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悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲 - (2013/07/23 (火) 09:40:11) の編集履歴(バックアップ)


悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲

【あくまじょうどらきゅらえっくす げっかのやそうきょく】

ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション
発売元 コナミ
開発元 コナミコンピュータエンタテイメント東京
発売日 1997年3月20日
定価 5800円
備考 XboxLiveArcade 2007年7月25日/800MSP
ゲームアーカイブス 2010年12月16日/600円
分類 良作
悪魔城ドラキュラシリーズリンク


概要

  • 前作、『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の続編。
  • 本作のジャンルはアクションとなっているが、RPG要素が極めて強い探索型アクションRPGである。
  • なお、探索型悪魔城としては『ドラキュラII呪いの封印』以来の作品である。
  • 主人公アルカードはFCに登場した『悪魔城伝説』の味方キャラ。顔や身長や能力が変わっているが同一人物であり、同作キャラの偽者も登場する。

ストーリー

リヒター・ベルモンドが悪の神官シャフトによって復活したドラキュラ伯爵を倒して5年。突如、リヒター・ベルモンドが行方不明になり、悪魔城が復活を遂げた。行方不明になった義兄リヒターを探すために、マリア・ラーネッドは単身悪魔城に潜入した。時同じくして、悪魔城の復活に気づき、ある人物が永い眠りから目を覚ました。彼の名はアルカード。かつてラルフ・ベルモンドと共に、父であるドラキュラ伯爵を倒した男である。

評価点

  • ビジュアル・サウンド
    • ゴシック美術でまとめられており、背景・キャラクターデザイン・ドット共に美しい。
    • BGMもその雰囲気を盛上げるのにあっており、礼拝堂・地下墓地・時計塔等、印象深いステージが多い。
      • ゲーム音楽板のみんなで決めるゲーム音楽にも度々ランクインする。
    • 小島文美氏による耽美的なキャラクターのイラストは、本作の世界観や雰囲気にマッチしており、評価が高い。
    • 主人公のアルカードは、悪魔城ドラキュラシリーズとしては今までにない新鮮な主人公像であり、キャラクターの人気も高い。
  • 豊富な探索要素
    • 探索できる悪魔城は広く、豊富なギミックを内蔵しており、それらを駆使する事で行動範囲が広がる過程は面白い。
    • 当初の目的は悪魔城を攻略することだが、実際には悪魔城は前半部に過ぎない。攻略後は、その悪魔城がそのまま上下反転した「逆さ城」というぶっ飛んだ後半ステージに突入する。
  • 多種多様な要素
    • 非常に多くの要素が盛り込まれており、作り込みが凝っている。その分遊び応えがあり、飽きにくい。
    • 主人公アルカードの多彩なアクション
      • コマンド入力によりMPを消費して繰り出す必殺技、武器ごとの固有技、コウモリ・狼・霧への変身など、幅広いアクションが行える。
    • 豊富なアイテム
      • 従来と違い主人公は鞭を使わず、様々なアイテムを駆使して攻略していく事ができる。そのアイテム数が豊富で、あらゆる攻略方法を可能としている。
      • 武器においても剣・両手剣・杖・ナックル等様々。それぞれで事なった立ち回りをする必要がある。
      • 防具は強い弱い・属性が殆どだが、姿形が全く変わって性能も急変する物も。
      • 40種類以上もの食べ物系アイテム。シリーズ伝統の「うまいにく」や、アイスクリーム・みそしる・ハンバーガーなどの世界観にそぐわない食べ物、食べるのにコツがいる(特殊な操作を要する)ピーナッツなど、実に豊富。それぞれに専用のドット絵や説明文が用意されている。
      • 装備するとアルカードのグラフィックの身長が高くなる「シークレットシューズ」などのネタアイテムも存在する。
    • 使い魔
      • 主人公に同伴し、回復や攻撃などのサポートを行うオプション的なキャラクター。
      • コウモリ、子悪魔、妖精、意思を持つ魔剣など様々な種類が存在する。ボイス付きの使い魔も数種類存在し、場を和ませてくれるようなユーモアに溢れた使い魔もいる。
      • 使い魔にも経験値及びレベルの概念が存在し、敵を倒すことでレベルが上がっていき、性能が強化される。この点でもやり込みの幅が広い。
    • ゲームクリア後の新規プレイでは、ゲームの進行度に応じた各時点でのプレイタイムが記録されるようになり、タイムアタックのやり甲斐がある。
    • 怪物図鑑と敵のドロップアイテム
      • 怪物図鑑は、これまでに出会った敵の情報を閲覧できるというもの。
      • 撃破された敵が一定確率で落とすドロップアイテムを入手すると、怪物図鑑にその敵のドロップアイテムの情報が記載されるようになる。これにより、怪物図鑑のドロップアイテムの情報を全て埋めるといったやり込み・収集要素がある。
    • キャラクター選択
      • ゲームクリア後は、『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の主人公であり本作にも登場したリヒター・ベルモンドを操作するリヒターモードで遊ぶこともできる。
      • リヒターの性能は探索型アクションというゲーム内容の変化に合わせてか、『血の輪廻』の頃と比べて基本性能が格段にアップしている。長距離を高速移動するスライディングやドロップキック、空中での無限アッパー(大ジャンプ)や無限タックル(空中ダッシュ)などの超人的な体術を標準で備えており、従来のベルモンド一族とは一線を画した爽快かつ変態的なアクションが可能となっている。
      • 後の移植作では、同じく『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のプレイヤーキャラの一人であり本作にも登場したマリア・ラーネッドを操作することもできる。
    • ファンサービス
      • 主人公のアルカードをはじめ、前作のキャラクターであるリヒターやマリア以外にも船頭や一部ボス等過去作品のファンならニヤリとする要素がちりばめられている。
  • RPG要素が強く、難易度も全体的に低めなので、従来の悪魔城ドラキュラシリーズのような高難度なアクションゲームを敬遠するユーザーでも楽しめる。

