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不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス - (2012/10/26 (金) 08:12:42) の編集履歴(バックアップ)


不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス

【ふしぎのだんじょん ふうらいのしれんふぁいぶ ふぉーちゅんたわーとうんめいのだいす】

ジャンル ローグライクゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
メディア DSカード(容量不明)
発売・開発元 チュンソフト
発売日 2010年12月9日
定価 6,090円
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
廉価版 チュンセレクション:2011年11月25日/2,480円
風来のシレンシリーズ関連作品リンク


概要

「風来のシレンシリーズ」のナンバリングタイトル第5弾。
前作『不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』のシステムを色濃く継承しつつも、ゲームバランスはより洗練されたものになっている。


あらすじ

―八獣神の主神でもある運命神リーバの三つの目は、それぞれの目がこの世の過去・現在・未来を見据えているという。 そして、リーバの手にした三つのダイスが、人の生まれ、その一生、死を決定するのだと。 運命のダイスを振れば、ツキに見放されて不運に満ち満ちた、恵まれない人生をも変えることができるのだと。

砂漠地帯を抜けたシレンとコッパ。旅の途中、人里離れた山の中で道に迷った二人は小さな村に辿りつく。 村には、病に伏せた少女・おユウがいた。若い命が消えゆくことを惜しみつつも、こればかりは運命だからどうしようもないとあきらめている村人たち。しかし、おユウの幼馴染・ジロきちは、おユウの運命を変えるため、運命のダイスを求めて村を飛び出した。 村人から事情を聞いたシレンは、おユウを助けるため、そして新たな不思議を求めて、運命神リーバが住まうというフォーチュンタワーへと向かう。


特徴・評価点

ストーリー

  • ストーリーは若干シリアスな展開もあるが、たぬきやスズメが人間と一緒に暮らしている等、童話的な雰囲気。
  • 時系列的には『GB2』と『3』の間に位置する。

音楽

  • 今作からすぎやまこういち氏作曲の過去曲が無くなり、松尾早人氏作曲の音楽のみとなった。
    • 過去作の音楽が聴けなくなったことは残念だが、松尾氏自身シレンシリーズの作曲・編曲には長く携わっていることもあり、雰囲気は決して壊しておらず、評価も高い。

