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魔界戦記ディスガイア4 - (2011/11/11 (金) 22:55:09) の編集履歴(バックアップ)


魔界戦記ディスガイア4

【まかいせんきでぃすがいあふぉー】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション3
メディア BD-ROM 1枚
発売・開発元 日本一ソフトウェア
発売日 2011年2月24日
定価 7,140円(税込)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
魔界戦記ディスガイアシリーズリンク

ストーリー

魔界の底辺にある刑務所“地獄”
ここは罪を犯した人間の魂を加工し、下っ端悪魔“プリニー”として出荷する施設である
今、その地獄の真ん中で、プリニーの教育係を務める吸血鬼・ヴァルバトーゼが怒りに拳を固めていた。
彼が手塩にかけて教育してきたプリニー達が、出荷の目前に突然拉致されたのだ。
「おのれ……、許さんぞッ!このままではプリニーどもとの約束が果たせないではないか!」
ヴァルバトーゼには彼なりの美学があり、約束や契約を守ることを信条としている。
プリニーと交わした「イワシを与える」という約束をなし崩しにされては黙っていられない。
彼に付き従う狼族の青年・フェンリッヒの情報によるとどうやらこの騒動は地獄を管理する者、地獄を統括している“魔界政腐”のたくらみによるものらしい。
「イワシの約束を果たすまではたとえ政腐だろうと大統領だろうとプリニーどもに手出しはさせん!!」
プリニーとの「イワシの約束」を果たすため、ヴァルバトーゼたちは魔界政腐からのプリニー奪還作戦を決行!
横暴な政腐の行いを正すため、かつて暴君と呼ばれた吸血鬼が行動を開始する。
(公式サイトより抜粋)

概要

その膨大なやり込み要素とぶっ飛んだストーリーから日本一ソフトウェア(以下、日本一)の代表作となった魔界戦記ディスガイアシリーズの4作目。
主人公のヴァルバトーゼが何かにつけてはイワシについて語るのが特徴であり、また彼はイワシは強い魚であると考えており「鰯」という漢字は徹底的に廃止されている
本作の世界ではイワシは魚強と書く。

評価点

  • 3D化によりグラフィックが大幅に強化され、キャラクターの動きもより多彩となった。
    • 3Dとは言っても、ドット絵風に作られた3Dであり前作までのファンも安心して入り込めるようになっている。ある意味、2DドットRPGの3D化において理想の形とも言える。
  • 「魔チェンジ」システムが大幅に強化された。
    • 前作では「変形合体」を彷彿とさせる事から虜になったファンも多い「魔チェンジ」システムだが、実際は装備武器が剥がされてしまうため、かえって弱くなる事も多いため使い難いシステムであった。
    • しかし、本作では「魔チェンジ」での能力強化量が増え、また装備武器の能力値も受け継がれるため非常に使い易くなった。
    • また、本作では特定の条件を満たせば「魔チェンジ」の二刀流も可能である。
  • 汎用キャラクターのボイスパターンを各職業毎に3種類から選べるようになった。
    • これにより、汎用キャラクターの性格を選べるようになり、キャラクターにより愛着が湧くようになった。
  • 難易度の上昇
    • 前作までと比べてメインシナリオの敵の強さが上がり、レベリング無しでプレイした場合より歯ごたえのある戦闘を楽しめるようになっている。
    • 但し、キャラクターを数百、数千レベルまで育ててからシナリオをプレイするスタイルの場合、その程度の敵の強化は焼け石に水である。
  • オンライン要素の充実
    • 自分だけのマップを作成し他のユーザーに対して配信する「マップエディット」、界賊団を組織し、他のユーザーに殴り込み又は助っ人として参戦できる「界賊エディット」などオンライン要素が充実し、やり込みを自慢する場が出来た。
  • さらなるダメージインフレ
    • シリーズが出る度にダメージ量が上がってきたディスガイアシリーズだが、「マップエディット」システムの登場により、ダメージ量を増やすのに適したマップの作成が可能となり、さらにダメージ量が上昇した。
    • 本作では100兆ダメージでダメージ量がオーバーフローするのだが、オーバーフローしなかった場合の理論上は1該ダメージを超える事となった。

問題点

  • バグ
    • 元々日本一のゲームはバグが多いと言われる事が多いが本作も例外では無い。
    • ただ、本作ではオフラインでは致命的なバグが少ないため、同社のソフトではバグが少ない方であると言える。
      • 但し、修正パッチによって一時的にフリーズが発生するようになった事がある(現在ではさらなるパッチによって修正されている)。
  • 職業が減った。
    • 3D化の弊害であるとも言えるが前作までと比べて職業の数が減っている。
    • 一応人気が高い職業はほぼ収録されているが、キャラクター育成が魅力のシリーズだけに、未収録職業のファンから不満の声が上がるのは仕方のない事である。
  • 倉庫が使い難い。
    • シリーズが共通で抱えている問題点だが、ソート機能が使い難い、倉庫のウィンドウが一列分しかないなどの理由で、倉庫が使い難い。
  • 「ねこばば屋」と「モールス信号発信機」の併用がバランスブレイカー
    • 「ねこばば屋」は倒した相手の装備品を入手できる能力(一部の状況を除く)で、「モールス信号発信機」はオンライン対戦で勝利した相手の界賊団を一度だけ自分のデータのアイテム界に助っ人として呼び出す事が出来るアイテムなのだが、それを併用して使用する事で、他のプレイヤーの作成した強力な装備をコピーして入手する事が出来る*1。その結果、自分でやり込まずとも戦力を強化する事が出来るので、やりこみゲームとしての寿命を大幅に縮めてしまう可能性が高い。
      また、増殖された側も自分が作成したアイテムを他のプレイヤーにオンライン上で我が物顔で使用される事に不満を持つ者も多い。
    • 現状では修正パッチによって、上記の方法で増殖しようとしても、手に入るアイテムが別のアイテムに差し替えられるため、上記の方法による増殖は不可能になっている。

総評

強化されたグラフィックやさらなる追加要素により、さらに完成度が上がっており、イワシ閣下の愛称で親しまれる主人公「ヴァルバトーゼ」の人気も高い良作シミュレーションRPGである。
ここ数年、『ドラグナーズアリア』『Let's全力ヒッチハイク!!!!!!!!!』『ラストリベリオン』*2などKOTYレベルの作品を発売する事も多かった日本一だが、本作により面目躍如に成功したと言える。