問題点

ゲームバランス

  • ライトユーザーを意識してか全体的にヌルゲーであり、歯応えのある難易度を求めるユーザーからの不満もある。
    • 一応、探索が不十分で、主人公があまり強くない状態で先に進めたり、無茶をしすぎると死ぬ可能性はある。序盤は回復アイテムもほぼ手に入らず、セーブルームへ立ち寄ることのみとHP回復の手段はかなり限られている。
      • 特に、攻略知識を持たない初回プレイではそれなりのスリルを味わいやすい。
      • ごく一部の敵の攻撃力は高めに設定されている。
    • また、特定のアイテムをイベントもない場所で入手しないとゲームが進まなかったり攻略情報を持ってないと長期の探索を強いられることもある。だが、その場面は大抵バグや強引に突破することも可能なためプレイヤーのひらめき次第かもしれない。
    • ラスボスは弱いのだが、ラスボスと比べて非常に強く、ゲームクリアに必須ではないボスも存在する。
    • クリア後にゲーム開始時の名前を「X-X!V’’Q」と入力すると、運以外のステータスが異様に低い状態で開始される。その場合は攻撃・ダメージのバランスは比較的良い。
    • プレイヤー側で難易度を底上げするような制限プレイ(縛りプレイ)により、ある程度シビアなバランスで遊ぶことはできる。
      • しかし、そもそも行動パターンからして弱すぎるボスがいたり、ボスを倒すとどうしてもレベルが大幅に上がってしまったり、偶然発生するクリティカルヒットと通常ダメージの威力の差が大きい(通常ダメージ1、クリティカルダメージ50以上なんて場合もある)ために大半のボス戦はクリティカル頼み(半ば運ゲー)になるなど、いまいちそういったプレイスタイルとの親和性が低い仕様となっている。
    • リヒターモードではレベルの概念が存在せず、アイテムによるゴリ押しもできないので、難易度は比較的高め。
      • このモードはストーリー要素が特になくラスボスエリアに行ってボスに倒すだけのオマケモードの1つでクリアしても特に何もないのが救いではある。
      • ステータスの強化は、特定アイテムの取得により最大HPの上限を増やすことしかできない。
      • ただし初心者の救済措置なのか、バランスブレイカーな攻撃手段は存在する。
  • 主人公の性能が高すぎる
    • 各種必殺技の発動中や発動直後は完全無敵なので回避手段としても利用できる。無敵状態のまま移動したり、画面全体を攻撃しつつHPを回復(吸収)するなどの強力な必殺技も存在する。主人公の強化によりMPが増えてくると必殺技を連発できるようになり、非常に強くなる。
    • 霧に変身すると無敵になるのだが、特定のアイテムを入手すると、魔力が続く限り霧になり続けることができるようになったり、霧の状態で敵に毒ダメージを与えられるようになる(ただし後者は本作最強クラスのボスを倒す必要がある)。
  • 強力すぎるアイテムの存在
    • シールドロッド、アイアンシールド、アルカードシールド
      • シールドロッドは盾の魔力を引き出すことができる武器。ゲーム中盤で入手可能。
      • アイアンシールドは店で購入できる盾。シールドロッドで魔力を引き出すと、高威力かつ広範囲の連続攻撃を行える。MP消費も少なめで、中盤から終盤まで様々な場面で猛威を振るう。
      • アルカードシールドは後半で入手できる盾。魔力を引き出した状態で構えていれば、接触する敵に連続で大ダメージを与えつつ自分の体力も回復する。しかも回復中は完全無敵。攻撃防御回復全てをいっぺんにこなせるほど高性能なので、このゲームの最強武器は盾とも言われる。
        とはいえ、発動の時点で膨大なMPを必要とし、盾を構えている間はMPを異常な勢いで持っていかれるため乱用は禁物である。
    • アルカードソード、びぜんおさふね
      • ゲーム後半にて特定地点で拾える武器。攻撃力の高さに加えて、コマンド入力の固有技の性能が強力。
      • どちらの固有技も前方一定範囲を連続攻撃するというもので、発動中は完全無敵、しかも無敵状態を維持しつつ固有技を連発可能。更にびぜんおさふねの固有技はMP消費量がゼロ。なので無限に連発できる。
    • ヴァルマンウェ
      • 移動しながら余裕で振れるほどのノーモーションかつ一振りで4HIT、しかも1HITの威力もそれほど低くないというやばい装備。
        1本だけだと少々隙があるのだが、これは片手剣なので両手に一振りずつ持つことが可能。そうなると隙が完全になくなり、攻撃ボタン連打しながら動くだけで敵があっという間に溶けていってしまう。
