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オリエンタルブルー 青の天外 - (2011/09/17 (土) 23:54:22) の編集履歴(バックアップ)
オリエンタルブルー 青の天外
【おりえんたるぶるーあおのてんがい】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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任天堂
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開発元
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ハドソン
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発売日
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2003年10月24日
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定価
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4,800円
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:全年齢対象
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天外魔境シリーズリンク
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概要
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本作は東洋世界をミックスしたような世界観が特徴的なRPGである。
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もっと正確にいえば中国、日本、沖縄、アイヌ、東南アジア、中央アジアと似た文化が青の大地と呼ばれる世界の各所に存在している。
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一応天外魔境シリーズの外伝作品であるが、他のシリーズ作品とのつながりはほとんどない。
オープニング
どこまでもつづく 青い空と
どこまでもつづく 青い海をうつし
ここに 青の大地がある
この地に すむものは
たとえ それが小さな命であろうと
<青>のいみを しるものである
ここは 青の大地
すべての命が いきる大地…
(ゲームオープニングより)
特徴
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本作の特徴としては、東洋的な世界観、フリーシナリオシステム、マ石システムがある。
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他のシリーズ作品と違って、本作には西洋世界に当たる場所が存在しない。
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本作のフリーシナリオシステムは、ストーリ-進行のすべてがプレイヤーにゆだねられ好き勝手に進められるというたぐいのものではなく、ストーリーの目標が明確にされずそれをプレイヤーが手探りで見つけていくというものである。ストーリーは大きく分けて本筋にかかわるもの、横道にそれるもの、個々の人々の依頼に分けることができる。ストーリーはこれらを進めるもしくは無視することで進行していく。
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プレイヤーの通った道筋は日記という形で振り返ることができる。この日記を通信交換することもできる。
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マ石システムは他のRPGに見られる魔法に当たるものであるが、魔法とは違いマ石という道具を消費するといった形をとっている。
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マ石は敵との戦闘から得られるものであるが、基本となるマ石を組み合わせてより強力な効果を持つマ石を作ることが本作をクリアする上で重要である。
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またマ石は装備品と組み合わせることもでき、単純に能力を上げたり組み合わせによって特殊効果をつけたりすることができる。その上、こうして改造された装備品は元値よりも高く売ることも可能なので、これを利用してお金を稼ぐこともできる。
評価点
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ストーリーをプレイヤーが紡いでいく楽しさ。
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世界観と同様、ストーリーに関してもいろいろな要素がミックスされている。
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本作のストーリーは大筋を追っていくことで明かされる部分と、サブストーリーや街の人との会話から明かされる部分があり、世界情勢の変化に伴い変わっていく街の人々の言葉を丹念に集めていくことが物語をより深く理解するために必要であり、本作の楽しみの一つである。
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ある意味本来のRPGに近いと言えるのかもしれない。
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他では味わえない世界観。
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アジアの各地の文化が登場するが、街や服のデザインや音楽でしっかりと色分けされており雰囲気も良く表わされている。
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多くのRPGが西洋的な世界観をもつ中で、アジアそのものではなくアジア的な世界観の作品というのは多くはない。
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背景などの絵は丁寧に作られている
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もともとが64DD向けに作られていたというだけあってGBAとしてはかなりきれいである。
問題点
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セーブデータがひとつしかないこと。
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本作最大の欠点。一本道とは違う本作の特徴を考えるとセーブデータはいくつも欲しくなる。
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ニューゲームを選んでしまうとその時点でそれまでのセーブデータが消去されてしまう。そのため最初の部分だけちょっとプレイ、ということができない。
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そんなにフリーではない。
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確かに他のゲームと比べればプレイヤーにゆだねられている部分は大きいが、実際のところクリアするために起こさなければならないイベントは決まっているため、物語の大筋は攻略順が多少変わるくらいでだれがやっても同じである。
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ただし、サブイベントに関してはこの限りではなく、やり方によってプレイしている感覚はだいぶ変わってくる。
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システム周りがいまいち使い勝手が悪い。
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本作では道具は一人ひとりが持っている形となっており、持てる個数も上限があるという現実感あふれる仕様となっている。このためパーティーを変更したときはいちいち道具のやり取りをしなければならず、パーティチェンジに時間がかかる。
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他にも妙に時間がとられたり、面倒な操作が多い。
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移動速度や戦闘スピードが速めなのがせめてもの救い。
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演出面が天外魔境シリーズとしては地味なこと。
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ハードの制約はもちろんあるが、条件の似ていた天外魔境ZEROと比較しても地味である。
その他
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難易度は低め。
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本作のダンジョンは一部を除き簡単であり、戦闘も回復さえちゃんとしていればまず負けない。
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マオウ(仲間キャラのあだ名)が強すぎるというが、全力を出すための条件がめんどくさいのでゲームバランスは崩れない。取り説に存在が書いてあるくせに実質隠しキャラ
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仲間にするだけでも大変で、強敵がうろつき、仕掛けも多いダンジョンの最奥部まで進まないといけない。
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ストーリーは全体的に暗く重い。
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プレイヤーの選択によって仲間が死亡したり町が壊滅したりするため、プレイヤー自身に直接のしかかってくる。
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しかも後戻りがしにくい仕様のため、一度起こしてしまった悲劇はそのプレイデータでは回復不能となってしまうため知らずに進めてしまったときは本当に落ち込む。
総評
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本作の特徴を一言でいえば、世界観やストーリーは良好だが、システム面はいまいちといったところであろうか。
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非常に地味ではあるが、オリエンタルな世界観とストーリーは他にはない味わいを持つ作品である。
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そういう意味では、この作品の持つ独特な雰囲気が好きかそうでないかで凡作から良作まで評価が分かれるであろう。
余談
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本作の続編として赤の天外が考えられていたが、売り上げが芳しくなかったためかいまだに発売されていない。
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本作をやればタイトルからどういった作品なのか想像をめぐらすことができるが、さみしい限りである。