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スパイロ・ザ・ドラゴン - (2012/06/11 (月) 12:03:00) の編集履歴(バックアップ)
スパイロ・ザ・ドラゴン
【すぱいろ・ざ・どらごん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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ソニー・コンピュータエンタテインメント
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開発元
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Insomniac Games(インソムニアックゲームズ)
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発売日
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1999年4月1日
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定価
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6,090円
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配信
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ゲームアーカイブス:2008年3月12日/600円
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概要
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『 クラッシュ・バンディクー』と同じく、ユニバーサルインタラクティブスタジオ製作のアクションゲーム。そのためクラッシュシリーズに主人公のスパイロが友情出演していたり、 クラッシュ・バンディクー レーシングに『スパイロ2(後のスパイロ×スパークス)』の体験版がついてきたりとクラッシュシリーズと何かと縁が深いシリーズである。
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第一作の開発は後に『ラチェット&クランク』、『RESISTANCE~人類没落の日~』などの名作を手掛けるインソムニアックゲームズが行っており、同社の評価と知名度を押し上げた作品といえる。
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クラッシュシリーズに比べると日本で発売された作品は少なく知名度も一歩劣るが、欧米では現在も人気が高く、一時はハリウッド映画化の話すらあったほどである。(現在は諸事情により立ち消え)
ストーリー
ある日、ドラゴンたちが住む平和な世界にナスティ・ノークというならず者がやってきた。
ナスティ・ノークは魔法を使って大人のドラゴンたちをクリスタルに変えてしまい、ドラゴンたちの世界を好き勝手に荒らしまわった。
ただ一人無事だったのはいたずら好きな子供のドラゴン、スパイロ。
ナスティなんてぼくがやっつけてやる! こうしてスパイロの冒険が始まった。
特徴
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スーパーマリオ64やゼルダの伝説 時のオカリナのような3Dアクションゲーム。
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ゲームの目的はクリスタルにされてしまった大人のドラゴンたちを助け出し、ナスティ・ノーク一味をやっつけるというシンプルなもの。
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体当たり、火を噴く、ジャンプして翼で滑空する(グライド)、などドラゴンらしい行動を軽快な操作性で行うことができる。
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特にグライドはかなり重要なテクニックで、これを利用することでステージ中で移動できる範囲が大幅に増える。
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スパイロは子供のドラゴンなので通常のステージでは飛ぶことはできないが1ワールドに一つあるボーナスステージでは自由に空を飛ぶことができる。
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ボーナスステージはフライトゲームのように飛んでいるスパイロを操って輪をくぐったり敵を倒したりする。
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スパイロのそばにはスパークスというトンボのような生き物がついており、最大3発までならスパイロの受けたダメージを受け持ってくれたり、スパイロの傍に落ちているアイテムを拾ってくれたりしてくれる。
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3発ダメージを受けてしまうとスパークスは消えてしまうが、ステージ中にいる小動物を倒して出てくる蝶を食べさせれば回復する。
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ステージ中には宝石が落ちており、完全クリアのためにはこれをすべて集める必要がある。
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宝石は落ちている物以外にも敵を倒したり箱を壊したりすると出てくる。
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他に盗賊に奪われた卵を取り返すこともゲームの目的の一つ。
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盗賊はステージ中の特定地点を逃げ回っており、ただ闇雲に追いかければ捕まえられるものではない。ステージギミックを利用したりタイミングを上手く見計らって攻撃する必要がある。
評価点
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軽快でテンポのよい操作性。
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キャラクターがドラゴンであるため、スパイロの可愛らしいデザインに反して人型キャラでは見られないワイルドなアクションが行えて実に爽快。
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ファンタジー色が強いドラゴンの世界。
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ワールド、ステージは「戦争の世界」「魔法の世界」「夢の世界」「ナスティ一味に汚された美の世界」といった現実から一歩離れたファンタジー色の強い世界観が設定されており、お伽噺の中を探検しているような感覚を味わえる。
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敵も狂った動物や魔物、魔法使いなどファンタジー色の強いものが多い。