      • さらに、複数で登場し常に空を飛び地形を無視して突っ込んでくる「キュウ」という厄介な敵のドロップ品なので、偶然手に入ってしまうケースも多い。
      • 後発の探索型の作品のいくつかにも登場するのだが、本作でやり過ぎた反動なのか、性能も見た目の派手さも減少傾向にある。
    • どくろの指輪
      • こちらはクリア後のおまけで、特定の敵が極稀に落とすようになるもののためにゲームバランスの崩壊を免れてはいる。しかし装備すると全能力がどのアクセサリーよりも高く向上し、2つ装備すればもはや敵知らずな性能になる。
      • ヴァルマンウェ同様後発の探索作品にも登場するが、装備すると呪いの状態異常になるペナルティが付加されている等、やや扱いの難しい装備に変貌している。
    • デュプリケーター
    • おやじのいこう
      • デュプリケーターは能力にかなりのマイナス補正がかかるが、消費アイテムが消費されなくなるという効果の装備品。ただし下記のジュエルソード等で意図的に金稼ぎしないと買えないほどの非常に高額なアイテムなので入手難易度は高い。
      • おやじのいこうは画面内全ての敵に多段ヒットする攻撃を放てる消費アイテム。
      • 2つあわせた結果、破壊兵器アルカードが誕生します。ちなみに、おやじのいこうはノーモーションで放てる。
    • ジュエルソード
      • 攻撃力も低く振りも遅いネタ気味の武器だが、この武器でとどめを刺せればその敵のドロップアイテムが宝石に変化するという効果を持っており、少々時間を使うだけでかなり稼げ、回復アイテムが充実してしまう、といった意味で強力。
    • その他、敵のドロップアイテムとして強力な武器を入手できる。運良く入手できると、一気にヌルゲー化するものもある。
  • 主人公のレベルが上がりやすく、その場所を攻略するのに十分なレベルまですぐに到達する。
    • これは、主人公よりも高レベルな敵を倒すほど得られる経験値に倍率が掛かることと、ボスから得られる経験値が大きいことに起因する。
    • 一応、低レベルの敵を倒すほど得られる経験値は少なくなるという補正があるので過剰なレベル上げは行いにくくなっているものの、それでもある程度までは簡単にレベルが上がるので、ゲームバランスの調整措置としてはあまり活かされていない。
      • 上記の獲得経験値減少補正には、レベル99を目指す上でのレベル上げの作業感を増大させているという難点もある。レベル上げをやり込むようなプレイヤーにとっては、この補正は難点としての意味合いの方が大きい。
  • レベルアップによるHP以外の能力上昇に運の要素が大きく絡む。
    • そのため、能力をあまり上昇させたくない場合でも、能力を大きく上昇させて最強を目指したい場合でも、理想の成長度合いでプレイすることは非常に困難。
  • 使い魔
    • 主人公のレベルの上がりやすさ・強さに比べて、使い魔のレベルはやや上がりにくい。使い魔のレベルが低いうちはあまり戦力にならないので、一部の使い魔以外は居ても居なくてもあまり変わらない。
      • だが、剣魔だけはレベルが高くなってしまうと攻撃力はそのままに追尾性能が加わるためもうあいつ一人でいいんじゃないかなという事態になりかねない。というかなる。
  • アイテムの使用方法にやや癖があり、面倒くさい
    • シリーズお馴染みの「うまいにく」に加え、前述の数多の食べ物系アイテムは、手に持つ装備品(武器や盾)と同じ扱いとなっている。
    • 前作までのように、拾っただけでは効果は発揮されず、また、メニュー画面から直接「使う」ことはできない(コマンドがない)。
    • 使うには、まず左手か右手の武器等を外してアイテムを「装備」し、一旦プレイ画面に戻る。そして該当するアクションボタンを押すとその食べ物が床に落ち、それを拾うことで初めて効果が発揮される。
      • このため、多くの敵に囲まれた時や、ボス戦などではいちいち食べ物を拾っている暇はなく、あまり有用ではない。
    • ポーション(HP回復)やアンカース(呪い回復)などの回復薬もいちいち装備する必要があるが、こちらはボタンを押すだけで即座に効果が発揮される。
    • 使った後は、右手や左手は「素手」(何も装備していない状態)になるため、外した武器や盾は再びメニュー画面を開いて装備し直さなければならない。
      • ただし、一部の使い魔は、回復薬を持っていれば、アルカードの体力が減ってきたり状態異常に陥るとアイテムを使って回復してくれる。

