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真・女神転生 STRANGE JOURNEY
【しんめがみてんせい すとれんじじゃーにー】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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アトラス
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開発元
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アトラス、ランカース
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発売日
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2009年10月08日
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定価
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6,279円(税込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:C(15歳以上対象)
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廉価版
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アトラスベストコレクション 2011年8月11日発売/2,980円
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女神転生シリーズリンク
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ストーリー
21世紀初頭、南極に突如として出現した「シュバルツバース」と呼ばれる謎の巨大空間。あらゆる物質を飲み込み、拡大を続ける超常現象の脅威になす術は無く、事態を重く見た国連は、シュバルツバース内部に有人探査機を送り込む最終プラン「シュバルツバース調査隊」を設立させる。主人公は国連が組織した調査隊の一員となり、人類の命運を担った奇妙な旅へ赴くことになる。
――「人類よ。これ以上、何を望むのだ。」
概要
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外伝作品を除き、真・女神転生シリーズとしては『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』から実に5年ぶりとなる作品。ただし、シナリオ自体は他の女神転生シリーズとの関連性は前作同様無く、完全に独立したものとなっている。
特徴
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『デビルサマナーソウルハッカーズ』以来となる3Dダンジョンの復活。
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また、DSの特徴を活かした下画面にオートマッピングを常に表示するようになった事は地味ながらもダンジョンの難易度が高い女神転生シリーズには嬉しい仕様。
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新システム『デビルCO-OP』
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敵の弱点を突くと、パーティメンバーで同じスタンス(属性)の仲間が追撃を行ってくれるというもの。
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メンバー全員のスタンスを揃えた上で全員が弱点を突く事で、攻撃4回+追撃4回という攻撃も可能。
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ロウ・カオス・ニュートラルといった属性の概念が再びストーリーに大きく絡むようになった。
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終盤でロウルートとナチュラルルートとカオスルートが分岐する。
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また、ロウとカオスの対立をテーマとしている事もあって、『真・女神転生』のロウヒーロー、カオスヒーローのセルフオマージュとも言えるキャラ達も登場する。
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主人公はシュバルツバースを探索するための特殊スーツ「デモニカスーツ」を着用しており、後から特殊機能を追加していく『ソウルハッカーズ』のシステムインストールに似た強化システムを持っている。
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そのデモニカスーツの外見がパッケージイラストである…。
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過去シリーズと比較すると悪魔召喚のハードルが低くなっている。例を挙げると…
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悪魔を召喚をする際の資金の消費が無くなっている。
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悪魔を召喚し続けるために必要なエネルギーとなる『マグネタイト』が廃止されており、ずっと連れ歩く事が出来る。
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属性による悪魔の召喚制限もない。
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こうして見ると過去シリーズに触れた層から見るとヌルいようにも見えるが、後述のバランスもあり決してそうではない。
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近年の女神転生シリーズにはお馴染みの超強い隠しボスももちろん登場。
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公式サイトにて作成した悪魔のパスワードをプレイヤーから募集、公開。他のプレイヤーが作成した便利な悪魔やネタ悪魔を使用することが出来る。
評価点
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難しいながらもちゃんと練り込まれたバランス。
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基本、戦闘はデビルCO-OPの追加ダメージを計算に入れている事もあってか、味方の単発の攻撃力は低め。敵はその逆でとにかく攻撃が苛烈であり、調子に乗っていると1ターンキルもあり得るバランス。
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さらに後半はデビルCO-OPに慣れてきたプレイヤーに対する罠と言わんばかりの戦法を仕掛けてくるボスまでいる。
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シリーズ共通だが、主人公が死ぬと即ゲームオーバーになるため主人公の状態には常に気を使わねばならない。そのうえ、今回の主人公はやや強さが微妙な為、基本主人公はアイテム使用などの後方支援になり易い。
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ちなみに今作ではアイテムの使用は素早さとは関係無く最速で行われる仕様となっており、アイテム要員としては優秀であると言える。
