「キャッ党忍伝てやんでえ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
キャッ党忍伝てやんでえ - (2012/01/28 (土) 01:58:24) の編集履歴(バックアップ)
キャッ党忍伝てやんでえ
【きゃっとにんでんてやんでえ】
ジャンル
|
アクション
|
対応機種
|
ファミリーコンピュータ
|
発売元
|
テクモ
|
発売日
|
1991年7月19日
|
備考
|
パスワードコンティニュー
|
概要
「説明しよう!」このゲームは1990年に放送されたタツノコプロ製作のテレビアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』(キャッ党はキャットと読む)を原作としたゲーム。つまり、キャラゲーである。
主人公であるヤッ太郎・スカシー・プルルンの中から1名を選び、サポートキャラクターを共に進める横スクロール型アクションゲームとなっている。
ゲーム自体は発売時期も鑑みて『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!??』を大いに参考にしているような…。
ウサ姫「この者を島流しにせーい!」
ストーリー
「説明しよう!」アニマロイドと呼ばれる動物型ロボット人間が住む、江戸のような近代都市エドロポリス。幕府転覆を企む老中・コーン守(コーンのかみ)と忍者のカラカラ一族。
野望を察知した大目付・ワンコー守(ワンコーのかみ)は秘密忍者隊ニャンキーを結成。彼らは普段はピザキャットの店員として働きながら、有事にはニャンキーに変身してカラカラ一族をやっつける(のとおミッちゃんを救う)のだ!
評価点
-
電源を入れると真っ先に流れるアニメ主題歌「おっとどっこい日本晴れ」
-
キャラゲーでも音楽は権利の関係でアニメで使用した曲が使われることは滅多に無い。
-
FCでありながらテレビアニメのストーリーをほぼ再現したアニメデモシーン。
-
各ストーリーの前後に挿入され、数パターンの絵の組み合わせながら原作のお約束や話を完結にまとめ、おミッちゃんのミサイル暴発や決めポーズなど、おいしい所はバッチリである。
-
原作に登場したキャラクターもほぼ全て網羅。あんな印象的な脇役から、こんな記憶に残らないような脇役まで…。
-
コンティニューのパスワードを間違えるとウサ姫様から「この者を島流しにせーい!」と叱られる。(アニメ史上に残るぶっ飛びシーンのセリフとして一部で有名である。)
-
原作がタイムボカンシリーズで究められたパターンを利用しているのでFCでも再現できたとも考えられる。
-
アクションパートでも原作を上手く再現している。
-
ダッシュの時にはギャグ走りになり、必殺技のニャンキー忍法は3種類でどれも原作に登場したもの。
-
サポートキャラのゴットン・リキノシン・ミエトル・ネッキーはアニメでもお助けメンバーとして活躍しており、彼らの持つ特殊能力(土を掘る・岩を割る・空を飛ぶ・泳ぐ)を使わないと進めないステージ構成も他キャラクターの活躍に貢献している。
難点、及び賛否両論点
-
難易度の低さに賛否が出る。アクションゲームとしては決して遊び応えがあるとは言えない。
-
敵の弾は攻撃で破壊できる。
-
ボスが簡単なパターンで動いており、ニャンキー忍法が使えるだけのエネルギーが残っていれば簡単に倒せる。
-
視聴対象であった小学生、さらにアクションが苦手な子供でもクリアしてもらうという意味ではいいだろう。
-
主人公三人はニャンキー忍法を含めに特に差が無い。
-
リーチが長く隙の大きいスカシー。リーチが最短で隙が小さいプルルン。中間のヤッ太郎。スカシーとプルルンのリーチ差は半キャラ分程度で攻撃力はみな同じ。
-
横スクロールアクションではしごを上ったり降りたり。選択制のステージとその後の固定制ステージで構成されている。エネルギー消費の特殊攻撃があり、サポートキャラがいる。どう見ても『ロックマン』。
総評
「ファミコンでアニメを再現するなんて、キーッくやしい!!」
キャラゲーといえばアニメキャラクターを使っただけの凡ゲーが常だが、それを超えた原作愛に満ち溢れた一本。放送終了から5ヵ月後の発売ならでは?
アニメを見ていない人はお断り状態だが、見ていた人なら当時の記憶が呼び起こされるであろう。
余談
もともとマイナーなアニメで放送当時からビデオ化が途中で止まったり映像化に恵まれなかった。詳細は不明であるが、海外放送のためマスターテープを海外へ貸したところ、その後テープが行方不明になったという噂があり、過去アニメのDVD化が行われる時代になってもDVD化は絶望視されている。そういった事情で原作アニメの存在を残す貴重な資料になっている。