システム

  • 装備の成長や昼夜の概念、様々な種類の店やオーラを持つ敵、タグなどの前作で新たに作られたシステムは概ね受け継いでいる。
    • 『4』に比べると装備の成長が早くなり、武器の移行や図鑑集めが楽になった。
    • 夜間に使用できる技については性能が見直され、補助系の技が増えたり、使用した技の回復手段が増える等の調整がなされている。
    • 店では、店主に識別の巻物を渡すと販売されている商品全てを識別してくれるようになった。
    • オーラを持つ敵についてもオーラを解除する手段が増えたため、対処しやすくなっている(札系のアイテムに一律でオーラ解除機能が付加された)。
  • 新システム「スーパーシレン
    • 敵と戦っていると、「覚醒ポイント」という内部パラメータが溜まっていく。一定数に達するとシレンが「覚醒直前状態」になり、そのまましばらく戦って条件を満たすとシレンが覚醒してスーパーシレンになる。
      • スーパー状態になったシレンは、通常攻撃を放った際に敵に何らかの状態異常を発生させることがある。また、スーパー状態で敵を倒すと、「防御力上昇」「必ず2回攻撃」等の強力なボーナス効果を得ることが出来る(ボーナス効果はターン経過で解除されるものと、フロアを一定数移動すると解除されるものがある)。
      • 覚醒直前状態やスーパー状態は、フロアを持ちこして継続する。
      • 覚醒ポイントはターン経過やフロア移動で徐々に減っていく。ポイントが減った状態で罠を踏む、状態異常にかかる、瀕死・空腹状態になるなどで覚醒直前状態やスーパー状態は解除されてしまうことがある。
    • 一見するとバランスを壊しかねない性能のようだが、仕様上ピンチの時ほど解除されやすく、スーパーシレンに頼り切りのプレイをしていると解除されたときにあっという間にやられてしまうし、スーパーシレンを継続するには罠チェックや瀕死になる前の回復が必要でアイテムが節約できないなど短所もあり、バランスは良好。
  • 新システム「新種道具
    • ある条件を満たすと利用できる「秘伝の甕」にアイテムを投入すると、他のアイテムの能力が付加されることがある。
      • 例えば、「敵を階段の上に飛ばした後に場所替えする杖」「睡眠&混乱&毒を無効化する腕輪」など。武器や盾の場合は、既存のアイテムには存在しない全く新しい能力が付加される場合もある。
      • 特殊効果は、DSの内蔵時計で一日経過するごとに付加される。付加される効果はランダムで、何も付加されない場合もある。また、8日以上甕につけ込んで置くとアイテムは雑草になってしまう。
    • 新しく作り出したアイテムは名前を付けることができ、最大で64種類まで登録することが出来る。登録したアイテムはダンジョンで拾えるようになる(一回の冒険ごとにランダムで6種類)。
  • モンスターを仲間にできる「仲良しの証」が登場した。
    • 証を持っていると、証についた名前のモンスターと同じ種族が仲間として戦ってくれる。
      • 例えば、マムルの証を持っているとフロア内のマムル・あなぐらマムル・洞窟マムル・ギタンマムルが戦ってくれる。
      • なお、仲間状態の敵を攻撃すると証が消滅してしまう。また、該当するモンスターが出現するフロアの階段を下りると白紙の巻物に代わってしまうことがある。
      • 2』のような育成要素がないのは残念なところ。
  • あるアイテムによく似た名前だが、全く別の効果をもたらす『まがいもの』が登場した。
    • 過去作でも「いかすしの巻物」「ごんぼう」などのアイテムはあったが、本作ではそういったアイテムが急増し、その数実に20を超える。また、『まがいもの』という呼称がつかわれたのは今作が初めてである。
      • 持ち金全てが無くなってしまう「金滅の巻物*1」といった偽物らしい効果を持ったものから、店の商品を全て無料にしてしまう「タダの巻物*2」のような、本物より強力な効果を持っているアイテムまで幅広く、役には立たないがユニークな効果を持つアイテムも多数ある。
      • 敵の居場所が分かるが、敵を視界内に捉えるとダメージを受けてしまう「気配察血の腕輪*3」などは、もともとのアイテムの効果が強力すぎたこともあり、バランスがとれていると好評。
  • 焚くことで様々な効果をもたらす「お香の壺」が登場した。
    • アイテムを入れるとそのアイテムを燃やしてフロア全体に効果があるお香を焚くことができる。炎や爆発を無効化する「冷えびえ香」、魔法を反射する「山彦香」等がある。
