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ルーンファクトリー4 - (2013/11/30 (土) 02:54:17) の編集履歴(バックアップ)


ルーンファクトリー4

【るーんふぁくとりーふぉー】

ジャンル ファンタジー生活ゲーム
対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 マーベラスAQL
開発元 ネバーランドカンパニー
発売日 2012年7月19日
定価 5,229円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ルーンファクトリーシリーズリンク

ストーリー

ある月夜の晩、空から落ちてくるところから物語は幕を開ける。

主人公は運よく竜の上に落下。無事だったものの、記憶を失っていた。 名前以外何も思い出せない主人公は、竜の計らいにより城で生活する事になり、 かりそめの王子(姫)として国を発展させ、悩み事を解決し、作物を作りながら日常生活を送る。

あるとき、森へと冒険に出た主人公は巨大なモンスターに襲われる。 そのモンスターを倒すと、そこには何故か女の子が倒れていた。

なぜモンスターが人になったのか? 次々と起こる不可解な事件の真相は? 主人公は仲間たちと冒険や日常を繰り返すうち、自身の記憶に隠された秘密に近づいて行く…。

概要

  • 本作はルーンファクトリーシリーズとしては6作目となる。
    • ナンバリングタイトルは今までニンテンドーDSで発売されていたが、今作は初のニンテンドー3DSとなった。
  • グラフィックも、HD仕様への変更に伴い向上されている。
  • その他の基本要素・システムについては前作『ルーンファクトリー3』を踏襲しているので割愛し、主だった新要素・変更点を上げていく。

変更点

画面、グラフィック

  • 前作までは、下が住民との会話や戦闘で使用されるメイン画面、上が地図が表示されるサブ画面だったが、今作ではHDである上が会話や戦闘が表示されるメイン画面に、下に地図などのサブ画面と、前作までとは逆になっている。
  • タッチスクリーンの下画面ではタッチすることによりリュックサックへの物の出し入れや、じょうろの残り水量の確認、ステータス(自分や仲間の強さ、仲良しの度合いなど)確認、専用魔法「エスケープ」の使用ができる。
  • イベントごとにアニメシーンが挿入される。

主人公

  • 今作では『2』第二部、『オーシャンズ』に続いて女主人公を選択できるようになった。
    • これに伴い、『オーシャンズ』ではおまけ要素に近かった、婿候補となる男NPCが本格的に追加された。
    • ちなみに今作では異性主人公との結婚が出来ないが、これは男性主人公、女性主人公はどちらか一人しか存在しない世界であるため。*1

戦闘パート

  • 武器カテゴリに「拳」が追加された。これにより『3』では特殊条件下でしか使用出来なかった格闘アクションが、気軽に使用できるようになった。
  • 『3』では連れ歩ける住民およびモンスターは1人のみであったが、今作では2人まで連れ歩けるようになった。さらに『3』ではできなかった主人公の子供の連れ歩きも可能になった。
    • 住民の戦闘AIも改善され、無効化・吸収される属性攻撃は使用せず、倒した敵を延々と攻撃し続けることも無くなった。
  • ルーンアビリティが4つまで装備できるようになり、多彩な攻撃を行うことができるようになった。
  • ステップが✚キー2回連打からRボタンに変わり、緊急回避として使いやすくなった。
  • 属性攻撃に特殊効果がついた。
    • 風属性武器は攻撃モーションが速いなど。