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女神転生シリーズにはお馴染みの『開幕ムド』『物理反射』といった即死要素も盛りだくさん。
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また、所持金の25%を消失させる『マッカビーム』も死ぬ事はないにしろ、その強烈な性能からトラウマ技として語られている。
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しかし裏を返せば、如何に相手の弱点を突くかといった事や敵の戦法に対してどんなメンバーを組むかといった戦略を練れば有利に戦えるという、理不尽ではない良好なバランスとなっている。
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ドルミナー(全体睡眠魔法)→永眠の誘い(睡眠状態の相手を100%即死させる)といった極悪コンボや石化攻撃(事実上即死)ができる銃に頼っているころにこっそり出てくる銃撃反射の敵など、敵の戦法や配置は練りに練られている。
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前述の通り、悪魔召喚の制限が少ないために「あいつにはこいつを使おう」「ここでこいつは不利だからやめておこう」といった柔軟な運用も可能。
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ダンジョン自体も頻繁にセーブポイントとスタート地点帰還ポイントを兼ねた『ターミナル』や所持金を消費する事で回復が可能な『ヒールスポット』が頻繁に設置されており、「ダンジョン内で迷ってジリ貧の末に死亡」「長くセーブしていなかったためにゲームオーバー後の復帰がキツい」といった事も起こりにくい。
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またボス戦の前にはほぼ確実にターミナルとヒールスポットが設置されており、ボス部屋に差し掛かった辺りで大抵は警告メッセージが出たりするので『準備不足のままボス戦に入ってしまい詰む』と言った事もない。
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登場キャラ達も非常に魅力的。
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特にロウの導き手となる天使マンセマットはルートによって見せる壊れっぷりが女神転生シリーズの天使観を大きく覆すキャラとなっており、ネタにされている。
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クラシックの壮大な音楽
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近年では「ペルソナ3」「ペルソナ4」などの作品で有名な目黒将司氏が作曲を担当。過去のシリーズのようなロックな曲ではなく、男性コーラスを織り交ぜたクラシック基調の楽曲となっている。
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過去の作品のような曲を期待すると肩透かしだが、完成度は高く通常戦闘曲を含め壮大である。
問題点
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ややテンポの悪い要素。
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過去作に存在したダッシュがない。
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メインアプリにあるダークゾーンを可視化する『ダークスキャナ』はダークゾーンに入るたびに演出が入るためややテンポが悪い。特にダークゾーンから出たり入ったりする場面も多いため尚更。
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悪魔合体システムの複雑化
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デビルソースシステムが追加されたため、通常合体のスキル継承の自由度が大幅に低下。しかもそのデビルソースは使い切りで再入手は非常に面倒なものとなっており、理想的な能力を持つ悪魔を作る事に手間が掛かるようになった。
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そのためパスワードを利用した裏技的な悪魔入手法で楽に強い悪魔が仲魔になる。
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パスワード悪魔は難易度についていけないプレイヤーへの救済策でもあり、ご利用は計画的に。
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ゲームのジャケットが一見さんお断りな雰囲気をかもし出しているので、多くのユーザーが手に取る機会は少ないかもしれない。
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その元凶である独特なデモニカスーツのデザインは、バケツスーツ呼ばわりされたり、やる夫やオプーナと合体したAAが作られたりと、発表後にネット上で散々イジられた。キャラクターデザインが濃い口なことも相まって、昨今のRPGと比べると極めて異質なビジュアルのゲームといえる。メガテンらしいと言ってしまえばそれまでだが。
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個人差はあるが、デモニカスーツも「やってるうちに気にならなくなる」「だんだん愛着がわいてきる」「むしろこのデザイン以外考えられない」といった声も多い。スルメ的デザインとでも言うべきだろうか。
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過去作にあった中断セーブがない。
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この点は前述の通りセーブポイントが頻繁に設置されている関係もあってかあまり気にはならない所ではある。
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シナリオに難がある。
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特にLAWルートは酷く、ファンの間からも「シリーズ最悪のLAWエンド」とまで言われている。
総括
女神転生シリーズの一作として、旧シリーズの面白さと共に手堅い難易度を備えた良作と言える。
シリーズ入門にも最適な作品でもあるため、ビギナーにもおすすめできる。
余談
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ペルソナにおいて登場した技である『刹那五月雨撃ち』は、『女神異聞録ペルソナ』では平仮名で「せつなさみだれうち」と書かれていたため、『切なさ乱れ撃ち』と勘違いする人が後を絶たなかったが、その『切なさ乱れ撃ち』が本家と別に技として登場した。
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初期スキルとして所持している悪魔はミルメコレオ。親がライオンと蟻で、上半身がライオンで下半身が蟻。ライオンの主食である肉を食べても消化できず、かといってライオンのプライドが邪魔をして蟻の食事を食べられず、産まれた時から餓死することを運命付けられているという確かに『切なさ乱れ撃ち』な悪魔である。
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企画段階では「真・女神転生4」であったという話があるが、ファンブックである「シュバルツバース回顧録」の金子一馬氏のインタビューでは「最初から外伝だったけど、広報は4として作ってほしかったみたい」という内容の記述があるため、真偽のほどは定かではない。