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幽☆遊☆白書 魔強統一戦 - (2012/10/15 (月) 02:22:36) の編集履歴(バックアップ)
幽☆遊☆白書 魔強統一戦
【ゆうゆうはくしょ まきょうとういつせん】
ジャンル
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対戦格闘
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対応機種
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メガドライブ
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発売元
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セガ・エンタープライゼス
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開発元
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トレジャー
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発売日
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1994年9月30日
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定価
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8,800円
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プレイ人数
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1~4人
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周辺機器
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ファイティングパッド6B、セガタップ
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幽☆遊☆白書ゲームリンク
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概要
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元は冨樫義博の人気漫画。本作はそれを元にした対戦格闘ゲームである。開発は『ガンスターヒーローズ』で一躍有名になったトレジャーが担当。
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何よりも特徴的なのは当時でも類を見ない、最高4人の多人数キャラクターが入り乱れる対戦格闘ゲームであり、後に『ガーディアンヒーローズ』『BLEACH DS』に引き継がれる多人数対戦格闘ゲームの始祖ともいえる作品。
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当時TVアニメ版が大ヒットしていた(以上に格闘ゲーム人気が最盛期だった)その時期に、SFC等よりもシェアが少なかったMDで発売されたタイトルにも関わらず、細かいところまで手を抜かずに作る、トレジャーのポリシーを垣間見れる完成度の良作として世に送り出された。同時期にナムコがSFCで発売した格ゲー版『幽☆遊☆白書2 格闘の章』の出来が平凡だった為、相対的にこのゲームの評価が高まったとも言える。
システム
基本的には対戦格闘がベースであるのだが、当時の格闘ゲームにも類を見ない、非常に多彩なシステムが盛り込まれている。
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最大の特徴は何と言ってもセガタップを用いた4人対戦が可能な点。それだけにはとどまらず、爽快感を重視したシステムが多数盛り込まれているのが特徴。
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2ライン制でライン移動は任意に行うことが可能。逃げ回り防止のために敵のいないラインへの移動はおそくなる。
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また、多人数での対戦を前提としているため、ガードは専用のボタンを使う。
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なお、ガード中は必殺技の削りダメージでは倒れない仕様になっているため、どんな状況でも逆転の機会は存在するのがうれしい。
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3ボタンパッドの操作にも対応しているため、操作体系は非常にシンプル。必殺技のコマンドも非常に簡単かつキャラによってコマンドがあまり変わらないため、ハードルが低い。
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投げに相当する吹き飛ばし攻撃は敵味方関係なく巻き込み、複数のターゲットを同時に巻き込めるために爽快感も抜群。
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攻撃技に対して別の攻撃技を当てることにより互いの攻撃を相殺可能。飛び道具に関しても同様に相殺ができる。また飛び道具同士がぶつかった場合は威力の強いほうが残る。
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必殺技は霊力ゲージを消費して発動する『龍虎の拳』に近いタイプ。相違点としては霊力の回復手段が攻撃ボタン押しっぱなしの回復のほかに連続技を叩きこむことによって回復することも可能な点。
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そのため、必殺技発動中のコンボで霊力を回復しつつさらに必殺技のコンボを組み込むことで多彩な攻撃を仕掛けることも可能。
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必殺技が霊力ゲージによって制限されるため、必然的に必殺技だけでの単純なごり押しはできない。
長所
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登場キャラクターが多いにもかかわらず、対戦のキャラクターバランスは非常に優秀。
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1対1の通常の対戦はもちろんのこと、多人数対戦でもバランスがしっかり練られているのは見事。
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キャラの必殺技も正しく原作準拠になっており、その再現度も高い。飛影の必殺技「邪王炎殺黒龍波」を自身が吸収できるなど、原作既読者ならうなずけるネタも取り入れている。
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メガドライブ故に音質は良くないものの、アニメと全く同じ声優陣によるキャラボイスもゲームを盛り上げてくれる。
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審判「小兎」による試合前後やコンティニュー時のカウント音声はまだしも、たった一言の為だけに変身前後の別声優ボイスで喋る蔵馬や幻海など、制作側の無駄なまでのこだわりを感じ取ることができる。
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ゲームモードも豊富。
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ストーリーモードに相当する通常の勝ち抜き戦のほか、4人までのバトルロイヤル対戦モード、タッグマッチ対戦モード、トーナメントモード(シングル・タッグ両方のモードが存在)など非常に多彩。まさに対戦ツールとしては至れり尽くせりの内容。
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裏技でハンデ戦も選択可能。プレイヤー1人対友達orCPU3人という歯ごたえのある対戦もできる。
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さらに霊力・体力を気にせず技の練習が可能なトレーニングモードも完備。
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以上の面から、パーティーゲームとしては抜群の完成度を誇る。無論通常の対戦格闘ゲームとしても完成度は高いので長く楽しめる。
短所
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当時の格ゲー準拠とはいえ、後続の『ガーディアンヒーローズ』らに比べるともっさりじみた操作性。
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そのせいでコンボの選択肢がやや少ない点がある。逆に適当な攻撃で数十~100HIT以上も繋げられるガーヒーが異常とも言えるのだが。
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ストーリーモードが存在しない。
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尤も、敵キャラクターがそもそも原作のストーリー上同時に会うことのないキャラクターであるため、そういったモードを搭載できないという事情もあるため仕方ないともいえる。
総評
かなり野心的なシステムを多数盛り込みつつも、対戦格闘ゲームとしての完成度が高いのはもちろんのこと、それを多人数戦でもきっちりバランスを取っている稀有な作品であり、今に至っても色あせない出来栄え。
細かいところにまで気を抜かない、トレジャーらしい職人芸の光る逸品である。
版権問題の関係からかセガエイジスのトレジャーボックスにも入っておらず、VCでも出る見込みがほとんどないのが惜しまれる。
余談
本作は元々はオリジナルの多人数対戦格闘ゲームとして開発されていたのだが、セガの意向で『幽☆遊☆白書』のキャラを用いた格闘ゲームになった経緯がある。