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*悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印 【あくまじょうどらきゅら うばわれたこくいん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B001DCELCC)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |発売日|2008年10月23日|~| |定価|5,229円(税込)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |>|>|CENTER:''[[悪魔城ドラキュラシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要・特徴 -探索型悪魔城ドラキュラの7作目、DSの探索型悪魔城ドラキュラの3作目。通称「奪刻」「刻印」。 --探索型シリーズの特徴などの解説は[[シリーズ一覧>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html#id_25fac4c7]]のページを参照。 -対象年齢層の引き上げとそれに伴う作風の変化 --DSにおける前作・前々作では低年齢層の取り込みを意識してアニメ調のキャライラストやムービーが用いられ、ストーリーやキャラクターにもコメディ的な部分があった。しかし思ったほど低年齢層のユーザーを獲得できなかったらしく、本作ではDS以前の作品のようなシリアスで大人っぽい作風に戻った。 --キャラクターデザイン及びイラストにはイラストレーターの廣岡政樹を起用。 -シリーズでは珍しく、主人公が一人の女性。 -マップ選択 --本作のゲームの流れは、ウィゴル村を拠点に、その周辺地域の様々な場所を転戦していくというもので、悪魔城以外の場所も舞台となっている。 --従来の「悪魔城」だけにとらわれないマップというのは過去の作品でも見られたが、本作はその方向性が前作「ギャラリー オブ ラビリンス」よりも更に推し進められている。 -グリフシステム --従来の武器・サブウェポン・ソウル・魔法といった要素を、万物の力を術に変換した「グリフ」という形で一纏めにしたもの。 --グリフはステージ上に隠されていたり、敵を倒して獲得したり、敵の攻撃を吸印して入手する。 --グリフは「メイン・サブ(右手・左手)」と「バック(背中)」の2系統に大別され、計3つのグリフを同時に装備できる。 --メイン・サブグリフ ---近接武器・飛び道具・攻撃魔法といった攻撃用のグリフや、使用中のみ防御力を上げつつ敵の飛び道具を防ぐこともできる盾のグリフ。 ---上+Yのコマンドで、メイン・サブ両方のグリフを組み合わせた「合成印術」という必殺技も発動できる。 ---「月下」同様、二つのグリフを組み合わせて同時に装備することができ、それぞれワンボタンで使用できる。本作ではそれぞれのボタンを交互に押すことで連続攻撃も可能。 --バックグリフ ---補助系のグリフ。移動用の特殊アクションが行えるようになるもの、変身したりステータスを一時的に上昇・変化させるもの、使い魔を使役するものといった種類がある。 --全てのグリフは使用時にMPを消費する。通常攻撃手段であるメイン・サブグリフでもMPを消費するが、MPはグリフを使用しなければ高速で自動回復する。合成印術のみMPではなくハートを消費する。 --「蒼月の十字架」のドッペルゲンガーソウルの発展形として、グリフの装備セットパターンを最大3パターンに別々に設定でき、特殊な操作でどのパターンを用いるかを瞬時に切り替えられる。 -その他の新要素 --磁石を利用したアクションの追加 ---マップの特定地点には磁石が設置されており、キルクルスというバックグリフを用いると磁石に吸い寄せられる。磁石に吸い寄せられた状態でキルクルスを解除すると、反動で強く弾かれるように移動できる。移動方向は指定可能。 --宝箱 ---各マップの定位置に設置されており、開けるまで中身が分からない。 ---特定の場所で特定の行動を取ると出現する隠し宝箱や、何度でも出現し、開ける度に中身が異なる宝箱もある。 ---何度でも出現する宝箱に関しては、珍しいアイテムが入っているレア宝箱が出現する場合もある。レア宝箱は各地域別に出現する中身が異なるので、既に踏破したマップでもレア宝箱目当てで何度でも立ち寄る意味がある。 --属性ポイント ---熟練度的なパラメータ。