その他

  • アイテムなどが豊富に存在する割には、クリア後にはそれらを引き継いで最初から始められるような要素は無い。
  • 攻略ルート・マップ移動の問題
    • 後発の探索型に比べると、マップの広さに対してワープルームの数が少なめで、マップの移動が容易ではない。
    • どうしても一度通った道を戻らされる箇所が少なくない。
      • 特に城の中心部分のステージである「大理石の廊下」は立ち寄る機会が多い場所にも関わらず、近くにワープルームが無い(最寄のワープルームはそこそこ離れた場所にある)ので移動がやや面倒。
    • アイテムの売買などが行える場所(図書館の主の部屋)は悪魔城の1箇所のみであり、更にはそこから最寄りのワープルームとの距離が離れており、気軽にアイテムを買いに行けない。
    • ちなみに怪物図鑑の閲覧もアイテムの売買同様、図書館の主の部屋に寄る必要があり、やはり気軽に閲覧ができない。
      • マジカルチケットというアイテムを使えば、どこからでも図書館の主の部屋までワープすることはできる。問題はそこからワープルームまでの移動がやや面倒なこと。
  • 逆さ城に設置されているアイテムなどに魅力的なものが少なく、探索のし甲斐がやや乏しい。
    • 前半の悪魔城では魔導器や貴重な装備品などが入手できた場所でも、逆さ城の同様の場所に設置されているものはただの回復薬だったり、換金用の宝石だったり、HPやハートのMAXUPアイテムだったりということがザラにある。
    • 逆さ城のマップの広さに対して、アイテムや魔導器のバリエーションが追い付いておらず、開発期間が足りなかったのではないかとも考えられる。
  • ”走る”アクションが無い。
    • 手早く移動するためには、標準で搭載しているバックダッシュを連発するか、狼や蝙蝠に変身して突進系のアクションを使う必要がある。
      • バックダッシュの連発は、カサカサと音を立てながら後ろ向きに高速移動するので非常に変態的。
    • SS版では追加アイテムで前方に走れるようになったが、歩きモーションのまま移動速度が速くなるだけなので違和感がある。
      • そもそも入手できるのは中盤。入手後は足場が悪い逆さ城なので走れる場所が少ない。
  • 狼への変身を活かせる場所が少ない。
    • 高速移動の手段としては空中を移動できるコウモリの方が汎用性が高い。逆さ城では足場が悪い場所が多いので、なおさら狼を活用しにくい。
  • シリーズ人気曲であるVampire KillerとBloody Tearsの2曲が無い。
    • SS版新規ステージと360DLC版エンディングではVampire Killerは流れる。

