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スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION - (2011/04/29 (金) 13:13:49) の最新版との変更点

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*スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION 【すーぱーろぼっとたいせん おりじなるじぇねれーしょん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|~| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|バンプレスト|~| |開発元|バンプレソフト|~| |発売日|2002年11月22日|~| |定価|5,800円|~| |>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/287.html]]''| *概要 ゲームボーイアドバンスでのスパロボシリーズでは『A』、『R』に続く第3作目のスパロボ。バンプレストオリジナル作品だけで構成される今までにない試みのスパロボであり(一応、原型としては『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 ~THE LORD OF ELEMENTAL~』もあるが)、当時は『α』でオリジナル勢が出しゃばりすぎた記憶も新しかったため、出発売前は色々と議論を呼んだ。略称は『OG』『OG1』(シリーズ全体の呼称と区別するため)。 *特徴 **主人公選択 -シナリオは、前半部を『第2次スーパーロボット大戦』を基にしており、後半部は『[[スーパーロボット大戦α]]』のバルマー戦役を主軸としている。 -主人公は『新スーパーロボット大戦』に登場した超機大戦SRXのリュウセイ・ダテ、『スーパーロボット大戦COMPACT2』と『スーパーロボット大戦IMPACT』の主人公キョウスケ・ナンブの二人から選ぶ。 --両者のシナリオの違いは、前半部はリュウセイ編では第2次スーパーロボット大戦の話をなぞる形で話が進み、キョウスケ編はほぼ今作オリジナルの展開をたどる。中盤で両者が合流した数話は同一のマップを進む事になるが、後半ではまた微妙に違う展開になる。なおリュウセイ編の元になっているのは、正確にはαのドラマCD『α ORIGINAL STORY』である。 --基本、序盤にチュートリアル要素が入っており、尚且つ強力ユニットであるSRXが使用可能なリュウセイ編が若干難易度が低めと言われているが、代わりにキョウスケ編はボス戦の難易度がやや低く、そう露骨な格差はないためある程度は自分の好みで選んでいける。 **システム -αシリーズから導入されていた熟練度制が今作にも導入。さらに今作から熟練度の取得条件が表示されるようになり、計画的な攻略が可能となった。 -パイロット養成システムが本格的に実装された。敵を撃墜することで入手できるPPを消費することによって基本能力の底上げ、地形適応の上昇、特殊技能の習得ができる。これにより、プレイヤーの好みをロボットだけでなくキャラのほうにも反映させられるようになった。ただし本作では最初から習得している特殊技能の上書きは不可能なので、どの技能を覚えさせるかは十分に吟味する必要がある。 --好評だったためか、スキルパーツなどに形を変えながらも以降のスパロボでは大抵搭載される定番のシステムとなる。 -また、キャラの性格も細分化が行われた。従来は超強気、強気、普通、弱気の4種類のみだったが、本作では弱気以外の3種類に加え楽天家、努力家、短気、慎重(従来の弱気に相当)、冷静の8種類、敵専用の大物、超大物、狡猾、残虐も合わせると12種類に増えた。また、従来は機体を撃墜する/される、ダメージを受けるのみだった気力の上昇条件が本作では攻撃を当てるだけで上がる、攻撃を回避すると上がるなど条件が細かく分類されている。その分気力が全体的に上がりやすく、割と速い段階から必殺武器を使うことができる。当然敵にも適用されるため、ザコでも放置しているといつの間にか気力が上がっていることも多い。 -OGシリーズ独自のシステムとして、武器換装システムがある。これは、劇中でPTやAMと呼称される所謂リアル系ユニットの固定武装を除いて、Wゲージと呼ばれる範囲内で自由に武器の付け替えができるというもの。 --たとえば、射程の短いユニットに長射程の武器を装備させて射程の穴を埋める、水中ステージではビーム系武器が効かないため実弾系の武器に変更する、既に改造し終わった武器を別のユニットに回して攻撃力を上げる、修理装置と補給装置を装備してサポートに特化する…といった柔軟なカスタマイズが可能になり、戦略性の向上に一役買っている。 ---弊害もある。R-1ならびにビルトラプターは人型から飛行形態へ可変するタイプのユニットなのだが、変形後は手持ち式の装備を機体に装着する形で運用する形になり、武装名も変わる(例「G・リボルバー → G・リボルバーキャノン」「ハイパー・ビームライフル → アンダー・キャノン」)。しかし、該当する武装を外していても変形後は対応する武器が装備されていて普通に使えてしまうという奇妙な事態が起こる。これは人型時の武器が換装武器、飛行形態時の武器が固定武装扱いと、データ上は別の武器扱いになっているため。ゆえに改造段階も共有しない。 **BGM -『A』以降のGBA系列作品と比べ音質はよい。『α』のマップBGMなどがGBA音源で忠実に再現され、各キャラや機体の専用曲もほぼ押さえられており、収録曲数は多目。汎用戦闘曲「BORN TO FIGHT」などOGオリジナルのBGMも人気が高い。 --『第2次α』以降でも使用されたゼンガーやヴィレッタの専用戦闘BGMは本作が初登場。特に敵として登場(後に仲間になる)するエルザムの戦闘BGMは無駄に正統派でかっこいい曲であり、後述のバグもあって話題に。 --どういうわけか『α』のリアル系BGM「VANISHING TROOPER」とスーパー系BGM「鋼鉄のコクピット」は採用されていない。 *良点 -それまであくまでも影の存在だったバンプレストオリジナルキャラ達が表舞台に出られるようになった事。そして何よりも、今までは考えられなかったオリジナルキャラ同士のクロスオーバー等はファンを大いに沸かせた。 --キョウスケの上司として登場する『[[α外伝>スーパーロボット大戦α外伝]]』のゼンガー・ゾンボルト、あるキャラと共通点を持つ旧シリーズのギリアム・イェーガーなどが目玉。 -バンプレストオリジナルキャラの中でも特に嫌われていたリュウセイ・ダテは、ようやくまともな主人公像が形成された事もあって、今作から彼を知った人からは概ね好評。 --これにはライバルキャラのテンザン・ナカジマの存在も大きい。テンザンはゲームのトッププレイヤーでゲームと戦争の区別がつかず、ゲーム感覚で人を殺すという悪役であり、『[[新>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/129.html]]』の頃のリュウセイを負の方向に濃縮したともいえる性格である。これが作中ではリュウセイ自身を写す鏡としての役割を果たしている。 -『α』の主人公たちもキャラ設定に厚みが増し、それぞれにエピソードが用意されたことで独自のキャラを確立した。特にエクセレンにいじられることで目立つようになったブリットと、親しみやすい性格で瞬く間にムードメーカーとしての地位を確保したタスクが筆頭格。 --8名いた主人公のうちユウキとカーラだけは登場しなかった。二人の出番は『OG2』を待つこととなる。 -今作から初登場するキャラ達も魅力的なキャラが多い。特に「眼鏡をはずしたら…」を地でいく、ゴスロリファッションの天才パイロットである少女ラトゥーニ・スゥボータは非常に人気が高い。 -難易度自体も高め。だが続編である『OG2』と比べるとボスのHPもそこまでインフレはしていないため、程よいバランスと言える。 -アニメーションも本家バンプレソフトが開発を行っているため、クオリティは後続のDにも負けていない。また顔グラフィックも携帯機ながら怒り、笑い、悲しみなど基本表情のパターンが用意されているなどかなり豪華であり、『LOE』にも引けは取らない。 -その他、携帯機では初めて戦闘アニメのBボタンカットを搭載している為ゲーム自体のテンポもよく、快適にプレイできる。 -版権作品の垣根がないため、一部の専用機体を除きほぼすべてのユニット間で乗換えが可能。ユニット固有の武装ひとつとっても、ほとんどのキャラに台詞パターンが用意されている。 --ぶつくさ言いながら機体を使いこなすキョウスケ、ネタセリフ全開のエクセレン、いかなる武器でも冷静に戦闘を行うラトゥーニ、言い間違いが多すぎるガーネット、どんな武器であろうと無茶苦茶な名前で呼んだり、他作品のパロディの台詞で叫ぶリュウセイなど、各キャラの個性が200%発揮されている。