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ダライアス外伝 - (2011/01/15 (土) 22:50:30) の編集履歴(バックアップ)
ダライアス外伝
【だらいあすがいでん】
ジャンル
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シューティング
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高解像度で見る 裏を見る
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対応機種
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アーケード(F3システム)
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開発・販売元
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タイトー
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稼働開始日
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1994年
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概要
繋ぎ目の無い多画面筐体、好評のサウンド、丁寧に作られたグラフィックであったダライアスⅡの続編。ストーリーとしては1の後である
横STGではグラディウスII-GOFERの野望-?と共に最高峰、代表作として扱われる。
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前作同様、綿密に書き込まれたドット絵は前作と比較すると全体的に明るく煌びやかで、純粋なレベルアップを感じさせる。
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1、2同様にBGMを小倉久佳が手がけている。あいも変らずBGMの人気は高く、好きなゲーム音楽として本作の曲を上げる人は少なくない。
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特に本作はアンビエント(環境音楽)に近い感覚があり、シューティングのBGMと言われると一見不自然であるが、幻を思わせる演出を多用する本作のBGMとしてはむしろ持って来いとなっている。
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BGMと演出はかなり考えられて組み合わされている。本作が名作たる所以の一つである。
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特筆すべきは1~2ステージBGMであるVISIONNERZ ~幻視人~であろう。切れ目なく2ステージ間を跨ぐ長大な展開の中でプログレッシブなピアノコードとウィスパー気味の甘美な女性コーラスで歌い上げられる本作の代表曲であり、「STGらしくない」楽曲に定評のあるダライアスシリーズの中でも特に幻想的で魅惑的なサウンドはたとえプレイ経験がなくともゲームセンターに響くヴォイスは覚えがあるという人もいるほどである。
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最初のステージにボス曲は無いが、最も盛り上がる部分で出現・転調の頃に撃破という辺りまで考えられている。
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ラストステージはBGMが最も盛り上がるところでボス出現演出。全7種類あるラストステージ全てが同じタイミングに調整してある。
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タイトーSTGの伝統である樹形図型のステージセレクトは健在。7ステージ28ゾーン、ボスは19種類と大幅にボリュームアップしている。
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ボス達の攻撃方法が実に多種多様であり、インパクトや独創性を盛り込むことに成功している
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同じ外見のボスでもステージ事に攻撃方法が異なり、さらに部位破壊等によって攻撃パターンが変化。実質38種類以上のボスと戦う事ができる。
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ゲームバランスは大幅に見直されている。
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前作Ⅱではミスすると初期状態までパワーダウンさせられたが、本作ではショットは全12段階で、4段階ごとにショットの基本形状が変化。ミスすると同もしくは前形状の最初の状態までと大幅に軽減された。
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対地対空ミサイルは必要アイテムを数取ることによってパワーアップするが、ミスしても数は減らず、コンテニューしてもリセットされるだけでパワーダウンする事は無い。
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バリアのレベルは対地対空ミサイルと同様、数取る事でパワーアップするが、ミスしてもチャージ数がリセットされるだけでパワーダウンは無い。
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Ⅱでは持ち直しが大変厳しく、選択するステージ次第では完全パワーアップしなかったが本作では比較的豊富にアイテムが出現する。
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全画面攻撃ボンバーの搭載により、緊急時に対処できるようになった。
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1画面にした事により省スペース化。導入が楽になった分、多くのゲームセンターで見かける事ができるようになった。
短所
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一方でボンバーの使用を前提としているとしか思えない猛攻をかけてくるボスが多く、ステージ選択による難易度の変化はかなり激しい。特にゾーンV'のボス、ストームコーザーの攻撃は他の最終ゾーンに比べても異常で、ボンバーを使わない(残っていない)なら構築された攻略パターンに従ってもクリアは難しい。
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知識さえあれば低難易度のコースですぐにクリアできるようになるが、前情報無しにどのステージが低難易度かを知るのは困難。
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初心者なら(A→B→D→H→L→Q→V)と進むのがお勧めだが、製作側も簡単な難易度を見越してかエンディングはバッドエンドを迎える。
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多画面筐体で無くなった事により、レベルこそ高いが極めて平凡なシューティングになってしまい、際立ったゲームシステムは有してない。
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ダライアスと言えば多画面! というファンもおり、そう言う意味で言えば最大の短所である。
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連射機能の搭載前提のゲームバランスになっており、導入当初の連射機能が一般的では無かった・管理のおざなりなゲームセンターでは名作と呼ぶには少々高すぎる難易度に。
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それ以前にそもそも外部ツールである連射装置に依存したゲームバランスと言うのは、「ゲームバランスが悪い」と言うのではないだろうか。
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無敵バグの存在が確認されている。
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本作はスコア稼ぎの要素が非常に充実していただけに、雑誌上でのスコア集計が無敵バグによって打ち切りになった事を悔やむプレイヤーも多かった。
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非常に人気のある本作だがそれ故か、アーケード基板の価格が非常に高い。
総評
インパクト以外平凡以下であった作品に高いゲーム性をそえる事で不朽の名作へと変貌を遂げている。画期的なアイデア無くともシステムを練りこみ、丁寧に作ればSTGは何処までも成長を見せてくれると言う事を教えてくれる。
移殖
対応機種
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セガサターン、プレイステーション、プレイステーション2
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発売・開発元【SS/PS2】
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タイトー
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発売元【PS】
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ベック
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開発元【PS】
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ネクサスインターラクト
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備考
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PS2版は『タイトーメモリーズ上巻』収録作品の一つ
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SS版が最も移殖度が高いとされている。
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ステージクリア時の読み込みによる若干のBGM停止、最初のボス出現/撃破時や名物凶悪ボスPシャコの弾幕の処理落ち、ZoneBボスの背景森林カット、ランク上昇率の低下、一部ボスのモデリングや一部背景の変化が違いとして指摘されている。弾幕の処理落ちとランク上昇率低下のおかげでアーケードよりも難易度が低いと言われる。
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隠しコマンドだが、連射(最高速ではない)がソフトに内蔵されているため連付きパッド無しでも遊べる。
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PS版は他社製作。劣化移植とされる。
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OP、EDを再現したCGムービーが収録されているが、肝心のゲーム本編は処理落ちが常時発生する厳しい内容。
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PS2版は「PS以上SS未満」という評価。
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SS版でカットされた演出がほぼ復活、ゾーンAからゾーンB(C)に移る時のBGM停止も解消された。しかしSS版に比べ処理落ちが起きる箇所がやや目立つ(SS版で処理落ちがかかった、最初のボス出現撃破時、ゾーンK(O)道中では逆に発生しない)ほか、最終面のBGM演出の再現度が低い。初期版は操作遅延があった(現在販売中のエターナルヒッツ版は改善されている)。