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biohazard (GC) - (2012/11/06 (火) 10:51:07) の編集履歴(バックアップ)
biohazard
【ばいおはざーど】
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ジャンル
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サバイバルホラー
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対応機種
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ニンテンドーゲームキューブ
Wii
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発売・開発元
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カプコン
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発売日
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【GC】2002年3月22日
【Wii】2008年12月25日
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定価
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【GC】7,140円
【Wii】4,190円
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廉価版
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【Wii】BestPrice!
2009年12月3日/2,990円
2011年6月30日/2,100円
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バイオハザードシリーズリンク
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概要
カプコンの大ヒットサバイバルホラー『バイオハザード』のシリーズ1作目『BIOHAZARD』をリメイクした作品。
キャッチコピーは「そこを歩く、という恐怖。」である。
基本的なゲームシステムやストーリーはオリジナル版とほとんど変わらないが、演出・グラフィックの強化や新要素の追加がなされている。
本作からタイトルの英語ロゴが小文字表記に変わっており、
ハード性能の向上により柔軟かつ緻密なゲームデザインが可能になった新世代のバイオハザードの第1作ともとれる。
なお、タイトルの小文字表記は以降『4』まで続き、『5』にて大文字に戻っている。
GC版のみディスク2枚組で、途中ディスク交換が必要。
Wiiでも発売されたが、『biohazard 4 Wii edition』とは違い対応コントローラが増えただけの移植である。
オリジナル版からの追加・変更点
新たな敵
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一度倒したゾンビは一定時間経つと「
クリムゾンヘッド
」と化す。
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クリムゾンヘッドは通常のゾンビより体表が赤く、鋭い爪で襲いかかってくる。
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特にその動きは通常のゾンビとは比較にならないほど俊敏になっており、逃げる主人公に追いすがってくる。
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ゾンビのクリムゾンヘッド化を防ぐには、部位破壊か武器・灯油による焼却が必要となる。
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いつクリムゾンヘッドと化すかは基本的にはランダムだが、ゲーム後半に行くほどその時期は早まる。
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クリムゾンヘッド化する場合は主人公が近くを通ったタイミングで蘇るが、時には灯油による焼却をしようとした途端に蘇って襲ってくることもある。
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前半の中ボスとして、「クリムゾンヘッドプロト1」という人為的に作られたクリムゾンヘッドも登場する。
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「
リサ・トレヴァー
」は本作を語る上で外せない追加クリーチャーである。
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人の顔の皮をまとい素顔は見えず、手錠をはめられ、拘束具の鎖を鳴らしながらゆっくりと追いかけてくる不死身のクリーチャー。
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前方、後方への攻撃手段を備えている上にその威力は総じて高く、大量の弾薬を用いても一時的にダウンさせることしかできない。
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作中では「鎖の化け物」と称され本名は明かされないが、散在するファイルの数々から次第にその正体が明らかになってゆく。
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悲劇的な過去と狂ってゆく過程を記したファイル、不気味な登場箇所、そしてなによりそのビジュアルから、多くのプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。
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本作中での最期も、哀れなものとなっている。
新たな探索場所・イベント
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以下にその代表的なものを羅列する。
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洋館に3階エリアを追加
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洋館墓場、洋館地下にボス戦を追加
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中庭に森林～謎の小屋エリアを追加
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中庭地下エリアを拡張
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寄宿舎地下の水槽エリアを拡張
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中盤のリチャード関連のイベント分岐を追加
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マルチエンディングの分岐箇所の変更
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これらに伴って多くの仕掛けも変更されているが、特にオリジナル版経験者に対する引っ掛け的な変更点も存在する。
新たな武器
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アサルトショットガン
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通常のショットガンよりも装弾数・威力で優れており使いやすい。
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あるイベント分岐によって入手できるかどうかが決定する。
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バリーの44マグナム
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ジル編のみ入手可能な箇所があるが、こちらもイベント分岐次第。弾薬が入手できないので使い捨てだが威力は圧倒的でタイラントさえ一撃で倒せる。
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護身用拳銃
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レミントンデリンジャー。威力が高い上に発射後の隙も少ないが、1発しか撃てず弾薬も存在しないため、使用後は用済みとなる。
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入手場所を見れば分かると思うが、作中の絶望的な雰囲気を強調するための演出的な存在。
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サムライエッジバリーVer.
