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スーパーマリオ64 - (2013/04/09 (火) 23:44:07) の編集履歴(バックアップ)
スーパーマリオ64
【すーぱーまりおろくじゅうよん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ニンテンドウ64
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発売・開発元
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任天堂
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発売日
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1996年6月23日 振動パック対応版:1997年7月18日
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定価
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10,290円 振動パック対応版:5,040円
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配信
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バーチャルコンソール 2006年12月2日/1,000Wiiポイント
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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プロローグ
ある日、ピーチ姫からお城の招待状をもらったマリオ。
喜び勇んでピーチ城へとやってきましたが、何やら様子がヘン。
お城へ入るとどこからか響いてきた嫌な声…そう!またまたクッパの仕業です。
クッパはお城を乗っ取り、お城の力の源「パワースター」を絵の世界のアチコチに隠し、ピーチ姫を封印してしまいました。
クッパを倒し、ピーチ姫を取り戻すためには再びパワースターを集めなければいけません。
こうしてマリオの、絵の世界での大冒険が始まろうとしています。
概要
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ニンテンドウ64本体と同時発売されたソフトの1つ。3Dアクションの礎を築き、多くのクリエイターに影響を与えた傑作。
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今回のマリオの冒険の舞台は、お城のいたるところに飾ってある「絵」。絵に飛び込んで絵の世界へ入り込み、パワースターを集めるのが目的。
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お城には絵の他にも穴や壁、お化け屋敷のミニチュアなど様々な異世界への扉が隠されており、パワースターを集めることでオープンされていく。
特徴
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舞台が3Dになったこと、コントローラーにスティックが追加されたことにより、かつての作品と比べ、アクション数が大幅に増加。
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壁に当たる瞬間にボタンを押すことでより高い場所まで届く「壁キック」、通常のジャンプより長い距離を飛べる「走り幅跳び」などがある。
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アクションが増加したことにより、広いマップを自由に動き回れるようになった。
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マップ上に存在する大砲や帽子、ワープゾーンもマップの探索を助けている。
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逆に、マップ上のコインを100枚集めなければ取れないスターもある。
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パワースターは全部で120枚隠されているが、クリアに必要なのは最低70枚で良いため、攻略ルートの自由度は非常に高い。120枚全て集めると…?
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カメラワークも良く出来ており、Cボタンの左右で視点を回転、下でカメラを引く、上を押すとマリオ視点で周囲を見回す。単純ながら死角が少ない。
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カメラワークの難しくなるような狭いマップはほとんど無く、あったとしてもカメラが固定配置になる。
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難点としては、マリオとカメラの間に障害物があるとマリオが見えなくなること、不意にカメラ角度が変わって操作に戸惑うことがある。
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「マリオを動かすだけで楽しい」という大原則はしっかり維持されている。特に本作からはマリオがアクションを起こすときに声が入るようになった。
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また本作でマリオは帽子を失うと受けるダメージが大きくなり弱体化してしまう設定が加わった。これはコミックボンボンで本山一城氏が連載していた「スーパーマリオ」が元ネタではないかとされている。
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近年ではゲーム中マリオが帽子を失うことが少なくなり、したとしてもエンディング中だったりするためこの設定はないに等しくなってきている。
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ステージ構成の徹底した練りこみ具合もクリア後も楽しさを維持させる要因、傑作といわれる理由のひとつ。タイムアタックモードも用意されている。
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このように現在までの3Dゲームの根幹を全て完成させてしまっており、ゲーム内容もそれ相応に高い完成度を誇っているため、現在でも、数多くの動画が動画配信サイトなどにアップロードされており、クリアまでのタイムを競っているプレイヤーも多い。
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なお現在は日本人プレイヤーがタイムアタックのトップ10の殆どを占めている。
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これは、ニコニコ動画でマリオ64のタイムアタックが非常に流行っているためである。しかも日々新しいルートやバグが発見されるためその人気は一向に衰えていない。
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序盤のうちから先のステージに進めてしまうバグも存在するが、これがタイムアタックでは非常に重要な要素になるなどまさしく怪我の功名である。普通にやるぶんにはまず発生しないバグであるため、何の問題もない。
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たくさんの熱心なファンは、タイム短縮のために日々新しいバグや新しい進み方を発見しようと必死で頑張っている。それだけこのゲームは世界中で愛されているのである。
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後に振動パックに対応したバージョンが発売された。
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コントローラーに振動パックをセットすることでマリオがダメージを受けた際に振動する。更にマリオやピーチにボイスが追加され、一部のバグも修正されている。
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ニンテンドーDS版(こちらも本体と同時発売)も発売された。本作ではマリオ以外のプレイヤーキャラや新ステージが追加されている他、タッチペンを使用するミニゲームも追加されている。またこのミニゲームはDS『New スーパーマリオブラザーズ』に再収録されている物もある。その他特徴は後述。
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N64ソフトでは初のバーチャルコンソール配信タイトルにラインナップされた。
