「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair - (2012/03/27 (火) 01:08:44) の編集履歴(バックアップ)


悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair

【あくまじょうどらきゅら はーもにーおぶでぃすぺあー】

ジャンル アクション
対応機種 Xbox360(Xbox LIVE ARCADE)
プレイステーション3(PlayStation Store)
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
発売日 【360】2010年8月4日
【PS3】2011年9月27日
定価 【360】1,200マイクロソフトポイント
【PS3】不明
プレイ人数 1~6人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
悪魔城ドラキュラシリーズリンク

概要

  • XBLA配信タイトル。『蒼月の十字架』『ギャラリー オブ ラビリンス』『奪われた刻印』のニンテンドーDS3作品のマップをHDの画面に敷き詰めたらどうなるかというコンセプトを元に作られた作品。通称『悪魔城ドラキュラ HD』。
  • 探索型の要素を取り入れたステージクリア型アクションゲームである。
  • 難易度は高めなものの、練習すれば一人でも十分にクリア可能。

システム

  • ステージ
    • 全6章(DLCを含めると全11章)のオムニバス形式。数字の若い章から順に攻略していくことになる(DLCで購入したステージは別)。
    • 最初にメニュー画面で装備品や章の選択、アイテムの売買などを行い、選択した章に挑戦するという流れ。ボスを倒し、金色の宝箱を開けるとその章はクリアとなる。
    • 全章共通で30分の制限時間が設けられており、時間切れになったりHPが0になるとミス。
    • 6章をクリアすると、ハードモードが選択可能になる。ノーマルより敵が強い代わりに、強力な装備が手に入りやすい。
    • スコアも導入されており、XBLAに接続しているとランキングに反映されたり、上位者のリプレイデータを閲覧したりできる。
  • 成長要素
    • 本作ではDS悪魔城3作とは異なりキャラクターのレベルアップが存在しない。そのため、各キャラの能力は主に装備品で強化していくことになる。
      • 装備品は敵のドロップ、ショップでの購入、ステージに配置されている宝箱を開ける、といった方法で入手可能。
      • ただし成長要素が全くないわけではなく、キャラクターによってはサブウエポンの熟練度を上げたりソウル・魔法を集めることで強くなっていく。
  • ステージのギミック
    • 各章にはいくつか本が設置されており、ここで装備の変更が可能。ただしその間も時間は進む。
    • 道中に配置されている宝箱を開けることで装備品やアイテムを入手可能。中身は基本的にランダムである。
      • 茶、緑、青、赤、紫、金の6種類が存在。金は前述の通りボスを倒すと出現し、そこからしか手に入らない装備・アイテムもある。茶はミミック(ザコ敵)が擬態していることも。
    • ここで挙げた以外にも様々なギミックが登場する。
  • その他
    • 簡単な定型文を使ったラジオチャットが可能。マルチプレイ時コミュニケーションを取るのに使える。
    • 本作では1ステージが非常に広いため、カメラの倍率を3段階に切り替えることができる。マップや、マルチプレイ時には仲間の場所を確認するのに便利。
  • キャラクター
    • 初期キャラクターはアルカード、来須蒼真、ジョナサン・モリス、シャーロット・オーリン、シャノアの5名。基本的な性能は原作準拠だが、変更・調整されている部分もある。
    • DLC追加キャラクターとしてユリウス・ベルモンド、ヨーコ・ヴェルナンデス、リヒター・ベルモンド、マリア・ラーネッド、シモン・ベルモンド、月風魔が使用可能。
    • キャラクターによっては固有のパーソナルスキルが存在する(蒼真のガーディアンソウル、シャノアのキルクルス等)。
    • ちなみにシャーロットとヨーコは急降下キックが出来ず、マリアはスライディングの攻撃判定がない。