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隠し武器のハンドガン。弾数は無限。
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三点バースト機能を持つ上に、貫通性能を有する。
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ロケットランチャー（隠し武器型）
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作中ラストに登場するロケットランチャーとは仕様が異なり、見た目がライフル型になっている。
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本シリーズのロケットランチャーにしては珍しく、上段・下段攻撃ができる。
ディフェンスアイテムの登場
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ディフェンスアイテムとは、持っていると敵の攻撃を受けた際に自動で使用され、敵の攻撃を無効にしつつダメージを与えるアイテムである。
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取得するとアイテム欄とは別の場所にストックされ、クリス・ジル共に2種類を複数個持ち歩くことが可能。
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全ての敵の攻撃に対応できるわけではないため、単純な「保険」にはならない。そのため戦闘のバランスを崩していない。
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ディフェンスアイテムは「ダガーナイフ」「閃光手榴弾」「バッテリーパック」の3種類。
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ダガーナイフはクリス・ジル共に入手でき、攻撃してきた敵に突き刺して反撃する。ゾンビに刺した状態で頭部を破壊すれば、拾って再利用が可能。
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閃光手榴弾はクリス専用。攻撃してきた敵に閃光手榴弾を咥えさせる。そのまま攻撃すれば爆死させることができるが、距離が近いと自分もダメージを受けてしまう。
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バッテリーパックはジル専用。攻撃してきた敵にスタンガンで電撃を食らわせる。即死ではないがクリスと違いリスクは無い。
豊富なクリア後の隠し要素
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シリーズ恒例の隠し武器は前述のサムライエッジバリーVer.と隠し武器仕様ロケットランチャー。
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ちなみにサムライエッジは最初から持った状態で始まるが、ロケットランチャーはアイテムボックスに入っている。
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難易度にかかわらず1度クリアすると、特定の場所でコスチュームチェンジできる鍵を持った状態でプレイできる。
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隠しコスチュームはオリジナル版から一新されており、クリス・ジル共に2種類。ただしクリアした方のみが解禁される。
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クリスで隠しコスチュームを着用するとレベッカのコスチュームも変わる。ただしジルで隠しコスチュームを着用してもバリーのコスチュームは変わらない。
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隠しコスチュームを着てゲームクリアするとランク画面のイラストが変化する。
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中でもストリートタイプコスチュームのクリスでクリアした時のイラストは必見。ヤツを鉄拳制裁するクリスが見られる。
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主人公・難易度にかかわらず1度クリアすると、「ハードモード」が選択できるようになる。
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敵の体力や攻撃力は変わらないが、入手可能弾薬・回復アイテム数が減少し、敵の配置も少し変わる。
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一部の仕掛けの制限時間などもシビアになる。
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主人公にかかわらず難易度ノーマル以上でクリアすると、「リアルサバイバルモード」が選択できるようになる。
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難易度がハード固定、自動照準無効、アイテムBOX同士のリンク無効、隠し武器使用不可となっている。
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ただし一部の仕掛けが緩和されるなど、難度の下方修正もなされている。
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クリス・ジル共に難易度ノーマル以上でクリアする、もしくはリアルサバイバルモードクリアで「インビジブルエネミーモード」が選択できるようになる。
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難易度は選択可能でアイテムBOXはリンクしているが、自動照準無効、隠し武器使用不可はリアルサバイバルモードと同様。
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その名の通り全てのクリーチャーが完全に見えなくなる。声や足音で判断するしかない。
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本作中では最高難度と言えるモードであり、クリア特典として設定原画集やディレクターの三上氏からのメッセージを見ることができる。
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クリス・ジル共に難易度ノーマル以上でクリアして2周目をプレイすると、洋館内にフォレストゾンビが出現するようになる。
