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メタルスラッグ - (2011/05/04 (水) 12:30:23) の編集履歴(バックアップ)


メタルスラッグシリーズ

メタルスラッグ

【めたるすらっぐ】

ジャンル アクション
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対応機種 アーケード(MVS/業務用ネオジオ)
販売元 ナスカ
開発元 SNK
稼動開始日 1996年

難易度 ★☆☆☆☆

概要

軍事クーデタを企てたモーデン元帥を打ち破り、奪われた万能戦車メタルスラッグを取り戻すため、正規軍特殊部隊のマルコとターマが戦うアクションシューティング。
ネオジオスペックの限界に迫る超絶ドット絵芸。通常武器のハンドガンと比べても見た目威力ともに派手な特殊武器や、敵から奪った戦車による破壊の快感が素晴らしい。
上撃ち、下撃ち、移動射撃も自由自在であり、8方向レバー+ショット、ジャンプ、グレネード投擲の3ボタンという操作性は初代から既に完成されている。
ACTとしても良くできており以降人気シリーズに。

シリーズ初代となる本作の難易度は後継作に比べて低め。と言うより2、X、3と展開が派手になると同時にだんだん難易度が上がっていき、4以降はSNKの再編に巻き込まれてパワーダウンしたり元に戻ったりを繰り返していた。

+ プレイ動画

シリーズの特色及び問題点

  • 基本的にどの攻撃を受けても一発で死ぬというウルトラマグナス並みの耐久力。2以降はミイラ化、ゾンビ化する攻撃が出たが、異常状態の時同じ攻撃をされるとやはりアウト。
    • 一方メタルスラッグなど乗り物に乗っていると2発まで耐えられるが、3発目を受けて乗り物が爆発するまでに脱出しないとミスる。また乗り物が動物だったりすると、動物は敵弾を素通りするがプレイヤーはミスる。
  • エクステンドがなく、初期出荷設定だと3機しかない。一発死+この仕様により凡ミスが命取りとなる。
  • 1~3までは、乗り物に特攻させる最後の切り札「メタスラアタック」がショット+ジャンプ同時押し。そのためジャンプしながら攻撃しようとしてうっかり暴発することがたまにある。
    • 4以降はボタン4に振り当てられ、暴発の危険は減った。煩雑にはなったが、メタスラアタック自体あまり使わないため全く問題にはなっていない。
  • キャラの見た目こそ2~3頭身であるが、人体損壊描写がシリーズを通して激しい。血しぶきや黒焦げはともかく、至近距離で砲撃されて消し飛んだり、岩で潰れたり、盛大に血反吐を吐いたり、バラバラになったり、溶かされたりする。心臓の弱い人は少し気をつけたほうが良さそうである。
    • メタスラ6以降は火だるまどころか血も出なくなった。

続編

メタルスラッグ2(1998年2月稼働開始)

難易度 ★★☆☆☆

前作で死亡したはずのモーデン元帥が復活し、今度は異星生物「マーズピープル」と結託してのクーデターを企てていた。プレイヤーはその計画が大規模化する前に芽を摘み取るための秘密作戦に参加する。

プレイヤーサイドに正規軍情報部のエリとフィオ(ともに女性)が加わり計4人に、かつやや華やかになった。ただし性能の差はなくステージクリア後の決めポーズと断末魔の悲鳴が異なるのみ。*1
乗り物の種類が飛行機、二足歩行メカ、機関砲つきラクダ(?)…と増加し、敵や背景物もさらにバリエーションを増した。またミイラにやられてミイラになる、食べ過ぎて水風船みたいな体型になる、といった状態変化が取り入れられた。
一方、本作の演出を当時のROM容量では処理しきれず、処理落ちが多発する事態に。例えば、5機編隊の敵ヘリが飛んで来るシーンではえらいスローがかかってしまう。 ただ、本作は処理落ちのおかげでシリーズの中でもっともバランスが良いとまで言われる。

+ プレイ動画

メタルスラッグX(1999年2月稼働開始)