特にリュウセイは際立っており、スーパー系のユニットに乗せると''本来の乗機に乗っている時より生き生きとしてみえる''ほど。 *難点 -参戦しているキャラクター達が、αシリーズ以降の作品に偏っていると批判されがち。 --特に、旧シリーズの顔であったマサキが主人公ではない事を残念がるプレイヤーも多かった。 -また、リュウセイの依怙贔屓扱い自体も昔よりはマシになったというだけで、シナリオ展開はぎこちない部分がある。前述のラトゥーニに無意識のうちに好かれていくという描写や、人気ヒロインの一人であるクスハ・ミズハが当初はリュウセイに片思いだったという描写があったりと特定のキャラファン層からすれば不快な描写も多い為、やはりα時代を知るファンからのウケは相変わらず最悪である。 --特に後の漫画版やリメイクではクスハの片思い設定自体が無かった事にされている。やはり不評だったのだろう。 -キョウスケルートではSRXがステージ限定ユニットであり、最後まで使えない。αでSRX勢が激しい非難を浴びたことが尾を引きずっているとみられる。 -敵として立ちはだかるイングラム・プリスケンの乗機が何故かαシリーズのアストラナガンと全く違うR-GUNリヴァーレというものにされている。 --しかもこの機体ダサいと専らの評判で、技発動時のポーズを揶揄して『グリコ』という蔑称で呼ばれている。 ---一部ではアストラナガンの黒色がGBAでは再現できないからという説もあるが…しかし色の黒いゲシュペンスト(初代)は普通に登場しているので信憑性は低い。 *まとめ -実験作扱いであった今作ではあるが、上手く纏まったシナリオやゲーム性もあり概ねファンの好評を得る事に成功し、結果今日のスパロボの一大シリーズの礎となった。 -後に続編やリメイクだけでなくアニメ、漫画、玩具とメディアミックス展開も大々的に行われている。 --この直接の続編として『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2』がある。演出面が大幅に向上し基本評価は高いものの、高すぎる難易度やある人気キャラの改悪などやや賛否両論。 --さらに後に、今作とOG2をPS2に移植リメイクした『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』が発売。機体の追加や一部描写の変更等が為されている。 ---しかし、此方ではカットインがパイロットスーツになった事は賛否両論である。前述のラトゥーニもパイロットスーツのカットインなので…意味ねー! --2006年には『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』というタイトルでテレビアニメ化もされている。 ---ただし、この作品は書籍版も含めてファンの間での評判はあまり良くない。 --上記アニメ版はリュウセイルートをベースに作られているが、キョウスケルートをモデルにした漫画「Record of ATX」も八房龍之助氏によって書かれている。 -このOGシリーズが生まれた事で「次はあの作品のあのキャラがOG出演か!?」「あのキャラがあのキャラと絡んだらどうなるんだろう?」というファンの期待を高める要因にもなった。 -但し、αシリーズ後半から目立ってきた女性キャラの露骨な『萌え』を狙いすました描写及び造形がOGシリーズに特に目立つ事((例を挙げると、「すぱろぼの湯」と呼ばれる女性キャラの裸フィギュアやアニメで見られる露骨なお色気描写、そして外伝作品として作られた『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』シリーズ))もあって、スパロボは好きでもOGは嫌いという否寄りの意見を持つファンも決して少なくない。 *余談 -通常、戦闘BGMは相手が専用BGMを持っているボスだった場合などは強制的にそのBGMが流れる仕組みなのだが、登場キャラの一人であるエルザム・V・ブランシュタインの専用BGMである『Trombe!』のみ誰が相手でも強制的にこのBGMがかかるというバグがある。だが、エルザム自身のキャラの濃さもあり、彼が参戦している後のシリーズではこのバグが仕様として採用されるようになったという逸話がある。 --但し、ラスボス戦でも容赦なく流れるので「台無し」「空気読め」「トロンベ自重しろ」という批判の声も少なくない。
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