生産パート

  • 今までのタイトルではアイテムは一つずつ生産していたのだが、今作では1種のアイテムをリュックが許す限りまとめて生産できるようになった。
    • ただし、消費RPの総和が最大RP以下になるようにしないと失敗する。また、作成レベルと推奨レベルの差が大きいと消費RPが増える仕様となり、消費RPが最大RPを上回っていると作成自体できない。足りてさえいれば、確実に成功する。
    • また生産で6コマある要求素材枠の空き枠に適度なアイテムを投入することにより、追加効果を生み出すことが出来る。(アレンジ)
    • アレンジ枠は3枠あり、3つまで好きな素材でカスタマイズできる。
      • 例えば武器Aを制作するとして、その武器Aの材料の他にアレンジ素材として鉄(効果:防御+1)を加えて作成した場合、完成した武器Aはデフォルトの性能に加え、鉄の効果である防御+1を持った状態で完成する
    • さらに今作では継承アレンジと呼ばれるシステムも存在する。装備品類を生産する時、既に完成している別の装備品をアレンジ素材として用いることにより、見た目は作成したアイテムだが性能だけアレンジ素材に用いたアイテムのものを引き継いだアイテムが完成する。これには独自の性能引継枠を使うため通常のアレンジ素材はいつも通り3つまで使用できる。
      • 例えば武器Aを制作する際、完成している武器Bをアレンジ素材に使って制作した場合、完成品は見た目は武器Aだが性能は武器Bという結果になる。
    • これらのシステムの導入によってアイテム制作の自由性が飛躍的に高まり、装備に各々の趣味を存分に発揮できるようになった。
    • ただし今作からは鍛冶や調合などの合成作業でも、失敗すると使用した素材が消滅してしまうようになっている
      • このため、料理以外の合成の作業でも、(特に貴重な物を使う時ほど)より慎重さが求められるようになった。
  • 強化によって特殊な効果が発生する素材ができた。
    • 武器が透明になる、レアドロップ率上昇、属性防御上昇など。
  • 自分で作ったものが記録されるようになった。
    • 自作の料理をNPCにプレゼントすると専用の反応がある。

新要素

オーダーシステム

  • 主人公は王子(姫)として街を発展させて行く事になる。
  • 特定の行動(敵を倒す・農作物を収穫する・祭で好成績を取るetc)をとると王子(姫)ポイントが増え、そのポイントを使って行動(オーダー)を起こすことができる。*2
  • 特にクリア後に解禁されるエクストラオーダーはその内容から評価が高い。 自分の店
  • 自分の店を持てるようになり、キャラクターにアイテムを売りつけられる様になった。
    • 新スキルのお店スキルを使うことにより、アイテムを確実に売ったり、高く売ることができる。
    • ただし、一つ売るのに時間単位で足止めされるため、テンポはよくない。自由な牧場ライフの一助として捉えるべき。 恋人期間
  • 嫁(婿)候補キャラクターとは一定好感度以上で付き合えるようになる。
    • 付き合ってる相手をデートに誘えるようになり、一部会話も変化する。恋人を連れ歩くと住民からの特別な反応も存在する。
    • 複数人とも付き合えるが、恋人を連れ歩いてる状態で他の恋人と出会うと悲痛な反応が…。 立ち絵
  • 従来作にもあった水着姿の立ち絵に加え、パジャマ姿の立ち絵も追加されている。
    • ゲーム時間における夜の間、キャラクターはこのパジャマ立ち絵になっている。 ボスモンスターの捕獲
  • 通常モンスターと同様に、一部を除いたボスモンスターを仲間にすることができるようになった。ただし、ボス毎に1,2種類しかない好みのアイテムでしか気を引けない上、通常モンスター同様失敗判定もある。
    • なんと今作では前作までのラスボスすらも仲間にできるようになってしまった。(ただし必要なアイテムが極めて入手困難なものばかりである)
      • NPCとして登場するものと併せ、シリーズ通しての存在である四幻竜全てを連れ歩けるという、ある意味シリーズファンには嬉しい仕様である。
    • モンスター小屋に大型ボスモンスターを4体放り込むと画面が埋め尽くされてもはや何が何やら分からなくなる。というか、処理落ちすら発生するので注意。

評価点

農業

  • 今作ではようやく農業が一番稼げる要素になった。従来作では他の手段で稼いだ方が効率が良かったため、最大の改善点とも言える。
    • もっとも高価に売れるのは上位ランクの料理。高レベルの食材を手に入れるためにも農業は重要である。
  • 一定の条件により、通常の作物よりも大きい「デカ野菜」を作成することが出来る。
    • 一部のデカ野菜はダンジョンの扉を開けることが出来たり、あるキャラクターに渡すと特別な反応をしたりする。上記のボスモンスターの好みのアイテムである場合もある。武器や防具の強化素材として優れた効果を持つものもある。
  • 畑の仕様が変わり、豊作、凶作の時の収穫の増減が分かりやすくなった。
  • 虫めがねによる畑のパラメータの詳細化。肥料の追加。上記の稼ぎ要素の強化など、強化、追加による農業要素全体の向上はイベントの増加などに比べれば地味だがとても重要な評価点だろう。

