだが進められるタイミングは自由であるため、それまでにフリーマップで味方を最大レベルに上げるなり宝箱漁りに興じるなり闘技場でお金を稼いでアイテムを補充しまくるなり全くの自由。 ---敵対するのも海賊やモンスターの群れなど、強大な帝国軍に比べれば弱い相手ばかり。ただし帝国軍の大軍と戦う難関マップもきちんと存在するため一貫してヌルゲーという訳でもない。 --そして、物語の節目でリュナン軍とホームズ軍は何度か合流するのだが、ここで互いのアイテムやキャラ、資金を交換することができる。 ---つまり、進行を楽にしたい場合はホームズ編で育てたキャラや入手した強力アイテムをリュナン軍に送ればいいし、マゾプレイを楽しみたいのであればその逆をすればいい。 --ただし、このシステムは先述したように『外伝』からの流用である。 -40章に及ぶボリュームと、多彩な内容のステージ。 --軍が3つに分けられた状態からの進攻、強力な竜が暴れる中の防衛戦、船の上での戦い、レアアイテムを持ちながら逃亡する敵将の追撃、中立区での小競り合い、大半の地形が沼 といったようにステージ内容はとてもバラエティ豊か。 -60人以上の多彩な味方キャラ --スキルシステムを採用しており、キャラの運用方法に個性がある。レベルアップでスキルが増えるので、弱いと思っていたキャラが便利なスキルを覚えてエースになる、なんてことも。 --他にも、倒した敵の所持品を奪えるが味方に悪影響を及ぼす強盗、人間を殺すことができない弓兵、他のキャラのユニットに変身できるキャラ(ただし『紋章』に同じ性能のキャラがいる)、出撃するだけで全員に支援効果を得られるキャラなど、特殊な性能のキャラが多い。 --能力的に恵まれていなくともシナリオやイベント面で恵まれているキャラも多く、膨大なキャラがいる割には完全な空気キャラは少ない。リュナンとホームズ、どちらの軍勢に加えるかで発生するイベントが変わるキャラもいて、両編の一軍の編成を変えて何度も周回プレイをしたり、ホームズ編でお気に入りのキャラをとことんまで強化したりしてやり込むプレイヤーは少なくない。 ---更に、持っているだけで成長率が上がるアイテムが存在するため、普通は育てても弱いキャラでもプレイヤーの努力次第で強くできるのでキャラ強化は難しくない。 ---斧使いの歩兵ユニットであるサムソンが相当に強く、かなりの強ユニット。一方本家でも『烈火の剣』でヘクトルが大暴れしている。どちらも『トラキア776』のオーシンに続き、斧兵が地位を向上させるきっかけとなった。 -クリア後に育てたキャラを対戦させられる。 --当時のFEシリーズにはこのような要素はなく(後に発売されたGBA版のシリーズにはある)、当時は目新しい要素として受け入れられた。バランスブレイカーの封印機能や、BGM変更(サウンドテストも兼ねる)もできるため割とよくできている。 --敵を倒した数によって命中と回避に補正がかかる。 ---倒した武器の種類、倒した相手の兵種、倒した地形がそれぞれカウントされるようになっており、10体倒すごとに命中と回避が1%ずつプラスされていき、それぞれ対応した武器、兵種、地形の場合に戦闘時に補正が掛かる。これも後々対戦で生きてくる((それぞれの項目のMAXは250。条件があえば命中と回避に最大で75%もの補正がかかる。))。 -また、上記のように昔のFEシリーズを思い起こすようなキャラや、シナリオの大筋が『暗黒竜』に似ているといったセルフオマージュがちりばめられており、昔のFEに近い雰囲気を好意的に受け入れたシリーズの古参ファンも少なくなかった。 --シナリオ自体はオマージュ色が強いが、中盤からは海賊が主人公になるあたりが非常に新鮮である。またたとえ引き離されたり死んでしまったとしても絆は永遠に消えないという友情の大切さや戦争に絶対的な正義は存在しないという不文律を軸にして展開されるシナリオは現在まで高い評価を得ている。 **作品単体の批判点 -片方の主人公が、ヒロインのことを完全に忘れ去っている。 -片方の主人公のデザインが地味で、あまりこの手のゲームの主人公っぽくない。裁判沙汰に関連したデザイン変更が明らかに悪く働いている((因みに、その主人公は、最初は髪の色が青だった。))。 -ヒロインは初登場時点では数あるキャラの一人ぐらいにしか思えず、やっとシナリオ上で目立ってきたと思ったら離脱してしまうなど陰が薄いため、あまり人気はない。むしろサブキャラや一部の敵キャラのほうが人気の高い有様。 -とある不人気キャラ((分かりやすく言えば、実力も地位も確かだが、自分勝手・傲慢不遜を絵に描いたような嫌味キャラ。))が最後に生き返る点に関しては批判されやすい。もっとも、彼の力が無いと、ある人物は国を立て直せない為に、仕方がないところもあるのだが。 //リチャードの事ね。 -裁判の影響か、泣く泣く削られたと思われるマップや、設定変更を余儀なくされたり出番を削られたであろうキャラの名残などが垣間見える。 --特に、終盤で敵として登場する「ジュリアス」というキャラにそれが顕著。彼は、当時の雑誌に掲載された『エムブレムサーガ』の開発画面では、レイテルという名前だった。 -セネトやティーエといった主要キャラの出番が少ない。 --セネトは主人公リュナンの父グラムドの親友であるアーレスの息子であり、カナン王国の継承権で言えば第1位にあたる。主人公に匹敵する重要人物。 --ティーエはレダ王家の末裔であり、作中世界に4人しかいない竜に変身できる能力を持つ。 --といった重要な設定があるにも拘らず出番が少なく、操作できるのは最終マップのみ。これも前述のシナリオ削除の影響かと思われる。その為、本作の続編かリメイク版で、この2人の物語を望む人も非常に多い。 -戦闘のテンポが悪い部分がある。アニメをOFFにした際の投石機が最たる例。 -戦闘アニメの出来が今ひとつ。全体的に地味で動きがぎこちない。 --特に騎馬系の戦闘アニメでそれが最も出てしまっている。また攻撃の一動作ごとに基本ポーズに戻る仕様がそれに拍車をかけている。ただし何とか誤魔化そうとする工夫は見受けられるため、手抜きではないようだ。 --もっとも、そもそもの問題として動かし方にセンスがないという点は擁護しきれない。『紋章』と比較してみると一目瞭然。 --これは容量不足で起こったコマ数不足が原因であり、必殺時のアニメーションが武器が光るだけというものであるのも同じ原因といわれている。 -隠しキャラクターの出現方法が複雑すぎて攻略本や攻略サイトは必須なほど過酷。 --そうして苦労しても仲間になるのは回復専門職。ユニークな能力を二つ持ってはいるが、このゲームに登場する回復系ユニットはその殆どがそれぞれにユニークな能力を持っている為、「苦労の割には…」という印象が強い。 -血縁等の人間関係が複雑で、一度プレイしただけでは理解しきれないプレイヤーも多い。 **事後の影響 -企業態度は問題大有りだが、良くも悪くも注目されたのは事実でゲーム内容もよかったため売り上げも好調、多くのファンがついた。 --また、GBAで発売された加賀氏の関わっていない封印の剣以降のFEシリーズが全体的に難易度が低く、シナリオもライト色が強いためSFC以前のシリーズとは毛色が違っていた。昔のFEシリーズの雰囲気はむしろTSの方が受け継いでいた。 --そのため一時期はTSを支持する加賀氏の信者と加賀氏の関わっていない封印の剣以降のFEシリーズを支持する信者とで相争う状況が続いていた。 //しかもTSを支持するGKとTSを嫌いあくまでもFEを支持する任天堂信者が入りこみ泥沼化した。 //↑こういう記述は禁止事項です。 --その後、TSの続編であるベルウィックサーガが従来作品からシステムを一新、難易度もコアゲーマー向けに設定されFEシリーズと完全な差別化がなされたこと、更にGCで発売された『[[ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡]]』がゲームバランス、シナリオ色ともに古参ファンからも受け入れられる良作であったため現在は信者同士の争いは下火になっている。 --ただ、一時期の争いがあったためかWikipediaでは記事が荒れ保護されていた(現在は解除されている)。 -FE・TS裁判はゲームの製作者が退社した後の製作したゲームへの関係についての扱いが法的に決定付けられた判例となり、その後のゲーム業界に影響していくこととなった。 -[[公式サイト>http://www.enterbrain.co.jp/game_site/TearRingsaga/]]は今でも残っており黒歴史ではないようだ。 **余談 -続編である[[ティアリングサーガシリーズ ベルウィックサーガ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/860.html]]では、かなりの問題点が浮上している。 //↓以下の2件については上手いこと挿入する場所が見つからず。 //-また、本作の体験版はMAP3までしかプレイできないが、有志が改造コードでMAP4以降をプレイしたところ、これまた製品版とかなり違うところがいくつもあった。 //--この裁判のあおりで[[シミュレーションRPGツクール]]まで潰れてしまったという噂まである。(事実、シミュレーションRPGツクールのシリーズは出てない。ただし最初の作品の出来が酷すぎたという説もある。)
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