難易度 ★★☆☆☆

2のストーリーをベースに、敵配置の変更や新たな特殊武器の追加などが図られた別バージョン。ROM容量が増大したため処理落ち発生率が下がり、初代以来のシステムボイスも一新された。特に「ヘヴィーマシンガン!」や「ロォケッランチャア!」などの武器取得ボイスは非常に人気が高く、『6』で変更された時は批判も多かった。

+ プレイ動画

メタルスラッグ3(2000年5月稼働開始)

難易度 ★★★☆☆

世界各地で散発的に起こるモーデン軍残党の蜂起と、相次ぐ巨大生物発生などの怪事件に世界は揺れていた。その中、残党への強襲作戦と怪事件の真相調査が合同で行われることになったが、これが史上最大の戦いの幕開けになろうとは誰も予想だにしなかった。

Xから増加した特殊武器を引き継ぎつつ生物系の敵が大量に追加され、地上戦とは勝手の異なる水中戦とルート選択が導入される。そのボリューム及び縦横無尽の展開は「史上最大」のキャッチコピーを裏切らない。
しかし歯ごたえも相当のもので、こと4面ボス「ソル・デ・ロカ」は運が悪かったりダメージ調節を間違えたりするとムリゲー化する。
また生物敵の死に方が基本的にグロテスク。プレイヤーの死に方もゾンビになって腐るなど悲惨。吐血で画面をなぎ払うショッキングな攻撃もある。

+ プレイ動画

メタルスラッグ4(2002年稼働開始)

難易度 ★★★★★

当時SNKは倒産し、「プレイモア」と社名を変えた上で再編中だったため、韓国のメガエンターテイメントに開発委託し、メガがさらにノイズファクトリーに委託したという経緯で誕生した。序盤から精密なパターン作成があまりに必要不可欠すぎ、進行が困難であるため難度は高い。かなり露骨な背景使い回しも批判の的になっている。が音楽は良質で 新アイテムの「2H」も登場。

+ プレイ動画

メタルスラッグ5(2003年稼働開始)

難易度 ★★★★☆

MVSにおけるメタスラの最終作。プレイモアが「SNKプレイモア」と社名変更し、社内開発に戻った。しかし一部ボスの弾幕が運が悪いと回避不能だったり、道中大型敵の攻撃が「至近距離からいきなりミサイル」などの応酬だったりと色々問題がある作品に。 ただ、仮面ライダーキバのオープニングテーマを思い出させるような4面前半のBGMなどのの評価は高い

+ プレイ動画

メタルスラッグ6(2006年稼働開始)

難易度 難易度 ★★★★☆

MVSからATOMISWAVEに舞台を移しての新作。「怒」シリーズより「KOF」仕様のラルフとクラークが加わり、新武器のザンテツソード、キャラごとに異なる性能(武器弾数にキャラクター毎の倍率がかかり、ラルフに至っては格闘戦が強い上に1回だけ被弾してもミスにならなくなっている)、さらに、新システムのラッシュブラスターや武器ストックシステムが追加。アクション性も復活。
しかし、このシステムの追加により1レバー5ボタンと操作系がややこしくなり、ヘヴィマシンガン標準装備&難易度ダウンのイージーモードが追加されたもののプレイの敷居が高くなってしまった感は否めないであろう。 最終面の鬼畜な難易度や複雑なシステムなどでの敷居の高さに人を極端に選ぶのも事実。ハマれれば名作中の名作。

+ プレイ動画

+ 小ネタ

説明書の操作方法には

搭乗時には武器選択ボタン使用不可と書かれているが 何はともあれ実際にやってみると、武器は選択することはできる。 うそはよくないと思います

余談

本作を開発したナスカはアイレムの系統を継いだ会社であり、アイレムのアクションシューティング「ガンフォース」、続編的存在「ジオストーム」と本作との関連を指摘する声もある。
『ジオストーム』で敵が上げる「ヴオッ!」などの悲鳴がメタスラシリーズに流用されている。
また本作の制作チームがアイレムに所属していた頃に制作した『海底大戦争』と上記『ジオストーム』は本作の背景の書き込みとSEが非常に似通っている。

後にナスカはメタスラ2の折SNKに吸収され、ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)と並んで現在に至るまでSNK(プレイモア)の屋台骨を支え続けた長寿シリーズとなった。