イベント

  • 恋人とのイベントだけでなく、住民同士のイベントが充実している。
    • 一つのイベントに大抵複数のキャラが関わってくるので、住民全体の仲の良さが伝わってくる。
  • 『3』の恋人イベントは大抵最初が違うだけで終盤はコピペ展開だったが、今回は恋人と関わりが深い住民も加わり流れに閉塞感がなく、一人一人のイベントとして他イベントと被らずに出来ている。
  • デートイベントも行ける場所と会話での選択肢が増えている。雑貨屋にデートをすると恋人ごとに違うプレゼントも贈れて恋人の部屋に飾られるようになり、特殊会話も発生する。
    • 特定の祭りの前日に恋人に話しかけると、特殊デートが発生する。もちろん特殊会話。
  • 町をうろついているといきなり発生するサブイベントも多く、唐突に始まるドタバタ展開は住民を生き生きと感じさせる。
    • ただ主人公がそれらのイベントに余り関わらず傍観しているものが多い。
  • 結婚後イベント、出産後イベントも増え、『3』での子供は連れ出せないし会話パターンも少なく家具呼ばわりされていたからこそ、今回の子供とのイベントはありがたかった。
    • 連れ歩ける人数が2人に増え、子供も連れ歩けるようになったことで家族3人で冒険する事が出来るようになった。 やりこみ要素
  • 『3』で好評だった高難易度ダンジョンが今作にも登場する。
  • クリア後はオーダーで敵のレベルを上げる事が出来る。10段階まで上げる事が出来、元に戻すことも出来る。
  • 『3』同様、敵味方共にレベル上限は10000を超える。今作ではスキルも一部を除き99を超えるので存分にやりこめる。 家具の自由設置
  • 地続きになっていないダンジョンなどを除き、どこにでも家具が設置できるようになった。ボスフロアだろうが容赦なし
    • 収納箱・冷蔵庫・作業台・水場なども同様の扱いであり、収納箱などは中身が共有されており、店の直近に配置してやればわざわざ家に戻らなくてもよくなる。
      • 注意点は、家具扱いのものはベッドを除いてすべて破壊可能であるということ。うっかり近くで武器を振り回して壊した場合は画面切り替えで復活するが、各家具のコマンド「ぶっこわす」を選んで壊すと永久に消滅する(一応事前に選ばないように注意はされるが)。こうなると、新たに買い直すか作り直すかしかない。また、置ける数には上限があり、上限に達し家具が買えなくなったら「ぶっこわす」必要がある。 その他
  • 『3』でも充分多かった会話パターンがさらに増え、ボイス付きの台詞も増えた。
    • それどころか歌が入ってるほど。はんはんふ~。
  • 病院での治療費が良心的になった。
    • 『3』での治療費という名のぼったくりはハードモード限定になっており、最大値はイージーだと10,000G、ノーマルだと50,000Gと、とてもお安くなっている。
      • さらに、今回は恋人を連れている状態で治療を受けるとカップル割で半額になり、さらに運が良ければ治療費がタダになる。
    • しかし序盤での猶予期間(何回か治療費無料)が無くなったので序盤の治療費は財布にややキツイ。
  • 本作には一部過去作のBGMも使用されているが、ある家具を手に入れる事で、ゲーム中では未使用の過去作の曲も聴く事ができる。その曲数は全曲合計すると142曲。
    • 『1』『2』『3』『フロンティア』『オーシャンズ』の春夏秋冬の各曲や戦闘曲やボス戦曲など、一通りのものが揃っている。
  • 最近のゲームにしては珍しく、エリア間の移動などにおける画面の切り替わりも早い。ストレスを感じずサクサク行動できる。
  • データを2周目以降に引き継げるようになった。ただし、条件は中々に面倒。
    • 条件を満たすと「オーダー」として引き継ぎ項目が出現し、新規データでそれをオーダーする事で前のデータからレベルやアイテム等の要素を1度だけ引き継ぐ事が可能。
    • このオーダーの出現条件は多少面倒ではあるが、このオーダーは「エクストラオーダー」という他のデータでも同時に解禁されるカテゴリであり、一度出現させれば今後の新規データでは最初から使えるようになる。