問題点・賛否両論点
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今回のマリオの変身は全て一定時間たつと元に戻ってしまう。
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攻略に深く関わってくるため仕方がないが、変身アクションが売りだった前作(ワールド)までに比べると少々さびしい。
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特にシリーズおなじみの「ファイアマリオ」は本作のリストラをきっかけに『ギャラクシー』まで登場しない。
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水中面が怖いという意見が多々ある。
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徐々に体力が減っていく緊張感。苦しくもがいて溺死するマリオ。巨大なウツボなど、トラウマ要素が多め。
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マリオの新アクションが3D視点も相まって、少々難しいものが多い。
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中でも「壁キック」は慣れるまで出しづらい。必要な場面もあまりないがコレが必要なスターがわりかし序盤に存在するので注意。
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後述のDS版も含め、壁キックを採用している『サンシャイン』以降の作品では壁をずり落ちるアクションが追加された為、出しやすくなった。
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3Dスティックの操作は従来のゲームとは違った独特なもので、マリオを思うように動かせずウロウロして、3D酔いを起こしやすかった。
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当時はまだ2Dゲーが主流であったため、子供たちの目にも3D耐性があまり備わっていなかった。
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従来のゴールを目指す形式だったマリオとは異なり、箱庭を探索することに比重が置かれたゲームとなった。
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箱庭を自由に駆け回る楽しさを評価するファンがいる一方で、上記の操作の複雑さと会わせて分かりにくい、テンポが悪いと批判する声もある。
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ステージによってはスター探しの難易度がかなり高いものもある。スターが見つからない・取り方がわからない場合、同じステージを長時間ウロウロすることになり、ストレスを感じさせる。
総評
発売当初こそ、64本体と共に否定的な意見が後を絶たなかった作品だが、マリオシリーズとしての一定の人気の他に、後続の3Dアクションが発売されるごとに本作の地に足の着いた堅実な作りが繰り返し評価されるに至り、長きに渡って高い評価を受け続けてその地位を不動のものとした傑作。3Dアクション界の先駆者として名を残した。
その他
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この作品からピーチ姫の名前が日本国外でも日本国内の「ピーチ」に統一された。日本国外では「Toadstool(毒キノコ)」という何ともいえない名前がつけられていた。
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本作で未登場となってしまったルイージだが、実は開発初期段階では登場する予定だった。ルイージファンには残念なことだったが、ニンテンドーDS版ではプレイヤーキャラに晴れてルイージが加わったことにより、今作のリベンジを果たすことができた。
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64DD用ソフトとして本作の続編が企画されていた。ルイージが出演する予定であったが、企画が1999年にお蔵入りになったため幻に終わってしまった。
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近年になってIGN.comの読者によって作成されている名作ゲームランキングでも、3年連続でベスト20にランクインしている。
(2006年:19位 2007年:5位 2008年:11位)
スーパーマリオ64DS
【すーぱーまりおろくじゅうよんでぃーえす】
対応機種
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ニンテンドーDS
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開発・販売
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任天堂
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発売日
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2004年12月2日
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定価
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4,800円
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備考
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DSのロンチタイトル
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概要(DS)
スーパーマリオ64をDS向けにアレンジ移植したタイトル。64版同様ニンテンドーDS本体と同時発売。
ちなみに本作のパッケージイラストは、本来別のイラストでの発売予定だったが、諸事情により差し替えられての発売となった。
主な追加・変更点
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地形や背景などは64版の流用だが、キャラグラフィックは一新されている。
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やたら顔がデカかったクッパも変更され、ピーチ姫は髪型がポニーテールになっている。
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プレイヤーキャラにワリオ、ルイージ、ヨッシーの追加。
ただしマリオ、ルイージ、ワリオは冒頭で敵に捕らえられてしまうため、救出するまでの間はヨッシーで進めていくことになる。
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追加されたキャラはそれぞれ出展元のタイトルと同様のアクションをする事が出来るが、原作での帽子が全てパワーフラワーに統一されている。
これによりマリオは羽能力・バルーン能力、ルイージはスケスケ能力、ワリオはメタル能力、ヨッシーは一定時間火炎放射が使用可能。
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なおゲームクリアに必須なのはマリオだけでありルイージとワリオは救出しなくてもクリア可能。その場合はEDが非常に寂しいことに…。
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パワースターの総数が120枚から150枚に増加。これにより新規のステージ・ボスもいくつか追加されている。
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ミニゲームの追加。
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本編で出現するウサギを捕まえていくとミニゲームが追加されていく。ミニゲームの大半はタッチ操作を使用する物である。
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本作で収録されているミニゲームの一部は『Newスーパーマリオブラザーズ』にも収録されている。
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至極どうでもいいことだが、スターを獲得した時の「Here we go!」の掛け声が即座に出るためポーズに合わず不自然になってしまった。