マルチプレイ

  • 特徴
    • 本作では最大6人でマルチプレイを楽しむことが可能(ゴールドメンバーシップへの加入が必須)。
    • 互いに協力することによってショートカットが出来たりと、シングルプレイとはまた違った楽しみ方ができる。ただし、人数に応じて敵のHPが増加する。
    • 宝箱からの取得アイテムが全員に行き渡り、落ちているアイテムも全員が拾うまでは消滅しない(壁から出現する肉などは別)という特徴がある。また、仲間の近くで消費アイテムを使用すると、効果が仲間にも及ぶ。
    • 仲間が近くにいる時、両者のMPを消費して強力な「デュアルクラッシュ」が発動可能。
  • スケルトン化
    • マルチプレイ時にHPが0になったキャラクターはスケルトンとして復活する。全員がスケルトン化するとゲームオーバー。
    • スケルトンはHPが100しかないうえ行動が大きく制限される。スケルトン状態でやられても何度でも復活できるが、その度に制限時間が3分減少する。
    • スケルトン状態から蘇生するには、他のプレイヤーに「生命の霊薬」というアイテムを使用してもらう必要がある。
      • 生命の霊薬は青い宝箱から入手可能。ただし一人一個しか持てず、数も限られているため、ご利用は計画的に。
  • その他
    • 上記の「協力モード」に加え、全員が敵同士になる「サバイバルモード」も存在する。

評価点

  • マルチプレイの導入
    • 本作最大の魅力。前述の通りシングルプレイとはまた違った楽しみ方がある。加えて仲間同士で協力し合うことで道中の攻略がスムーズになる。
    • 敵のHPが上昇するというデメリットがあるものの、こちらの手数も増えるのでそこまで問題ではなかったりする。
    • ラジオチャットでのコミュニケーションも楽しみの一つと言える。キャラによっては非常に賑やかになることうけあい。
  • 多彩なキャラクターやアイテム
    • キャラクターによって武器や技がだいぶ異なるため、遊びのバリエーションは豊富。アイテムの数も豊富で、集めていく楽しみもある。
    • 味方キャラだけでなくボスやザコ敵もお馴染みドラキュラ伯爵をはじめ、DS三部作を中心に様々な種類が登場。
    • DLCだが、FC風のステージやキャラなど、往年のファンを喜ばせる要素も存在する。
  • BGM
    • 過去作の名曲がアレンジされたものが道中で流れる。設定で流れる曲を変更することも可能。

問題点

  • 熟練度が上がりにくい
    • レベル5を超えたあたりからこれが顕著になる。ひたすら敵に技を当てることになるため、作業になりやすい。
    • 特に、熟練度タイプと呼ばれるキャラにとっては大きな問題。サブウエポンの熟練度がメイン武器の威力に直結するため、熟練度を上げないと苦労することになる。
  • 一部のアイテムの入手率が極めて低い
    • 主に金箱限定アイテムが該当。狙いのアイテムを入手するために、運が悪いと何百回とボスに挑む羽目になることも。
    • 繰り返し遊ぶことが前提な作りである事と、中にはバランスブレイカーな物も存在するため、仕方ないのかもしれないが。
  • 壁抜けの存在
    • 特定の手順を踏むことで、壁をすり抜けて移動できてしまう。簡単にできることではないのだが、挙動が非常に変態的。
    • これを利用すると大幅なショートカットが出来る場面も存在する。酷い場合、ステージ開始直後から一気にボス部屋に移動なんて物も。悪魔城TASのような動きが人力でできてしまうのだから恐ろしい。
      • 「ホァイ」と呼ばれ親しまれている一方、通常の攻略方法からは大きく逸脱したもの(バグに近い)であることも事実であり、マルチで使うと嫌われる可能性もあるので、注意が必要である。

総評

マルチプレイを導入し、新たな楽しみ方を生み出した悪魔城。 悪魔城好きには勿論のこと、アクションゲーム好きや、協力プレイが好きな人にもお勧めできる良作である。