      • 効果は強力だが、自分だけでなく敵にもその効果が及んでしまうので、使いどころを見極める必要がある。
  • やや弱いが手に入り難い対策アイテムが増えた。
    • 前述の「お香の壺」はその代表例。お香で無効にできる効果は、他のレアアイテムで(主に永続的に)無効に出来る物も多いのだが、お香はレア度が低いためその代用品となる。
      • 例えば、ゲイズの特技は「ややゲイズな盾」で無効化できるが、この盾は入手が困難である。しかし山彦香を使えば、自分も杖を使えなくなるというデメリットもあるものの、ゲイズの特技を反射することが出来るのだ。
    • やはり前述の「気配察血の腕輪」もその一例。他にも1フロアのみ全ての状態異常を防ぐ「予防の巻物」などもある。これらのアイテムにより「レアアイテムが手に入るかどうかの運ゲー」と言う要素を緩和しつつ、「レアアイテムが手に入った時の嬉しさ」も減らない、と言う絶妙のバランスであり、好意的にとらえられている。
  • メインの食料がおにぎりに戻ったが、新しい食料「仙桃」が登場した。
    • 仙桃は、前作のバナナ同様フロアを移動することで熟成する。ただし焼くことはできない。
    • 仙桃は単に満腹度を回復させるだけでなく、使用した技を回復させる効果がある。また、熟成度に応じて防御力が上がる、ステータス異常を回復するなどの特殊効果もある。
      • そのため単純に熟成させるだけではなく、場合によっては未熟成の桃をキープしておくなどの戦略も効果的になってくる。
    • 前作におけるバナナの皮については「オイルの巻物」という代替アイテムが実装されている。
  • 異種合成の種類が増えた。
    • マゼルン種に特定のアイテムを投げることで行えるお馴染みの異種合成システムについては、前作よりも合成できるアイテムが増えている。意外なアイテムが異種合成の対象になっている事も。
      • 異種合成の対象となった印を本来持っている武器の価値が少々下がってしまったが。
    • さらに今回は3種のアイテムを使用する合成パターンが追加された。
      • 武器に「成長の種+オイルの巻物+爆発の腕輪」で作成できる青炎飛ばし印(通常の炎飛ばし印よりもダメージが高い)、盾に「土塊の杖+予防の巻物+爆発の腕輪」で作成できる爆発無効印の2種。
      • 特に後者は非常に強力であるため、これまでマイナスアイテムとなるケースの多かった爆発の腕輪の価値が飛躍的に向上した。
  • ポイントカードシステム
    • ポイントカードを持っている状態でダンジョン内にあるポイントスイッチを押すと、ポイントが蓄積できる。
    • 集めたポイントはアイテムやフー消しと交換が出来る。
      • フー消しはすれ違い通信でアバターとして使える。全168種類。
      • 交換できるアイテムはやりなおし草や白紙の巻物等、強力なアイテムが多い。初心者救済としての意味合いもあるが、クリア後もこれらのアイテムを大量に集めたいときに利用できる。
  • モンスターのパラメータについては、前作から大幅な調整が行われている。
    • モンスターの属性に植物系・金属系・魔法系が追加され、分類がし直された。
    • モンスターの種類は前作からほぼ据え置きで、『2』よりシャーガ種が復活したのみ。しかしステータスはかなり様変わりしており、前作と違う印象を受けるモンスターが多数存在する。
    • 全体的に攻撃力の低下が主で、前作のような尖ったゲームバランスではなくなっている。
    • 特にこちらの特殊攻撃を殆ど無効にしてしまうギャザー種の弱体化が目立つ。攻撃力・防御力が大幅低下し、水棲モンスターに有効な武器などがあれば非常に対処がしやすくなった。また、昼にドラゴン種が吐く炎のダメージも若干前作より下がっている。
    • ただし逆に強化されているモンスター(ピョンダイル種やフワッティー種など)もいるため油断は禁物。特定のフロアに一定時間滞在すると出現するひとくいデビル種についても非常に強化されており、前作と同じ感覚で挑むと痛い目を見る。
  • エキスパート証明書
    • 前作の「マニアの証」に該当するが、全部のダンジョンで共通だったマニアの証とは異なり、全てのダンジョンに個別に用意されており、やり込み性が上がった。
    • また、番付にもその冒険で入手したエキスパート証明書が残るようになった。