賛否両論点

キャラクター

  • 嫁・婿候補
  • 結婚可能キャラクターは嫁候補、婿候補共に6人で合計12人で、嫁候補の数はシリーズで一番少なくなっている。*3
    • そのため、シリーズでお約束であった属性を持つキャラクターが一部存在していない。
  • 同性のキャラクターに好意を寄せられる場面が度々ある。
    • 男主人公でプレイしている場合は特に顕著に感じる。婿候補は日常会話で好意を寄せる場面が多いためか。
    • 一部の好感度依存の会話を男女主人公で分けなかったことが原因であるように見えるのだが、会話によっては「男なのに可愛い」などの明らかに狙ったような会話やイベントがある場合も。
    • しかし、男女主人公どちらかでしか起こらないイベントや会話も一応ある。
    • 嫌なキャラが居るなら無視すればいいのではないかと思うかもしれないが、好感度を上げないでおくにも下記のイベント発生条件や引継ぎのために特定・または全員のキャラクターの一定好感度が必要な場合があり、同性からの好意を回避することははほぼ不可能である。
    • そもそも『オーシャンズ』では女主人公と婿候補が居てもはこのような自体は起こらなかったのだが…

パロディ

  • アイテムの説明文や住民との会話に露骨なパロディが見られる。
    • 例えば武器の一つである「ツインネッギ」は説明文や性能を見るにどう見ても初音ミクです本当にありがとうございました。
      • ツインネッギは3の時点でコレだったが、本作ではさらに説明文に「女主人公に似合う」という一文が追加されており、より露骨に(ミク・女主人公ともに髪型がツインテールという共通点がある)。
    • 量は豊富、ネタも豊富と割り切って見れば評価できる点ではあるが、一部ネタにはネットスラングなど世界観に全く合っていない物も存在する。*4

BGM・ボスの過去作からの流用

  • 1部こそオリジナルのBGM・ボスであるが、2部以降では過去作のボスキャラ・BGMの流用が殆どである。
    • 集大成を謳っているためファンサービスと言ってしまえばそれまでだが、過去ボスによっては2部で登場し、更に3部で「(過去ボス名)2」としてステータス以外何も変わらず再登場する場合もある。
      • ただし、3部はいわゆるボスラッシュの形式になっているため、手抜きと感じる人は少ないと思われる。

問題点

バグ・フリーズ問題

  • 第2部をクリアしたり、出産(妊娠イベントから早くて一ヶ月程度で発生)したりするとイベントで時間が経過するのだが、第2部をクリアした日や、出産日がデートの日(祭日のイベントデートも該当)と重なっていると、恋人とのフラグがおかしくなり、広場で落ち合ってもデートにならず、話しかけても「広場にいこう」と言われるだけで別れる事すらできなくなる。
    この状態だと他の嫁・婿候補へのアプローチもできなくなる為、完全に詰んでしまう。
    • 他にもキャラクターによって好物アイテムであるにもかかわらずそのアイテムをあげても好感度が上がらないバグがある
    • とはいえ、きちんと対策すれば100%回避できるものがほとんどなので、そこまで警戒する必要はない。
  • 2部のラスボスで仲間を2人連れているとある場面で非常にフリーズしやすい。原因は不明。
    • その他にも自宅に家具を多く置くとフリーズしやすい。生活ゲーとしてこれはどうにかならなかったのだろうか。

