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ミスタードリラー - (2012/06/28 (木) 10:34:00) の編集履歴(バックアップ)


ミスタードリラー

【みすたーどりらー】

ジャンル アクションパズル

写真はPS版
対応機種 アーケード
販売・開発元 ナムコ
稼働開始日 1999年11月


概要

  • 落ちものパズル要素を含んだアクションゲーム。主人公がフィールドを下へ下へ掘り進み、規定の深さまで到達することが目的。
  • 対戦格闘ゲームほぼ一辺倒の業界の中、スマッシュヒットとなった。

システム

  • 横9列分の画面内に、色分けされたブロックが満たされている。
  • ブロック
    • ブロックには「同じ色のブロックが4つ以上くっつくと消える」「3ブロック以下の塊で、下に足場が無ければその形を保ったまま落下する」という、落ちものパズルに類似した性質がある。
      • 一度くっついた形は変わらない(「ぷよぷよ」のように下方にズレない)。このため、闇雲に掘るのではなく「掘った方が安全なブロック」「掘るとかえって危険なブロック」を見分けることが大事である。もっとも、深部では後述するエアの減り方が大きいため、素早い判断や時には判断するまでもなくひたすら進むことも重要になってくる。
    • ×印の描かれた「おじゃまブロック」は、(くっつけて消すのではなく)主人公自ら破壊するとエアが20%減少する。
      • おじゃまブロックは5回掘らないと破壊出来ないため、「勢いでおじゃまブロックまで破壊してしまい、意図せずライフがジリ貧」ということは起こらないようになっている。
    • ブロックの配置はランダムだが、100m毎に2~4色の配色数は決まっている。また配色数が同じでも、連鎖の起こり易さが異なるようにプログラムされており、100m毎にプレイ感覚が異なり飽きにくい。
  • 主人公
    • プレイヤーは1ブロックと同じ大きさである主人公を動かし、上下左右いずれかの方向に向かってドリルを突き出してブロックを破壊し、下方向に道を開いて掘り進んでいく。
    • 主人公は時限ライフ+残機制。ライフはエア(残り酸素量。地下に向かうため)という設定であり、一定のペースで100%から0%に減っていく。道中に点在するアイテム(エアカプセル)を取ると、エアが20%回復する*1
    • 100m掘り進むごとに、ライフの減りが早くなっていく。
    • 上から降ってきたブロックに押し潰されるか、エアが0%になると1ミスとなる。
  • ゲーム開始時に、ステージを500m(初心者向け)と1000mから選択し、そこまで到達するとクリア。

長所

  • 簡単な操作系。4方向1レバー+1ボタンである。キーレスポンスも良好。
  • ポップな色使いによる世界観、およびコミカルなキャラクター。ゲーム内容とも相まって人気を博している。
  • 短時間クリア、高得点クリアのいずれを目指すにしてもゲームバランスが良好。
    • とは言っても、本作は同じ付近をウロウロしていると、上方の画面外で思わぬ連鎖が起きてブロックが降ってくることがある。よってさっさと下に進んだ方がミスの確率を減らせるので短時間プレイになるのだが。
    • 短時間クリアを目指す場合、必然的にエアは必要最低限のみ取ることになる。しかし、ブロックの配置次第ではエアを取るのに時間を要する場合があり、下手にそういった配置が続くとライフがジリ貧→は出てくるエア全てを取る必要が出てくる→かえって時間がかかる、というパターンになる。
      • 特に終盤はエアの減りが早く、エアカプセルの周りにおじゃまブロックが多く配置されるため、一度「自転車操業」になると抜け出すのが難しい。
    • 高得点クリアを目指すには、「ノーミスでクリアする(ボーナス得点が追加)」「エアを多く取る」「早くクリアする」ことが必要になる。エアはライフだけでなく、取る度に100点→200点→300点→・・・と得られる得点が大きくなるため、なるべく多く取りたいところ。しかしある規定タイムより早くクリアすると、1秒あたり500点のタイムボーナスが加算される。よってエアを取るための寄り道度合いについてバランスが求められる。
      • 「1つのエアにこだわってる間にエアが30%以上減ってしまいジリ貧に」「逆サイドのエアを取りに横へ掘り進んだら大連鎖で収拾がつかない事態に」といったことが上級者でも起こり得るのが心憎いゲームバランス。

総評

高難度化する一方のアーケードゲームにおいて、デモを見るだけで殆どのルールを把握できるほどの取っ付き易さ。カップルや家族連れなど、普段ゲームなんてやらない層にも訴求することに成功した作品である。思わずムキになってやり込んでしまう中毒性、隣で見ていて「ちょっとやらせてみてよ」と交代したくなる感情は、友達の家に集まってワイワイやってた頃を思い出させる。

移植や続編等

PS、DC、GBC、iアプリ、S!アプリ等、多くの他機種に移植された。また、キャラクターを増やして移動速度などの差別化を施した続編も多数リリースされた。詳細はWikipediaに譲る。
さらに、PSPソフト「ヴァイスシュヴァルツポータブル」においても、ゲームオリジナルのエキスパンション「バンダイナムコ」でカードにもなっていた。