各属性別に存在し、数値が大きいほどその属性のグリフの威力が増加する。 ---属性ポイントは、グリフによる属性攻撃で敵を撃破する、グリフを吸印するといった行為で増えていく。 --レースモード ---恒例のボスラッシュ以外にも定められたコースをいかに早く抜けられるかを競う『レースモード』も追加。 ---コンセプト自体は蒼月のソウルセットモードに近いが、あちらとは異なりあらかじめ最初から敵が配置されているのと、構造の異なる複数のコースから遊ぶ事が出来る。 ---もちろん、ボスラッシュ同様にWi-fiを利用したランキングも搭載。友達とスコアも競う事が可能。 --マーケットモード ---前作のショップモードに当たるモード。 ---ショップモードとの違いは、購入側のプレイヤーの分身となるキャラが猫に変更されている事。 &br() ---- **ストーリー 19世紀初頭、過去何百年にも渡って吸血鬼ドラキュラ伯爵より人々を救ってきたベルモンド一族は消息を絶った。 それ以来、ドラキュラの復活を恐れた人々は数々の組織を作り上げ、新たな対抗手段を模索するものの、どれもが満足な成果を挙げられないまま解体されていった。しかし、組織の1つである「エクレシア」の長バーロウは、ついにある成果に辿り着く。万物に宿る力を術式変換し刻印化したという「グリフ」。長年の研究の末、究極のグリフ「ドミナス」を完成させたのである。その力をもってすれば、ドラキュラをも滅ぼせるという。そして、エクレシア所属の女戦士シャノアは、その担い手に選ばれ、ドミナス適合化の儀式を受けることとなったが、同僚アルバスの乱入で儀式は失敗しドミナスが奪われた。シャノアは奪われたドミナスを取り戻すため、アルバスを追うのであった。 &br() ---- **評価点 -主人公シャノアの、クールビューティ的な魅力のあるキャラクターデザインは好評。 -全体的にシリアスな雰囲気である。 -悪魔城以外のマップの存在 --屋外の場所が多いということもあり、新鮮な感覚で楽しめる。 --一つ一つのマップは、迷路のように複雑ではなく、迷いにくいのでサクサク進められる。 -メイン・サブグリフを両手に持っての連続攻撃が爽快。 -演出面の更なる強化 --ウィゴル村の住人一人一人にボイスが割り当てられている、OPで語られているプロローグがフルボイス、一部のボスに敗れるとそのボスの勝利台詞が聞ける等、従来のDSで発売された悪魔城シリーズ以上に、比較してボイスの量が増加。 --更に、物語後半で訪れる事になる悪魔城では、エリア毎にサブタイトルが付加されている(例:悪魔城城門『狂夢の幕開け』など)。 -磁石アクション --慣れるまでは操作が難しいが、従来のハイジャンプの代用として使えるだけでなく、空中で停滞して敵の攻撃を回避したり高速移動手段として用いたり、磁石から磁石に飛び移ったりと応用の幅が広く、アクション性が高い。 --レディーレ(磁力のある飛び道具を射出する)というグリフを入手すれば、どんな場所でも飛び道具にキルクルスを引っ掛けて爽快に飛び回ったりできるようになる。 -ノーダメージボーナス --新たなやり込み要素としてボスを無傷で撃破すると特別なアイテムがもらえるノーダメージボーナスが追加。 -前作同様に小ネタやパロディが多い。 --パロディの例として、とあるボスの負けポーズが有名な拳王のアレだったり、クエストの名前がPCエンジンの名作のパロディだったり、声優ネタとしてドラキュラ伯爵が『天からお塩』で有名なキャラの技を使ったり等。 -アルバスモード --ゲームクリア後のおまけモード。本作の登場人物の一人であるアルバスを操作できる。 ---アルバスの性能は従来のおまけキャラクターとも一線を画するものであり、新鮮なアクションを楽しめる。 ---主な攻撃手段は銃による飛び道具。また画面をタッチするとタッチした地点にワープできるという特殊能力を持っている。 &br() ---- **問題点・賛否両論 -探索型にしては難易度が高い --これまでの探索型ドラキュラはライトユーザー向けに制作された為か、比較的難易度が低かった。 --しかし、本作はステージクリア型の作品を意識した作りになっているのか、FC版や悪魔城伝説を彷彿とさせる高難度になっている。 --更に取得できるハートの数も少ない。合成印術はハートを大量に消費する物が多いので、無駄遣いは禁物。 -操作関連 --本作では従来のサブウェポンに当たるグリフがメインウェポンの位置に存在し、前作までの必殺技に当たる↑+攻撃に合成印術が割り当てられている為、過去作に触れたプレイヤーほど合成印術が暴発しやすい。 --また、グリフの取得方法として敵の印術を吸収して取得するという方法は、初心者が気づきにくく、ドロップ率がかなり高いのに何度倒してもグリフを落とさないというループに陥る可能性も。 -ストーリーのラストの展開 #region -従来の作品には、たとえ後味の悪いバッドエンドがあったとしても、大団円的なグッドエンドも存在した。しかし本作では、バッドエンドを回避したとしても、悲愴感や喪失感の残る、グッドエンドとも言い切れないものであり、そこが良かったという声からシャノアのハッピーエンドを見たかったという声まで賛否両論ある。 #endregion -武器やアクションのバリエーション、収集要素の幅広さという点では、過去の探索型作品より少なくなっている部分もある。 --グリフ及び合成印術の種類は、過去の作品における武器・サブウェポン・ソウル・魔法・特殊技(大技)ほどバリエーション豊かではない。 ---使用できる合成印術はメイン・サブグリフの組み合わせに依存するので、「ギャラリー オブ ラビリンス」のデュアルクラッシュのように好きなものを使えるわけではない。特定の組み合わせ以外ではスカのような性能の合成印術になってしまうので、合成印術を活用しにくい部分もある。結果、収集要素としても若干味気なくなった。 ---バックグリフは、暁月や蒼月で言うところのガーディアンタイプとエンチャントタイプのソウルが同じ装備部位として一纏めにされているようなもの。そのため、それぞれのソウルを組み合わせて装備できた暁月や蒼月よりも自由度が制限されている面もある。 ---ただしこういった装備の自由度の問題は、グリフパレットを切り替えることで、ある程度解消できる。 --ゲームバランスを無視して大暴れできるほどのグリフはなく、風変わりな性能のものもあまりない。 -探索要素は前作までよりは薄れている。 --悪魔城以外にさまざまなエリアがあるといっても、ほとんど決まったコースをたどる一本道であり、広大なマップのルート分岐を踏破していったり、移動能力の獲得や仕掛けの解除によって、今まで行けなかった場所に行けるようになるといった探索型の醍醐味はあまりない。 --そういう意味で見方によっては今作は探索型と面クリア型の折衷作ともいえる。しかし面クリア型と違って、各エリアの構造は障害物や仕掛けなどがあんまりない単純構造が多いのが欠点。 --悪魔城外が多いぶん、悪魔城内の構造も従来に比べればそれほど複雑ではない。 -グリフ「レディーレ」の入手・引き継ぎ関連の問題 --レディーレはグリフの中でも取り分け面白い性能なのだが、終盤にならなければ入手できない隠しグリフ的なもの。終盤で入手してもその時点では活用できる場所は少ない。 --しかも、レディーレなどの「特殊な移動が行えるグリフ」は次の周回に引き継ぐことができない。 ---仮に最初からレディーレなどが使用できても、本作では進行上のフラグを無視してしまえるような箇所は無いので、その点での問題はないはずだが((イニレ・ラピドゥス引き継ぎによる高速移動を利用すれば、本来「ひしょう石」入手後でないと進めないティメオ山脈の別ルートに進むことはできるが、ストーリー進行に支障は無い))。 //---しかし、レディーレとキルクルスの組み合わせによって本来「ひしょう石」入手後でないと進めないティメオ山脈の別ルートに未入手でも進める等できてしまうため、引き継げないのは仕方ないのかもしれない。 -キー設定の問題 --次の周回への引き継ぎプレイを行うと、キー設定がなぜか初期設定にリセットされる。 --アルバスモードではキー設定を変更できない。 -アイテム回収の仕様 --『暁』以降、アイテムを最大数所持した状態でアイテムを回収すると、回収が出来なくなったが、本作では問題なく回収することが出来る。 --のだが、アイテムの最大数問わず回収出来てしまう為、最大まで所持しているのを忘れてしまう問題点も。 -パッケージ裏の説明文 --本作のパッケージの裏側では(『悪魔城ドラキュラ 血の輪廻』が、今蘇る)と書いてある。 --パッケ裏ではリメイクとPRしているのだが、全くの別物である本作を何故リメイクと言い張るのか。 -おまけ要素の減少 --クリア後複数のキャラを使用して遊ぶことが出来た前作『ギャラリーオブラビリンス』に比べるとクリア後のオマケ要素が少ない。 --前作が従来のシリーズに比べて多過ぎた、と見ることも出来るが続編と考えると見劣りする。 &br() ---- **総評 DSで最後の3作目にして、安定した完成度の良作である。~ DSの3作品の中では最も好調なセールスを挙げた。まだプレイしていない人にもオススメ。~
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