バグ

  • 本作はバグが多いのも特徴である。
    • ほとんどのバグは普通にプレイする分にはまず発生しないことに加え、遊びの幅が広がるようなユニークなバグが多いので、ユーザーからは概ね好意的に受け取られている。
      • タイムアタックに利用できるバグも多く、ユーザーによって、バグを利用したタイムアタックなどのやり込みも研究されている。
      • 中には、リヒターモードでも真祖ドラキュラと戦えるといったような燃えるバグもあり、その時の展開がシュールなのは一部のコミュニティで話題になった。
    • アルカードはゲーム開始当初から強力な武器防具を装備しており、序盤でこれらの装備を奪われてしまう。しかしある方法により、これらの装備を奪われることなくゲームを進める事ができる。
      • いわゆるイージーモードのような遊び方が、バグにより可能になっていると言える。
      • しかし、その状況を再現するためには前述の弱体化スタートをしなければならないため、結果的にはお楽しみ程度である。
    • 本来その時点では到達できない・先に進めないような場所でも、何らかの方法を駆使して早期に到達・突破することができる。これによりストーリーの流れを無視した攻略ルートが生まれている。
      • 似たようなバグは以降の2D探索型シリーズでも度々発見されており、一種の伝統と化している面がある。

総評

  • シリーズの新たな方向性を切り開き、2DアクションRPGとしても高い完成度を持った名作。
  • 本作を大きな転換点として、以後の悪魔城シリーズは探索型RPGを中心としたシリーズになっている。
  • 後述の各ハードに移植されており、特にPSN/XBLA配信版は購入が容易なので、気になる人は触れてみては如何だろうか。

移植・バージョン違い

  • 本作はPS版が初出だが、SS・PSP・360DLCに移殖されている。
    • PS版も初期版・重版(=第2ロット)・Best版(PS one Books版)と大まかに3種類のバージョンが存在し、それぞれ細部の仕様が異なる。
    • SS版は追加要素として新ステージ2つ、敵とアイテムの追加、マリア・ラーネッドが使えるようになっている。
      • しかしボス攻略参考映像「戦術指南」が無くなり、ロードも少し長い。
    • 360DLC版は当初海外販売PS版を元にしていたため、ユーザーから批判を受けた。そのため、国内販売PS版ベースで改めて配信がされている。
    • SS版の追加要素は無く、エンディング曲が違う。
    • PSP版はSS版とは違う性能のマリア・ラーネッドが使える。エンディング曲もPS版とも360DLC版とも違う曲に。
      • なお、PSP版はXクロニクルの本編で隠されたアイテムを取ることで開放される隠しモードの一つ。
    • PS初期版・PS重版以外の全てのバージョン・移植版では、一定の条件を満たすと使い魔の半妖精が「夜曲」という唄を歌いだす。
    • 一方でPS版はCDとして再生すると警告メッセージの後おそらく没になったであろう曲が流れる。これは他の作品には収録されていない。
      • SS版を再生すると警告メッセージがほんの少し長くなっているだけでこの曲は流れない。
      • PSの初期出荷版と重版には、過去悪魔城シリーズのオープニング曲を収録した特典CDや、小島文美氏のイラストをまとめた冊子が同梱されている。他にも初期出荷版には一部の敵がアイテムをドロップしないという微妙なバグがあり、以降は全て修正されていたりする。