「ロックマン・ザ・パワーバトル/パワーファイターズ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
注意:ここではアーケード版ロックマン「パワーバトル」及び「パワーファイターズ」について解説しております。
ロックマン・ザ・パワーバトル
【ろっくまん・ざ・ぱわーばとる】
ジャンル
|
アクション
|
|
対応機種
|
アーケード(CPシステム)
|
開発・販売元
|
カプコン
|
稼働開始日
|
1995年
|
ロックマンシリーズリンク
|
概要・システム
-
アーケード版ロックマン。本作は初代CPシステムの最後の作品である。ちなみにロックマンのキャラクターは本作以前にゲストキャラとしてアーケードに登場している。
-
ステージは無く、ボス戦のみで一見すると対戦格闘のようである。言わばCPU戦メインの格闘ゲームに近い内容となっている。ちなみに『ウォーザード』は本作と同様のシステムを採用している。
-
しかし、ロックマン独特の『倒したボスから武器を奪い取る』『敵のパターンを読んで対処する』と言った基本システムはそのまま継承されている。
-
選択可能なキャラはロックマン・ブルース・フォルテの3人。二人同時プレイ可能。
-
ひたすらボス戦が続くのだが、ロックマンシリーズのボス戦の楽しさは上記『敵のパターンを読んで対処する』なので、その魅力は一切損なわれていない。
-
キャラの選択後、コースを選択。
-
選択可能なコースは「1・2」「3~6」「7」の3コース。数字はボスが登場した本家のナンバリングタイトルと同じ。
-
例えば「1・2」コースなら無印と2からそれぞれ3体ずつ登場。
-
各ボスと闘うステージは個性豊かなギミックが存在するステージがある物も。
-
ボスを倒すと残りタイムに応じて体力が回復する。
-
本作のBGMは基本的に本家のBGMのアレンジを中心に構成されており、FM音源である。
-
本作のEDは3キャラ分のみである。
難点
-
ステージ数が少ない。
-
ロックマンシリーズの経験にある程度左右されるが、10分もたたずにクリアできてしまう短さである。
-
ステージ選択画面が特殊。
-
ステージ選択画面ではボスの姿が映っておらず、ステージを選択するまで分からなくなっている。
-
しかも自動でカーソルが動くルーレット式になっており、ステージの選択が面倒となっている。
-
だが、登場するボスはステージ毎に決まっており、ルーレットの速度もあまり速く無い為、ある程度やり込めばいつものロックマンのスタイルに変化する。
-
投げモーションが無い。
-
本作では原作で投げるタイプの特殊武器のプレイヤーのモーションが一切無く、殆ど射撃モーションで統一されてしまっている。
-
ちなみにガッツマンから入手できるスーパーアームは当然ながら原作と効果が違い、岩を発射する効果となっている。
-
が、投げるモーションが無いので武器名に突っ込まざるを得ない。
-
クリアタイムはノーコンティニューでしか適用されず、一度でもコンティニューするとクリアタイムは記録されない。これはパワーファイターズも同様である。
-
本家7のキャラの使い回しが多く、新鮮味をあまり感じない。
-
おまけに「7」コースに登場するボスキャラ達の攻撃パターンは本家7とほとんど同じとなっている為、本家7をやり込んだ人は数回でワンコインクリア出来てしまうことも。
-
ちなみにパワーファイターズでは新たな攻撃パターンが追加されている。
-
後述のパワーファイターズ同様ゲームの性質上、ゲームセンターではなくデパートや駄菓子屋に置かれることが多い。
-
しかし、通常のゲーセンで稼働してある所も見かけることがある。
家庭用移植等
-
本作はパワーファイターズと一緒にカップリングでの移植のみとなっている。
-
PS2に1・2両方を移植した『ロックマン パワーバトルファイターズ』が2004年7月29日に発売されている。このソフトではパワーバトルのBGMがサントラのQサウンドによるアレンジ版になっており、オリジナル版の音源は未収録となっている。また、プレイヤー同士の対戦格闘モードも収録されている。
-
この他にもネオジオポケットにて同じく両方を移植した『ロックマン バトル&ファイターズ』も発売されている。BGMの一部削除などがあるが、アーケード版に忠実な移植となっている。ちなみに本作はネオポケの貴重なカプコンタイトルでもある。
-
なお、本作のBGMを収録したサントラでは前述のQサウンドによるアレンジでの収録となっている。またサントラのアレンジBGMは後に発売されたプレステ版ロックマンのナビモードのBGMとして流用されているが、なかには関係の無い本家7のBGMを当てているステージもあるので注意。
ロックマン2・ザ・パワーファイターズ
【ろっくまん2・ざ・ぱわーふぁいたーず】
ジャンル
|
アクション
|
対応機種
|
アーケード(CPシステムII)
|
開発・販売元
|
カプコン
|
稼働開始日
|
1996年
|
新システム・変更点
-