イベント

  • サブイベントのランダム発生。
    • 今作ではサブイベントの発生が完全にランダム。*5過去作では、もっぱらキャラの好感度によって発生していたのだが
    • 通常サブイベントだけでなくキャラクターとの恋愛・結婚イベント、ストーリー進行に必要なサブイベント(3部発生)といった重要イベントまでランダム発生になってしまっている。これにより結婚したいキャラクターとの関係が思うように進展しなかったり、ストーリーが進行しなくなったりする。しかも、大会前当日・キャラクターの誕生日の前当日・サブイベント発生直後など絶対にイベントが発生しない日もあり、その条件がいまいち判然としない。*6またイベントが発生してからしばらくは他のイベントは発生しない。
    • 2部までは常に急かさせる内容のシナリオであるため、それに応えて早くクリアしてしまうと、3部がなかなか始まらず、やきもきさせられる。
  • イベント一つ一つに特定複数キャラクターの好感度がイベント発生に関わっているのだが、必要な好感度が判然としないためにイベントが発生するまでイベント対象のキャラクター好感度を上げ続けなければいけない必要がある。
  • 特に恋愛・結婚イベントでは結婚したいキャラクターと全く関係ないようなキャラの好感度まで上げなければいけない必要がある。これまでは結婚したいキャラクターの好感度を上げてれば結婚出来ていたのだが何故このような仕様にしたのだろうか。
    • また、イベントに関わるキャラクターが多いのは良いのだが、それぞれのキャラの好感度まで上げないといけないので日頃から好感度を上げていないと、面倒なことになってしまう。
  • 恋愛イベント
    • 今作はキャラクター個人のイベントは個人依頼方式だった過去作に比べてに非常に少なく、中には個人イベントが結婚イベントの一つしかないキャラクターもいる。
    • イベントもランダムの為恋愛進行の過程が見えてこない。過去作では好感度ごとの依頼イベントにより恋愛の進行がよく分かったのだが。
      • その分恋人期間などの共通の恋愛イベントは多くなっているのだが。
  • その他イベントの問題点。
    • 全体的にイベントの進行が遅い。少しの会話でで次の日に持ち越されるイベントが多く、終了までに数日程度かかってしまう。
    • イベントの中には翌日の19時以降を完全に潰す上に何度でも発生し、しかも関わるキャラが無闇に多いというトラップのごとき物もある*7一応、この依頼を断るという選択肢はあるが、その場合は翌日に同じ依頼が発生するので何時かは受けなければいけない。

UI関係

  • モンスター小屋の管理の改悪。
    • これまでのシリーズ作品では全てのモンスターに農業の手伝い指示を出すマネージャツールが存在したが今作では存在しない。
    • そのためモンスター一体一体にわざわざ指示を出す必要が発生してしまう、畑が1マップで無くなった弊害だろうか。
  • 装備変更・アイテムボックスの煩雑化。
    • 装備変更やアイテムボックスを開く際に一々選択肢が発生し、これらの行動がワンテンポ遅くなってしまう。これらの行動は過去作ではワンタッチだったのだが。
    • アイテムボックスは新しく追加されたぶっ壊す・家具移動との兼ね合いだろうが装備変更は特に変わり無いのでこの仕様変更は理解しかねる。
  • アイテムスタックの変更。
    • アイテムをスタックする際同じアイテムはレベルごとにしかスタック出来なかった過去作と違いレベルを無視してレベル降順にスタックされる。この状態で特定のレベルのアイテムを取り出すのには一々スタックを解体する必要がある。
    • しかし料理アイテムだけはスタックされない。強力なドーピング効果を料理アイテムをスタック出来てしまうとゲームバランスの崩壊につながるので仕方無いのだが、バターやジャムなどの他の料理アイテムに必要になる料理アイテムがスタック出来ない為、これらを使った料理を量産しようとすると大量のこれらのアイテムをアイテム欄が埋め尽くすことになる。一度に大量のアイテムを生産出来るようになっただけにチグハグ感が湧いてしまう。

