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【ふぁいなるふぁいと】
ジャンル | ベルトスクロールアクション | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 8MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 1990年12月21日 | |
定価 | 8,925円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング |
CERO:B(12歳以上対象) ※バーチャルコンソール配信時のレーティングを記載 |
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コンテンツアイコン | 暴力、犯罪 | |
配信 | バーチャルコンソール:2007年4月17日/800円 |
1989年12月よりアーケード(以下「AC」)で稼働していた『ファイナルファイト』のスーパーファミコン(以下「SFC」)向け移植作品で、カプコンのSFC用ソフト参入第1弾作品となる。
ハードスペックやROM容量の制限からか、AC版からプレイヤーキャラクターやステージが削除されたりなどしている。
大元の作品の記事が存在しているため、本項ではSFC版に関しての情報のみを記載する。
『ファイナルファイト』という作品そのものの情報に関しては上記リンクからAC版のページを参照いただきたい。
AC版からダウングレードしている個所
『ファイナルファイト』の爽快感、雰囲気、操作性を再現出来ている
ハードスペックやROM容量の制限から、大元の作品と比べて多くの要素が削除されたりアレンジされた個所も少なくはないが、作品の持つ特徴はしっかりと再現された作品であり、移植としてだけではなく一つの作品としても十分に優れた完成度を誇っていると言えよう。
勿論、キャラクターやステージなどが削除されてしまっていること、AC版の移植とするにはアレンジされた部分が多いことに難色を示す意見もない訳ではないが、それらが結果として作品の魅力を支える部分を損ねず、それでいてハードルを下げ、より多くのプレイヤーが『ファイナルファイト』という作品に触れられる要素となっているのであれば、ある意味で怪我の功名とも言えるのではないだろうか。
【ふぁいなるふぁいと がい】
上記『SFC版ファイナルファイト』(以下「無印」)をベースに削除されたキャラクターであるガイを復活させ、更にゲーム内容にアレンジを加えた作品。
しかし、ROM容量などの環境は変わっていないため、ガイと入れ替わりでコーディーが削除され、それに伴いストーリーも破綻しないようにアレンジが加えられた。
本作には作中BGMをアレンジ収録されているシングルCDが付属していた。
因みにバーチャルコンソールでは無印は配信されているが、こちらは2013年2月現在では配信されていないので注意。
※無印と評価点と問題点のほとんどが共通となるため、ここでまとめて記載する。
プレイヤーキャラクターの入れ替え
1UPアイテムと無敵アイテムの追加
難易度の差がより明確に出るようになった
一部のアイテムの変更
ゲームバランスの再調整
基本的には無印のアレンジ版というべき所に収まっているため、ゲームそのものの完成度という意味では無印同様に高い域に纏まっている。
1UPアイテムなどの追加で結果としてよりハードルを下げていることも全体的に見れば評価出来る点である。
しかしながら、今度はコーディーが削除されてしまったこと、それ以外の無印からのSFC版の基本的な仕様は全く変わっていないことに対して残念がる意見や不満も見受けられる。
無印と『ガイ』の2作のうち、使えるプレイヤーがガイかコーディーかという以外、全くの別物というほどに『ガイ』が無印に比して手を加えられている要素も多くないので、ガイもコーディーも使いたいという人でもなければどちらかを持っておけば十分といった所だろうか。
とは言え、『ガイ』のアレンジされたストーリーやエンディングは現状他の作品で見ることは出来ない(*4)ので、それが気になるという人は否応なしにこちらを選ぶことになるのだが。
上述の通り、無印も『ガイ』も2人同時プレイがオミットされている。
これに関して、ファミマガの人気コーナー・「ウソテックイズ(*5)」にて、「SFC版の『ファイナルファイト』で2人同時プレイが出来る裏技」というウソ技が掲載されたのを受けて、カプコンにこのウソ技に関しての問い合わせが殺到、カプコンの担当者がこのウソ技を掲載したファミマガの編集部に怒鳴り込んだという逸話がある。
それだけ2人同時プレイをしたいというプレイヤーが多かったと言うことの証左であろう。
海外向けにも無印が移植されているが、日本版と比べて変更点が目立つものとなっている。
AC版のページにあるが、日本版の「ロキシー(ROXY)」と「ポイズン(POISON)」というキャラクターが、AC版稼働時のゴタゴタを受けてか「シド(SID)」と「ビリー(BILLY)」という全くグラフィックが異なるキャラクターに変更となっている。
その他、アイテムやグラフィックなどが様々な要因で変更を施されており、中でも日本版のステージ1のボス「ダムド(DAMND)」とステージ2のボス「ソドム(SODOM)」の名前がそれぞれ「スラッシャー(THRASHER)」・「カタナ(KATANA)」と変更されている。
しかし、後に発売された『ファイナルファイトONE』の海外版ではなぜかどちらも日本版と同じ名前に戻されている。
ROM内に収録されている開発者用のシステムの中に「RGBエディター」という、キャラクターの色を変更できるモードがある。
普通は見ることができないが、カセットを半指しするなどの方法で呼び出すことができ、実際に色を変えて遊ぶことができる。
このモードは『ファイナルファイトONE』でゲーム内の隠し要素として正式に採用されている。