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*SILENT HILL 【さいれんとひる】 |ジャンル|ホラーアドベンチャー||| |対応機種|プレイステーション|~|~| |発売元|コナミ|~|~| |開発元|コナミ|~|~| |発売日|1999年3月4日|~|~| |定価|6,090円|~|~| ---- *ストーリー 小説家ハリー=メイソンは、ようやく取れた休日を利用して、以前より愛娘のシェリルがしばしば行きたがっていたアメリカ北西部の閑静なリゾート地、「サイレントヒル」へ遅れたバカンスを過ごしに向かった。~ サイレントヒルへ向かう途中、ハリーは車の運転をしながらつい睡魔に襲われてしまう。ふと目が覚めると、中学生くらいの少女が道路の中央へ飛び出してきた。あわててブレーキを踏むも、ハンドルを切り損ねて事故を起こしてしまう。~ 目が覚めると、シェリルがいなくなっていた。娘を探し、ハリーメイソンは季節外れの雪が降り、霧の立ち込めるサイレントヒルへと足を踏み入れる。 ---- *概要 -コナミが「スティーヴン=キングの小説をゲーム化する」という目標の下開発プロジェクトをスタートし、諸事情によりオリジナルゲームとして開発されたホラーゲーム。 ---- *特徴 -シナリオ --本作のシナリオは、大まかにいえば「町に根付く教団によって娘を奪われた主人公が、娘を取り返すために教団の謎に迫っていく」というものである。しかし、悪の元凶である教団やその手引きをしていた者たちもどこか影のある設定があり、単純に「勧善懲悪」では括れないストーリーとなっている。 --また、本作には4つのマルチエンドがあるが、そのいずれも少なからず悲しい結末が待っていて「ハッピー・エンド」と呼べるものが無い。 -恐怖演出 --本作は「ホラーゲーム」であるが、驚かすというよりはどちらかといえば精神的に追い詰めるような演出が多く、全体的に静かである。本作のホラーはいわば「静的恐怖」であり、バイオハザードのような「動的」な恐怖とは正反対である。 --本作では夜中や地下は勿論のこと、日中も霧が出ている為に非常に視界が悪い。本来見通しの良い開けた場所でも自分の周囲を把握する程度が限界であり、「周りが見えない」という恐怖を演出している。また、PS特有のポリゴンの粗さも恐怖感を煽る要素となる。 --「ラジオ」と「ライト」の存在。「ラジオ」は、敵が近付くと不気味なホワイトノイズを発するアイテムであり、このノイズで前述の視界の悪さを補っていくことになる。しかし、ノイズを鳴らしていると敵に気付かれやすくなるため、敵から逃げるときはあえてノイズを切るなどの戦略もとれる。また、このノイズ自身も恐怖演出に一役買っている。~ 「ライト」は、ゲーム中夜になったときや、地下を進むときに使用できるアイテム。勿論使用すれば視界が良くなるが、ラジオ以上に敵に気付かれやすくなるため、使用すると敵との戦闘は避けられなくなってしまう。 -ゲームシステム --本作では定点カメラではなく、可動式の第三者視点カメラを採用しており(一部除く)、カメラワークの悪さによる不意打ちなどに悩まされることが無い。 ---尤も、定点カメラには定点カメラ特有の演出が可能なため、必ずしもどちらが良いとは言い切れない。 --打撃武器が存在する。本作は雑魚の数が比較的多いが、全体的に銃器の弾丸の数が少ない(周回プレイではオプションで大幅に増やすことが出来る)。代わりに「鉄パイプ」「ハンマー」といった打撃武器が豊富に存在するため、そちらを活かしながら進めることになる。 ---また打撃武器が割と身近にあるモノばかりであることがリアリティを生み出している。 --「主人公が一般人」という設定。今作の主人公はただのライターであり、戦闘に関しては素人である。そのため、打撃武器による攻撃が隙だらけだったり、銃器の扱いが下手で遠距離や暗所では命中率が大幅に下がる(明るい場所かつ至近距離でさえ稀に外してしまう)などの特徴がある。 --敵の復活。本作では、敵を倒してもマップを切り替えて戻ってきたときに一定の確率で復活する仕様になっている。そのため、敵を全滅させても、必ずしも安全に探索できるとは限らないようになっている。 --クリア後の要素 ---様々な条件によって、一癖も二癖もある隠しアイテムが手に入る。チェーンソーといった洋ホラー御用達のものから、光線銃のような世界観を崩壊させるものまで。 ---あるアイテムを使用することで、世界観をぶち壊しにするギャグエンディングを見ることが出来る。このエンディングは評判がよく、のちの作品にも継承されていった。 ---クリアランクのシステムが複雑になっており、非常に戦略性が高い。最高ランクを取るのはかなりの難易度であり、コアユーザにも評判がよい。 ---- *批判点 -第三者視点カメラがあまりにもぐるぐると回るため、3D酔いを起こしやすい。 -謎解きの難易度が高い。特に、星座を用いたあるパズルでは多くのプレイヤーの頭を悩ませた。 --これを受けてか、以降の作品では謎解きの難易度も選べるようになった。 -クリアすると、次の周回で強制的に難易度が一ランク上がってしまう。 --最低難易度のEASYで始めても三周目には最高難易度のHARDになってしまう。本作は全体的に難易度が高いため、アクションゲームに不慣れなプレイヤーからの不満が大きかった。以降のシリーズでは廃止。 ---- *総評 -外国が舞台でありながら日本的な恐怖演出を持ち、ストーリー性にも力を入れるという、当時のホラーゲームとしては非常に斬新な存在であった。 -また、ラジオやライトを組み込んだゲームシステムはアクションとしても非常に面白いものに仕上がっている。 -当初こそ「バイオのパクリ」と評されたものの、以降もSILENT HILLとしての独自路線を確立してゆき、日本を代表するホラーゲームブランドの一つとして成長することとなる。 余談 -作品名のSILENT HILLは静岡県を由来としたもの。静岡を直訳したものが怖そうな響きだと海外スタッフに気に入られ、そのままタイトルとなった。
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