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能力はクリムゾンヘッドと同様だが、体中に爆弾を巻きつけており、攻撃したら即ゲームオーバーとなる。これはナイフ攻撃であっても例外ではない。
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フォレストゾンビの出現に伴って、敵の配置がやや変化する。ちなみに元々のフォレストの死体も消える。
その他細かな追加・変更点
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DC版同様にハンドガンでクリティカル判定が発生する。発生条件は変化しており、攻撃回数で決まる。
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グレネードランチャーの弾を撃ち終わる前に交換できるようになった（『2』以降と同様の仕様）。
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ムービーがオールCG化され、一部の残虐描写がカットされている。
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レベッカがバンダナではなく、チョーカーを着用している。また性格もオリジナル版に比べると幾分落ち着いた印象になった。
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バリーの髭が剃られており、口元がすっきりした。
評価点
シリーズ最高峰の恐怖演出
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本作が名作たる最大の理由は、オリジナル版の良さを損なわず「恐怖演出」の質を最大限に引き出したことにある。
リメイク作品はオリジナル版と比較されるのが常であり、時に劣化部分が大いに批判される事があるが、本作にそういった点はほとんど見られない。
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恐怖演出の基本はオリジナル版にあった「雰囲気で魅せる恐怖」。
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安易にパニックホラー的要素を大量追加してオリジナル版の良さを打ち消す…なんてことはなく、オリジナル版の良さを十分継承しつつ強化している。
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「雰囲気で魅せる恐怖」はハードパワーによるグラフィック強化と非常に相性が良かったため、臨場感と恐怖演出はオリジナル版の上位互換といってもいい出来。
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「動画背景」と呼ばれる演出手法によって、薄暗く不気味な洋館や鬱蒼とした森などが特筆すべきクオリティで作り込まれている。
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光源処理も効果的で、頼りなく揺らぐ電灯や月光の差し込む廊下が恐怖を一層引き立たせている。
また逆に、セーブポイントのランプの光がプレイヤーに与える安心感も増している。
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現在でも全く見劣りしないため、グラフィックの粗さからオリジナル版のプレイが憚られるという人にもお勧めできる。
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オリジナル版と同様に固定カメラ切替方式のみを採用しており、『CODE:Veronica』にあった移動カメラ方式は無い。
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固定カメラ視点はオリジナル版よりも工夫されており、先に進む恐怖や臨場感を煽りつつ、映画的な見栄えもする視点になっている。
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固定カメラ視点を利用した恐怖演出も多く盛り込まれており、まるでプレイヤー自身に向かって敵が襲いかかってくるかのような場面も存在する。
追加クリーチャーの存在感
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クリムゾンヘッドの存在は作業的になりやすい探索パートに戦略性とスリルを盛り込むことに成功している。
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厄介なクリムゾンヘッド化を避けるために各アイテムを計画的に使ったり、該当エリアをできるだけ通らないルートを選ぶといったの戦略性が重要。
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一方で、意を決して強行突破を試みたり、部位破壊を狙って攻撃したり、複数のゾンビをまとめて焼却できるように倒す位置を調整したりといった戦術性も求められる。
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シリーズの象徴にも関わらず、近作では単なるザコ敵となっていたゾンビに再び脚光を当てたという点も無視できない。
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「ただのゾンビ」の死体がいつ蘇るか分からない恐怖と緊張感は、ゾンビ(腐った死体)でありながら非常に新鮮。
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主人公が通りかかるとまるで糸で操られたマリオネットのように不意に起き上がる様は衝撃が大きい。
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リサ・トレヴァーは本作の恐怖演出を体現するかのようなクリーチャーである。
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「ひたすら追ってくる」「不死身」というコンセプトを持つクリーチャーでは『3』のネメシス-T型がいるが、リサはネメシスと違い走って追いかけてきたり、ロケットランチャーを撃ってきたりはしない。ただゆっくりと…ゆっくりと…鎖音を響かせてにじりよってくるのである。
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「理解できない異質な存在がじわじわと、それでいて着実に迫ってくる」という点では、「雰囲気で魅せる恐怖」に非常に馴染んだ存在となっている。
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その悲惨な経緯が記された作中のファイルも手伝って、ややもすれば単なる排除対象でしかなかったクリーチャーにシナリオ的な深みを担わせることに成功している。
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なにより怖い。
