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*がんばれゴエモン ~でろでろ道中 オバケてんこ盛り~ 【がんばれごえもん でろでろどうちゅう おばけてんこもり】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069TYX)| |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売元|コナミ|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテイメント大阪&br()(がんばれゴエモン製作委員会)|~| |発売日|1998年12月23日|~| |価格|7,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[がんばれゴエモンシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/639.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 >死者を蘇らせるマシンを開発した物知り爺さんに呼ばれたゴエモンとエビス丸。~ 早速起動させようとしますが、そこにかつてゴエモンたちと戦った「ビスまる」が登場、マシンを奪い去ってしまいました。~ 魔界のプリンスを召喚し、2人のラブパワーで世界を支配しようと言うビスまる。~ 野望を阻止するため、ゴエモンとエビス丸はビスまるを追いかけました! N64で発売された『がんばれゴエモン』シリーズの2作目。前作『[[ネオ桃山幕府のおどり>がんばれゴエモン ~ネオ桃山幕府のおどり~]]』は3Dアクションアドベンチャーだったが、今作は3Dグラフィックの横スクロールアクションとなった。 ---- **特徴 -エリアマップを移動しながらステージをクリアしていく『奇天烈将軍マッギネス』に近いシステム。エリア間、エリア開始前の演出も『マッギネス』のものを踏襲している。 --横スクロールアクションだがグラフィックは3Dで描かれており、画面には奥行きがある。ステージの分岐で奥行きの方に進むことができたり、奥から攻撃してくる敵やこちらに倒れてくる柱が存在したりするなど、3Dであることを生かしたつくりになっている。 --町ステージも横スクロールなのだが、3Dグラフィックのおかげで手前-奥の動きがよりリアルなものになっている。疑似3Dスクロールを採用してきた本シリーズにとっては正統な進化といえるだろう。 -時間帯の概念があり、道中・町・城ステージで時間を過ごしたり宿屋に泊まったりすることで昼→夜と変化していく。昼と夜では登場する敵が異なり、夜にならないとあらわれないキャラクターもいる。 -キャラクターの性能も『マッギネス』に準拠しており、敵を倒すとあらわれる「銀の招き猫」を取ることで武器がパワーアップする。初期状態のライフは3メモリしかないが、町で鎧を買ったり道中にある「金の招き猫」を取ったりすることで増やすことができる。 -各キャラクターの特徴は以下の通り。 --''ゴエモン'':武器はおなじみのキセルと小判。チェーンキセルの効果は他の作品と違って「卍ブロックを壊す」というものになっている。本作のみのアクションとして二段ジャンプができる。 --''エビス丸'':作品ごとに武器が変わるが、本作ではしゃもじ(成長すると羽子板)と手裏剣(ため攻撃はオナラ)を使用。特殊能力の「美声のメガホン」は声が固まって足場になるというコエカタマリンそのまんまの効果。本作のみのアクションとしてヒップアタックができる。 --''サスケ'':武器はクナイと花火爆弾。特殊能力の「サスケダイブ」で水中を移動することができるが、クナイによる接近攻撃しかできないため、ヤエに比べるとやや不利。 --''ヤエ'':武器は短刀とバズーカ。「人魚変化の術」があるため水中は彼女の独壇場となるほか、本作ではネタ的な意味でいろいろと優遇されている(詳しくは後述)。 -2人同時プレイができるようになり、『マッギネス』にあったおんぶシステムが復活。上に乗ったキャラクターによって通常とは違う攻撃ができるなどバリエーションが増えた。さらに条件を満たすと''4人同時プレイ''も可能。 -本作の敵はタイトルにもある通り、個性豊かな妖怪たち。「ひとつ目入道」「こなきじじい」といったメジャーなものから「魔女」''「バックベアード様」''といった西洋の妖怪まで出てくる。過去の作品から再登場した敵もいる。 --『マッギネス』同様、「うま」や「戦車」「和菓子将軍」など敵の乗り物を奪って乗ることができる。ただし、「戦車」は2人同時プレイ専用((厳密には1人プレイでも乗れないことはない。が「後ろから押して移動」「乗り込んで攻撃」と分担されているので、2人居ないとあまり使えない。))。 -エリアのボス戦はおなじみのゴエモン・インパクト戦だが、本作ではおみっちゃんをモデルにした''「ミス・インパクト」''が登場。2体のインパクトが連携して戦う。 --2体のインパクトはバトンパスで交代することができる。本作の敵メカはいずれも直接回避しづらいorできない必殺技を出してくるため、バトンパスで交代して回避するテクニックは必須。やみくもに攻撃していると相方が巻き込まれて肝心なときに交代できなくなることもあるので注意が必要である。 -久々に「手形」が登場。道中ステージを初めてクリアしたときや人からの頼みごと(ミッション)をクリアしたときに手に入り、一定数以上を集めて関所を通過しないと城ステージに行くことができない。 ---- **評価点 -ネタ要素が豊富。シリーズの中でもかなり濃いものがそろっている。 --ゴエモンたちを見ると「わしを飼うゆーな」と怯える''「イグアナのおっさん」''(元ネタは『ダウンタウンのごっつええ感じ』の「トカゲのおっさん」)。 --ゲーム中では確認できないがBGMの曲名も遊びまくっているものが多い。中には''「あたしのとなりのトロロくん」''という曲名も曲調もギリギリなものも。 --手形ミッションの1つにヤエちゃんが子どもからの電話相談をするというものがあるのだが、やたらと分岐の数が多く、展開によってはとても子ども相手とは思えない会話になる((中でも「ゴエモンさんにおみっちゃんがいるなんて…」という発言はファンの間に物議をかもした。))。クリアするとまた別の電話相談ができるのだが、そのときの質問が''「ゲームクリエイターになるにはどうしたらいい?」と妙に生々しい''。詳しくは控えるが、内容は''マジレス''((就活の手順や開発現場のリアルな愚痴を聞くことができる。中でも「ゴエモンはバグが多くって…」は一部でネタにされるほど有名。また、分岐で間違えると当時コナミが経営していた専門学校のコマーシャルをして終わる。))である。 --「ビスまる」「おびす丸」「カブキ」といった過去の名キャラクターの再登場はファンにはたまらない。前作で異彩を放った占い師・ミスタープラズマや、シュールな姿の巨大メカ・タイサンバも再登場している。 -前作に続き今作のBGMも名曲揃い。特に竜宮城の「亀上的竜宮生活」は人気が高く、大江戸城の「Burning my soul」も『[[新世代>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/35.html]]』でアレンジされたり『東海道中』のラストステージのBGMとして使われたりしている。 --景山ヒロノブ氏が歌うオープニングテーマや水木一郎氏が歌う「ダブル・インパクト」(前作の替え歌)も好評。前作のオープニングテーマもある場面で歌われている。 ---サントラは非常に高騰しており、現在、他のゲームのプレミアサントラが安く思えるほどの値段になっている -手形を全て集めると、よろず屋でキャラクターのコスチュームを買うことができる。買ったコスチュームは自由に変えることができ、別のファイルでも変更可能。キャラクター選択画面・ムービーなどにも反映される。 --コスチュームのラインナップは「インパクト」(ゴエモン)「ふんどし」(エビス丸)「きらめき高校の制服」(ヤエ)といったネタ要素の高いものから「バニーガール」(ヤエ)「ブルマ」「メイド服」''(サスケ)''といった萌え要素満点のもの、''「2本の角と虎柄ビキニ」の姿になる「(著作権な意味で)やばい水着」''(ヤエ)などさまざま。 -前作の問題点のほとんどが改善されている。 --前作ではセーブにコントローラーパックが必要だったが今回は必要なし。それでいてファイルは3つある。 --前作ではインパクトの登場シーンを飛ばすことができなかったが今回はエリア1以外では飛ばすことができる。 --前作ではインパクト戦でポーズができなかったが今回は可能。また、ポーズをすると技のコマンドが見られる。 ---- **賛否両論点・不評点 -歴代の中でも屈指の難易度。理不尽な難しさではなく慣れればちゃんとクリアできるようになっているのだが、とにかく死にやすい。 --最大の要因はキャラクターのジャンプ力が低いこと。さらに穴の間隔がギリギリ飛び越えられる大きさに設定されているため、油断すると『きらきら道中』なみに穴に落ちる。このため、本作では2段ジャンプが使えるゴエモンやヒップアタックで縦の距離を稼ぐことができるエビス丸が有利、他の作品では初心者向けのサスケが不利という珍しいことになっている。 ---ちなみに、ジャンプ中に敵の攻撃を食らった瞬間にAボタンを押すとキャラクターに関わらず擬似2段ジャンプができる。TAS動画などではこれを利用したスーパープレイも見られる。 --また、初期状態のライフが3メモリ分しかなく、強引に突破することができないことも難易度が高い原因だろう。特に初期状態でボス戦に挑むと''3発でアウト''。 ---ボス戦では救済措置として2度目にトライする時は銀の招き猫が、3度目以降は金の招き猫がそれぞれ2個置かれる。 --死にやすい仕様を反映してか、本作では1upの機会が多い。ステージ道中に置かれている大入り袋の数が多く、めし屋で1番高い料理を買うだけで体力回復+1upする。 //-難易度が高いのは前述の通りだが、意外にもラスボス「ドウチュウ鬼」はあまり強くない。最終ステージは今作でもトップクラスの高難度で、ラスボス直前にインパクトで戦う巨大ボスも強敵。それらを乗り越えた先の最後のボスとしては正直拍子抜けするレベルで物足りない。 //--ここまで来れたプレイヤーなら2、3回で勝てると思われる。 //キャラが空気のところと統合してみた -ゲーム開始時にキャラクターを選択したあとは町ステージの茶屋か道中・城ステージにある「異次元茶屋」でないと交代することができない。 --一応、特定のキャラクターでないと進めない地点では必ず近くに異次元茶屋が設置あるのだが、アクションゲームとしてはややテンポが悪くなってしまう。 -あまり意味のないアクションがある。 --ステージ中にあるぶらさがり棒に捕まって3Dスティックを回すと「大車輪」というアクションができるのだが、登場ステージが異様に少なく、使い道も大車輪からの大ジャンプぐらいしかない。 --エビス丸のため攻撃はなんとオナラ。しかも、自分の周りに拡散するだけとかなり弱い。 ---なぜか後の作品にも引き継がれたが使えないことに変わりはなく、マッギネスでのホーミング手裏剣を復活させて欲しいという声が多い(一応、おんぶ攻撃で再現可能ではある)。 ---実は最後の最後でちょっとだけ活躍している。 -手形ミッションの大半がお使いイベントと、作業ゲーぶりがひどい。 --中でも凶悪なのがある人物の借金の肩代わりをするというミッションで、なんと''3500両''((このミッションを依頼してくる人物がいる村のBGMの曲名は「3500両の恐怖」。どうも本作は曲名を自重しない傾向にあるようだ。))の小判が必要になる。だが所持できる小判の限界は''999両''なので、「限界まで集める→払う→また集めに行く…」という作業を最低で4往復もしなければならない。 --キノコ狩りのミッションは金稼ぎにもなるのだが、こちらは中ボスや即死トラップだらけのステージを制限時間内に走り回らなければならず難しい。 --一応、上記のミッションを解決しなくてもクリアはできるので、面倒だと思ったら他のミッションで手形を集めればよい。 //ケンスケ以外に1000両超えの金を必要とするミッションあったっけ?手形買うイベントは500に値切れるし。 -ストーリー上重要なはずのキャラクターが空気。 --ラスボス「ドウチュウ鬼」はエリア3でビスまるに呼び出されて以降、ラストステージで戦うまで姿をほとんど姿を現さず、影が薄い。エンディングでもマヌケな形で退散するため、歴代の中で最も残念なラスボスになってしまった。 ---ラストバトルで戦う本人の強さが(2段階とも)それほどでもない上、その前に戦う「デヴィル死神」が最後のインパクト戦に相応しい強さなのも拍車をかけてしまっている。せめて「ドウチュウ鬼→(なんか魂が乗り移るとかそんな演出を挟んで)デヴィル死神」だったら・・・ --ムービー中に敵の情報をくれる「スザク」というネコ娘のキャラクターが登場するのだが、文字通り情報をくれる''だけ''でゲーム自体にはあまり関係なく、なぜ彼女が協力するのかといった説明も一切ない(エンディングでさらっと触れられる程度)。 ---ラスボス戦直前でドウチュウ鬼に捕まるのだが、そのへんのやり取りもムービー中に解決してしまうので、''プレイヤーの足を引っ張りすらしない''。 ---彼女の専用BGMの曲名が''「次期主役候補」''というのも哀愁を誘う。せめて『もののけ道中』か『もののけ双六』、『東海道中』あたりに出してあげればよかったのに。 -『マッギネス』同様、クリア済みの城ステージには入れない。その上、マッギネスではED後に入れたラストステージも今作では入れなくなってしまった。 -評価点にあったインパクト戦についてだが、本作では百列パンチが命中すると視点が切り替わりどのタイミングで命中しても与ダメージが同じになるように仕様変更された。 --したがって敵が近付く前からの前出しが有効となり前作で問題視された百列パンチゲーという点は全く変わっていない((むしろ、んが砲の地位の低下により相対的な地位は向上している))。 ---また、前作にあった巨大ボスとの連戦モードがないので、再戦したいときには最初からやり直す必要がある。 ---- **余談 -『ネオ桃山幕府のおどり』同様、本作も海外でも発売されている。海外版のタイトルは『Goemon's Great Adventure』。 -本作は評判はよかったものの、ゴエモン史上最悪のクソゲーとして名高い『[[綾繁一家>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/571.html]]』『天狗党の逆襲』と同日に販売してしまったせいで散々な売り上げに。 -今は亡き『コミックボンボン』に漫画版が掲載されたが、作者はおなじみ帯ひろ志氏ではないうえに上記2作との抱き合わせだった。 -「ミス・インパクト」はスタッフ曰く「『綾繁一家』に登場する3体の新インパクトに対抗してデザインされた」という。 --詳しくは[[こちら>http://www.konami.jp/gs/game/goegoe/library/library_04.html]]から。ちなみにこのコラム、初めに『きらきら道中』を紹介すると見せかけて『綾繁一家』の方に話題を持っていくのだが、''『綾繁一家』についての話を振られるとスタッフが「うーん…」と言葉を濁す。そして、『綾繁一家』の話を一切しないまま『きらきら道中』の話に戻って終わる''。 -実は本作は「がんばれゴエモン製作委員会」が開発した最後の『がんばれゴエモン』シリーズの作品である((この後もシリーズではない『冒険時代活劇ゴエモン』を担当している。また、『東海道中』にも「がんばれゴエモン製作委員会」という名前が出てくるが、本作とは別のスタッフである。))。
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