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ゼルダの伝説 スカイウォードソード - (2012/02/24 (金) 17:10:15) の編集履歴(バックアップ)


ゼルダの伝説 スカイウォードソード

【ぜるだのでんせつ すかいうぉーどそーど】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 Wii
発売・開発元 任天堂
発売日 通常版/ゼルダ25周年パック:2011年11月23日
Wiiリモコンプラスセット:2012年1月31日
定価 通常版:6,800円
ゼルダ25周年パック:8,800円
Wiiリモコンプラスセット:8,800円
周辺機器 要Wiiリモコンプラス(orWiiモーションプラス)
プレイ人数 1人
ゼルダの伝説シリーズ関連リンク


概要

  • ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」に続く、Wii版ゼルダの2作目。ただし、本作は当初からWii向けに開発されている。
  • 開発期間は実に5年にも及び、キャッチコピーに『濃密ゼルダ』とあるように、ゲームのボリュームだけでなく、遊びそのものの密度に重点が置かれている。

評価点

Wiiリモコンのフル活用

  • Wiiモーションプラスを用いた直感的な操作に特化しているのが特徴。剣による攻撃は当然リモコンを振って行うのだが、振った方向により縦・横・斜め・突きを自由に繰り出すことができる。さらにリモコンを縦にしたまましばらくすると、スカイウォードが使用できる。
    • このスカイウォードは旧ゼルダにおけるソードビームのようなもので、攻撃は勿論謎解きにも使用する。これを使いこなすか否かで本作の難易度は大きく変わる(後述)。
  • また弓矢やパチンコで狙いをつけるにも使用する他、さらにマップの各所にある綱を渡る際のバランス取りや水中を泳ぐ際の方向変換など、様々な部分でWiiリモコンを使う……というより、Wiiリモコンを使わない場面が少ない。
  • ちなみに剣をWiiリモコンで振る仕様のため、本作のリンクは最初から右利きになっている。
  • 精密な動作が要求されるためか、Wiiモーションプラスの着用、またはWiiリモコンプラスが必須となっている。
    • このおかげで全体的なレスポンスは非常に良好で、落ち着いて操作すれば誤入力が起こることは極めて少ない。 濃厚なゲームボリューム
  • キャッチコピーにもあるように、本作は非常に濃厚。公式曰くプレイ時間は70~100時間にも及ぶ。さらに虫やお宝の収集、ミニゲームなどのやり込み要素も満載。 伝説の始まり
  • 世界にはまだハイラルという言葉すら存在しない。マスターソードの誕生までのエピソード等が描かれ、テレビCMでは「ゼルダの伝説、はじまりの物語」とされているように、現時点で今作がシリーズ通して時系列的に最初の物語となる。
  • シナリオは従来のゼルダシリーズを踏襲した極めて王道的な作風で、期待を裏切らない出来である。
  • 魅力的なキャラクターもまた健在である。
    • とくに今作のゼルダは、リンクと幼馴染で同級生というかなり近しい関係であり、ゼルダ個人に関する描写も多いため、「助けたい」という気持ちをよりつよくさせる。 高難易度
  • これまでのゼルダシリーズはどちらかというと低難易度化の傾向にあったが、本作はそれらに渇を入れるかのように高い難易度になっている。
  • ただの雑魚敵も適当に剣を振れば倒せるような相手ではなく、生意気にもこちらの攻撃を防御してきたり、特定の切り方でないとダメージを与えられない敵ばかり。剣の振り方やアイテムの使い分け、時には無視するなどの戦略も必要。序盤でスタルチュラ相手につっかかった人は多い。
  • 「がんばりゲージ」の導入。所謂スタミナゲージで、ダッシュしたり重いものを持ち上げたり、ツタなどにしがみついていると消費する。なくなるとリンクはヘロヘロになってしまい、動きが鈍くなる。これによりツタや崖の移動に緊迫感が加わった。
  • これまで盾は無敵の存在で、ほとんどの攻撃を防ぐことができたが、本作では盾が消耗品扱いになっている。木の盾が燃やされるのは前作にもあったが、鉄製の盾は電気を通してしまう。更にどの盾もゲージが設定されており、なくなると壊れてしまう。
  • 「サイレン」の登場。ここは「リンクの心の試練」という設定で、剣はおろか一切のアイテムを持ち込むことができない。雑魚敵は倒せない上に、攻撃を喰らうと最初からやり直し。限られた時間の中、見つからないように進まなければならない。
  • 本編を一度クリアすると出現する、辛口モード。ハートが雑魚を倒しても出てこないなど、よりハードになっている。スカイウォードを用いて遠距離からダメージを受けずに倒すというテクニックが重要になってくる。

問題点

  • 最大の問題、致命的な進行不能バグ
    後半、ある特定の順序で進めてしまうと後のイベントが発生しなくなり、そのまま進行不能となる。
    • これに対して任天堂は謝罪と本作のデータを入れたSDカードを送ることで修正をするという対処がされた。
      修復プログラムもWiiチャンネルとして配信。ネットに接続している人は、自宅での修復も可能である。
    • ただ、セオリー通りの順序で進めていけばまず引っ掛ることはないということも付記しておく。
  • ダンジョンや地域が少ない。
    • これはインタビューでも触れている。その分密度重視でボリュームそのものはあるのだが、同じ所を行き来することになるのでプレイしている内に飽きがくる。
  • 合成素材と虫を入手した時の演出がゲームを起動するたびに入ってしまうので煩わしい。
  • 内容とは直接関係ないが、Wiiリモコンプラス、或いはWiiモーションプラスが必須の内容である事を積極的に宣伝・アピールしなかった事、Wiiリモコンプラス同梱セットを限定販売とした姿勢。
    • メモリー拡張パック専用だったゼルダの伝説 ムジュラの仮面と同様、別売の周辺機器必須の作りでありながら、何故かその事に関する宣伝とアピールが積極的に行われなかった。この為、通常版を買ったがリモコンプラス、或いはモーションプラスが無くて遊べないと悲鳴を挙げるユーザーが一部で発生した。
      • パッケージ表面に必須である注意書きが記されていない事も拍車をかけた。
    • 公式サイトでは特定のコンテンツで紹介していたが、トップページでの扱いが小さく、一見通常リモコンでも遊べると誤解しかねないほどだった。発売後にはその声を受けてなのか、ソフト情報欄に記された「本ソフトを遊ぶ為にはWiiリモコンプラス(またはWiiリモコン+Wiiモーションプラス)とヌンチャクが必要です」の リモコンプラスとモーションプラスに関する部分が赤く強調したものに変更されている。 (発売前は強調されていなかった。)
    • リモコンプラス同梱セットを限定販売した姿勢にも一部で疑問の声が上がった。その後、2012年1月31日からWiiリモコンプラス(シロ)を同梱した新セットの販売を開始している。
      • リモコンプラス、モーションプラスのいずれもお持ちでない方はこちらを買う事を推奨。

総評

  • 5年の歳月をかけて作られた期待の新ゼルダ。その出来はファンの期待を裏切らない素晴らしいものとなっている。今までの低難易度ゼルダにがっかりしていたプレイヤーには嬉しい作品。
  • 『ファミ通』のクロスレビューでは史上16作品目となる40点満点を獲得しており、ゼルダシリーズでは3回目となる。