プレイヤーキャラにデューオ追加
-
デューオは他3人とは違い連射バスターが近距離攻撃のパンチとなっている等玄人好みのキャラとなっている。
-
なおデューオが初参戦となったのは実は8ではなくこちらが先である(ストーリ上では本作は8の後日談になっている)
-
チャージアタックの追加
-
チャージしてから特定のコマンドを入力することにより「チャージアタック」を出す事が可能に。これは格ゲーで言うところの必殺技となっており、より格ゲーらしくなっている。
-
更にチャージアタックを相手に当てると追撃を当てることが可能。これにより様々なコンボを入れることが可能に。
-
なおデューオのみチャージアタックの後に更に「ジャイアントナックル」に派生させることが可能。
-
ちなみに「MAVEL VS CAPCOM」のロックマンの必殺技の「ロックアッパー」の名前はこれが初出。
-
サポートメカの参戦
-
各ボスとの戦いでタイムが一定になると、エディからアイテムを受け取ることでプレイヤーキャラに応じてサポートメカが駆けつけてくれる。
-
例えばロックマンの場合はラッシュが登場。動作は連射バスター中はラッシュコイルで一見役に立たなそうだが、チャージ攻撃になるとラッシュジェットで相手を攻撃してくれる。
-
オリジナル特殊武器
-
本作ではファラオマンとケンタウロスマンの2人だけ原作とは全く異なる特殊武器を入手する事が可能となっている。
-
例えばファラオマンの場合、本家4ではファラオショットだが本作ではファラオウェーブという特殊武器を入手できる。
-
ナビゲーション機能の追加
-
本作はステージ選択時に攻略や弱点のヒントをライト博士から教えてもらうことが可能となっている。
-
これは後に本家やXシリーズに逆輸入されることになるが、そちらではステージ上で自由に使うことが可能となっている。ただX5の場合は…
-
ボイスの増加
-
本作では中ボス及びナパームマンを除く殆どのボスキャラに固有のボイスが付いている。
-
基本的に必殺技にボイスが付いているが、ガードや断末魔まで固有のボイスがある。
-
ステージ・ボス関連等
-
本作で選択可能なコースは「ワイリーを追え」「ロールを救え」「新パーツを取り戻せ」の3コースとなっている。
-
本作のコースではそれぞれ登場したナンバリングタイトルのボスはバラバラとなっている。また「新パーツを取り戻せ」コースでは本家2でお馴染みのあのボスキャラとあのBGMのアレンジが登場する。
-
また前作と違ってステージセレクト画面にボスの姿が映っており、ステージセレクトも前作のように癖が無く、従来のロックマン同様のステージセレクトに変化している。
-
本作ではボスを攻撃すると得点や体力回復の要素を持ったアイテムを落とす他、ボスの体力が一定まで減るとXシリーズ同様パターンが変化するようになっている。また通常ボスが本家7のザコを召還してくるようになった。
-
その為、前作や本家とは違ってスコアアタックを競えるなどプレイスタイルも豊富。
-
他、ボスに弱点武器を当てると、Xシリーズ同様特殊な動作をするように。しかも、一発目を当てると画面が暗転する派手な演出を見ることが出来る。
-
ただし、前作同様後半に持って行くにつれてボスの体力が増加するため、攻略に当たっては苦手なボスを最初に回す等闘う順番を考慮しなければいけない。
-
他にコースごとに本家の名場面を再現した中間イベントが発生する。例えば「ワイリーを追え」コースでは3のワイリーマシン撃破後のシーンが再現されている。
-
本作のBGMは前作のFM音源とは違い、Qサウンド音源のアレンジとなっている。
-
本作のEDは1P時のみのEDに加え、1P・2Pのキャラの組み合わせにもそれぞれにEDデモが用意されており、計10種類のEDが存在するので繰り返し遊ぶ楽しさがある。特にフォルテの単独EDはロックマンXへの伏線が見られるためファンなら一見の価値あり。
難点
-
ワイリーマシンを弱点武器でハメられる。本家のワイリーマシンはハメられないのに…
-
特殊武器の入手方法が本家無印と同じくアイテム入手になっており、時間が立つと入手出来ない。
-
前作に登場したステージのギミックがなくなり、普通の格ゲーのようなステージに統一されてしまっている。
-
ブルースのブルースストライクが他作とは違いチャージアタック扱い。
-
その為ブルースのチャージショットが普通のチャージショットという名前になっている。紛らわしい…
-
本家6からのBGMがたったの1曲(ステージセレクト)しかない。ちなみに前作では6の曲が全く使われてない。
-
この為PS版本家6ではほぼ全曲が新規アレンジされている。
余談
-
本作で使われたアレンジBGMは後に発売されたプレステ版ロックマンのナビモードのBGMとして流用されている。
-
また「MAVEL VS CAPCOM」のロックマンとロールちゃんのEDの演出は本作の演出を再現している。
-
移植作『ロックマン パワーバトルファイターズ』は、唯一PS2で発売されたの本家のロックマン作品。