ダンジョン

  • シナリオダンジョンは前作ほどシンプルではないが、最短3回の冒険でクリア可能と少なめ。
    • 仲間としてジロきちが強制でついてくる。
      • しかしジロきちはステータスが高い上、死んでも回復アイテムを投げることで復活させることが出来るため、足手まといにはならない。
      • また、シレンが死んでしまった場合、ジロきちが生きていればタグのついていない武器を保管してくれる。
    • ジロきちが死んでしまった状態で次の階に行くと強制的にダンジョンを脱出させられてしまう。
      • ただし悪名高い3とは異なり、冒険失敗ではなく脱出である為、これを利用すれば脱出の巻物が無くても帰ることが出来る。前作では必ず脱出アイテムが出るとは限らなかったため、初心者には優しい仕様になったと言えるだろう。
  • ダンジョンセンターにあるおまけダンジョン。
    • 石像の洞窟
      • 前作にもあったパズルダンジョン。問題は新規になっている上、合計150問とボリュームは絶大。
    • 爆発の岩場
      • マインスイーパーを模したパスルダンジョン。初級・中級・上級の三つがあり、全5階構成。
      • 仕様上爆弾の位置が特定的できない場合もあるが、道中に落ちているアイテムを利用して突破できるなど、不思議のダンジョンの特性とマインスイーパーのルールを上手く組み合わせている
      • ダンジョン内で入手したアイテムを持ち帰ることが出来る。道中ではあまり良いアイテムは入手できないが、最終階には御褒美的なアイテムが落ちており、上級ではかなりのレアアイテムも入手できる。
      • ただし、上級は二択・三択を強いられる場面が多く、見えている範囲でベストな選択をしてもクリア出来ない事の方が多い。ご褒美に恵みの巻物が多く含まれているので、中級でこれを稼ぐプレイヤーが多い。
    • 地底の館
      • 99階構成のダンジョンを、途中のフロアから10階分づつ潜ることが出来る。
      • ダンジョンに潜る前にいくつかのアイテムが支給され、レベルもそのフロアに応じたものになる。あまり上手くない人でも深層の雰囲気を味わうことが出来る。
      • 前半の数区は鍛えられた普通の装備が支給されるため普通に戦えるが、後半は使い捨て装備が支給されるため、敵と戦うよりもアイテムを利用して逃げるというゲーム性が強くなる。
      • クリアすると道中で拾ったアイテムや、最初に支給されたアイテムのうち、壺以外のものを4つ持ち帰るが出来る。高い修正値が付いている支給アイテムを持ちかえれば、装備強化が容易になる。
      • また、全ての区をクリアすると…
  • 2人で潜る協力ダンジョンというものもある。
    • ダンジョンは7種類あり、最深部にはボスがいる。
    • このボスは協力プレイ専用のモンスター、ジャックワンド種でありストーリーモードだとある条件を満たさないと戦えない。
  • 豊富なクリア後ダンジョン。その数実に11である。
    + ネタバレ注意
    • 人生の落とし穴
      • 前作のあがらずの森と同じで、レベルが一切上がらないダンジョン。装備の強化とステータスのドーピングがカギを握る。
      • なんと99階構成になっている。
    • 天上の池
      • 前作の置けずの洞窟と同じで、床にアイテムが落ちると消滅するダンジョン。
      • 名前通り、壁が無く周囲が水路のみのフロアがある。
    • おにぎり穴
      • 一度入った部屋を出ると、その部屋全体が崩れて壁に埋もれてしまう*4ため、後戻りが出来なくなってしまうというダンジョン。
      • 最初からフロアの構成が見えているので、どのようにフロアを巡回するかを考えるのがキモとなる。
      • つるはし系の武器やトンネルの杖など、不慮の事態に際して壁を壊せるアイテムが命綱。無い時は最悪の場合詰む事もある。
    • ゲンさんのシマ
      • シリーズ恒例ワナダンジョン。決闘のワナを利用することで仲良しの証を入手することもできる。
      • ワナの利用はもちろん、モンスターを仲間にしたり、証が効果を失った後の白紙の巻物を利用することがクリアのカギとなる。
    • 旧道
      • ターンではなく、時間で満腹度が減少するダンジョン。
      • 4フロア移動するたびに最大満腹度も減少する。
      • その仕様から素早く行動する事と食料管理が重要と思いがちだが、満腹度減少が非常に遅いため、実は長時間の稼ぎが非常に重要となる。
    • 異次元の塔
      • 「毎フロアモンスターハウスが出現する」「武器や盾しかアイテムが落ちていない」などの特殊ルールがある15のエリアを、プレイヤーの任意の順番でクリアしていくダンジョン。全45階。
      • どのような順番でエリアを回るか考えるのが攻略のカギとなる。
    • 地底の館全区
      • 地底の館をすべてクリアすると出現するダンジョン。
      • 持ち込みなし、アイテム未識別のいわゆる「もっと不思議のダンジョン」だが、常に視界明瞭である、致命的なマイナスアイテムが出現しない等の特徴から難易度は低め。
      • マゼルンが出ない(異種合成ができない)、まがいものアイテムが出ない、昼のみなどシリーズ初期作を思わせる硬派さも持ち合わせている。
    • イノリの洞窟
      • 持ち込みあり、昼夜ありのダンジョン。
      • 7色のキャットストーンを持って最下層*5に行くと13種類の願いのうち1つを叶えてもらえる。
    • 原始に続く穴
      • シリーズ恒例の持ち込みなし・アイテム未識別のもっと不思議系ダンジョン。初回は50階までで、一度到達した後は99階層になる。
      • 豊富な知識と経験、土壇場の発想力が要求されるのは相変わらず。
      • 昼のみで夜が存在せず、かつ様々なアイテムが登場するため、本作で最もオーソドックスな最終ダンジョンといった位置付け。99階踏破できればひとまず一人前といったところ。
    • 運命の地下
      • とある条件を満たすと出現する、本作最難関のもっと不思議系ダンジョン。
      • 原始の続く穴に比べて有用なアイテムが出にくく、いやらしい敵も多い。昼夜の概念もあり、これまでの知識をフル活用して挑む必要がある。
    • 迷いの井戸
      • これまた恒例の持ち込みあり最強ダンジョン。
      • ワナも敵も強力なものが多いのが特徴。
      • 終盤フロアではレベル4モンスターがさらに一段階強くなった状態で登場するため、最強装備でも一撃でやられてしまうことさえある。入念な準備が必要。