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敵をよく観察してみると、別々の敵同士で喧嘩をしていたり同種の敵同士なら礼儀正しくしたり強い敵が弱い動物を追いかけまわしていたりと、個性があり動きが細かい。
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逆にナスティ一味の中には電気や機械を使う者もいるが、それは逆に「ファンタジー世界への侵略者」という印象をぐっと強めている。
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音楽は耳に残りづらいが、ファンタジー色が強く落ち着いて探索ができるもの。
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グラフィックは時代相応の粗いポリゴンだが、登場するのが非人間キャラばかりなのもあってポリゴンのごつごつ加減が「らしさ」になっており、キャラクターの違和感があまりない。
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親切なチュートリアルや多めのアドバイス。
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助けたドラゴンはそのステージで使えるアドバイスをしてくれることがある(ただの世間話とかもあるが)。またあちこちに看板が配置されており、それを読めばステージ攻略上のヒントになる。看板を読むかどうかは完全に任意なので押し付けがましくない。
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ロードがほぼない。探索のテンポが非常に快適。
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全体的な難易度は低めだが序盤から順当に難しくなっていく良好なゲームバランス。
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非常に優れたマップデザイン。「こんなところに秘密の空間が」といった隠された場所。「ここから見えるあの場所はどうやって行けるんだろう」といった見えてはいるがなかなかいけない場所がとても多く、探索心に火をつける。
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それでいてヒントが多いこともあって注意すれば初心者でも十分に辿りつける範囲に隠された場所があるので、詰むようなことがほとんどない。
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再開ポイントが多めにあるためミスしても不快感があまりない。
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ボリュームも多く、全6ワールドで1ワールドにつき通常ステージが3ステージ&ボスステージとボーナスステージが一つづつで計5ステージで計30ステージもある。
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ボスステージも通常ステージと同じくらいの広さと探索要素がある。
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なにげに全編フルボイス。スパイロだけでなく助けたドラゴン一匹一匹にすら声がついている。
難点
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カメラワークが良くない。わざわざ△ボタンで手動で切り替えなければならない。切り替わりもスムーズではない。
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これは元々、日本でのテストプレイ時にて、多くの日本人に3D酔いが発生したため、日本独自の「動きが少ないカメラワーク」が採用された影響(欧米人よりも日本人の方が3D酔いを起こしやすい)。
元々のアメリカ版では動きのあるカメラワークであり、日本版でもクリア特典の隠しモード「ディレクターズカットモード」でこのカメラで遊ぶことができる。
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しかし、そのために一度は不便なカメラで全クリアすることを強いられてしまう。カメラタイプの任意選択もできない。
この反省からか、次作『スパイロ×スパークス』では日本版式カメラとアメリカ版式カメラを最初から切り替えられるようになった。
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ステージの難易度バランスは順当だが、ボスキャラはびっくりするほど弱い。
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ステージとボスが地続きになっているためか音楽が変わるなどの演出もなく、下手をすればちょっと体力のある雑魚敵と間違いかねないほど。
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ラスボスであるナスティ・ノークもステージギミックが厄介ではあるがナスティ自身はむしろ弱い。
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スパイロの手が届かないところから一方的に魔法で攻撃してきたり、いざスパイロが近づくと全力で逃げ回ったりという戦い方。ステージギミックが厄介な理由も「ダッシュと手動カメラワークを使いこなせていないといつまでたっても追いつけない&穴に落ちて事故死するから」というシステム上の理由が大きい。
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その反省か次回作のスパイロ×スパークスではボス登場時の演出が強化され、強さや耐久力もかなり引き上げられた。
総評
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シンプルなゲーム性と操作性、ファンタジー世界を上手く表現した世界観、秀逸なマップデザインと完成度の高いアクションゲーム。
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クラッシュシリーズともども馴染み易く遊び易い、PSを代表するアクションゲームといえる。
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日本においては人気は低迷してしまったが、海外では現在もシリーズが継続されている人気作である。
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PS版は本来三部作だが、人気が低迷してしまったため3作目の日本語版は発売されていない。
また、クラッシュ同様にユニバーサルスタジオとSCEが揉めた影響で開発元が離れ、PS版以降の開発にはインソムニアックゲームズは関わっていない。
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日本ではPSの2作品(SCE発売)の他、クラッシュ同様に発売元と開発元が変わってGBAで2作品とケータイアプリが出ている。