1シナリオあたりのボリューム増加
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探索場所や仕掛けが増えたことで、必然的にオリジナル版に比べ1シナリオあたりのボリュームがアップしている。
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本作までのシリーズ作品を振り返っても、『CODE:Veronica』に比肩しようかというボリューム。
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探索場所が増えたが、ショートカットできる場所も増えてマラソン感が多少緩和されたのも地味に嬉しい点。
不評点
フィールド内の暗さ
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雰囲気作りに重要な役目を担っているとはいえ、あまりに暗い箇所が多い。
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特に追加された森林地帯は、明るい部屋でプレイすると一体どこに通路があってどちらに向かっているのか非常に分かりにくい。
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明るすぎても『5』のように問題があるが、本作はやや暗すぎると言えるだろう。
クリムゾンヘッド対策の煩わしさ
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クリムゾンヘッドの存在自体は恐怖を煽る要素として好評なのだが、その発生を抑える対策は煩わしさも孕んでいる。
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部位破壊は確実性に欠けるため焼却するのが基本対策なのだが、それに必要なアイテムが有限かつ散在しており、そう簡単には手に入らない。
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しかも焼却用アイテムは数少ないアイテム欄を圧迫するため、アイテムボックスとの間を頻繁に行ったり来たりする羽目になる。
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特にジルに比べて2つもアイテム所持数の少ないクリスで顕著。火炎弾のような焼却武器がゾンビの居る場所で登場しないことも足を引っ張る。
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かといってクリムゾンヘッド対策を怠ると倒したゾンビが片っ端から復活してしまう。これは結局、弾薬・回復アイテムの盛大な浪費につながるため、初心者であるほど面倒な焼却作業に勤しまなくてはならない。
謎解き関連
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基本的に謎解きパートの仕掛けがクリス・ジル共に同じであり、別の主人公でプレイした時の新鮮味が薄い。
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もちろんイベントが異なったり別々のパートナーの介入があったりはするのだが、謎解きの内容自体はほとんど一緒。
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『2』のように主人公によって探索可能箇所が変わるといったことが無い。どうせ探索箇所を増やすならそういった工夫もあって良かったかもしれない。
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謎解きが増えたのに併せて必然的にキーアイテムも増加しているのだが、主人公のアイテム所持数はオリジナル版と変わっていないため、小まめにアイテムボックスに戻らないとすぐに所持数が埋まってしまう。これもクリムゾンヘッド対策同様クリスで顕著。
バリーの扱い
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クリス編におけるバリーの扱いは本作でも改善されなかった。
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クリス編の場合、序盤に一緒に洋館に逃げる途中でバリーははぐれ、そのままエンディングまで一切言及されない。
これはオリジナル版でもそうだったが、本作でも同じである。
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バリーは公式設定では生き残っているのだから、リメイクである本作でその補完をしてあげても良かっただろう。
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これ以外にも隠しコスチュームは用意されていない、後作でもほとんど登場しない、唯一の主人公作品はクソゲーなど散々である。
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ちなみにジル編ではレベッカが登場しないが、最初からレベッカの存在自体がオミットされているため、ストーリー上は違和感が無い。
その他
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GC版の初版のみ、アイテムボックスからグレネードランチャーの弾を直接補充すると弾が増殖するバグが存在する。
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主人公のその場旋回動作が、シリーズ旧作に比べてぎこちない動きになっている。旧作経験者はプレイの際に違和感を感じるかもしれない。
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一応、リアリティの面からすると本作のような旋回の方がより自然かもしれないが…。なおこの使用は『0』にも受け継がれている。
総評
オリジナル版と同系統の恐怖演出をストイックに追求した姿勢は、古参ファンには嬉しいポイント。
それでいて謎解きや戦闘などにも大幅なボリュームアップが図られており、一個の作品と見てもその完成度は非常に高い。
「古き良きバイオハザード」の魅力を十二分に堪能することができるだろう。
余談
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ディフェンスアイテムを手に入れると主人公の腰に装着される。
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本作に登場したリサ・トレヴァーは設定上『2』『3』とも紐付けられており、背中の眼球状の腫瘍に「G」の面影が、背中の触手に「ネメシス」の面影がそれぞれ見てとれる。
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セーブポイント及びアイテムボックスがありながらボスクラスの敵が出現する探索箇所が、シリーズで初めて登場している。