UI関連

  • 風来日記がソフト1つに対して2つになった。
    • ダンジョンで倒れてしまった他のプレイヤーを助けることができる、お馴染みの「風来救助システム」も実装されているため、一方のセーブデータで倒れたプレイヤーをもう一方のセーブデータで救助することも可能となった。
  • ダンジョン内でもアイテム図鑑が確認できるようになった。
  • 矢だけでなく、杖や札も「セット」し、ショートカットボタンで使えるようになった。
    • ただし、セットできるアイテムは1つまで。また、これによって矢を「装備する」という概念は無くなった。
  • 蔵と倉庫が近くなり、アイテム整理の利便性が上がった。
  • 未識別のアイテムが、「未識別」「識別済み」「命名済み」の三段階で管理されるので、時間をおいてプレイした時などに困らなくなった。
  • 未識別アイテムのうち、呪いや祝福がわからないアイテムは?マークがつくようになった。
    • 一方で、アイテムの種類を示すアイコンが表示されなくなってしまうので、自前で名前を付けてしまうと何のアイテムだかわからなくなってしまうという弊害もある。

問題点・賛否両論点

  • パッケージに「Wi-Fiまたはワイヤレス通信で対戦可能」と書いてあるのに、実際にはワイヤレス通信のみ対応。
    • 完全な詐欺である。一応ウェブサイトで告知はされているが…。
    • 風来救助はWi-Fi対応なのでご安心を。
  • 新種アイテムが一部の持ち込みなしのダンジョンに登場する。
    • これを利用すれば、本来そのダンジョンに出現しない強力なアイテム(をさらに強力にしたもの)を入手できてしまう。「持ち込みなしのダンジョンなのに、事実上の持ち込み要素を入れるのはおかしいのでは?」と批判された。
      • しかし、これは「初期道具は持ち込めないが新種道具は登場すると言うルールのダンジョン」と言うだけであり、この仕様自体への批判は的外れ。事実、公式のダンジョン紹介でも「豊富な新種道具を使える」と言うのが上げられているし、より難易度の高いダンジョンでは新種道具も登場しない。
      • 問題は、一度登録した新種アイテムは登録数の限界を超えた場合にのみしか消去できない(=登録されたアイテムをゼロにはできない)ので、一度登録してしまったら新種アイテムが出ないダンジョンに戻すことは不可能、と言う点。この仕様と前述の仕様が組み合わさる事で、自主的な縛りが難しくなるのが問題なのである。
  • 新種アイテムを作る甕を増やす方法がすれ違い通信のみ。また、一部のモンスターは対戦プレーでしか出会えない。
    • 『ドラゴンクエスト』シリーズなどと違い、プレイヤーの母数が少ないシレンですれ違うのは至難の業。都心部ならまだしも、地方では絶望的である。
      • 同一ソフトとすれ違っても達成できるので、最悪もう1台DSとソフトを用意できれば増やすことはできる。
      • 通信対戦のみのモンスターは、一応一人でもある方法で出会うことが出来るが、その方法がとても面倒。*6
  • 一部の持ち込みなしダンジョンに、通行人(NPC)が出現する。
    • 『4』でも一部の通行人イベントが発生したが、それらはイベントのフラグを立てておかなければ発生しなかった。しかし今作では持ち込みなしダンジョンに普通に通行人が発生し、利用することが出来る。
    • 利用しなければいい話ではあるが、緊張感が無くなったという意見も。
    • やはりもっと不思議系のダンジョンには登場しないのでご安心を。
  • 一部のエキスパート証明書の難易度が異常
    • なんと、持ち込みなしのダンジョンで「一度も直接攻撃せずにクリアしろ!」という証明書がある。当然かなりの運ゲー。
    • 「エキスパート証明書はただの自己満足要素で、必須ではない」と言われればそれまでだが…。
    • 一応理論上はクリア可能。シレンシリーズを極めたと豪語する最上級プレイヤーは狙ってみるのも一興だろう。
  • シナリオダンジョンの1FからBGMがシリアス。『杉並の旧街道』のような、序盤恒例のまったりとした音楽が無い。
  • ジロきちはストーリーをクリア後には一切仲間に出来ない。
  • 例によって図鑑はサブカルネタまみれであり、賛否が分かれるところである。

総評

  • 前作の良いところを引き継ぎつつ、荒削りな部分をマイルドかつバランスよく仕上げており、しばしば「『4』のバランス調整版」と評されている。UI関連もかなり洗練されており、快適なプレイが可能。
  • しかし逆にいえば、前作との違いがあまりないということでもあり、前作発売との間がわずか10カ月しかないことも手伝って売り上げは悲惨な結果になってしまった。
  • とはいえあくまで単体とみれば確実に良作の域であり、難易度は控えめでありながらやり込み要素も豊富。プロシレンジャーからローグライク初心者までお勧めできる作品である。