その他の問題点

  • 主人公の王子(姫)設定が、とあるキャラクターの存在により序盤から完全な死に設定となっている。王子(姫)らしいイベントも全く無し。
    • そもそも舞台は一王国のとある地方都市であり、王族も別に存在しているので、王子(姫)設定は端から意味をなしていない。この設定必要あったのだろうか…
  • 畑のマスが従来の3×3から2×2に変わっているが、アイテムのスタックは9個のまま。そのため、種をチャージで一気に蒔くと1個余るようになってしまい、若干不便になってしまった。
  • 2部以降のダンジョンの単調さ。
    • 2部以降のダンジョンはローグライクゲームのような画一的なフロアが延々と続くだけであり、仕掛けも単純又は面倒臭い物ばかりである。
      • 3部ではほぼ即死ダメージを食らう即死トラップが多数存在し、耐性防具を付けないと突破するのは困難であり攻略の妨げとなる。過去シリーズであまり使われなかった属性耐性防具をどうしても使わせたかったのだろうか?
  • 競技系の大会で一度優勝すると、翌年からは住民が高得点を叩きだすようになり、以降の優勝が難しくなってしまう(優勝ラインの上限が上昇する形なので、運が良ければ優勝できる)。
    • 特に釣りの大会ではあるキャラクターが一回目から高得点を叩きだすので優勝はほぼ運ゲーになってしまう。*8
  • 不遇な釣り要素。
    • 今作での釣り要素に対する風当たりは非常に強い。スタッフは「3」で農業抜きで釣りだけで稼げたのがよほど気に入らなかったのだろうか?と思えてしまう程である。
      • 前述したようにあるキャラが無双するため大会では優勝しにくい上に魚料理のレシピが改悪された。*9今作は全体的に料理のレシピが簡単になっているだけに理解しかねる変更点である。
      • 更にはオーダーにより魚屋を呼び出すことが出来る、これは今まで出荷済の魚を販売してくれるので特定キャラの好物の確保や特定料理を作る為には一度釣って出荷してしまえば十分である。
    • あれ?今作で釣りをする意味って殆ど無いんじゃ…
  • 上級レシピパンの仕様改悪。
    • 「3」ではレシピパンでいきなり高ランクのレシピを入手することができたのだが、今作では高ランクのレシピは終盤ダンジョン・依頼・上級レシピパンのみの入手である。
      • このうち上級レシピパンは隠しダンジョンのボスのドロップであるのだが、上級農具レシピパンだけは下級農具レシピパンだけで全ての農具のレシピが賄えるため、全くの産廃アイテムとなってしまっている。*10
    • これらの高ランクレシピのアイテムを活用しないと3部や隠しダンジョン奥部は突破出来ない。そのため3部を突破するために本来クリア後要素であるはずの隠しダンジョンを攻略するハメになってしまう。
  • 水着立ち絵、パジャマ立ち絵のデザインが使い回し。
    • 水着、パジャマの立ち絵が、キャラによっては見た目がただ色を変えただけになっている。立ち絵自体も首の部分が若干異次元絵になってしまっている。
    • 過去作の水着立ち絵には拘りが感じられたのだが、今作は余りにも残念なクオリティである。*11

総評

  • 女性主人公が追加された事で嫁候補は半減したものの、その分男性キャラも追加、登場人物の男女の比率のバランスも取れた。男女問わずに同じように楽しめる方向性を目指した結果だろう。また、前作までの不満点も改善され、より遊びやすくなった。しかしその一方で、嫁候補の数は減少してしまったため、そのことに不満を持つファンも一部存在する結果となってしまった。
  • 農作業や戦闘面も強化され、やりこみ要素も充実しているが、決して新規プレイヤーを突き放したわけでなく、序盤に農作業などの概念を教えてくれ、ストーリーは独立しているので、過去作のシステムや用語を知らずとも取っ付きやすい内容となっている。
    農作業や探索、武具のカスタマイズなど、遊べる要素は非常に多彩。

余談

  • コミカライズが雑誌「電撃マオウ」で展開され(既に終了)作品中のあるキャラをベースとしたオリジナルキャラクターが登場しているのだが、本作で特定の条件でそのキャラクターを見ることが出来る。
    • 女性の感性が溢れる作品であり、夢小説などに耐性の無い男性は注意が必要。
  • 5周年記念ということで、ある場所でファンが書いたオリジナルイラストを鑑賞できるファンサービスが実装されている。
    • 過去作のキャラクターも参戦しての壮絶なネタ合戦はシリーズファンなら必見である。
  • 2013年11月29日に開発元のネバーランドカンパニーが倒産・全事業停止。シリーズの今後の動向が心配される。